【どうする家康】第17話ネタバレあらすじ「三方ヶ原合戦」再放送は？どこで見る？信玄の圧倒的な存在感。

2023年大河ドラマ「どうする家康」第17話は、いよいよ武田軍と対決する「三方ヶ原合戦」です。7話から9話で描かれた「一向一揆」、この後に控える「伊賀越え」と並び、徳川家康の“三大危機”に数えられ、人生最大のピンチとされる「三方ヶ原の戦い（元亀3年、1573年）」が描かれます。静かに待ち受ける武田軍の「魚鱗の陣」に恐怖を感じた17話でした。

・17話を見逃した

・17話「三方ヶ原合戦」のみどころを知りたい

そんな方に向けて、ネタバレあらすじと感想をお届けします。

大河ドラマ「どうする家康」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。

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武田信玄（阿部寛さん）の発する一言一言がまさに金言でした。阿部寛さんの姿は2011年大河ドラマ『天地人』の上杉謙信とオーバーラップして、『天地人』19話をすぐに見直してしまいました。家康を手の平で転がしている感がする信玄。以前と比べると格段に成長したものの、なす術のない家康。その対比が非常に鮮明でした。

それと、三方ヶ原に向かって馬を走らせる家康軍のバックに流れていた音楽が、オープニングテーマだったことが新鮮に感じました。「あー、これってきっと今後もそういうことを意味しているのね」と、連想してしまいました。オープニングテーマ「暁の空」は木管楽器から始まって途中に手拍子が入る、転調の多い勇壮感の中にキラキラした光を放っているような曲調なのですが、三方ヶ原は大敗した戦であり「自分の弱さを知っている」家康の生きざまを象徴しているような気がしました。

管理人的には、戦いの前に信長と家康が2人で話をするシーンがあったこと、家康が瀬名にも会いに行けたことは良かったなと思い、酒井忠次（大森南朋さん）の妻の登与（猫背椿さん）への不器用な愛情表現に、じんわり悲しみが押し寄せました。

第17話あらすじ（ネタバレ注意）

武田信玄（阿部寛さん）は徳川の拠点を次々に制圧。3日に1つの勢いで城を落としていく。

打つ手のない徳川家康（松本潤さん）は、織田信長（岡田准一さん）の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。

だが、浜松に攻め寄せてきた武田本軍は浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。

このまま武田軍を通せば、遠江の民から見限られ、信長の逆鱗（げきりん）に触れる。

何より、瀬名（有村架純さん）ら家族のいる岡崎城が危ない。打って出るべきか、籠城を続けるか。

家康は究極の選択を迫られる！

徳川家康の生涯。

徳川家康の生涯を年表にまとめてみました。第17話にあたるのは、赤字の部分です。

年	出来事
1542年	三河国・岡崎城で生まれる
1547年	尾張国・織田信秀（信長の父）の人質となる
1549年	父・弘常が暗殺される。 駿河国・今川義元の人質となる。
1560年	「桶狭間の戦い」で義元討ち死。岡崎城に戻る。
1562年	織田信長と清須同盟
1563年	今川義元の偏諱である「元」の字を返上し「家康」と名乗る
1563～64年	三河一向一揆（1563～1564）
1572年	「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に敗北。 直後に武田信玄死去。
1582年	「本能寺の変」で信長死去。
1584年	「小牧・長久手の戦い」で羽柴秀吉（のちの豊臣秀吉）と戦う。
1600年	秀吉死後の「関ケ原の戦い」で勝利。
1603年	征夷大将軍に任命。江戸幕府を開く。
1605年	息子・秀忠に跡を継がせる。
1615年	「大阪夏の陣」で豊臣家を滅ぼす。
1616年	75歳で死去。

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信長を呼び出すまで成長した家康

家康は今までただ恐れていた信長に対して「いつものところで鷹狩りをしよう」と伝言します。

姿を現した信長は「俺を呼びだす奴は珍しい」。そんな信長を見て「呼べばお出でになるのですね」と答える家康。家康は、武田軍を破るためのに「策は桶狭間、餌は家康」策を提案します。

