「鎌倉殿の13人」43話のネタバレあらすじと感想をお届けします。
京で修行を積んでいた公暁(寛一郎)が鎌倉に戻ってきます。
実朝(柿澤勇人)は後鳥羽上皇(尾上松也)との関係も良好で、朝廷から養子を迎えようとしています。実朝のそばには泰時(坂口健太郎)のほか、怪しげな源仲章(生田斗真)がついています。
三浦義村(山本耕史)は一世一代の賭けに出るのか?実朝の未来は?義時(小栗旬)はどう相対するのか?
不穏な空気の中で、トキューサの蹴鞠(しゅうきゃく・けまり)営業と政子の可愛さが光りました。
トキューサの蹴鞠姿が見れるのも、旧・鎌倉殿の13人揃い踏みも27話「鎌倉殿と十三人」です。
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
「鎌倉殿の13人」27話や、1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTのNHKオンデマンドで。
公暁は、源(みなもと)のいいとこどり?
源氏の嫡流は以下の通りです。43話に登場するのは実朝と公暁です。
名前 | 生まれ年 | 後の | 親 | 乳母夫 | |
千幡 | 1192年 | 三代目・実朝 | 源頼朝×北条政子 | 阿野全成、乳母は実衣 | 頼家への呪詛の疑いで斬首 |
一幡 | 1198年 | 善児に殺される | 源頼家×側室せつ | 比企能員 | 滅ぼされる |
善哉 | 1200年 | 公暁 | 源頼家×正室つつじ | 三浦義村 |
鎌倉に戻ってきた公暁が義時と話す場面。そばには公暁の乳母父の三浦義村もいます。
義時「物おじしないところは、頼家さまそっくり」
義村「鼻筋が通っているところは頼朝さまそっくりだが、おなごの間違いはない。
「鎌倉殿の13人」43話より
坊主だからな。」
源氏の血筋のいいとこどりな公暁。
「出家した」ということは政治とは無関係なのですが、公暁本人は「還俗(僧から一般人に戻る)」して、次の鎌倉殿になる気満々です。
これは周りの責任です。周りが公暁に思わせぶりな対応をしてきたからで、公暁がかわいそうです。
公暁を演じる寛一郎さんは、15話「足固めの儀式」で粛清された上総介役の佐藤浩市さんの息子さんです。目元と口元の雰囲気が似ています。
父・佐藤浩市さんの出演作品はこちら
15話「足固めの儀式」ネタバレあらすじはこちらをどうぞ。
15話「足固めの儀式」や1話からのイッキ見にはU-NEXTのNHKオンデマンドで
「新・鎌倉殿の13人」メンバーが勢ぞろい
実朝が皆を集めて朝廷から後継ぎを迎える旨を伝える場面。
義時がしみじみと言います。同じ思いなのは宿老の大江広元と三善康信二人だけかもしれません。
かのお方(二代目鎌倉殿・頼家)が頼朝様のあとをお継ぎになった時のことを思い出します。あの時も、13人の宿老が集まりました。
「鎌倉殿の13人」43話より
旧13人メンバーはこちら。27話「鎌倉殿と十三人」で一同に会しました。
2つの恋の物語。大江広元の玉砕と、不倫の香りが漂います。
大江広元「心の目には、今でもはっきり尼御台」
目を病んで、心の目で生きていくことになった大江広元。
頼朝、頼家、実朝と三代に渡って、政子のよき相談相手です。
大江広元の口から、告白?と思えるセリフが発せられますがが、政子に「重すぎます。」とバッサリです。大江広元も「失礼しました」と。表情がにくいです。こういう距離間がいいですね。
27話・実衣と結城朝光の再来?
27話で実衣に琵琶を教える結城朝光。二人はちょっと怪しい雰囲気になりました。
結城朝光は頼家を批判→湾曲的に梶原景時を調略する手助けをした形で、鎌倉を去ります。(これには三浦義村が一枚かんでいました。)
全成が実衣と結城朝光の親し気な様子を見て、嫉妬に燃えるという場面があったのですが、
のえと仲章の間に芽生えた何かに、果たして義時は気づくのでしょうか?
それで、仲章を排除しようという流れになるのでしょうか?
