2024年大河ドラマ『光る君へ』。
この記事では「光る君へ」の1話からのネタバレあらすじとみどころをお届けします。
・「光る君へ」は全何話になるの?
・最終回の放送日はいつ? についてもご紹介しています。あわせてご覧ください。
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- 『光る君へ』のあらすじとみどころを最新話まで全話ご紹介します。
- 光る君へ 1話「約束の月」1月7日放送
- 光る君へ 2話「めぐりあい」1月14日放送
- 光る君へ 3話「謎の男」1月21日放送
- 光る君へ 4話「五節の舞姫」1月28日放送
- 光る君へ 5話「告白」2月4日放送
- 光る君へ 6話「二人の才女」2月11日放送
- 光る君へ 7話「おかしきことこそ」2月18日放送
- 光る君へ 8話「招かれざる者」2月25日放送
- 光る君へ 9話「遠くの国」3月3日放送
- 光る君へ 10話「月夜の陰謀」3月10日放送
- 光る君へ 11話「まどう心」3月17日放送
- 光る君へ 12話「思いの果て」3月24日放送
- 光る君へ 13話「進むべき道」3月31日放送
- 光る君へ 14話「星落ちてなお」4月7日放送
- 光る君へ 15話「おごれる者たち」4月14日放送
- 光る君へ 16話「華の影」4月21日放送
- 光る君へ 17話「うつろい」4月28日放送
- 光る君へ 18話「岐路」5月5日放送予定
- 光る君へ 19話「放たれた矢」5月12日放送
- 光る君へ 20話「望みの先に」5月19日放送
- 光る君へ 21話「旅立ち」5月26日放送
- 光る君へ 22話「越前の出会い」6月2日放送
- 光る君へ 23話「雪の舞うころ」6月9日放送
- 光る君へ 24話「忘れえぬ人」6月16日放送
- 光る君へ 25話「決意」6月23日放送
- 光る君へ 26話「いけにえの姫」6月30日放送
- 7月7日「都知事選開票速報」のため、放送お休み
- 光る君へ 27話「宿縁の命」7月14日放送
- 光る君へ 28話「一帝二后」7月21日放送
- 光る君へ 29話「母として」7月28日放送
- 光る君へ 30話「つながる言の葉」8月4日放送
- 8月11日「パリオリンピック」のため、放送お休み
- 光る君へ 31話「月の下で」8月18日放送
- 光る君へ 32話「誰がために書く」8月25日放送
- 「光る君へ」最終回はいつ?全何話?オリンピックに関連して放送日程を予想しました。
- 光る君へ 33話「式部誕生」9月1日放送
- 光る君へ 34話「目覚め」9月8日放送
- 光る君へ 35話「中宮の涙」9月15日放送
- 光る君へ 36話「待ち望まれた日」9月22日放送
- 【最新話】光る君へ 37話「波紋」9月29日放送
- 光る君へ 38話「まぶしき闇」10月6日放送
- 【最新話】光る君へ 39話「とだえぬ絆」10月13日放送
- 【最新話】光る君へ 40話「君を置きて」10月20日放送
- 光る君へ 41話「揺らぎ」10月27日放送:選挙速報のため放送時間変更(NHK総合は19:10~)
- 光る君へ 42話「川辺の誓い」11月3日放送
- 【最新話】光る君へ 43話「輝きののちに」11月10日放送
- 光る君へ 第44話(11月17日放送予定)
- 光る君へ 第45話(11月24日放送予定)
- 光る君へ 第46話(12月1日放送予定)
- 光る君へ 第47話(12月8日放送予定)
- 光る君へ 第48話(12月15日放送予定)
- 総集編全4章のあらすじと感想
- 「光る君へ」の見逃し、動画配信は?
- NHKオンデマンドを初月無料で試せるのはU-NEXT
『光る君へ』のあらすじとみどころを最新話まで全話ご紹介します。
吉高由里子さんが主人公の「まひろ/紫式部」を演じています。
脚本は大石静さん、豪華キャストが勢ぞろいです⇒キャスト一覧
それでは、1話からのあらすじをご紹介していきます。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
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光る君へ 1話「約束の月」1月7日放送
「源氏物語」の作者・紫式部の波乱の一代記。
下級貴族の藤原為時(岸谷五朗さん)は5年間官職に付けず、一家は困窮していた。為時の長女・まひろ(落井実結子さん)は、父が読む漢文を即座に覚えてしまう。「おまえが男であればなぁ」と父・為時に言わせるほど聡明な子どもだった。ある日、まひろの飼っていた小鳥が逃げ出し、探している時に三郎(木村皐誠さん)という少年と出会い、二人は打ち解けあうが…。
みどころ第1話からまさかの展開になりました。ラストシーンの残酷さにただ事ではないと感じた方も多いと思います。子役の落井実結子さんの慟哭が心に深く刻まれました。
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光る君へ 2話「めぐりあい」1月14日放送
母の死から6年、まひろ(吉高由里子さん)は15歳となり成人の儀式を迎える。母・ちやはの死因を隠した父・為時(岸谷五朗さん)との関係は冷めきる中、まひろは代筆仕事に生きがいを感じている。
一方、道長(柄本佑さん)は官職を得て宮仕え。姉・詮子(吉田羊さん)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していた。道長の父・兼家(段田安則さん)はその権力をさらに強固なものにしようと道兼(玉置玲央さん)を動かし天皇が退位するよう陰謀を計る。
みどころ主演の吉高由里子さんと柄本佑さんがこの回から登場します。道長の兄・道兼(玉置玲央さん)と師貞親王(本郷奏多さん)のエキセントリックなキャラクターが際立って、ゾクッとしました。
光る君へ 3話「謎の男」1月21日放送
まひろ(吉高由里子さん)は自分のせいで検非違使に捕らえられた藤原道長(柄本佑さん)を心配。しかし、父・藤原為時(岸谷五朗さん)から謹慎を言い渡されているので、道長を探すことができないでいた。
その時、右大臣である道長の父・藤原兼家(段田安則さん)の指示で、道長の兄・道兼(玉置玲央さん)は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇(坂東巳之助さん)は急激に体が弱っていく。政権掌握を加速させたい兼家はライバルの左大臣家の動向を探るため、為時の発案で左大臣家での女子会にまひろを間者として送り込む。
みどころ謎の男は道長なのか直秀(毎熊克哉さん)なのか?セレブ女子会「偏継ぎ」でのまひろの空気読めない人ぶりと、倫子(黒木華さん)のマネジメント能力の違いが浮き彫りになりました。
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光る君へ 4話「五節の舞姫」1月28日放送
互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子さん)と道長(柄本佑さん)だったが、まひろはついに素性を明かす。道長も真実を語ろうとするが…。その頃、円融天皇(坂東巳之助さん)の譲位を知った詮子(吉田羊さん)はねぎらいの挨拶のために円融天皇に謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。ある日、まひろは倫子(黒木華さん)からの依頼で、即位した花山天皇(本郷奏多さん)の前で五節の舞を披露する舞姫に選ばれる。そこでまひろは驚愕(がく)の真実を知ることに…。
みどころまるで映画のワンシーンのような「五節の舞」シーンのすばらしさを味わってください。譲位した円融天皇と最後まで心を通わせることができなかった詮子の絶望と孤独感は計り知れないモノがあります。
