「鎌倉殿の13人」24話では、巻狩りから鎌倉に戻った頼朝の鬼判断が続きます。
頼朝は坂東武者の御家人たちが信じられず、兄弟を取り立てたのも束の間、今度は血を分けた身内も信じられなくなっていきます。
見直し24話の感想や考察をまとめていきます。
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三善康信の早とちり、2度目です。
三善康信は実に良い人で、憎めない人物なのですが、早合点してしまう性質がたまに傷です。
伊豆で頼朝が挙兵を決意した時も、京にいた三善康信からの文に、以仁王の乱に加担したとして、頼朝にも追討の手が伸びる。と書かれていたからでした。
「窮鼠猫を嚙む」で結果的に頼朝の背中を押したのですが、今回は本当に頼朝が暗殺されたのかどうかを確かめてから、にすべきでした。
三善康信がおとがめなしだったのは、今までの功績と京への太いパイプラインを持っているからだと思います。それにしても蒲殿がかわいそうでなりません。
蒲殿は修善寺へ
謀反の疑いをかけられた蒲殿（源範頼）は、自分をそそのかした比企能員に頼朝への弁明ををしてほしいと会いに行きますが、比企能員に仮病を使われ会えませんでした。
完全にハシゴを外されたのに、
蒲殿は「風邪は寝るのが一番、どうぞお大事に。」と能員の妻・道に気遣いの言葉をかけます。
どうして比企をかばうのか？蒲殿が良い人過ぎて困ります。
頼朝「疑われるだけで罪なのだ。」
蒲殿（源範頼）自身も、「背伸びし過ぎた」
「鎌倉殿の13人」24話より
頼朝の理不尽な判断によって、蒲殿は最後には殺されてしまいます。
2016年大河ドラマ「真田丸」でも、大泉洋さんと迫田さんは名コンビでした。
現実世界では、8月の三島大社のお祭りにそろって参加された大泉洋さんと迫田孝也さん。
大泉頼朝が、蒲殿迫田さんに謝っていました。
殿下の宝刀。乳母・比企尼
比企尼が頼朝に会いにやって来ます。
頼朝は、比企尼から授けらた小さな観音像を捨てたと言っていました、が本当は髻（もとどり）の中に大事に入れています。
1979年「草燃える」では、撮影の小道具として出てこなかった小さな観音像ですが、鎌倉幕府跡の発掘や歴史研究が進んで、「鎌倉殿の13人」では、源義朝のドクロと共によく登場します。
大姫の芯の強さが光る
1979年大河ドラマ「草燃える」では、大姫（池上季実子）は入内するために政子と京に行き、そこで巫女に会うという設定になっています。
亡くなった義高が巫女に乗り移って大姫に語り掛け、そこから大姫は一層自分の殻に閉じこもるようになりました。
大姫が巫女からのお告げを聞くシーンは、「草燃える」総集編3話で見れます。
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「鎌倉殿の13人」24話では、全成叔父さんの優しい心遣いもさることながら、義高の父、木曽義仲の幼なじみで、木曽義仲を誰よりも愛した巴にアドバイスを聞きに行く場面を見て、大姫の芯の強さを感じました。
巴は、「面影が薄らいだということは、冠者殿（源義高）が前に進めとおっしゃっているのですよ。」と大姫に助言しました。
和田義盛と巴のほのぼのさが、大姫の心も軽くしたようです。
義村の「己の幸せのために生きる。当たり前のことです。」も。
三浦義村（山本耕史）と北条義時（小栗旬）
義村は「裏切ったり裏切られたり、いい加減飽きた」と言い、義時は一歩先を行く義村にそばにいてほしいと強く思います。
義村の娘の初と、義時の息子の金剛も、赤ちゃんの頃から一緒に育った仲で、三浦と北条はこれからも支え合っていきます。
善児とトウの出会い
修善寺で蒲殿の身の回りの世話をしていた夫婦の娘・トウは、自分の両親を目の前で善児に殺されます。善児はこの後、トウを育てます。
24話のキャスト
| 役名 | 俳優名 |
| 北条義時 | 小栗旬 |
| 北条政子 | 小池栄子 |
| 比奈 | 堀田真由 |
| 畠山重忠 | 中川大志 |
| 万寿 | 金子大地 |
| 大姫 | 南 沙良 |
| 安達盛長 | 野添義弘 |
| 源範頼 | 迫田孝也 |
| 岡崎義実 | たかお鷹 |
| 足立遠元 | 大野泰広 |
| 三浦義村 | 山本耕史 |
| 和田義盛 | 横田栄司 |
| 九条兼実 | 田中直樹 |
| 阿野全成 | 新納慎也 |
| 実衣 | 宮澤エマ |
| 道 | 堀内敬子 |
| 土肥実平 | 阿南健治 |
| 三善康信 | 小林 隆 |
| 梶原景時 | 中村獅童 |
| 巴御前 | 秋元才加 |
| 土御門通親 | 関 智一 |
| 一条高能 | 木戸邑弥 |
| 陳和卿 | テイ龍進 |
| 五藤太 | 藤田健彦 |
| 五藤太の妻 | 山田里奈 |
| トウ | 高橋愛莉 |
| 三幡 | 太田結乃 |
| 河津祐泰（回想） | 山口祥行 |
| 曽我五郎（回想） | 田中俊介 |
| 比企能員 | 佐藤二朗 |
| 善児 | 梶原善 |
| 三浦義澄 | 佐藤B作 |
| 丹後局 | 鈴木京香 |
| 比企尼 | 草笛光子 |
| 大江広元 | 栗原英雄 |
| 北条時政 | 坂東彌十郎 |
| りく | 宮沢りえ |
| 源頼朝 | 大泉洋 |
24話の制作陣
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 音楽 | エバン・コール |
| ナレーション | 長澤まさみ |
| 演出 | 安藤大佑 |
最後に
大姫が死んで、悲しみに暮れる政子と時政、しっかりしなさいと激励するりく、諦めないぞ。と今度は次女の三幡を入内させる決意をする頼朝。
政子、りく、頼朝のそれぞれの先行きを暗示するかのような、三人の反応でした。
武士の世の中を作ろうと奔走してきた頼朝が、京に行ってみると勝手が違っていて、違和感を覚えるというのも頼朝の命運に影が差してきている前兆です。
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本ページの情報は2022年10月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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