2023年大河ドラマ「どうする家康」総集編が2023年12月29日（金）に放送されました。
家康の誕生から亡くなるまでを時系列に並べた構成での総集編。
本編の全48話を見た方も、そうでない方も、総集編を見れば感動すること間違いなしです。
・総集編を見逃した。
・総集編の動画を視聴したい。「どうする家康」の見逃しをイッキ見したい。
・総集編と完全版の違いや見どころを知りたい。
そんなあなたに、ネタバレあらすじとみどころと「どうする家康」本編と総集編の視聴方法をお届けします。
大河ドラマ「どうする家康」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されていました。12月17日最終話が放送されましたので、NHKプラスで配信が終了している話や「どうする家康」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXT
でNHKオンデマンドをおススメします。
本編では寺島しのぶさんが語りをされていましたが、総集編では大鼠役の松本まりかさんが語りでした。オープニングで聞こえてくる声が今までと違っていて「おっ？」と思われた方も多いかもしれませんね。
全48回の本編では、1560年「桶狭間の戦い」からストーリーが始まっていますが、総集編では於大の方（松島菜々子さん）が家康を出産するところから始まっています。家康の生涯を順を追って見られるので、とても勉強になります。
総集編の構成とあらすじ（ネタバレ注意）
・第一章【始まりのとき】家康誕生～今川家滅亡
・第二章【試練のとき】設楽原の合戦～築山事件
・第三章【躍動のとき】本能寺の変～秀吉の死去
・第四章【覚悟のとき】秀吉の死後～家康の最期
第一章は懐かしい思いで見て、第二章は本当に試練続きで見ていて辛くなりました。三章、四章は手に汗握りながらイッキに視聴しました。
「どうする家康」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
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徳川家康の生涯は、それぞれ何章で？
徳川家康の生涯を年表にまとめてみました。左の欄に総集編では何章かを書きましたので、参考になさってください。
| 何章か | 年 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1章 | 1542年 | 三河国・岡崎城で生まれる |
| 〃 | 1547年 | 尾張国・織田信秀（信長の父）の人質となる |
| 〃 | 1549年 | 父・松平弘忠没 駿河国・今川義元の人質となる。 |
| 〃 | 1556年 | 瀬名（築山殿）と結婚する |
| 〃 | 1559年 | 嫡男・信康が誕生する |
| 〃 | 1560年 | 「桶狭間の戦い」で今川義元討ち死。岡崎城に戻る。 |
| 〃 | 1562年 | 織田信長と清須同盟 |
| 〃 | 1563年 | 今川義元の偏諱である「元」の字を返上し「家康」と名乗る |
| 〃 | 1563～64年 | 三河一向一揆（1563～1564） |
| 〃 | 1566年 | 信康が五徳と結婚。 |
| 〃 | 1569年 | 今川氏が滅ぶ |
| 2章 | 1570年 | 金ヶ崎から退く。姉川の戦い。浅井・朝倉軍を倒す。 |
| 〃 | 1572年 | 12月、「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に敗北。 |
| 〃 | 1573年 | 3月、武田信玄死去。 |
| 〃 | 1574年 | 武田勝頼によって遠江高天神城が落城 |
| 〃 | 1575年 | 大岡弥次郎事件。 |
| 〃 | 1575年 | 5月、長篠・設楽ヶ原の戦いで武田軍を破る |
| 〃 | 1576年 | 長女・亀姫が奥平信昌に嫁ぐ。 |
| 〃 | 1579年 | 三男・秀忠が誕生する。 「築山殿事件」で瀬名と信康が自害。 |
| 〃 | 1581年 | 3月、遠江高天神城を攻略。 |
| ３章 | 1582年 | 武田氏が滅ぶ。信長から駿河を与えられる。 6月2日、「本能寺の変」で信長、信忠親子死去。 6月27日、清須会議。 |
| 〃 | 1583年 | 「賤ヶ岳の戦い」 |
| 〃 | 1584年 | 「小牧・長久手の戦い」で羽柴秀吉（のちの豊臣秀吉）と戦う。 |
| 〃 | 1585年 | 7月、秀吉が関白になる。 |
| 〃 | 1589年 | 秀吉の初子・鶴松誕生～1591年死去 |
| 〃 | 1590年 | 小田原城攻め、北条氏政降伏 |
