結論から言いますと
- 13話、りくに「亀は今どこ?」と聞かれ、周りをちらっと見てからの襟を直す。
- 21話、足立遠元に「かわいそうだが(八重は)百に一つも助かる見込みはないな。小四郎もほとほと運のない男だ」と言ったとき。
- 31話、懐柔したと思い込んでいた比企能員に向かって「三浦を見くびってもらっちゃ困るな、三浦は二代に渡って北条と刎頸(ふんけい)の交わりよ」と言ったとき。
の3回と
- 44話「審判の日」で「若君が?冗談じゃない。(中略)俺が誓ってやるよ」
の合計4回です。
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義村が「襟を直す」のはどんな時?
それは、「言葉」と「思い」が別の時に出るクセです。
44話「審判の日」で、公暁が実朝暗殺を計画していると泰時から聞いた義時が、義村に尋ねます。
義村「若君が?冗談じゃない。」
義時「信じていいんだな。」
義村「今は千日の参籠のまっ最中。若君には鎌倉殿に取って代わろうなんてお気持ちはこれっぽっちもない。俺が誓ってやるよ。」
(泰時に向かって)義時「そういうことだ。」
◇義村が立ち去る◇
泰時「お信じになりますか?」
義時「あいつは言葉と思いが別の時、必ずこうする(襟を直すしぐさ)。」
泰時「やってました!」
「鎌倉殿の13人」44話より
長年、ともに苦楽を共にしていきた義時は義村のクセを完全に見抜いています。
13話、りくとの会話。
政子が頼朝の浮気相手、亀の家を後妻打ち(うらうちなり)したことを発端に、時政とりくは伊豆に引っ込んでいます。2人に会いに父の三浦義澄とともに義村が伊豆を訪れます。
なにやら、りくと義村のひそひそ話
りく「亀はいまどこ?」
義村(周りをちらっと見てからの襟直し、りくに近寄って)
義村「よしましょう。御台所に言うでしょう。」
「鎌倉殿の13人」13話より
本当は亀がどこにいるか言いたいけど、言わない義村。
りくの権力欲やしたたかさにどこか一目置いている義村。
28話「名刀の主」での梶原景時の弾劾状の署名でも、最後に時政の名前を切り取るという采配をしたり、時政が執権の座を奪われた際にも、言われるがまま京に行くのではなく、政子の元に行ったり。とりく自身の考えで動く時には必ず義時がそのそばにいます。
義時がりく暗殺にトウを送り込んだ時にも、助けたのは義村です。
義村「伊豆に流れたそうですね、会いに行きますよ。」
りく「来なくていい。」
義村「あんたは会わなきゃいけない。俺に借りがある。」
「鎌倉殿の13人」38話より
21話、八重と義時への思い。
義時の片思いが実って、幸せな結婚生活を送っていた八重と義時。義村も自分の娘の初を八重に預けて安心していたはずです。
思い返せば、義村も八重に本気とも冗談ともつかないアプローチを何度もしていました。八重さんは確実に義村の好みのタイプです。11話で「友の女には手を出さない」と明言してるので行動には移しません。
その八重さんが鶴丸を助けて命を落とす。義村がちょっと目を離した隙の出来事です。
三浦の者が川を捜索していますが、見込みはありません。
事の次第を政子に報告に来た義村が、心配そうにする足立遠元に一言。
義村「かわいそうだが百に一つも助かる見込みはないな。小四郎もほとほと運のない男だ」
「鎌倉殿の13人」21話より
八重の父、伊東祐親を助けに行った時に
「あんなじいさんでも、俺の身内なんでね」と言った一族思いの義村の本心はいかに?
31話、比企に味方したと見せかけて
この辺りになってくると、義時に敵対する勢力は必ず三浦を味方につけようとします。
義村は基本は義時サイド、時には利を第一に考えて立ち回るようになります。
比企能員は北条との争いになって、義村が乳母の善哉(公暁)を後継者に。というのをちらつかせて懐柔しようとします。その話に乗ったかと見せかけて、
義村「三浦を見くびってもらっちゃ困るな。三浦は二代に渡って北条と刎頸(ふんけい)の交わりよ。」
「鎌倉殿の13人」31話より
と、比企を見捨てます。
父の代、時政と義澄
ここで、父、義澄がまだ生きていた頃の会話に注目したいと思います。
24話で大姫が入内するために御家人たちと一緒に京に上ってきます。
義澄が素直に時政の大出世を喜んでいる姿を見て
義村「情けないとは思わないのですか?」
義澄「どんなに北条が偉くなっても、時政はおれの幼なじみ。出過ぎたマネをすればこづいてやるつもりだ。」
「鎌倉殿の13人」24話より
伊豆のほんの小さな豪族だった頃からの固い絆は、簡単に崩れるものではないと信じたいです。
義村の一押し!もう一度見たい場面
何度もお伝えしていますが、管理人おススメの三浦義村のカッコいい場面は、
- 9話 「あんなじいさんでも、俺の身内なんでね」という場面。
- 38話のトウとの一騎打ちのシーンからの「俺の女になれ」
9話では、八重が善児に殺されそうになるのも義村が助け、38話でもりくを救います。
損得なく男気オンリーの義村と、何を考えているのかわからない義村の両方をぜひご覧ください。
「草燃える」との比較もどうぞ
同じ時代を描いた1979年大河ドラマ「草燃える」では、藤岡弘さんが三浦義村を演じていました。
義村像が少し違って描かれていますので、比較してみるのも楽しいです。
まとめ
今回は、三浦義村の「襟を直す」クセは何話で見られるのかをご紹介しました。
- 13話、りくに「亀はいまどこ?」と聞かれ、周りをちらっと見てからの襟直し。
- 21話、足立遠元に「かわいそうだが(八重は)百に一つも助かる見込みはないな。小四郎もほとほと運のない男だ」と言ったとき。
- 31話、懐柔したと思い込んでいた比企能員に向かって「三浦を見くびってもらっちゃ困るな、三浦は二代に渡って北条と刎頸(ふんけい)の交わりよ」と言ったとき。
- 44話「審判の日」で「若君が?冗談じゃない。(中略)俺が誓ってやるよ」
お互いの出方もクセも知り尽くした盟友、小次郎と平六。
実朝の暗殺を機に二人の関係がどう変化していくのか「鎌倉殿の13人」クライマックスに向けて、ますます目が離せませんね。
義村の「襟を直す」仕草をイッキ見するには、TSUTAYA DISCASがおススメです!
本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の情報はTSUTAYA DISCASサイトでご確認ください。
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