光る君へ 5話「告白」2月4日放送
道長(柄本佑さん)が右大臣家の子息であり、6年前に母を手にかけた道兼(玉置玲央さん)の弟であることを知ったまひろ(吉高由里子さん)はショックで寝込んでしまう。まひろを心配したいと(信川清順さん)はおはらいを試みる。一方、まひろが倒れたことを聞いた道長は自らの身分を偽ったことを直接会って説明したいとまひろに文をしたためる。直秀(毎熊克哉さん)の導きでようやく再会することができたまひろと道長だったが…
みどころ6年前の驚愕の事実を道長に告白するのに、号泣するまひろが可哀そうでしかたなかったです。兄・道兼に憤る道長の姿を見て高笑いする父・兼家が恐ろしい回でした。
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光る君へ 6話「二人の才女」2月11日放送
まひろ(吉高由里子さん)は道長(柄本佑さん)と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断する。一方、道長は道兼(玉置玲央さん)の口から、まひろの母の事件をもみ消したのが兼家(段田安則さん)であることを知り、一家が背負う闇の深さを改めて知る。そんな中、宮中で勢いを増す義懐(高橋光臣さん)一派に対抗するため、道隆(井浦新さん)は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことに。参加を申し出たまひろだったが…
みどころ道兼を言い負かしたつもりが更に深い「一族の闇」に引きずり込まれる道長。漢詩の会では、初登場の清少納言/ききょうの物言いに爽やかさすら感じました。行成、斉信、道長、公任の漢詩と筆が一番の見どころ。道長とまひろ、抑えきれない思いが切ないです。
光る君へ 7話「おかしきことこそ」2月18日放送
道長(柄本佑さん)からまひろ(吉高由里子さん)に和歌をしたためた文が届いた。『ちやはぶる神のいがきも越えぬべし大宮人の見まくほしさに』(訳:私は越えてはならない神社の垣根も踏み越えてしまいそうです。恋しいあなたにお会いしたくて)しかし、まひろはその恋文を燃やした。まひろは道長への思いを断ち切ろうと散楽の台本を作る。まひろの演目は評判を呼び大盛況に。しかし藤原家の武者たちが辻に駆けつけて大騒動になってしまう。まひろは倫子(黒木華さん)たちと道長や公任(町田啓太さん)たちが参加する打毬の見物に行く……。
みどころ打毬(だきゅう)での道長、直秀、公任の颯爽とした姿が若者らしくて実にカッコいいです。「雨世の品定め」トークを聞いてしまったまひろが、道長からの文を燃やしてしまい、思いを断ち切ろうとしてしまうのが見ていてハラハラします。倫子が可愛がっている小麻呂がまひろにもなついているのが見ていてほっこりします。
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光る君へ 8話「招かれざる者」2月25日放送
身分の差を超えて、不思議な縁で親しくなっていく道長と直秀。直秀は近々都を出るとまひろに話す。一方、花山天皇が重用する義懐の横暴を阻止しようとする関白、右大臣、左大臣の面々。右大臣・兼家(段田安則さん)は左大臣・雅信(益岡徹さん)に、道長(柄本佑さん)を倫子(黒木華さん)に婿入りさせて欲しいと持ちかける。その兼家が病に倒れる。安倍晴明の祈祷によると亡き忯子の霊がとりついているとのこと。母・ちやはを殺めた道兼が、為時のもとに現れ、父・兼家への思いを為時に話す。そして道兼は為時の家を訪れ、まひろと再会する…
みどころ突然家にやってきた道兼にまひろが琵琶を奏でます。最初はサスペンスなのかと手に汗握りますが、まひろが奏でる琵琶の音色に次第に悲しみが伝わってきて心に染みます。直秀の言葉と赤染衛門の言葉が金言です。道長の親世代の謀略に満ちた政がピークを迎えていて手に汗握る展開です。
光る君へ 9話「遠くの国」3月3日放送
直秀を訪ねたまひろは盗賊団の一味とまちがわれ投獄されてしまいます。直秀たちが流罪になると知って道長はまひろに一緒に見送りに行こうと誘いますが、道長の気遣いが直秀たちを思わぬ結末に導いてしまう…。「すまない」と慟哭する道長。一方、内裏では兼家、安倍晴明の謀略が花山天皇を出家へと向かわせる。
みどころ貴族、貴族に仕える武者、仕える下人、そして直秀たち市井の人々。それぞれの価値観が全く違うので、道長が良かれと思って取った行動が全く逆に作用します。卯の刻(夜11~夜中1時)から、日が傾くまでの太陽の光とカラスの不気味さ、道長の場面でのチェロの響きが辛さを倍増させます。タイトルの「遠くの国」からはもっと前途洋々としたストーリー展開になると思っていたので、1話と同じく戦慄の展開に魂が持っていかれました。
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光る君へ 10話「月夜の陰謀」3月10日放送
悲しみと後悔に暮れる道長に、追い打ちをかけるように謀略の内幕が見えてくる。父・藤原兼家が倒れたのは安倍晴明が考えた「花山天皇を玉座から降ろす策略」、次男・道兼がまひろの父・為時に近づいたのも、この計略の一部だったのだ。花山天皇を退位させるための右大臣家の一世一代の謀略が始まる…
みどころ兼家率いる右大臣家の花山天皇出家への陰謀と、道長とまひろの文のやりとりからの思いがあふれて逢瀬へと…。「成就しない恋」なのに、二人の月明りのシーンが美しすぎて余計に悲しいです。10話「月夜の陰謀」が前半部分の一番の大きな山場です。
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光る君へ 11話「まどう心」3月17日放送
兼家(段田安則さん)の謀略により花山天皇(本郷奏多さん)が退位し、まひろの父・為時(岸谷五朗さん)は再び官職を失うことになります。まひろ(吉高由里子さん)は左大臣家の娘・倫子(黒木華さん)に父が復職できるよう口添えを頼みますが、摂政となった兼家の決定を覆すことはできないと断られます。諦めきれないまひろは兼家に直訴しにきますが…。一方、東三条殿では道隆(井浦新さん)の嫡男・伊周(三浦翔平さん)らも招いて宴が催され、兼家率いる一族が思うがままに政を操りはじめます。
みどころ道長とまひろがお互いから届いた文の字をなぞっているシーン。まひろが家の仕事に精を出している姿を道長が見つめるシーン。エレキギターの音色が二人の恋焦がれながらも「まどう」思いを奏でていて、見ていて歯がゆいです。即位式での衣装や高御座が中国の歴史大作を見ているようなのと、平成の即位の礼のテレビ中継と同じだったことに驚きました。さすが大河の制作スタッフさんです。
光る君へ 12話「思いの果て」3月24日放送
為時の妾・なつめが臨終の前に一目娘・さわ(野村麻純さん)に会いたいと為時に懇願します。まひろがさわを呼びにいったのがきっかけで、さわはまひろの家に出入りするようになります。道長(柄本佑さん)の妾になることを断ったまひろ(吉高由里子さん)ですが、道長への思いを捨てきれずにいます。しかし、為時(岸谷五朗さん)が官職に復帰する目途もなく、生計を立てるためにまひろの婿を探すことを宣孝(佐々木蔵之介さん)が提案。その頃、まひろと決別した道長(柄本佑さん)はかねてから持ち上がっていた倫子(黒木華さん)との縁談を進めるよう兼家(段田安則さん)に話す。一方、姉の詮子(吉田羊さん)は、藤原家との因縁が深い明子(瀧内公美さん)と道長の縁談を進めようと図りますが…。そして、庚申の夜、文を受け取ったまひろは道長に会いに行きます。