| 〃 | 1592年 | 秀吉、備前名護屋城築城、朝鮮出兵（文禄の役） |
| 〃 | 1595年 | 三男・秀忠が江と結婚する |
| 〃 | 1597年 | 第二次朝鮮出兵（慶長の役） |
| 〃 | 1598年 | 8月、豊臣秀吉死去 |
| 4章 | 1599年 | 閏3月、前田利家死去 |
| 〃 | 閏3月、石田三成が近江佐和山城に隠居させられる。 | |
| 〃 | 1600年 | 6月、会津・上杉景勝を討つために、大阪を出陣する |
| 〃 | 7月、三成が挙兵する。8月鳥居元忠が守る伏見城が落城。 | |
| 〃 | 1600年 | 秀吉死後の「関ケ原の戦い」で勝利。 |
| 〃 | 1603年 | 征夷大将軍に任命。江戸幕府を開く。 |
| 〃 | 1605年 | 息子・秀忠に跡を継がせる。 |
| 〃 | 1611年 | 3月、豊臣秀頼と二条城で会見する。 |
| 〃 | 1614年 | 7月、京都大仏鐘銘事件が起こる |
| 〃 | 「大坂冬の陣」の戦後処理 | |
| 〃 | 1615年 | 「大阪夏の陣」で豊臣家を滅ぼす。 |
| 〃 | 1616年 | 75歳で死去。 |
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第一章【始まりのとき】
元康（家康）が誕生して、父と慕う今川義元のカラーに染まっている家康が、三河の国主としての自覚に目覚めるストーリーです。愛する妻・瀬名と子どもために慟哭する家康がとにかく若いです。
一番家康が、家康らしいなぁと思える時期です。
清州で織田信長と対面する場面では、信長の圧倒的な存在感にたじろぐ白兎ちゃん・元康です。
家康のまとっている衣装が浅いブルーで若く初々しいです。
闇落ちしていく今川氏真の青も哀しくて美しいです。
お市の方は幼い頃から慕う元康と結婚できると思っているのですが、元康は瀬名とわが子を助けるため今川氏真と戦うことになりました。
お市：竹どの、欲しいモノは力で奪い取るのです。
「どうする家康」総集編より
お市の意志を受け継いで、娘の茶々も「力」を信じてきました。
ここで、本多正信（松山ケンイチさん）と服部半蔵（山田孝之さん）の登場です。
石川数正が瀬名と信康を引き取りに今川陣に向かいます。
鵜殿兄弟＝瀬名・信康・亀 交換です。
総集編を見て、瀬名の両親・関口正純・巴夫妻は命を懸けて瀬名を守り、後に瀬名は命を懸けて家康を守ったのだと命が繋がっていったことを改めて感じました。
一向一揆
家康たちは一向宗の本證寺に忍び込みます。
家康が空誓和尚に「戦いのない世を作るにはどうしたらいいのか」を問います。
空誓：住む世界が違っておる。苦しみを与える側と救う側じゃ。
「どうする家康」総集編より
一向宗門徒の一揆については夏目広次の苦しみが伝わってくる段でもありました。
一向側の軍師・本多正信に鉄砲で撃たれた家康の夢枕に今川義元が立ちます。
今川義元：天下の主は民である。
「どうする家康」総集編より
一向一揆が収束し、家康は夏目広次・本多正信に対して、謀反の罪を不問としました。
ここでの松山ケンイチさんのセリフがグッときます。
過ちを犯したのは、殿だから。殿は、阿弥陀仏にすがる者たちの心をご存じない。
仏にすがるのは、現世が苦しからじゃ。生きているのがつらいからじゃ。
殿が、おまえが、民を楽にしてやれるのなら、誰も仏にすがらずに済むんじゃ。
この大たわけが！悔いなければならぬのは、殿でござる。
「どうする家康」総集編より
それに応える家康のセリフも
家康：とうに悔いておる。わしはずっと悔いておる。だが、この国を立て直さねばならぬ、そのために過ちをすべて引き受け、わしは前に進む。
「どうする家康」総集編より
瀬名との会話も良かったです。
家康：わしは愚かなことをした。民と家臣たちであったというのに、
瀬名：ならば、これからなしとげましょう。厭離穢土欣求浄土（けがれたこの世を浄土に）
できるような気がします。なんとなく。
「どうする家康」総集編より
この辺りは、「どうする家康」前半の山場ですので、ぜひ、本編でお楽しみ頂きたいです。
特に第9話”守るべきもの”は神回です。ぜひ本編をどうぞ。
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武田信玄との出会い
なんともシュールな出会いでしたね。団子がキーポイントの回でした。
化け物・武田軍の赤がド迫力でした。
氏真との対面
このシーン、空の青、氏真の鎧や衣装の青が美しすぎます。兄弟として育った二人の本音がぶつかり合っていきます。父・義元の本心が糸から伝えられて、やっと目覚めた氏真、弟としての本心を吐露する家康。
