2024年の大河ドラマ『光る君へ』。武士や戦乱がテーマの作品ではないので退場者は少ないだろうと予想していましたが、なんのその。謀略と呪詛が渦巻く中でジェットコースター並みに退場者が続出しています。
極めつけは18話「岐路」の伊藤アナウンサーによる「道兼が死んでからわずかひと月の間に、道長、伊周を除く大納言以上の公卿は死に絶えた」というナレーション。これを聞いて、人の力を超えた要因で命を落とす人が数多くいたことに気付き、退場者一覧をまとめることにしました。
『光る君へ』は、主役の紫式部を吉高由里子さん、ソウルメイトの藤原道長を柄本佑さんが演じておられます。脚本は大石静さんです。大石静さんは、『功名が辻』に次いで『光る君へ』がNHK大河ドラマ2作目です。
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- そもそも『光る君へ』の時代は?
- 『光る君へ』これまでの主な退場者
- 1話 ちやは(国仲涼子さん)
- 4話 円融天皇(坂東巳之助さん)
- 6話 忯子(井上咲楽さん)とお腹の子
- 9話 直秀(毎熊克哉さん)と散楽の仲間
- 10話 花山天皇(本郷奏多さん)
- 12話 なつめ(為時の妾)、桐子(実資の妻)
- 13話 藤原頼忠(橋爪淳さん)
- 14話 兼家(段田安則さん)、明子のお腹の子
- 15話 源雅信(益岡徹さん)
- 16話 たね、たつじ、たねの母、悲田院にいた男の子
- 17話 道隆(井浦新さん)
- 18話 道兼(玉置玲央さん)、大納言以上の公卿多数
- 20話 花山院の従者2人
- 21話 伊周(三浦翔平さん)→再登場
- 22話 貴子(板谷由夏さん)、通事・三国若麻呂(安井順平さん)
- 24話 さわ(野村麻純さん)
- 28話 定子(高畑充希さん)
- 29話 宣孝(佐々木蔵之介さん)、詮子(吉田羊さん)
- 『光る君へ』結末を大予想!
- まとめ
そもそも『光る君へ』の時代は?
『光る君へ』を含む大河ドラマ全作品を時代別に並べると、下の図になります。『光る君へ』は大河ドラマの中でもより昔の時代を扱った作品だと分かりますね。
『光る君へ』の舞台は平安時代です。まだ武士は登場していません。松山ケンイチさん主演の2012年大河ドラマ『平清盛』の時代になって帝を警護する「北面の武士」から武士が台頭してくる時代になります。
『光る君へ』これまでの主な退場者
番組冒頭のテロップで名前が表記された方、公式サイトの「登場人物」欄にある役、ドラマの中で亡くなった人、ドラマの中のセリフやナレーションで死や退場が言及された人物とします。史実には基づいていませんのでご了承下さい。
放送回 | タイトル | 退場した人 | 誰に。注釈 |
---|---|---|---|
1話 | 約束の月 | ちやは | 道兼に後ろから一突きで。 まひろが飛び出して道兼が落馬したことから |
2話 | めぐりあい | なし | |
3話 | 謎の男 | なし | |
4話 | 五節の舞姫 | 円融天皇 | 兼家の指示で道兼によって毒を盛られて衰弱した末、花山天皇に譲位。 |
5話 | 告白 | なし | |
6話 | 二人の才女 | 忯子(花山天皇の女御)と お腹の子 | 安倍晴明による呪詛。兼家に忯子のお腹の子を呪詛せよと命じられて。 |
7話 | おかしきことこそ | なし | |
8話 | 招かれざる客 | なし | |
9話 | 遠くの国 | 直秀と散楽の仲間 輔保、九々利、磯丸 、百成、白太、黒太 | 流罪にするのは手間だからと検非違使によって殺害。 |
10話 | 月夜の陰謀 | 花山天皇 | 道兼に騙されて出家。 |
11話 | まどう心 | (花山院) | 一条天皇即位の礼・高御座に童子の生首。道長が「他言無用、穢れてなどない」即位式続行。 |
12話 | 思いの果て | なつめ(為時の妾) 桐子(実資の妻) | 病で。為時に看取られ、娘のさわとの再会も果たす。 宣孝セリフ「昨年、北の方が亡くなった」 |