みどころ父・為時のなつめへの優しさを見て、まひろは「妾でもいい」と思ったのかもしれません。ですが道長はすでに心を決めていました。道長の異母兄・道綱の言葉が重いです。「庚申待の夜」という千年以上続く風習も趣があります。すれ違う道長とまひろの心。二人の心の声を互いに聞かせてあげたくなります。「庚申待の夜」は本来、じっと家にいるはずなのですが、若くて気持ちのはやる道長は色々な行動に出て、それが色々な結果を招きます。これも使命?宿命なのでしょう。
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光る君へ 13話「進むべき道」3月31日放送
4年が過ぎ、道隆(井浦新さん)の娘・定子(高畑充希さん)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太さん)に入内する。兼家の息子たちの出世が目覚ましく、道隆たち中関白家が絶頂期を迎えている。しかし兼家(段田安則さん)の言動がおぼつかなくなり、次第に後継争いが始まろうとしていた。一方、為時(岸谷五朗さん)は官職を得られず、貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子さん)は、婿取りではなく、働き口を見つけたいと思っている。ある日、さわ(野村麻純さん)と出かけた市で揉め事に巻き込まれたまひろ。文字が読めずに騙された親子を助けようとするのですが…。
みどころ兼家の後継者争いが表面化してきます。明子は憎い兼家からもらった扇でいよいよ兼家を呪詛するのでしょうか?そして兼家の考える「真の政」とは何かがはっきりわかる回です。ある意味一本筋が通っていて、代々引き継ぐ価値観を忠実に守ろうとする兼家はあっぱれだと感じます。一方でまひろと乙丸の町辻でのパフォーマンスがまるで散楽のようでほっこりします。
光る君へ 14話「星落ちてなお」4月7日放送
仕え先を探すまひろ(吉高由里子さん)は、倫子との対面の後、土御門殿の廊下でに道長(柄本佑さん)と4年ぶりに再会する…。死期が迫った兼家(段田安則さん)は道長らを呼び、長男の道隆(井浦新さん)を後継者にすると告げる。汚れ仕事を一手に引き受けてきた次男・道兼(玉置玲央さん)は納得がいかず、激高する。やがて兼家が逝去。跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める。一方まひろは、たね(竹澤咲子さん)に読み書きを教えていたが、そこには厳しい現実が待ち受けていた。
みどころ兼家の最期のシーン。段田安則さんの鬼気迫る演技がすごいです。月の色の変化と兼家の顔に死相が浮かんでくるのがリンクしていてすごい映像です。明子の呪詛もオーバーラップしていて恐ろしさが100倍になります。その2人の穢れをもろともしない道長の行動に驚き、これこそ道長が上に立つ人材になっていく要因なのかもと感じました。後継者に指名されなかった道兼のキレぶりと、ききょう(清少納言)の突き抜け感も全てが振り切った感の14話です。
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光る君へ 15話「おごれる者たち」4月14日放送
道隆(井浦新さん)は、強引に定子(高畑充希さん)を中宮に、妹・詮子(吉田羊さん)を内裏の外へと追いやり、思うがままの政を行い始めた。父・兼家の喪に服さなかった道兼は道長の支えによって立ち直る道を模索する。二年後、一条天皇(塩野瑛久さん)は見目麗しく成長。さわ(野村麻純さん)と近江の石山寺へと出かけたまひろは、思いもよらない人物との出会いが…。
みどころ伊周と道長の弓比べ。おぼっちゃま伊周の筋肉質な腕がとても魅力的。兄・道兼を励ましたり、道長の人柄と持って生まれた余裕が段々とにじみ出てきてます。清少納言が定子の美しさにロックオンされます。ここから定子一途の半生を歩んでいくことが容易に想像できる清少納言の目の輝きです。石山詣の装束やお参りの様子がとても興味深いです。寧子の言葉全てが金言です。心優しい道綱ですが、光源氏でもない、中途半端な行動です。うーむ。な言動をどう思われますか?
光る君へ 16話「華の影」4月21日放送
石山寺からの帰路、思いがけずさわを傷つけていることを知り落胆するまひろ。一方、定子が住まう後宮のひとつ・登華殿は、若い公卿が集う場となっていました。ある日、関白家の嫡男・伊周(三浦翔平さん)や弟の(竜星涼さん)らが集い賑わうなか、一条天皇の母で内裏の外へ追い払われた詮子(吉田羊さん)が現れます。その頃、京の近辺で流行り始めていた疫病が都中に蔓延していました。まひろが文字を教えていた少女・たね(竹澤咲子さん)が訪ねてきて、救護施設である悲田院に行った父母が返って来ないと助けを求めます。
みどころ清少納言『枕草子』の「香炉峰の雪」の再現フィルムのような美しい映像美に感激します。その中で子供のようにはしゃぐ一条天皇、定子、公任、斉信の姿がまた若くて初々しいです。悲田院でまひろと再会し、発熱したまひろをお姫様抱っこする道長の様子がまるで韓ドラで、まひろを夜通し看病する姿は尋常ではない二人の結び付きを感じます。一条天皇と定子の美しく仲睦まじい姿もずっと見ていたいと思います。道兼の表情が穏やかになったのもみどころです。
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光る君へ 17話「うつろい」4月28日放送
悲田院で発熱したまひろ(吉高由里子さん)は道長に救われ一命をとりとめます。乙丸(矢部太郎さん)から道長(柄本佑さん)が夜通し看病してくれたことを知らされるまひろ。道長は民を救うべく疫病患者を収容する小屋を建てようとしています。まひろは7年前の道長の言葉を思い出し、自分の生きる道を探り始める。その頃、道隆(井浦新さん)は体調を崩します。定子(高畑充希さん)は兄・伊周(三浦翔平さん)が関白に準ずる職につけるよう一条天皇(塩野瑛久さん)に働きかけますが、対する詮子(吉田羊さん)は…。
みどころ道長が熱で倒れ込んだまひろを抱きかかえて馬に乗せ、一晩つきっきりで看病します。まるで韓ドラのような展開にテレビのこちら側からも「まひろ、逝くな。戻ってこい」と叫びたくなります。そしてそんな道長のまひろへの思いを見透かしている倫子(黒木華さん)の女の勘に驚きを隠せません。一方、道隆の最期は壮絶なモノで、2012年大河ドラマ『平清盛』で崇徳上皇を演じた時の井浦新さんを思い出します。道隆の付けた新しい年号が「長徳」ちょうとく、ちょうどく、長毒…とつながっていくのか。とビックリしました。そして一条天皇の聡明さも光る17話でした。
光る君へ 18話「岐路」5月5日放送予定
道隆(井浦新さん)の死後、詮子は道兼を、定子は伊周を関白にと一条天皇(塩野瑛久さん)に迫る。一条天皇が決断を下し、次の関白にと命じたのは道兼(玉置玲央さん)でした。道兼は道長と手を携えて、民のための政をと奮起したものの関白就任の日に倒れ、七日後にこの世を去ります。その頃、為時(岸谷五朗さん)の屋敷にききょう(ファーストサマーウイカさん)がまひろ(吉高由里子さん)を訪ねてきます。次の関白は伊周(三浦翔平さん)か道長(柄本佑さん)かで内裏では話が持ち切りだと聞かされ…。夜、まひろが道長との思い出の場所へ行くと…
名セリフ道兼:父上に もはや恨みはない。されど、あの世の父上を驚かせるような政をしたいものだ。
みどころこの話あたりから道長とまひろの一組の男女の恋物語にとどまらず、もっと大きなうねりに展開していくことになります。ラストシーンで甘い展開をちょっと期待したのですが、もう次のフェーズに進んでいる道長とまひろの姿を見せつけれた気がしました。そして「七日関白」となった道兼の静かな姿を見ていると、父兼家(段田安則さん)の呪縛さえなければ、道兼は清廉潔白で真っ当な人生を歩めたかもしれないと改めて感じました。父よって歪んでしまった道兼。一方で、まひろの母・ちやはを殺めたという事実は消えないですが、道長と二人三脚で「民のための政」を目指す道兼の姿を見ていると「人は生まれ変われる」ということも実感しました。道長は兄の所業は許せないけれども、それでも兄という絆の部分で最後まで道兼を大事に思ったと感じました。
