2025年大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は江戸中期が舞台です。
歴代の大河ドラマで江戸中期が舞台だったのは、『赤穂浪士(1964年)』『樅の木は残った(1970年)』『元禄太平記(1975年)』『峠の群像(1982年)』『八代将軍吉宗(1995年)』『元禄繚乱(1999年)』の6作品です。
この記事では、『べらぼう』に年代的に近い歴代大河ドラマ6作品について、
・べらぼうと比較して年代はどう?
・内容は?みどころは?キャストは?
・どこで見れる?
をご紹介します。
江戸時代の祖・徳川家康を描いた大河ドラマは数多くありますが、ここでは戦国時代のあとの江戸真っただ中の作品にフォーカスします。「親なし、カネなし、画才なし」の蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の物語にワクワクしますね。『べらぼう』の予習に、そして江戸中期の歴代大河ドラマをお楽しみください。
歴代大河ドラマの時代別一覧表
時代別にならべた歴代大河ドラマ一覧表はこちらです。赤で囲った作品が『べらぼう』と近い時代の大河ドラマです。
字が小さいので拡大してみました。
左上に見える『春の坂道(1971年)』は、家康・秀忠・家光の徳川三代に側近として仕えた剣術家・柳生但馬守宗矩の生涯を描いた大河ドラマで主人公・宗矩を演じられたのは中村錦之助さんです。
春の坂道を入れると「7選」でラッキー7ですが、だいぶん時代が前なので外します。
それでは、順番に作品と注目ポイントをご紹介していきます。
1.『赤穂浪士(1964年)』
1964年の大河ドラマ第二作目「赤穂浪士」は、1964(昭和39)年の東京オリンピックと高度経済成長の真っただ中で、テレビ史上空前の大ヒットとなった作品です。
主人公の大石内蔵助を長谷川一夫さん、妻・りくを山田五十鈴さんが演じられました。
作品のあらすじとみどころ、管理人の感想はこちらからどうぞ↓
赤穂浪士のリーダー・大石内蔵助が生まれたのが万治2年(1659年)、浅野長政が江戸城松の廊下で吉良義央に斬りつけ、即日切腹となったのが元禄14年(1701年)、そして赤穂浪士の討入りが元禄16年(1702年)です。
蔦重が生まれたのが寛延3年(1750年)なので、蔦重は赤穂浪士の50年あとを生きたことになります。
NHKオンデマンドで視聴できる『赤穂浪士』は47話討入りの回です。画面はモノクロですが長谷川一夫さんの風格ある姿や赤穂浪士たちの切れのある殺陣は圧巻です。
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2.『樅(もみ)の木は残った(1970年)』
1970年の大河ドラマ「樅ノ木は残った」は、お家騒動から伊達62万石の安泰を図った仙台藩家老・原田甲斐の生涯を描いた作品で、主人公の原田甲斐を平幹二郎さんが演じられました。
時代的には、万治3(1660)年、仙台藩主・伊達綱宗に隠居の命が下りるところから始まり、綱宗は1711年没ですので、こちらも蔦重より40年くらい前の話になります。
『樅の木は残った』の詳細はこちらからどうぞ↓
当時の大河ドラマは小説を原作にしていたので、原作本の『樅の木は残った』も大ヒットしました。山本周五郎作の原作はこちらから↓
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3.『元禄太平記(1975年)』
1975年の大河ドラマ『元禄太平記』は、日本人が愛してやまない「忠臣蔵」を、大石内蔵助の目線ではなく、幕府の権力者・柳沢吉保側からで描いた作品です。柳沢吉保を石坂浩二さん、大石内蔵助を江守徹さん、オリジナルキャラクターの柳沢兵庫を竹脇無我さんが演じました。
『元禄太平記』の詳細はこちら↓
柳沢吉保(石坂浩二さん)が将軍・綱吉の側用人に抜擢されたのが、元禄元年(1688年)、赤穂浪士の討入りが1702年ですので、時代的には蔦重の50年前になります。
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4.『峠の群像(1982年)』
1982年の大河ドラマ『峠の群像』は、元禄時代、赤穂浪士の忠臣蔵を仇討ちとしてだけでなく、経済や文化的な視点で描いた作品。主人公の大石内蔵助を緒形拳さんが演じました。忠臣蔵をテーマにした大河ドラマは、『赤穂浪士』『元禄太平記』『元禄繚乱』、そして本作の四作品ですが、堺屋太一さんの原作に大石内蔵助の心の動きが丹念に描かれているのが「峠の群像」です。
『峠の群像』の詳細はこちら↓
『峠の群像』は、NHKオンデマンドで配信されていませんので、DVDをレンタルするか購入で視聴いただけます。
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5.『八代将軍 吉宗(1995年)』
1995年大河ドラマ『八代将軍 吉宗』は、江戸中期、財政に困窮した徳川幕府を享保の改革など独自の才覚で盛り返した徳川吉宗を描いた作品です。主人公・徳川吉宗を西田敏行さんが演じられました。西田さんの演じる、数字に強く、ちょっと小心者、人たらしの吉宗は本当に素敵でした。
作品のあらすじとみどころ、感想はこちらからどうぞ↓
時代的には、吉宗が8代将軍に就任したのが享保元年(1716年)、宝暦元年(1751年)に没しています。蔦重は寛延3年(1750年)生まれ、田沼意次は享保4年(1719年)~1788年なので、かなり近い時代を生きたことになります。
『べらぼう』で描かれる時代は、吉宗の質素倹約政治から田沼意次の改革開放へ変革した頃合いだと思います。
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6.『元禄繚乱(1999年)』
1999年放送の大河ドラマ38作目『元禄繚乱』は、17年ぶり四作目となる「忠臣蔵」を色鮮やかに描いた作品で、主人公の大石内蔵助を18代目中村勘三郎さんが演じられました。
勘三郎さんのちょと舌足らずで愛嬌のあるセリフ回しと、粋な立ち振る舞いは本当に見ごたえがあります。勘三郎さんの華のある演技と同様、絢爛豪華な江戸の世界が繰り広げられていきます。
作品のあらすじとみどころ、感想はこちらからどうぞ↓
時代的には、忠臣蔵が軸なので『べらぼう』の50年前ということになります。吉原遊郭の様子など50年でどう変化するのかを見比べるのにおススメです。
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まとめ
今回は『べらぼう』と時代的に近い歴代大河ドラマ6作品をご紹介しました。
6作品とも主人公は武士です。『べらぼう』の蔦重は武力ではなく発想力で時代を生きぬき、切り開いていくのだと思うとワクワクします。
特に昨年末にお亡くなりになった西田敏行さん主演の『八代将軍 吉宗』と、今や息子の勘九郎さんや七之助さんが大河ドラマやNHKドラマでも活躍されている故・勘三郎さんが主演の『元禄繚乱』は最近配信が再開されましたので、これからご視聴していただくのにピッタリだと思います。
2025年1月5日からスタートする大河ドラマ『べらぼう』。第一回は「ありがた山の寒がらす」。「親なし、カネなし、画才なし」の蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の物語が始まります。蔦重(横浜流星さん)と一緒に現代にも通じる発想力で江戸時代を生き抜き、成長していきたいですね。
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『峠の群像』は、NHKオンデマンドで配信されていませんが、DVDでご視聴いただけます。
※本ページの情報は2025年1月時点のものです。最新の情報はU-NEXT公式サイトでご確認ください。
#べらぼう
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