13話 | 進むべき道 | 藤原頼忠 | 息子・公任との会話で引退を表明。 |
14話 | 星落ちてなお | 兼家 明子のお腹の子 | 病死。 +明子の呪詛、報いでお腹の子も |
15話 | おごれる者たち | 雅信 | 病死。「不承知」と言いながら皆に看取られて |
16話 | 華の影 | たね、たつじ、たねの母、 悲田院にいた男の子 | 疫病。 |
17話 | うつろい | 道隆 | 飲水病。貴子と思い出に浸りながら |
18話 | 岐路 | 道兼 大納言以上の公卿多数 | 疫病。道長の支えで生まれ変わって関白になったのも束の間、七日関白でこの世を去る ナレ死。「道兼が死んでからわずかひと月の間に、道長、伊周を除く大納言以上の公卿は死に絶えた」 |
19話 | 放たれた矢 | なし | |
20話 | 望みの先に | 花山院の従者2人 | 伊周の弟・隆家が花山院の牛車に矢を放ったのがきっかけで、二条邸の武者との乱闘で。 |
21話 | 旅立ち | 伊周 | 大宰府に配流(25話で帰京し再登場) |
22話 | 越前の出会い | 三国若麻呂 高階貴子 伊周 | 何者かに殺害される。嫌疑が朱仁聡にかかる。 病。 母・貴子の危篤に大宰府行から取って返すも間に合わず |
23話 | 雪の舞うころ | なし | |
24話 | 忘れえぬ人 | さわ | 文で。「ゆきめぐり あふを松浦の 鏡には 誰をかけつつ 祈るとか知る(行き巡り逢うのを待つという松浦の鏡の神は、誰のことを想って私が祈っているか、ご存知でしょう。あなた(まひろ)のことを思っているのです。)」というさわからの歌が同封。 |
25話 | 決意 | 数十名 | 鴨川の氾濫で |
26話 | いけにえの姫 | なし | (大地震でおそらく多数の人が命を落としている) |
27話 | 宿縁の命 | なし | |
28話 | 一帝二后 | 定子 | 一条天皇との三人目の子ども・女皇子を産んで |
29話 | 母として | 宣孝 詮子 | 宣孝の北の方からの使者「4/25にわかな病でみまかりました」 四十の賀で胸を押さえて苦しむ→道長に看取られて |
※随時、追加しています |
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1話 ちやは(国仲涼子さん)
会う約束をしていた三郎(のちの道長)に早く会いたくて、まひろが道に飛び出します。そこへ運悪く馬に乗った道兼が通りかかって、飛び出したまひろに驚いて落馬してしまいます。怒った道兼を諫めたちやはを道兼が背後から一突きで命を奪ってしまいました。1話「約束の月」ネタバレあらすじと感想
その後、道兼がまひろの家を訪れるシーンがありますが、道兼自身はまひろのことも自分が殺めたちやはのことも覚えておらず、ましてや自分が殺めたのが為時の妻だったことも全く繋がっていません。道兼は最後まで知らないままで、このことを知っているのは為時、まひろ、いと、乙丸も?、と道長、兼家、百舌彦?と安倍晴明?くらいでしょうか。
第1話のラストシーンで、こんなことが起こるなんて全く予想していなかったので、愕然としました。国仲涼子さんが初回のみで退場なんて、視聴者の皆さんも想像しておらず、SNSでは「国仲涼子さんの無駄遣い」とも。
4話 円融天皇(坂東巳之助さん)
兼家の謀略で、道兼が円融天皇に少しずつ毒を持って体調を悪化させて、円融天皇の譲位に持っていきます。中宮の詮子とは皇子(のちの一条天皇)もいるのに最後まで二人は気持ちを通わせることがなく、詮子の怒りの矛先は父・兼家に向かいます。4話「五節の舞姫」ネタバレあらすじと感想
6話 忯子(井上咲楽さん)とお腹の子
花山天皇から寵愛を受けている忯子のお腹の子を呪詛するよう、兼家が安倍晴明に指示します。寵愛が過ぎてもとより病気がちだった忯子はどんどん衰弱していきます。寝所での花山天皇と忯子の大河ドラマらしからぬ描写も話題をさらいました。6話「二人の才女」ネタバレあらすじと感想