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光る君へ 19話「放たれた矢」5月12日放送
道長(柄本佑さん)が右大臣に任命され公卿の頂点に立ち、先を越された伊周(三浦翔平さん)との溝が深まっていきます。一方まひろ(吉高由里子さん)は、ききょう(ファーストサマーウイカさん)の計らいで登華殿へ。定子(高畑充希さん)との初対面に緊張する中、一条天皇(塩野瑛久さん)も現れ、まひろは自分の夢を一条天皇に伝えます。ある夜、女に裏切られたと落ち込んで帰ってきた伊周を連れて、弟の隆家(竜星涼さん)は、女の家へ押しかけますが、そこにいたのは出家した花山院(本多奏多さん)。そしてこれが大事件へと発展することに…。
名セリフ道長:身命を賭してお仕えいたす所存にございます。異なる道を歩みとうございます。
みどころまひろが清少納言に連れられて登華殿の廊下を歩く時の清少納言とまひろの十二単の衣擦れの音や、倫子と母・穆子の裾さばきの音、そして各シーンで流れるBGMがこれぞ「光る君へ」の真骨頂でした。F4(道長、公任、斉信、行成)4人の同窓会のようなシーンで蛍が舞っていたのも素敵でした。そして一条天皇の聡明で落ち着いた姿が印象的でした。独裁ではなく人任せでもなく、民のための政を行いたいと気高い理想を持っている一条天皇。公卿たちにも目配りして、定子のことも慈しみ、母・詮子のことも思いやる非の打ち所のない一条天皇の姿が圧巻です、演じる塩野瑛久さんの端正な顔立ちと立ち居振る舞いも見逃せません。
光る君へ 20話「望みの先に」5月19日放送
斉信の館にお忍びで来ていた花山院(本郷奏多さん)の牛車に矢を放った一件で、一条天皇(塩野瑛久さん)が伊周(三浦翔平さん)と隆家(竜星涼さん)に厳しい処分を命じます。さらに、定子(高畑充希さん)は兄弟の不祥事により、内裏を出ることを命じられます。一方、為時(岸谷五朗さん)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙さん)、いと(信川清順さん)も大喜び。しかしまひろ(吉高由里子さん)は、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え…。
みどころ道長は何もしていないのに、伊周と隆家を排除するストーリーがどんどん出来上がっていきます。そして、またしも呪詛です。ここまでお坊ちゃんで世間知らずが災いして悪役に徹していた伊周が道長に冤罪を訴える涙と叫びに胸を締めつけられます。正反対の反応を示す隆家の姿も必見です。まひろの父・為時がいよいよ越前守に任命されます。まひろが父のフリをして書いた申文の字を見て、ピンとくる道長。恋愛感情から信頼へと二人の気持ちが変化してきた様子が見て取れます。定子命の清少納言とまひろが「書く意義」をだんだんと自覚していく過程も見れてワクワクします。
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光る君へ 21話「旅立ち」5月26日放送
定子(高畑充希さん)が出家しことを知った一条天皇(塩野瑛久さん)はショックを受ける。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周(三浦翔平さん)を実資(秋山竜次さん)らが捜索し、やがて発見するが…。定子を守ることができず落胆するききょう(ファーストサマーウイカさん)を励ましたいまひろ(吉高由里子さん)は、中宮のために何かを書いてはとアドバイスします。越前へ旅立つ日が近づき、まひろは道長(柄本佑さん)に文を送ります。
みどころズバリ、清少納言がどうして『枕草子』を書いたのかが分かるのと(あくまでドラマの中でです)、『枕草子』の「春はあけぼの~」を書き始めている清少納言の姿と情景がこの上なく美しいことです。
伊周のみじめな姿と演じる三浦翔平さんのカッコよさのギャップがたまらないのと、そして一番気になって仕方がないのはラストシーンでの道長とまひろ。越前に旅立つ前夜、10年間の思いのたけを告白し合った二人はどうなったのか?
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↓22話からは「越前編」がスタートします↓
光る君へ 22話「越前の出会い」6月2日放送
敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろ(吉高由里子さん)と為時(岸谷五朗さん)は、宋人の朱(浩歌さん)、通事の三国(安井順平さん)らに迎えられます。浜辺に出かけたまひろは、そこで佇む周明(松下洸平さん)と出会います。越前国府に到着し、大野(徳井優さん)、源光雅(玉置孝匡さん)に出迎えられた為時は早々に激務で体調を崩してしまいます。医師として現れたのは…。
みどころ越前に着いたまひろと乙丸が生まれて初めて海を見るシーン。二人で並んでみている姿が本当にほのぼのとしてよい場面です。ここからまひろの第二章が始まります。
周明(松下洸平さん)との出会いが三郎と出会った時と同じ設定だったり、周明がどことなく直秀の佇まいに似ていたり。とまひろを取り巻く男性はどうしてこうみんな素敵な人ばっかりなんだろうと思ってしまいます。
都では道長が政務に追われて大変そうで。ですが、道長は道長で強い明子がいて、越前と都、それぞれで頑張っている2人の姿が印象的です。
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光る君へ 23話「雪の舞うころ」6月9日放送
朱(浩歌さん)は通事の三国(安井順平さん)を殺していないと日本語で主張する周明(松下洸平さん)に驚くまひろ(吉高由里子さん)と為時(岸谷五朗さん)。周明が連れてきた下人が、光雅(玉置孝匡さん)に朱が殺したと言えと脅されていたと証言します。解放された朱は、為時だけに越前に来た本当の狙いを語ります。一方で周明もまひろに自分の過去を語ります。ある日、宣孝(佐々木蔵之介さん)がまひろと為時に会いに越前にやってきて…。
みどころ越前の冬のウニがたまらなくおいしそうで、磯の香りたっぷりのウニを味わってみたくなります。周明とまひろの中国語学習が見ていてちょっと切ないのと、周明が「不要相信我(bù yào xiāng xìn wǒ)僕を信じるな」と言っていたのが、次の展開を暗示している気がして胸がしめつけられました。
そんなまひろと周明の様子を見たからかどうか、宣孝がついにまひろにプロポーズするのですが、23話の後半部分だけで宣孝の目つきがねっとりじっとり変わってくる様が、佐々木蔵之介さんの演技うまいなぁと惚れ惚れしてしまいました。
都にいる道長もまひろのことを「心では別の女を求めている」言っていて、周明、宣孝、道長の三人の男性からモテモテのまひろを存分に楽しめる回です。相変わらず倫子のコロコロと笑う笑い声がちょっと怖い気がしますが…
光る君へ 24話「忘れえぬ人」6月16日放送
宣孝(佐々木蔵之介さん)から求婚され、さらには、周明(松下洸平さん)からも一緒に宋へ行こうと誘われるまひろ(吉高由里子さん)。しかし、まひろの心に内には道長(柄本佑さん)が…。一方内裏では、一条天皇(塩野瑛久さん)が定子(高畑充希さん)と生まれた姫皇子に会いたい気持ちを募らせています。詮子(吉田羊さん)は一条の願いをどうにかかなえてあげてほしいと道長に懇願します。行成(渡辺大知さん)の案で、内裏の外で会えることとなったのだが…。
みどころ24話メインのまひろと宣孝、周明のほかの登場人物もみんなが自分の「素」に気付いて、みんないい人になっていくところです。ダークサイドに落ちて終わりでなく、必ず救いがあるのが『光る君へ』の魅力です。特に乙丸の思いがとても良かったです。