ここから超・長生きする氏真。年老いてもなお兄弟でいられる関係の氏真と家康を見られてよかったです。
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第二章【試練のとき】
家康が上洛します。明智光秀・茶屋四郎次郎も登場します。まだ赤ちゃんの茶々を抱っこもします。
織田信長の「家康よ、家康。家康よ。」がリフレインんしています。
家康は信長の天下一統に向けて、明智光秀・豊臣秀吉らとともに戦っていきます。
望んでいないのに、大きな渦に呑まれていく家康です。
義に厚い浅井か織田か、どちらを討つかで、家臣団との本音トーク。
酒井忠次：義？義とはなんでござる。義なんてものはきれいごと。屁理屈に過ぎません。
石川数正：今なら織田は倒せます。しかし倒したあとはどうなさる。あのぐっちゃぐっちゃをもう一度やりますか？
「どうする家康」総集編より
本音で話すからこそ、ベテラン家臣団の展望も聞ける。風通しのいい組織の典型ですね。
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武田信玄との決別
遠江で井伊直政との出会いです。武田の人質になっていた弟が返されてきます。
信玄：弱き主君は害悪なり。滅ぶが民のためなり。生き延びたければ我が家臣となり。
「どうする家康」総集編より
信玄だけは怒らせるな。です。
信玄と戦っても十に一つも勝てる見込みはないと尻込みする家康に向かって、
本田忠勝：勝って見せるからついてこいとは言えんとは情けない。
「どうする家康」総集編より
瀬名が築山にいます。「どうして戦はなくならないのでしょう。」
家康は「弱さは害毒じゃ。」といって兎を瀬名に渡していきます。
弱い心を瀬名の元に置いていく家康。
ですが、三方ヶ原で待ち伏せされて惨敗する家康軍。
三方ヶ原に出陣する際のBGMがオープニングテーマでした。意気揚々と向かったのに、武田軍に待ち伏せされてガガーンな展開でした。
ここで、本田忠勝の叔父・忠真が討死にします。
本田忠真：好きなんじゃろーがー。殿を守れ。おめえの大好きな殿を！
「どうする家康」総集編より
そして、夏目広次が家康の具足を着ます。家康の影武者になって家康を逃がし、首を取られます。
広次が幼い頃から一緒だった夏目吉信だったことを思い出した家康。
謀反の罪を不問とされ、殿のために命の使い果たせた夏目広次。
皆に生かされた家康。
武田信玄が病に倒れます。家康の運の強さです。
そして、井伊直政が家康に士官します。士官の理由を聞かれると、
直政：殿の話をするときは、みな愉快そうに話しをします。民を恐れさせる殿様より、民を笑顔にさせる殿がいい。
「どうする家康」総集編より
これで「チーム徳川」最強家臣団のそろい踏みです。
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設楽原の合戦
正気ではない勝頼の出陣演説が凄かったですね。
信長が鉄砲3000丁を使って、大勝します。茫然とする家康と息子・信康。
これを機に信康の心が壊れていきます。虫も殺せなかった息子の変化に瀬名の憂いは深くなっていきます。
信長に従うことを余儀なくされる家康。家康と瀬名の間に溝ができていきます。
信康の苦しむ姿を見て、瀬名は意を決します。
母にはずっと胸に秘めてきた考えがある。全てをかけてそれを成す覚悟ができておる。
「どうする家康」総集編より
この後、信長から謀反の罪に問われて瀬名と信康を死に追いやった「築山事件」に発展していきます。「築山事件」は歴代の大河ドラマでは様々な解釈・描き方がされてきました。石川数正が瀬名に対して淡い思いを抱いていたというストーリーが最近の傾向だったので、「どうする家康」では松重さんと有村さんの絡みはどこで？と思って見ていました。うっすらと感じ取れる数正の表情だったり、この後に出てくる「石川数正の出奔」の際に築山の花の押し花を残していったり…と「どうする家康」では品格ある形で描かれていて、素敵だなぁと思いました。
於愛の方
大らかな於愛の方が家康の側室に選ばれます。
瀬名と「源氏物語」の話題で盛り上がってましたね。もしかして、これは「神の君へ」のロングパスなの？と総集編で気づきました。
築山プラン
築山に色々な人が集います。
於大の方夫妻、氏真夫妻…。穴山梅雪、千代。
瀬名が打ち出したのは、皆で話し合い、合議で物事を決めていこうという壮大な構想でした。
徳川と武田が密約を結び、織田の目をくらませ続けるというプラン。
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勝頼が…