9話 直秀(毎熊克哉さん)と散楽の仲間
盗賊団として捕らえられた直秀と散楽の仲間たち。道長の機転で刑が軽くなるどころか反対に作用してしまった結果に。直秀と散楽のメンバー全員(輔保、九々利、磯丸 、百成、白太、黒太)は無惨にも殺されてしまいます。
直秀は3話から登場したミステリアスな男。自分自身のまひろへの気持ちに気づかないまま、まるで騎士のように、まひろを守ったり、道長との恋のキューピットも務めていました。まひろのところに現れる時にはフクロウの鳴きまねが定番で、最後の方は直秀も自分の気持ちに気づいて「遠い国、一緒に行く?」と誘ったりしていましたが…。若い道長へ政治批判も堂々とやってのけ、権力に迎合もせず、スカッと気持ちの良い存在でした。
『光る君へ』における直秀の役割を考えると、道長が自分の無力感を味わい「政のあるべき姿」を定めるためには外せないパーツであり、道長とまひろと二人だけの秘密=ソウルメイトの形成には、直秀の存在とむごい死は欠かせない鍵となりました。9話「遠くの国」ネタバラあらすじと感想
10話 花山天皇(本郷奏多さん)
忯子(井上咲楽さん)を心から愛していた花山天皇は、忯子の霊が成仏できずに内裏をさまよっていると聞いて、自分にできることはないかと思い悩みます。そこに付け込んだ道兼が忯子を成仏させるには出家を、花山天皇をそそのかして出家させます。兼家一族総動員での手際のよい無血クーデターはこうやって成し遂げられました。
本郷奏多さん演じる花山天皇の足芸や女グセなど、当初はエキセントリックなキャラクターが立っていましたが、忯子への細やかな愛情と忯子没後の反応などから、人間味あふれる素晴らしい人に変貌していきました。花山院として、のちに再登場するのですが、その部分も忯子の面影を追い求めてだろうなぁと推察できる行動なので、ある意味愛を貫いていると言えます。10話「月夜の陰謀」ネタバレあらすじと感想
12話 なつめ(為時の妾)、桐子(実資の妻)
為時が家を空けることが多くなって、父をこれほど魅了する妾とはどんな人だろうと偵察に行ったまひろが見たのは病に臥せっている妾・なつめの姿。世話をする者のいないなつめを為時は看取りたいと言いました。正妻でなく妾でもこのように大切にされるのか。とまひろが男女の機微を垣間見た瞬間でもありました。なつめは死に際に娘・さわにも会うことができ、このことをきっかけにまひろとさわの親交が始まります。
実資(ロバート秋山さん)に「日記にお書きなさい」と「小右記」の執筆を勧めていた最初の妻・桐子は亡くなり、宣孝(佐々木蔵之介さん)が「まひろを実資の後妻にどうだろう」と奔走する場面があります。実資はその時あいにく赤痢に罹患したため、この縁談話は流れました。
その後、実資は後妻に婉子女王を迎え、実資のりっぱなお腹をぷにょぷにょ遊ぶ婉子女王との仲睦まじい様子が画面いっぱいに流れます。道長の良き理解者であり、右腕でもある実資の存在感がますます増していきます。12話「思いの果て」ネタバレあらすじと感想
13話 藤原頼忠(橋爪淳さん)
息子の公任(町田啓太さん)との会話シーンで、関白太政大臣を引退する旨を伝えます。後ろ盾を失って不安げな公任に頼忠は道綱ではなく道兼に付くようにと伝えます。13話「進むべき道」ネタバレあらすじと感想
頼忠を演じられた橋爪淳さんは大河ドラマに数多く出演されいます。
『徳川家康(1983年)』 小姓・新太郎 役
『春日局(1989年)』 三条西実条 役
『信長 KING OF ZIPANGU(1992年)』 前田利家 役
『徳川慶喜(1998年)』土方歳三 役
『元禄繚乱(1999年)』片岡源五右衛門 役
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歴代の大河ドラマはこちらから↓