「死にそうな顔をしている大将には誰もついてこんぞ」と言いながら、家康の作に同じ考えだと同意して「俺とお前は一心同体。俺は必ず行く」とじっと目を見て励ます信長。

兄弟関係以上の、武士と武士の絆みたいなモノを感じ、熱いものがこみ上げてきました。

瀬名のもとに「弱い心」を置いていく。

家康は信長と会ったあと、瀬名（有村架純さん）のもとも訪れます。「一目会っておきたかった」という言葉に、家康の決死の覚悟が垣間見えます。

息子の信康も家康のように心優しい子供だったのが、武将に成長していきます。瀬名は複雑な気持ちで、家康に言います。

「誰だって人殺しなどしたくないはずなのに」と。それに対して「この乱世、弱さは害悪じゃ」と答える家康。この言葉は、16話で家康が武田信玄に言われた言葉です。

家康は木彫りの兎を「これはわしの弱い心じゃ。ここに置いていく」と瀬名に渡します。
弱虫の家康が少しずつ大人になり、民や家臣を守るために大将になっていきます。ですが、そこにはやはり少し無理があるのを瀬名は知っています。瀬名は立ち去る家康の背中に向かって「いつか取りに来てくださいませ。殿の弱くて優しい心を」と語り掛けます。

カリスマ・武田信玄の金言

登場以降、無敵のカリスマ性を誇る武田信玄（阿部寛さん）の一言、一言が金言です。

息子・勝頼(眞栄田郷敦)に現場を見せて学ばせる、英才教育中です。そして、臣下の山県昌景(橋本さとしさん)、穴山信君(田辺誠一さん)の泥臭い男っぷりが冴えわたります。

信玄が息を吸って吐くように放つ言葉⇓

勝者はまず勝ちて、しかる後に戦いを求め、

敗者はまず戦いて、しかる後に勝ちを求む。

わっぱよ……戦は勝ってから、始めるものじゃ

「どうする家康」17話より

『天地人』19話「本能寺の変」亡き上杉謙信(阿部寛さん)が現れて、滅びゆく織田信長(吉川晃司さん)にかける言葉⇓

謙信：天地人。天の時、地の利、人の和、その三つをあわせ持つ者こそ、天下を収めるに値する。

信長：時はいつも俺に味方した。地の利もわが物であった。人か？

謙信：人の心をないがしろにした。人の心は力で動かすことはできぬ。

信長：きれいごとではこの世は治らん。打ち破る力がひつようなのだ。それが悪だというなら、おれは喜んでその道を行く。信じるは己のみ。

「天地人」第19回より

『どうする家康』の家康は、「天・地・人」のうち、「地の利がある」と言って、三方ヶ原に打ってでました。結果は大敗でしたが、天と人の利に恵まれている家康は、先々に渡ってピンチを乗り越えていきます。

第17話のキャスト

役名	俳優名
徳川家康	松本 潤
瀬名	有村架純
於大の方	松嶋菜々子
織田信長	岡田准一
酒井忠次（左衛門尉）	大森南朋
本田忠勝（平八郎）	山田裕貴
榊原康政（小平太）	杉野遥亮
鳥居元忠（彦右衛門）	音尾琢真
夏目広次	甲本雅裕
井伊虎松	板垣李光人
大久保忠世	小手伸也
本多忠真	波岡一喜
平岩親吉（七之助）	岡部 大
松平信康	細田佳央太
五徳	久保史緒里
亀姫	當真あみ
渡辺半蔵守綱	木村 昴
登与	猫背 椿
武田四郎勝頼	眞栄田郷敦
明智光秀	酒向 芳
山県昌景	橋本さとし
柴田勝家	吉原光夫
老婆	柴田理恵
佐久間信盛	立川談春
千代	古川琴音
鳥居忠吉(回想)	イッセー尾形
おふう	天翔 愛
おりん	天翔 天音
木下藤吉郎	ムロツヨシ
穴山信君	田辺誠一
水野信元	寺島 進
久松長家	リリー・フランキー
石川数正	松重 豊
武田信玄	阿部 寛

「どうする家康」のキャスト一覧はこちらから

第17話の制作陣

脚本	古沢良太
音楽	稲本 響
ナレーション	寺島しのぶ
演出	小野見知

まとめ

戦上手の武田信玄と真っ向勝負することになった家康。思いもよらぬ武田の戦法に籠城か追撃するかの難しい判断を迫られました。「弱さは害悪だ」という乱世を生き抜くために家康が取った行動。敵ながら家康の師となる武田信玄の名言が胸に響く17話でした。

ラストシーンでは絶望的な光景が広がる三方ヶ原。18話「真・三方ヶ原」ではどんな展開が待ち受けているのでしょうか。

このあとも決断ばかり迫られそうな「どうする家康」。今のうちに1話から見直してみてはいかがですか？

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