勝頼：仲良く手を取り合って生き延びるくらいなら、戦い続けて死にたい。築山の謀略、世にぶちまけよ。
「どうする家康」総集編より
家康に最大の試練が…
瀬名と信康に生き延びて欲しい家康は、瀬名と信康の影武者を用意し、二人には別人として人知れず生きてもらうという計画でしたが、瀬名は身代わりの命を軽んじる人ではないですね。
自害する瀬名の介錯は大鼠が、信康の介錯は服部半蔵が行いました。「どうする家康」では「伊賀越え」で服部党が正式な家臣となる形なので、二人の介錯という辛いお役目は、家臣団から少し距離のある忍びの二人が行った。ということになります。こうやって家康や他の家臣団との絆を深めていったのですね。
兎は瀬名の手から家康の手に返されました。
於愛の方の笛の音
茫然自失の家康。その後は織田の言いなりとなり、心に鎖をつけてしまいました。武田が滅びます。
信長の面前で、家康版「エビすくい」を舞います。これを見て「チーム徳川」は家康の真意を知ることとなります。
酒井忠次の十八番の「エビすくい」。家康が舞う場合は「宴会芸」ではなく「舞い」としてということで、松本潤さんは舞のお稽古をされたそうです。今川家で育った家康らしい、品のある舞でした。
第26話”ぶらり富士遊覧”の、家康の「エビすくい」はぜひ本編でご覧ください。
家康：信長を殺す。わしは天下を取る。
「どうする家康」総集編より
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第三章【躍動のとき】
ここで鯉料理が登場です。
明智光秀の準備した鯉が匂うということで、信長が明智光秀をひどく叱責します。明智を信長から遠ざけることに成功しました。
第48/最終話”神の君へ”でのほのぼのエピソードも鯉でした。「どうする家康」は鯉がキーワードですね。
信長：謝ってほしいか、くだらん。
家康：妻と子の死をくだらんと申すのか!
信長：人をあやめるということは、その痛み、苦しみ、を全て100人殺せば100の痛み…俺は覚悟ができている。
信長：戦亡き世の政は、乱世を鎮めるよりはるかに困難じゃろ。
家康：弱き兎が狼を食らうんじゃ。
「どうする家康」総集編より
裏を返すと「覚悟ができているなら、家康に任せよう」と信長が言っているように聞こえます、
堺にお市の方が来ていて、家康に会いに来ます。
お市の方：兄はあなたが羨ましいのでしょう。兄が遠い昔に捨てさせられてものを持ち続けておいでだから。
「どうする家康」総集編より
お市の方から信長の本心を聞いた家康は悩みに悩みます。腹の底からの「うぉおお」のうなり声は、このあとの話で秀吉や茶々もあげますね。
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本能寺の変
家康が信長を討つ前に、信長が討死しました。
明智光秀：乱世を鎮めるまでのお方。
織田信長：やれんのかキンカン頭。おまえに俺の代わりが！
家康、家康、家康・・・
「どうする家康」総集編より
尺の関係で、総集編での「本能寺の変」シーンは短かったです。本編では岡田准一さんが心の底から松本潤さんを探し求め、呼び続け、それを松本潤さんも心の耳でずっと聞いていた感じがしました。
伊賀越え
服部半蔵と大鼠のサポートで伊賀越えをする家康一行。伊賀忍者・百地丹波に捕らえられるも一向宗の謀反の罪を不問にされた本多正信に助けられます。
ここでも、家康の運の強さが光ります。
豊臣秀吉の台頭
明智光秀を即座に仇討ちし、秀吉の才覚が冴えわたります。ムロツヨシさんの怪演が冴えわたります。
北ノ庄城・勝家とお市夫妻滅びる
お市の方、そして娘の茶々の思いも虚しく、家康は北ノ庄城に援軍を送りません。
お市の方の勇ましい鎧姿が目に刻まれます。長女の茶茶が母・お市に向かって言います。
茶々：茶々が天下を取ります。
「どうする家康」総集編より
織田信長の妹・お市の方の娘として生まれ、仇である秀吉との間に秀頼をもうけた茶々。北ノ庄城での母の姿を胸に刻んだ茶々には力こそ全てでした。
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「小牧・長久手の戦い」秀吉との対決
家康：強くなければ奪われるだけじゃ。乱世を鎮め安寧な世を作るのはこのわしの役目と心得る。
「どうする家康」総集編より
乱世を鎮める＋安寧な世を作ることこそ、家康の至上命題です。
「中入り」を講じるために、小平太の指示のもと堀を掘っていきます。総集編では堀はアッという間に出来上がりましたが、本編では堀を掘っていく過程で、平八郎と小平太、そして井伊直政たちの熱い思いが語られていきます。
織田・徳川連合軍は戦には勝ちましたが、信雄を懐柔して和議に持ち込んだ秀吉。一枚上手でした。