橋爪淳さんが2024年4月3日ご自身のSNSで大腸がんだと明かされました。どうぞ治療に専念いただいて一日も早いご回復をお祈りしています。
14話 兼家(段田安則さん)、明子のお腹の子
圧倒的な存在感で前半部分を牽引した藤原兼家(段田安則さん)。兼家の高笑い、怖かったですね。3人(道綱、道兼、道長)+1人(道綱)の息子の役割を決めて「政とは家を守る」ために徹底した生涯でした。
唯一、兼家が人間らしく見えるのは『蜻蛉日記』を記した妾・道綱の母寧子(財前直見さん)との時間。最期には寧子が詠んだ「嘆きつつひとりぬる夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る」を思い出す兼家の姿には感慨深いものがありました。
段田安則さんも大河ドラマ常連俳優さんです。特に『真田丸』での滝川一益はまっすぐな人でしたので、『光る君へ』の兼家の狡猾さを「こんな人ではないはず」と疑いたいくて仕方ありませんでした。
『翔ぶが如く(1990年)』 金太 役
『太平記(1991年)』 北条仲時 役
『秀吉(1996年)』 滝川一益 役
『真田丸(2016年)』 滝川一益 役
15話 源雅信(益岡徹さん)
道長の妻・倫子さんの父です。倫子の幸せを願い入内もさせずにずっときていましたが、倫子に請われて道長との結婚を認めました。帝の血を引く源氏ですので、鷹揚でゆったりとした性格の雅信。お陰で倫子も大らかに育ちました。「不承知と言えばよかった。」とは道長との結婚を認めたくなかった心残りなのか、可愛げのあるい良い人ですので、最期は婿の道長も駆けつけ、皆に看取られて亡くなりました。15話「おごれる者たち」ネタバレあらすじと感想
16話 たね、たつじ、たねの母、悲田院にいた男の子
まひろが字を教えていた女の子・たねが両親が悲田院に行ったまま帰ってこない。とまひろを頼ってやってきます。たねのために悲田院に行ったまひろと乙丸が目にしたのは疫病の悲惨な有様。
たねの父・たつじも母も、そしてたねも、悲田院で乙丸が水を与えた男の子もバタバタと命を落とします。そしてまひろも咳と熱が。16話「華の影」ネタバレあらすじと感想
17話 道隆(井浦新さん)
喉が渇いて仕方ない道隆。飲水病(今でいう糖尿病)の症状です。兼家の跡を継いで政権を掌握したものの、横暴が過ぎて皆の心が離れていきます。最後には入内させた娘の定子に「皇子を産め、皇子を~」と迫るまで人格が崩れてしまいました。夫婦仲は良くて妻・貴子の歌を思い出しながらこの世を去ります。17話「うつろい」ネタバレあらすじと感想
18話 道兼(玉置玲央さん)、大納言以上の公卿多数
初回ではまひろの母・ちやはを殺め、その後も汚れ仕事を一手に引き受けてきた道兼。兼家の跡継ぎになれず自暴自棄になっていたところを道長に支えられて、政務に返り咲き、兄・道隆の死後、念願の関白に就任しました。弟の道長と手を携えて良き政を行おうと意気込んでいたのですが、疫病に倒れ七日関白でこの世を去ります。
当初、道兼はいつも苛立っていて罪のない弟に殴る蹴るの暴行を働いて、なんという荒っぽい兄なのだと思いましたが、それは両親に愛されたい。特に父に認めらたりという愛情に餓えた気持ちの裏返しだと段々と見えてきて哀れに感じるようになってきました。
民は虫けらだと思っていたのが、最期には民のための政をと決意するまでに至ったのは、自分自身も辛い思いをいっぱいした中で、為時の真面目さや、道兼を信じて疑わなかった花山天皇だったり、道隆からかけられた優しい言葉と道長からの兄弟の情がジワジワ沁みてきたからだと思いました。
道兼も命を落としてしまうほど、猛威を振るった疫病。内裏に持ち込まれ疫病が公卿たちに襲い掛かります。伊藤アナの「道兼が死んでからわずかひと月の間に、道長、伊周を除く大納言以上の公卿は死に絶えた」のナレ死の破壊力に衝撃が走りました。18話「岐路」ネタバレあらすじと感想
20話 花山院の従者2人