尼御台が大活躍!小池栄子さんがかわいい。
女同士の直談判に京へ向かった尼御台。
なぜ手土産に干しダコなのかは分かりませんが、
- 頼家の息子一幡の好物は「干し柿](せつはアユ寿司が好物)32話「災いの種」より
- 政子が修善寺に頼家に会いに行った時、持参したのは頼家の好物「干しアワビ」
だったことから、移動時間が長くても劣化しない干し物系が手土産の主流だったと考えられます。
尼御台も藤原兼子(シルビア・グラブ)も、立場は違えども長年の経験がものを言い、お互いに認め合ったようです。尼御台のトークを聞いていると、義時の前妻の比奈のコミュ力を思い出します。
尼御台が鎌倉に帰ってきた時の「従三位!」というはじけた仕草は、頼朝(大泉洋)が征夷大将軍になった時の姿を思い出します。小池栄子さん、可愛いです。
トキューサの蹴鞠(しゅうきゃく)コミュ力のすごさ。
蹴鞠については、27話で詳しく書いていますので、ご覧ください。
父の時政も後白河法皇(西田敏行)と双六をして、法皇の懐に飛び込んで法皇に気に入られました。
トキューサも独自のワードセンスと愛嬌で後鳥羽上皇に気に入られたようです。
後にも先にも上皇にパンチしたのは、トキューサだけではないかと思います。
その人柄を生かして、鎌倉と京の橋渡しに尽力してほしいです。
トキューサを演じる瀬戸康史さんの出演作はこちらから↓
https://dramani-hoheto.com/setokoji-sakuhin/
義時と泰時の気が合った瞬間。
実朝が右大臣から左大臣へ、政子は従三位の官位を受けて、実朝は側近の泰時にも高い役職を授けたいと思います。
その昔、菅原道真も授けられたという讃岐守はどうかと泰時に提案。
源仲章も自分が推挙すれば大丈夫でしょうと後押しします。
義時は、仲章に借りを作ることを警戒し、泰時に讃岐守を辞退するよう伝えます。
義時「おまえはわたしをよく思っておらん。しかし、わたしはおまえを認めている。いずれおまえは執権になる。おまえならわたしが目指して、なれなかったものになれる。」
「鎌倉殿の13人」42話より
尊敬している反面、相容れない部分が大きい父親からこんな言葉をかけられると、こわばった気持ちもほぐれます。細かい考え方、手法は違いますが、目指すゴールは同じ。
義時は自分が汚れ役をすべて背負い、泰時の代には清らかで新しい世の中を築いてほしいのだと思います。行く手を阻む仲章への対応で、また意見が分かれそうですが…。
三浦義村がラスボスへ覚醒
1000日間、外界との交わりを絶って修行中の公暁に対して、あの義村の言葉は重いです。
公暁がこの先、どんどん復讐の沼にはまっていくのは明白です。
三谷幸喜さんも夢中になって見た1979年の大河ドラマ「草燃える」は全く同じ時代を描いていますが、「草燃える」の三浦義村(藤岡弘)も、同じように公暁をたきつけました。
「草燃える」では、公暁の仇討ちの対象は実朝、後付けで義時も。という流れでした。
義村からだけの情報で、公暁は周りが見えなくなっています。八幡宮の大階段へと続いていきます。
まとめ
43話「資格と死角」は27話の韻を多く踏んだ内容でした。
画面から見る映像のほかに、もう一つの映像が頭の中で再生されるという楽しさを味わいました。
27話からのオマージュは
- 「頼家の13人」から、「実朝の13人」へ(実朝本人も含めて13人)
- 実衣と結城朝光。から、のえと源仲章。
- 蹴鞠の練習をするトキューサから、蹴鞠で上皇様の心をつかんだトキューサ。
の3点があげられます。
今回は退場者がおらず、政子やトキューサの可愛い場面がふんだんに散りばめられていました。
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
今までの退場者はこちらから復習できます。
残すところあと6回となった「鎌倉殿の13人」。
ここまでの「鎌倉殿の13人」の見逃しやイッキ見には、見逃し配信やU-NEXTのNHKオンデマンドでどうぞ。
本ページの情報は2022年11月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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