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石川数正の出奔
秀吉のありようを目の当たりにして、何かを感じた数正。
数正：殿…決してお忘れあるな。私はどこまでも殿と一緒でござる。
「どうする家康」総集編より
「関白殿下、是、天下人也」という書置きと、築山に咲いていた花の押し花を残して石川数正は出奔しました。
於愛の方：他の人が戦亡き世を作るなら、それでも良いのでは。
酒井忠次：石川が出奔しては戦をしたくてもできん。それが殿を。ひいては徳川を皆を守ることだと…
「どうする家康」総集編より
家康は、一旦ここで天下を取ることを諦め、秀吉にひざまずくことにします。数正のあほたわけ涙笑
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秀吉の元で天下一統の手助け
石田三成との出会いです。二人で星空を眺めます。戦亡き世がそこまできているような気がするシーンです。
真田昌幸とも面会します。本多忠勝の娘・稲が真田に嫁ぎます。
次々と出される難題に頭を抱える家康。鉄砲を持って華々しく登場するお市の方に瓜二つの茶々（北川景子さん二役）
北川景子さんの絶対的な美しさと強さに目を奪われます。阿茶が家康の脇をがっちりガードしていて頼もしいです。
北条が滅び、徳川は江戸へ国替え
家臣たちも城持ちの大名に任ぜられます。「チーム徳川」の力が削がれていきます。こうやって家康は江戸にやってくることになります。
松明の下で家康が家臣たちに国替えを言い渡す第37話”さらば三河家臣団”のこのシーン。総集編ではカットされていましたが、大久保忠世の兄貴肌が存分に発揮されたよいシーンでしたね。卒業式みたいです。
大久保忠世が先に家臣団のメンバーに事実を伝え、心の準備をさせていたことは尺の都合で総集編ではカットされていました。本編でぜひご覧ください↓
酒井忠次とのラストシーン
母親役の酒井忠次とのラストシーンが総集編ではサラッと流れました。ぜひこれは本編（第39話”太閤、くたばる”）でご覧頂きたいです。
酒井忠次：戦が嫌いな殿だからできるのです。嫌われなされ。天下を取りなされ。
「どうする家康」総集編より
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秀吉の最期
「秀頼が幸せならそれでええ。」といって死んでいった秀吉。
国だ天下だと言っていますが、結局そうなんですね。
「まことに見事であった」とねぎらう家康。「すまんのぉ」と謝る秀吉。
茶々と秀吉のシーンも圧巻でした。
茶々：秀頼は私の子、天下は渡さぬ。あとは私に任せよ。猿。
「どうする家康」総集編より
総集編ではカットされていましたが、このセリフの後、茶々は泣いていました。秀吉を憎み同時に愛していた様子がその短いシーンで表現されていました。
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第四章【覚悟のとき】
まっすぐ過ぎる石田三成をサポートしながらも、家康は水面下で動き始めます。前田利家が押さえを効かせていましたが、前田利家亡き後、パワーバランスが崩れていきます。石田三成が近江に隠居します。
家康と二人で星空を見ていたあの日にはもう戻れないのですね。
上杉討伐に出向く家康は伏見城の守りを鳥居元忠に任せます。石田三成が攻め込んでくると知った上でのことです。別れの盃を交わす家康と彦。泣けてきます。
茶々を後ろ盾にして、三成が兵を挙げます。
小山評定での七（平岩親吉）の鼻ズルズルのセリフがカットされていないくて、良かったです。ぜひ総集編で噛みしめてください。
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秀忠が登場
上田城で足止めをされて関ケ原の到着が遅れるシーンで秀忠が登場します。
ここで、真田昌幸の名セリフ「乱世を泳ぐは愉快なことよ」が聞けます。
1600年 関ケ原の合戦
先陣を任された直政の「おいら」のセリフが良かったです。
戦上手の家康が、関ケ原を攻略していきます。東軍・西軍ともに武将たちの動きが刻一刻と伝えられます。大坂では女同士の攻防も繰り広げられます。
平平コンビ
年老いた平八郎と平六のラストシーンです。みんな卒業していきます。家康と本多忠信は二人長生きしていきます。平平コンビのラストシーンは本編の第44話”徳川幕府誕生”でご覧ください。
成人した秀頼
関ケ原では勝利したものの、豊臣の中でくすぶる火種。家康の孫・千姫が秀頼に嫁ぎます。
成人した秀頼と家康との攻防が続きます。
今川氏真との対面