伊周(三浦翔平さん)が自分が通っていた斉信の妹を取られたと勘違いしたことが発端の事件。伊周の弟・隆家が花山院と知らず、脅かしてやろうと牛車に矢を放ちます。これが発端で従者同士の乱闘となり、花山院の従者が2人命を落とします。一大事なのか些細な事なのか、この後の処理の仕方で全く別の展開になっていたであろう事件です。
道長は良い人なのですが、周りの思惑や利害関係などを抑え込むほどのリーダーシップはまだないので、頑張ってはいますが流れに身を任せている状態です。道長は選ばれし者なのか、残されていく者なのか。道長の無力感が増していく事件へと発展していきます。20話「望みの先に」ネタバレあらすじと感想
21話 伊周(三浦翔平さん)→再登場
流罪を言い渡された伊周と隆家。隆家はさっさと気持ちを切り替えて配流先に行きましたが、伊周(三浦翔平さん)は出家したからいけないだの(実は剃髪していないかった)悪あがきをしています。母・貴子が同行することになり、ようやく大宰府に出立する伊周ですが、母の同行は許さないという一条天皇の指示で、実資と道長が母を引き離しに伊周一行を追いかけます。
父・道隆と同様、「日なたの道」を歩む教育しか受けた来なかった伊周の涙を流し、地団駄を踏み、全身で嫌がる惨めな姿が平安時代の貴族の姿を投影しています。21話「旅立ち」ネタバレあらすじと感想
22話 貴子(板谷由夏さん)、通事・三国若麻呂(安井順平さん)
越前に来ている宋人の通訳・三国若麻呂(安井順平さん)が何者かに殺されます。
伊周と定子の母・貴子も亡くなります。臨終に一目会いたくて伊周が都に舞い戻ってきます。
退場する人もいましたが、21話では定子のお腹が大きくなって一条天皇も我が子の存在を知ることとなります。
人ではないですが、宋から連れてきた羊が為時を歓迎する宴席のために退場しました。
24話 さわ(野村麻純さん)
石山寺の道綱の一件で、一度は疎遠になっていたさわ。その後仲直りして、さわは嫁いでいったのですが、さわが亡くなったと知らせを受けます。
文には「ゆきめぐり あふを松浦の 鏡には 誰をかけつつ 祈るとか知る(行き巡り逢うのを待つという松浦の鏡の神は、誰のことを想って私が祈っているか、ご存知でしょう。あなた(まひろ)のことを思っているのです。)」というさわからの歌が同封。
「人生ははかないもの」だということを改めて知るまひろ。宣孝のプロポーズを受けるきっかけになります。
28話 定子(高畑充希さん)
三年目の子ども・皇女を産んで定子が亡くなります。
夜もすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひむ涙の 色ぞゆかしき(現代語訳:一晩中契りを交わしことをお忘れでないなら、私が亡くなった後、恋しい私のために血の涙を流してくださるでしょう。その涙の色を見とうございます。『後拾遺和歌集』より)という歌を最愛の一条天皇に残して。
29話 宣孝(佐々木蔵之介さん)、詮子(吉田羊さん)
まひろの娘・賢子が道長との不義の子だと知った上で「わしの子だ、一緒に育てよう」と器の大きさを見せた宣孝。28話では「睡眠時無呼吸症候群」の症状が心配でしたが、まひろに「強気でおれ、(わしはまひろに)惚れ切っておるから」と言葉を残し、宣孝の北の方の使者によって「にわかな病でみまかりました」と突然の別れとなりました。大波小波賞をあげたくなる、豪快で快活なまひろの夫でした。
帝の「母として」と生きた詮子もこの世を去ります。父・兼家の政の道具となり、夫・円融天皇には愛されず、兄・道隆には内裏を追われ、息子・一条天皇には「慰み者にされた」詮子でしたが、道長にとって愛に溢れた素晴らしい姉でした。詮子自身が最初は恨んでいた父・兼家にマインドが非常に似ていた詮子。政治手腕もさすがでした。そばにいて道長を導いてきた詮子が先立ち、道長の悲しみは計り知れません。
※随時、退場者を追加していきます。
『光る君へ』結末を大予想!