宣孝のまひろへのプロポーズの言葉は全て本心からだとは思いますが、そこは百戦錬磨のイケオジ宣孝さま。一言一言がうまいのなんの笑。まひろもフッと心の重荷が軽くなって、じわじわ宣孝に傾いていきます。二人の穏やかな愛が育まれていく過程を見ると、見ている側も安心感に包まれます。
ただ、宣孝の気持ちの中にちょっとだけ(まひろの「忘れえぬ人」は道長だと知っていて)自分よりもずっと若い左大臣・道長を上回ってやるぞ。宋から来たイケメン薬師・周明にも奪われてなるものか。という気持ちが働いた気がしました。それも宣孝の一部ですね。
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「越前編」はここまで、25話からは再び「都編」です。
光る君へ 25話「決意」6月23日放送
越前の紙の美しさに心躍らせるまひろ(吉高由里子さん)。その頃、まひろのもとには宣孝(佐々木蔵之介さん)から恋文がマメに届いていた。為時(岸谷五朗さん)からの勧めもあり、まひろは都に戻り身の振り方を考えることに。道長(柄本佑さん)は、定子(高畑充希さん)を愛しむあまり政がおろそかになっている一条天皇(塩野瑛久さん)に頭を悩ませていた。そんな中、晴明(ユースケ・サンタマリアさん)の予言通り、次々と災害が起こる。そこで道長は…。
みどころ25話のみどころは、まひろも、まひろの身近な乙丸といとも伴侶を得て、幸せを「決意」をしたことです。宣孝が道長にわざわざ挨拶に行く場面に男としてのプライドを感じます。
心では道長を思いながら、宣孝の妻になるまひろ。「不実な女でございますが」「わしも不実である。おあいこである」と答える宣孝。互いを受入れる言葉にグッときます。
一方、道長の政への思いは純粋で闇落ちすることなく、それゆえに、大事な娘を入内させなければならなくなる…というストーリー展開が見事です。『光る君へ』は月が大きな役割を示していて、まひろと道長の心のモチーフになっています。越前と都で同じ半月を見上げるまひろと道長、宣孝とまひろの夜が明けた翌日が日食というのも象徴的です。
光る君へ 26話「いけにえの姫」6月30日放送
災害が続く都に今度は大地震が襲い掛かる。まひろ(吉高由里子さん)は、夫となった宣孝(佐々木蔵之介さん)の財で家を修繕し、生計を立てています。道長(柄本佑さん)は、安倍晴明(ユースケ・サンタマリアさん)から、この天変地異を治めるためには道長の娘・彰子(見上愛さん)を入内させるしかないと進言されます。心労から体調を崩した一条天皇(塩野瑛久さん)は、譲位して定子(高畑充希さん)と暮らしたいと行成(渡辺大知さん)に相談。それを聞いた道長は…。
みどころ私見たっぷりで失礼しますが、詮子(吉田羊さん)と道長(柄本佑さん)の会話が『鎌倉殿の13人』の政子(小池栄子さん)と義時(小栗旬さん)に見えて仕方なかった点です。
『鎌倉殿の13人』では、頼朝亡き後、政子も重い十字架を背負って義時と政子の二人は運命共同体になっていきます。そして最後には政子が義時の闇もろとも全てを引き受けるのですが、『光る君へ』では詮子が道長をリードして、道長に覚悟を決めさせます。思いは純粋でも、行いは闇落ちしていく道長。その理由が道長の心に沸いた闇ではなく、安倍晴明の占いというのが『光る君へ』ならではの設定だと感じました。
宣孝とまひろの夫婦仲の変化はあるあるな展開でした。何事も逃げ道というか、余白が必要ですね。お互いの不実を認め合っていたはずなのに、夫婦になると誠実さを求めてしまうのかもしれません。そしてラストシーンで石山寺での再会。約束しなくてもめぐりあう道長とまひろ。運命なんでしょう。
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7月7日「都知事選開票速報」のため、放送お休み
放送がお休みの時には、耳で『光る君へ』と『源氏物語』を楽しんではいかがでしょう。余談ですが、私はオーディブルで『源氏物語』の現代語訳を聴いたことで、放送当初には知らなかった源氏物語のエピソード拾いがようやくできるようになりました。楽しさ倍増まちがいなしです。
聴き比べている記事はこちらです。よろしかったらどうぞ。
『源氏物語』全54帖を簡単にまとめています。併せてどうぞ。
光る君へ 27話「宿縁の命」7月14日放送
石山寺でばったり出会ったまひろ(吉高由里子さん)と道長(柄本佑さん)。思い出話に花を咲かせるうちにふたりは…。そして季節がかわり、道長の娘・彰子(見上愛さん)が入内し、その6日後に定子(高畑充希さん)は皇子を出産。一条天皇(塩野瑛久さん)の気持ちはますます定子と皇子へとますます傾く。そんな一条天皇を見て、道長は晴明(ユースケ・サンタマリア)に相談を持ちかけると、とんでもない提案をされます。一方、まひろは懐妊が発覚し、宣孝(佐々木蔵之介さん)は…。
みどころ3つの宿縁が織りなす45分の至福の時。石山寺でのまひろと道長の逢瀬、不実の子を宿したまひろを包み込む宣孝、一条天皇と詮子の母子の宿縁が悲しいです。石山寺でまひろと道長が再会したシーン。昔話をして立ち去る道長を見送るまひろ。からの展開に心拍数が跳ね上がった方も多いのではないでしょうか。
心拍数といえば、気がかりなのが宣孝の睡眠時無呼吸症候群。大河ドラマの中で描かれるなんて思いもよらずフラグが立ってしまったのか。と思いました。
どう考えても宣孝の子どもではないと悟り「黙ったままでいけるところまでいきましょう」とまひろをかばういと。宣孝の「誰の子でもわしの子だ。一緒に育てよう。それでよい」と言える器の大きさ。まひろは大きな家族愛と夫婦愛に包まれていると感じた場面でした。
最愛の道長とは夫婦になれませんでしたが、そのお陰で越前で周明に出会ったり、宣孝の広く深い愛に包まれる経験もし、結果、最愛の道長の子を産むことになります。こうやって絡み合った愛憎のひだが『源氏物語』の滋味になっていきます。
「悲しくて嬉しい」背中合わせの感情を心に抱いていなければ、複雑で罪深い『源氏物語』は紡げないことでしょう。
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光る君へ 28話「一帝二后」7月21日放送
年の暮れ、まひろ(吉高由里子さん)は道長(柄本佑さん)との子を出産。宣孝(佐々木蔵之介さん)は子を賢子(かたこ)と名付け、約束どおり我が子として育て始めます。一方、道長は入内させた娘の彰子(見上愛さん)を中宮にし、定子(高畑充希さん)と后を二人にする「一帝二后」を、国家安寧のためにもくろんでいます。詮子(吉田羊さん)や行成(渡辺大知さん)が一条天皇(塩野瑛久さん)の説得にあたりますが…
みどころ定子と清少納言の「いつもいつも」の場面と、かつて道長がまひろに呼びかけた「逝くな、戻ってこい」が、28話では危篤の道長に対してまひろが「逝かないで、戻ってきて」と心の中で呼びかけます。二人の心と心が響き合う場面に感動します。定子とききょう、道長とまひろ、の主従や男女関係を超えた二組のソウルメイトの心の共鳴がすごいです。
夢枕で道長が「まひろ」と名前を呼んだのを、傍にいた明子は聞いていたのかも。道長とまひろが黙っていても、気持ちはにじみ出てくるので隠せません。迷いながらも道長の危篤をまひろに伝えた宣孝の懐の大きさも見逃せません。
宣孝が道長に娘が誕生したと報告した際の、道長の一瞬の表情。ピンときたのでしょう(※35話「中宮の涙」で初めて道長が悟ったと思われる場面があるので、ここではまだ全く気付いていませんでした)。細かい演技やちょっとした表情で色々見えてくる『光る君へ』。面白いです。
光る君へ 29話「母として」7月28日放送
