「鎌倉殿の13人」17回の感想をまとめました。
16回「伝説の幕開け」から一変して、どうにもやりきれない回になりました。
善児は登場していませんが、アサシンがいなくてもどんどん人が死んでいきます。
15話「足固めの儀式」の上総介の一件で鬼と化した頼朝は、決断に全くブレがありません。
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>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
歴史はそうやって作られていくんだ
鵯越の逆落としについて、後白河法皇が馬に乗って駆け下りたと勘違いしていましたが、
その方がカッコいいからそのままにしておけ。
歴史はそうやって作られていくんだ。
「鎌倉殿の13人」17話より
と、義経はそのままにしていました。
歴史とは、本人ではなく、周りや後世の人たちが作り上げたもの。的を得ています。
義経は後白河法皇の策略にまんまとハマって、頼朝の了解なく検非違使の任を受けてしまいました。
波乱の幕開けです。
善児がいなくてもどんどん人が死んでいく
17話は、残酷な死の連鎖が続きます。
父・木曽義仲が討ち死に
・息子・義高が殺される
・義高に謀反を誘発したとして、武田信義の息子・一条忠頼が殺される
・義高を討って、政子に決して許さないと言われ、藤内光澄も殺される
藤内光澄は命に従っただけのことで、武功をあげて意気揚々と帰ったら、政子に「決して許さない」と言われ(「殺せ」とは言われていないのですが)理不尽な死を遂げました。
義高の女装と頼朝の女装
義高(市川染五郎)が女装して伊豆山権現に逃亡します。
1話で女装した頼朝(大泉洋)とどうしても比べてしまいます。
やはり、歌舞伎役者の染五郎・義高の美しいこと。
大姫の毬と義高の刀
あまりにも悲しい展開で、声が出ませんでした。
藤内光澄が義高を斬ろうとした時、大姫の毬の紐がひっかかって、義高は刀を抜くことができませんでした。
防弾チョッキのように、毬のお陰で刀傷を負わなかった等、反対に作用すればよかったのに。と悔やまれてなりません。
鎌倉は怖いところ
義高が手紙の中で、鎌倉は怖いところ。だから信濃に帰ります。と書いたのと、
藤内光澄が殺されるのを見て、工藤祐経が鎌倉は怖いところだ。と義時に話しました。
義時は工藤祐経に、こう言いました。
「ようやく分かりましたか。
他に行く所があるのなら、一刻も早く出ていくことをお勧めします。
私にはここしかない」
「鎌倉殿の13人」17話より
鎌倉駅や鶴ケ岡八幡宮の周辺には、「〇〇邸宅跡」「〇〇が死んだ場所」「○○の墓」が、徒歩圏内にひしめきあっています。
こんなこじんまりした範囲で、策略や殺し合いがあったのかと思うと、背筋がぞくぞくします。
義時の顔つきが明らかに変わりました
義時は心の底から義高に生き延びてほしいと思って、逃亡の準備を整えますが、義高には信じてもらえません。
木曽義仲を結果的に死に追いやった義時の行動そのものが、信用できないからでしょう。
「人の世を治めるには鬼にならねばならぬ。やつにはそれをわかってもらわねばならぬ。」
と、頼朝は義時に汚れ仕事をどんどん命じてきます。
鎌倉幕府執権への英才教育ですが、義時にとってはつらくてたまりません。
ですが、心とはうらはらに、思考回路はどんどん頼朝寄りになり、最後には心を決めます。
そして、藤内光澄の殺害に至っては、政子にも自分の立場を自覚させていきます。
15回「足固め儀式」で上総広常が粛清されてから、引き返すことのできない歯車が回り始めました。
最後に
「鎌倉殿の13人」17話は、義高の悲しい最期と、頼朝の鬼のような決断についていく義時の姿がつらくてたまらない回でした。
義高を失った大姫の悲しみは。頼朝の鬼の決断に義時はどう答えていくのか?
18話以降もすぐに見直していきたいと思います。
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