今川兄弟の対面です。目に涙を一杯ためている家康。それを受け止める氏真。「おぬしに助けられた命をあることも忘れるな。本当のおぬしに戻れる日もきっと来る」
家康の重い心が救われる瞬間があるのが、「どうする家康」のいいところだなぁと思います。
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秀忠「覇道は王道に及ばぬもの」
頼りなさげな秀忠に、家康が「弱いところ、それを素直にだすところ」が自分とよく似ている。受け継いでいると励まします。
鐘の銘文から大坂の陣へ
秀頼の出陣演説が素晴らしいです。そして茶々のド迫力も更に輝きを増してきます。
松本潤さんが段々と年老いてきて、発声や立ち姿、所作一つ一つがどっこいしょという感じですごいなぁと思いました。
家康がよく言うセリフがあります。
戦はこの世でもっとも愚かで醜い、人の所業じゃ。
「どうする家康」総集編より
「どうする家康」の一貫したテーマです。そして力や戦を求める気持ちは誰の心にある、とも。歴史は繰り返されて現代に至っています。
茶々が力を求める背景には「野心」というだけでは説明しきれない家康への複雑な思いがありました。それは母・お市の方の家康への恋慕の気持ちを受け継いだものでもあります。家康からの文を読んで、過去の呪縛から解放された茶々。秀頼を思う母の愛ゆえ、茶々は秀頼に自分の道を選ばせます。
秀頼「わが心に問い続け、ようやくわかった気がする。戦場でこの命を燃やし尽くしたい。」
築山プランを最後の最後にひっくり返した武田勝頼も。そして「心の内にある戦いの炎に火がついてしまった」石田成も同じでしたねね。
乱世の亡霊にあの世に連れて行って欲しい家康。真田信繁が襲い掛かります。
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秀頼、大野修理、茶々の自害
茶々の気迫のシーンと長台詞は総集編ではカットされていました。ぜひ本編でご覧下さい。
長い長い乱世が終わりました。
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家康の最期
彫り物をしている家康のところに瀬名と信康が現れます。お迎えですね。
信康：戦亡き世をとうとうなしとげられましたな。
瀬名：成しとげられるのは殿だと。ご立派なことでございます。
竹千代：おじじ様、上手に書けたので差し上げます。
瀬名：（竹千代を見て）あの子があの子のままで生きていける世の中を、あなたがご生涯をかけて成し遂げたのです。
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名場面・NG集一挙放送
総集編ではカットされていた数々の名場面が一挙に流れます。側室、アナザーストーリー、盛りだくさんです。
最後はみんなの笑顔とエビすくい、そして家康が息を引き取る姿アップ→引きです。家康の顔には涙が流れていました。でも穏やかで静かな最期だと感じました。
「どうする家康」のキャスト一覧はこちらから
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まとめ
2023年大河ドラマ「どうする家康」総集編のあらすじと感想をお届けしました。天下太平を築いてきた家康の最期は、愛する瀬名や家臣団との穏やかで幸せな場面で締めくくられました。
・総集編を見逃した。
・総集編の動画を視聴したい。「どうする家康」の見逃しをイッキ見したい。
・総集編と完全版の違いや見どころを知りたい。
という方に向けて、お届けしました。
「どうする家康」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
歴代作品とは全く違う家康像を描いてきた「どうする家康」。「気弱なプリンス」で白兎の家康が、苦しみを背負って75年生きてきました。
第48話/最終話は、総集編ではあまり放送されていませんので、ぜひ本編でご覧頂きたいです。本編のラストシーンは「エビすくい」で締めくくられたことも「どうする家康」らしくていいなぁと思いました。
大河ドラマ「どうする家康」は放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。
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総集編も本編のどちらを見ても味わい深い「どうする家康」。1年間、ありがとうございました。
本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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