まひろ(吉高由里子さん)の娘、賢子(永井花奈ちゃん)は数えの三歳に。宣孝(佐々木蔵之介さん)に賢子もなつき、家族で幸せなひとときを過ごしていましたが・・・。宣孝の突然の死にまひろを案ずる道長(柄本佑さん)は、越前国守の再任かなわず帰京した為時(岸谷五朗さん)に子の指南役を依頼しますが、為時は断ってしまいます。一方、土御門殿では、詮子(吉田羊さん)の四十歳を祝う儀式が盛大に執り行われていた。しかし、詮子の身体は弱っており…。
みどころまず、まひろの娘・賢子(永井花奈ちゃん)、敦康親王(高橋誠くん)、田鶴(三浦綺羅くん)、厳(渡邉斗翔くん)の4人の子役さんの演技が光りました。
そして道長の子と知りながら娘・賢子を慈しむ宣孝の懐の広さがあっぱれで、ここにきて評価がうなぎのぼりだった宣孝(佐々木蔵之介さん)が亡くなります。ナレ死なのかと思いきや、北の方からの使者で「豪放で快活な姿だけ覚えておいて」と言われます。正妻ではないまひろは突然の知らせに事実を受け止められずにいます。こういう感じだったんだーと平安時代の結婚を垣間見ました。
それと、清少納言が語った極悪非道の道長像が世間一般の見方なのだと感じました。これを聞いたまひろは、立場や見方によって見える世界が違うこと、そもそも人間とは複雑で色々な面を持ち合わせていることを実感したと思います。『源氏物語』の構想がどんどんできていく予感がしました。毎話気になってしかたないのですが、倫子さんがどんどん壊れていく気がして道長との溝が心配でなりません。
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光る君へ 30話「つながる言の葉」8月4日放送
夫の死から三年、まひろ(吉高由里子さん)は公任の妻・敏子の女房たちに和歌を教えながら自作の物語を披露し、都中で話題になっていました。ある日、そこに歌人のあかね(泉里香さん)がやってきます。自由奔放なあかねに、まひろはどこか心ひかれます。宮中では『枕草子』が流行。『枕草子』を読んでは亡き定子(高畑充希さん)を思う一条天皇(塩野瑛久さん)。道長(柄本佑さん)は気をもみ、安倍晴明(ユースケ・サンタマリアさん)に相談すると…。
みどころ干ばつにあえぐ都。道長が引退した安倍晴明に雨乞いをしてくれと頼みます。清明を演じるユースケ・サンタマリアさんの「竜神、広くあつく、雲をつ~くり、甘雨をく~だし給え。ジャッ。民の乾きを、う~るおし給え。」の節回しが独特で印象的でした。
放送当日に現実の京都でも大雨が降ったそうで、ちょっと身震いしました。雨乞い成功の秘訣は雨が降るまで行うことだと聞いたことがありますが、超自然的な陰陽師は史上最強の科学者だなぁと思いました。
公任の妻・敏子から「カササギ語り」という面白い物語を書くまひろのことが伝わり、公任が道長へ「面白い物語を書く女がいる」と伝える流れで、道長はまひろの評判を耳にすることになりますが、道長は「ふーん」と言いながらも、心の奥ではにっこり微笑んでいました。
30話からひげを蓄えた道長や公卿たち、一条天皇の心をつかんで離さない『枕草子』=定子から、我が娘・彰子へ目を向けさせる政治の道具として、まひろが『源氏物語』を執筆していくというストーリー展開が絶妙だと感じました。いよいよクライマックス『源氏物語』の世界が始まります。
8月11日「パリオリンピック」のため、放送お休み
放送がお休みの時には、耳で『光る君へ』と『源氏物語』を楽しんでください。
↓31話から、まひろが『源氏物語』を書き始めます↓
光る君へ 31話「月の下で」8月18日放送
ある日突然、道長(柄本佑さん)がまひろ(吉高由里子さん)を訪ねてきます。道長はまひろに、一条天皇(塩野瑛久さん)に入内するも、相手にされず寂しく暮らす娘・彰子(見上愛さん)を慰めるために物語を書いてほしいと頼みますが、真の目的は…。一方、宮中では年下の斉信(金田哲さん)に出世で先をこされた公任(町田啓太さん)が参内しなくなってしまいます。事態を案じた斉信が公任の屋敷を訪ねてみると…
みどころまひろがついに『源氏物語』の執筆を始めました。これまでのさまざまな光景が走馬灯のように浮かんできて新章スタートにふさわしい放送回です。直秀の「おかしきことこそめでたけれ」という言葉や、亡き夫・宣孝の「人だからじゃの」。全ての言葉がまひろの心に刻まれて『源氏物語』の核になっていきます。
主軸のストーリーの他に、道長が自分の子だと気づかないまま(どこまで鈍感なんだか)賢子を膝に乗せたり、それを見ているいと、乙丸、百舌彦の表情がたまらなかったりします。道長と賢子はこれからどうなっていくのか、倫子、明子とまひろは三角関係に?も気になるところです。好きだ嫌いだとは言わず、同じ月を見上げて、心の奥で共鳴し合ってきたまひろと道長。ここまでもこれからもソウルメイトとして歩んでいくのでしょう。
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光る君へ 32話「誰がために書く」8月25日放送
道長(柄本佑さん)の思惑通り、一条天皇(塩野瑛久さん)はまひろ(吉高由里子さん)が書いた物語に興味を示します。そこで道長は、まひろに道長の娘・彰子(見上愛さん)が暮らす藤壺へあがり、女房として働きながら執筆することを提案します。道長の狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため、藤壺へ来ることを増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることです。まひろは道長の提案に戸惑いますが、父・為時(岸谷五朗さん)に背中を押されます。
みどころまひろが道長のために忖度して書くのではなく、自分の心の内から湧きだす書きたいことを書いた『源氏物語』が一条天皇の心を揺さぶります。内裏で起きた火災で一条天皇が彰子の手を引いて逃げる場面があり、こちらも定子のことが忘れられないながらも一条天皇の心に「彰子」という灯がついた予感がします。
特に印象的だったのは、まひろが彰子に出仕することにになり、あれだけ「男であったらなぁ」と言っていた父・為時が「お前が女であってよかった」としみじみ言ったことと、その言葉を聞いてまひろも弟・惟規も目に涙を浮かべていた場面です。まひろの飽くなき挑戦がやっと報われた気がして、胸が熱くなりました。
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「光る君へ」最終回はいつ?全何話?オリンピックに関連して放送日程を予想しました。
2024年はオリンピックイヤーですね。7月26日(金)~8月11日(日)までパリオリンピック。その後、8月28(水)~9月8日(日)までパラリンピックが開催予定です。
8月11日は「光る君へ」放送がお休みでした。今後の放送予定を予想しました。
日にち | オリンピック | 結果&予想 |
---|---|---|
7月28日 | オリンピック | 29話 |
8月4日 | オリンピック | 30話 |
8月11日 | オリンピック | お休み |
8月18日 | 31話 | |
8月25日 | 32話 | |
9月1日 | パラリンピック | 33話 |
9月8日 | パラリンピック | 34話 |
9月15日 | 35話 | |
9月22日 | 37話 | |
… | … | |
12月1日 | 46話 | |
12月8日 | 47話 | |
12月15日 | 48話? |
歴代の大河ドラマは全50話程度が主流でしたが、「西郷どん」からワークライフバランスが考慮されて、昨今は50話よりも短い話数で最終話を迎えています。コロナ禍で中断せざるを得なかった「麒麟がくる」と、放送日程が変則的になった「青天を衝け」以降、「鎌倉殿の13人」「どうする家康」は1月7,8日に初回放送~12月の15日前後に最終話が放送されましたので、「光る君へ」も、12月15日が最終話放送日、全48話と予想します!