史実ではまひろ/紫式部が先に、その後数年経って道長が死去します↓。
年 | 年齢 | 出来事 | 天皇と周辺 |
---|---|---|---|
966年 | 三郎/道長が生まれる | 円融天皇 | |
970年頃? | 1歳 | まひろ/紫式部が生まれる | |
978年 | 8歳 | 三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる | |
984年 | 15歳 | まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。 | 花山天皇即位 |
985年 | 16歳 | 4月7日道隆主催・漢詩の会 | 忯子死去。 |
986年 | 17歳 | 為時、解職。 | 藤原義懐が権中納言に。 一条天皇即位 |
990年 | 21歳 | 藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に | |
993年 | 24歳 | 清少納言が定子に仕える | |
994年 | 25歳 | 都で天然痘が大流行する | |
995年 | 26歳 | 道隆が死去、道兼が死去。 6月 道長が右大臣に 長徳の変 | |
996年 | 27歳 | 父・為時の赴任地・越前に同行。 | 道長、左大臣に。 |
998年 | 29歳 | 帰京。藤原宣孝と結婚する。 | |
999年 | 30歳 | 長女・賢子(大弐三位)出産。 | 彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生 |
1000年 | 定子が皇后、彰子が中宮に。定子死去。 | ||
1001年 | 32歳 | 藤原宣孝と死別。 『源氏物語』の執筆開始。 | |
1005年 | 36歳 | 道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。 | |
1006年 | 37歳 | 宮仕えを放棄→再び戻る。 | |
1008年 | 39歳 | 『源氏物語』が人気になる。 | 一条天皇と彰子の間に敦成親王(後の後一条天皇)誕生 |
1009年 | 40歳 | 一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生 | |
1010年 | 41歳 | 『紫式部日記』執筆開始。 | |
1011年 | 42歳 | 弟・惟規死去。 | 一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。 |
1012年 | 43歳 | 彰子が皇太后となる | |
1013年 | 43歳 | 宮仕えを辞める | |
1014~31年 | 44~61歳 | 紫式部死去(諸説あり) | |
1028年 | 道長死去(62歳) |
『光る君へ』の結末は、まひろが『源氏物語』を書きあげ生涯を全うし、道長が数年後に1話のタイトル「約束の月」を見上げながら『源氏物語』の一節を思い出し、あの歌を読み上げる。と予想します。
Instagramの『光る君へ』公式アカウントでは、最近ハイライトに「百人一首」が登場しました。最終話は12月中旬に放送されると思いますので、お正月に向けて『光る君へ』に登場した人物が詠んだ「百人一首」をラストで流していく。という結末もありかもしれません。
まとめ
『光る君へ』ここまでの退場者リストをお届けしました。平安時代の貴族社会、物語が中心の大河ドラマなので入退場は少ないだろう。という予想に反して、メリハリのある入退場にハラハラドキドキの1年になりそうです。道長とまひろを軸にして、取り巻く人々の移り変わりに最終話まで目が離せませんね。
「光る君へ」1話~最新話までのネタバレあらすじとみどころはこちらから↓
大河ドラマ『光る君へ』は放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドがおススメです。
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最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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