選挙放送でも放送がお休みになったりしますので、「光る君へ」は、もしかしたら48話より話数が少なく最終回を迎えるかもしれないですね。
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光る君へ 33話「式部誕生」9月1日放送
道長(柄本佑さん)に頼まれ、まひろ(吉高由里子さん)は彰子(見上愛さん)が暮らす藤壺に住み込みで働き始めます。まひろは早速、物語の続きを書こうとしますが、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆が進みません。悩んだまひろは、道長の反対を押し切り、家に戻って執筆することに。この頃、一条天皇(塩野瑛久さん)の命で除目の儀に復帰した伊周(三浦翔平さん)が不穏な動きを見せ始めていた。
みどころ道長が「褒美だ」と道長がまひろに渡した贈り物。箱に入っていたのは檜扇でした。そこには、1話”約束の月”での二人の出会いのシーンが描かれていて、道長の少年のようなまひろへの気持ちと受け取ったまひろの扇を愛おしそうに抱く姿も。
脚本の大石静さんが「女性として生まれてきたからには一度はこんな風にオトコに愛されたい。を道長で描きます」と言っていらした通りの、情感たっぷりでいつまでも変わらない道長の言葉と行動に心がポッとあたたかくなります。藤壺の庭に咲く藤の花も見事です。
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光る君へ 34話「目覚め」9月8日放送
興福寺の僧たちが都に押し寄せ、朝廷に要求を突きつける騒ぎが起こり、道長(柄本佑さん)はその対応に奔走します。一方、まひろ/籐式部(吉高由里子)の書く物語は宮中で話題になりますが、一条天皇(塩野瑛久さん)と中宮・彰子(見上愛さん)の仲は思うように進展しません。彰子の懐妊も遠く、不吉な病や火事が都に続く中、道長は大きな決断をします。
みどころ『源氏物語』ラッシュ到来のとても素敵な放送回です。33話でも登場した道長がまひろに送った檜扇から、三郎だった頃の道長と自分の出会いを思い出して、『源氏物語』の若紫へ…まひろに着想が降りてくるシーンや、『源氏物語』空蝉の巻を公任、斉信、行成、女房たちがリレーのように読んでいって、自分事のように物語に感情移入していく場面がたまりません。
『光る君へ』の現実世界では彰子が父・道長の普段見たことのない一面を見て、まひろから「殿御とは可愛いもの」と言われて、だんだん「目覚め」ていく様子や、一条天皇にも変化が訪れる感じにワクワクします。まひろの筆がリズミカルに踊るように進んで『源氏物語』が紡ぎ出されていく姿がとても心地よく、感慨深いです。
34話の「曲水の宴」の撮影裏話が「100カメ」で放送されました。あのカワイイ鳥にはモーターがついている?よろしければ100カメ『光る君へ』見逃し配信を見る方法とみどころも併せてご覧下さい。
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光る君へ 35話「中宮の涙」9月15日放送
道長(柄本佑さん)は中宮・彰子(見上愛さん)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐さん)と共に御嶽詣へ向かいます。苦しい思いをしながらも無事に経典の奉納を終えた金峯山寺からの帰り道、伊周(三浦翔平さん)が武者を引き連れ、不穏な動きを見せます。まひろ(吉高由里子さん)の書く物語に興味を持った一条天皇(塩野瑛久さん)が、まひろに物語の真意を尋ねて自身の境遇を重ねます。そしてまひろは彰子の本心を知ります。
みどころドキッとした場面が2回ありました。中宮・彰子の思いがあふれて告白。一条天皇の心を揺さぶった瞬間と、道長がまひろの娘・賢子が実は我が子だと悟った場面。そうきたかーという展開にドキドキしました。
ジーンときた場面は、普段飄々としている隆家が兄の伊周を思いやって(それと申し訳ないという気持ちもあって)取った行動と、思いをちゃんと兄に伝えた場面です。
彰子が『源氏物語』の若紫に自分を投影したり、まひろが藤壺の出産に込めたメッセージを受けて道長が全てを悟ったり、一条天皇が雪を見て定子への気持ちに区切りをつける場面など『源氏物語』の世界観にあふれています。まひろの弟・惟規の前話の伏線も回収できます。
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光る君へ 36話「待ち望まれた日」9月22日放送
一条天皇(塩野瑛久さん)の中宮・彰子(見上愛さん)がついに懐妊します。宮中が色めきだつ中、まひろ(吉高由里子さん)は彰子から、帝に対する胸の内を明かされます。一方、清少納言(ファーストサマーウイカさん)は、まひろが道長(柄本佑さん)の指示で物語を書いたことを知り、伊周(三浦翔平さん)にある訴えをします。出産が近づくにつれて不安を抱える彰子に、頼りにされるまひろ。他の女房らに嫉妬されつつ、道長から新たな相談を受け…
みどころ彰子が出産する時の物怪との戦いの場面、皇子の成長を願う「五十日の儀」の映像が『紫式部日記』の再現フィルムのようです。ぜひ、この機会に『紫式部日記』と併せて鑑賞いただきたいです。
毎話、月を見上げる道長とまひろのシーンが見どころのひとつで、36話は土御門邸でのふたりのシーンに少しハラハラするところと、五十日の儀でほろ酔いの道長が取った行動から、倫子と赤染衛門は二人の間柄を確信してしまう箇所は見逃せません。
まひろが彰子に漢籍を教える中で、君子たるものの心構えや、人は傷があってこそ。と彰子の人格形成の一翼をまひろが担っている点を感じる部分です。
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【最新話】光る君へ 37話「波紋」9月29日放送
中宮・彰子(見上愛さん)が一条天皇(塩野瑛久さん)の皇子を出産し、まひろ(吉高由里子さん)と道長(柄本佑さん)は喜びを分かち合います。彰子がまひろの書いた物語を冊子にして天皇への土産にしたいと言い、まひろをはじめ、女房たちが力を合わせて豪華本を制作することになります。一方、新たな皇子の誕生により、伊周(三浦翔平さん)らの思惑が外れ、皇位継承を巡る不穏な気配が漂い、内裏で事件が起こる。
みどころ彰子が出産のための里帰りから宮中に戻る際に『源氏物語』の冊子をお土産にしたいと、みなで美しい装飾本を作ります。冊子自体の優美さもさることながら、帝にも公卿たちにも愛される(そして1000年読み継がれる)『源氏物語』を世に出したまひろ/籐式部の作者冥利に尽きるシーンの連続です。
まひろも彰子と共に宮中に戻る前に里帰りしますが、娘の賢子との確執が更に深くなっていきます。そんな中でも「罪」と「罰」の文字から『源氏物語』34帖以降の着想をするまひろは作家以外の何者でもないです。
一方、道長が一気にダークになっていきます。それを見たまひろはどうするのか?直秀の再来かと思われる新キャラクターにも注目です。
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光る君へ 38話「まぶしき闇」10月6日放送
まひろ(吉高由里子さん)の元にききょう(ファーストサマーウイカさん)が訪ねてきて、亡き后・定子の思い出を綴った「枕草子」から一条天皇(塩野瑛久さん)の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける。その後、まひろは物語の次の構想を練り始めるが、道長(柄本佑さん)から新たな提案を受け…
みどころ清少納言がまひろの元にやってきて『源氏物語』の魅力を存分に語るところが圧巻です。定子推しを貫いている清少納言だからこそ、『枕草子』を書いた明るくカラッとした清少納言だからの文学談義がどれも大納得の内容で、作り手ならではの感性が味わえます。
伊周を演じる三浦翔平さんの怪演がすさまじいです。呪詛返しを受けて壊れていく伊周の目つきが怖いです。そして権力の頂点を極めた道長のまぶしさの中の闇がだんだんと濃くなっていきます。あれ。これって父・兼家そのままの行動では?と思うような場面もあり、道長本人は気付いているのかいないのか父子同じ道をたどっているような。今後の展開が気になります。そして、その闇を知ってしまったまひろの気持ちを考えると…。若い頃の2人の思いが走馬灯のようによみがえってきます。
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【最新話】光る君へ 39話「とだえぬ絆」10月13日放送
中宮・彰子(見上愛さん)が二人目の皇子を出産。次期皇位をめぐり公卿たちの思惑が交錯する中、道長(柄本佑さん)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始めます。道長と敵対していた伊周(三浦翔平さん)の体調悪化の噂が宮中で広まって…。一方、里帰り中のまひろ(吉高由里子さん)が久々の家族団らんを楽しんでいると、賢子(南沙良さん)の父親が道長であることを、惟規(高杉真宙さん)が為時(岸谷五朗さん)にバラしてしまう。真実を知った為時は…
みどころ伊周が最後に定子と雪を思い出すシーンと、惟規が都への思いを残したまま息を引き取っていく姿に胸を締め付けられます。一番の理解者だった宣孝に続いて、弟の惟規にも先立たれたまひろの今後はどうなっていくのでしょうか。一方、父・為時が賢子が道長の子だと今まで知らなかったことが返って驚きで根っからの学者なんだと改めて感じて、まひろにとって大きな救いになると感じました。
39話から登場した妍子(倉沢杏菜さん)の動向に目が離せないのと、道長がどんどんゴッドファーザーになってきて、道長のシーンでは荘厳な音楽が使われるようになり、かつて兼家が陰謀を企てていた頃と劇伴が似てきたのも気になりました。
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【最新話】光る君へ 40話「君を置きて」10月20日放送
まひろ(吉高由里子さん)の書く物語が相変わらず宮中の話題になる中、一条天皇(塩野瑛久さん)が体調を崩し、不穏な空気が漂い始めます。道長(柄本佑さん)に占いによる不吉な予兆が報告されたことで、次期皇位を巡る公卿たちの動きが加速していきます。まひろが天皇の容態を心配する彰子に付き添っていると、道長がやってきて、彰子は道長に対して感情を露わに……
みどころ端正な顔立ちと気品ある立ち居振る舞いで帝オーラがすごかった一条天皇がとうとう亡くなってしまいます。まだ32歳です。道長が赤染衛門の夫・大江匡衡(鎌倉殿の大江広元の先祖でもあります)に易筮(えきぜい)の結果を一条天皇が聞ける環境で聞いている。この事実が怖いと思いました。道長を演じる柄本さんの演技が故意とも潔白とも取れる微妙な塩梅なので、道長自身の心も揺れているのだろうと感じました。
彰子が国母として目覚めていく様子はまひろがそばにいたこその進化で、こういう形で歴史に関わっている紫式部の偉大さを改めて実感します。
賢子が双寿丸と出会い、ほのかな恋心が芽生えていく様子はまひろと直秀を思い起こさせます。オリキャラ・双寿丸の出現によって、ブラック道長に変化が訪れるのか今後の展開が見逃せません。
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光る君へ 41話「揺らぎ」10月27日放送:選挙速報のため放送時間変更(NHK総合は19:10~)
即位した三条天皇(木村達成さん)と道長(柄本佑さん)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まろうとしていた。道長の息子たちの序列争いも表面化し…。その頃、まひろ(吉高由里子さん)は天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛さん)を慰め、和歌の会を催すことに。すると、招かれていないききょう(ファーストサマーウイカさん)が現れる。さらにまひろの実家では、娘の賢子(南沙良さん)と若武者・双寿丸(伊藤健太郎さん)が仲を深めはじめ…
みどころここまで仲良しだったまひろとききょう/清少納言が決裂することになります。清少納言が彰子の歌会に持ってきた贈り物ががかつて定子が幼い一条天皇に好きなものは?と尋ねた時「母上、椿餅、松虫」と答えた椿餅というのが、悲しくてたまりませんでした。
三条天皇と道長との駆け引きが激化していきますが、その余波として明子との子・顕信が出家したり、敦康親王をあまりに冷遇するのに彰子と行成も道長のことを「どうよ」と思っているところなど、ブラック道長が過ぎるのですが、実はまひろと交わした約束をただひたすらに果たしたいだけだというブラックな中のピュアの描き方が絶妙です。ピュアさを思い出すかのように賢子との距離が縮まっていく双寿丸の存在も効いていて、見ごたえのある41話です。
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光る君へ 42話「川辺の誓い」11月3日放送
宮中で、道長(柄本佑さん)と三条天皇(木村達成さん)が覇権争いが続いています。道長は娘・妍子/きよ子(倉沢杏菜さん)を三条天皇の中宮にするも、三条天皇は長年付き添った東宮妃・娍子/すけ子(朝倉あきさん)を皇后にすると宣言します。そこで道長は権力を誇示するため、ある計画を立てますが、道長の体調に異変が…。
みどころ鈴の音と共に道長が病に倒れ、まひろは”雲隠”と書き残して、筆を持たず琵琶を弾き、宇治でひぐらしの鳴き声が響く中、まひろと道長が再会します。そして、道長を囲んで公任、斉信、行成、俊賢が画策しているシーンでは、父・兼家が花山天皇を出家させる相談をしていた時と同じBGMが流れます。音と映像でこれまでのエピソードを回収している42話。2度目にご覧になる時はぜひ目を閉じて聴いてみてください。
病に倒れ、生きる希望を失った道長と、書く理由がなくなったまひろ。二人が宇治で再び息を吹き替えるストーリー展開が秀悦なのと、道長がまひろを見て、驚き、生き返ったようになる姿、そして川辺でまひろの言葉を聞いて大泣きする姿。柄本佑さんが完全に道長に乗り移っていてすごいです。
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【最新話】光る君へ 43話「輝きののちに」11月10日放送
三条天皇(木村達成さん)の暮らす内裏で度々火事が起こり、道長(柄本佑さん)は三条の政に対する天の怒りが原因だとして、譲位を迫りますが、三条天皇は頑として聞き入れず対立が深まります。その後、道長は三条天皇のある異変を感じ取ります。その頃、まひろ(吉高由里子さん)は皇太后・彰子(見上愛さん)に仕えながら、源氏物語の執筆を続ける中、越後から帰京した父・為時(岸谷五朗さん)と再会。さらに娘・賢子(南沙良さん)から恋愛の相談をされて…
みどころ実資を演じるロバート秋山さんが主人公のような43話でした。「政(まつりごと)とは?」という道長と実資の問答は一番の見せ場。放送時期がちょうど選挙戦の時期とも重なり、永遠のテーマを取り上げている感がありました。
三条天皇の目が見えにくくなってきているのを表現するのに、書面を逆さにして読んでいるシーンがあったのですが、『篤姫』で家定が自分をうつけ者と思わせるために、わざと『源氏物語』をさかさまに呼んでいる場面を思い起こされました。
偏継ぎのシーンも秀悦。第3話の倫子のサロンでのまひろの賢さと空気読めない一人勝ちを思い出し、そして今回まひろが選んだ文字が「交」「会」「寺」の三文字で、道長への暗号かと思いました。極めつけは、倫子の「フフフ」という笑い声が響いた場面です。正妻の頼もしさと怖さが光ります。
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光る君へ 第44話(11月17日放送予定)
道長(柄本佑さん)は公卿たちにも働きかけ、三条天皇(木村達成さん)に譲位を迫るも、代わりに三条の娘を、道長の息子・頼通(渡邊圭祐さん)の妻にするよう提案される。しかし頼通はすでに妻がいるため、その提案を拒否。道長は悩んだ末、皇太后の彰子(見上愛さん)に相談したところ…。一方、まひろ(吉高由里子さん)は父・為時(岸谷五朗さん)から予期せぬ相談を受ける。さらに源氏物語の執筆を続けていると、ある決意を固めた道長が訪ねてきて…
光る君へ 第45話(11月24日放送予定)
光る君へ 第46話(12月1日放送予定)
光る君へ 第47話(12月8日放送予定)
光る君へ 第48話(12月15日放送予定)
総集編全4章のあらすじと感想
毎年、年末に一挙放送される総集編も今から楽しみですね。
・第一章
・第二章
・第三章
・第四章
については、こちらからどうぞ↓
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