「鎌倉殿の13人」41話のネタバレあらすじと感想をお届けします。
天然癒しキャラの和田義盛(横田英司)さんが壮絶な最期を遂げました。
横田英司さんの出演作
鎌倉での最大の死闘「和田合戦」の犠牲者は、和田方死者234人、生け捕り27人、鎌倉方死者50名、手負い1,000余名(ドラマの中で義時が報告)。
ちょっとしたボタンの掛け違えで、こんな結末を迎えるとは。
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
和田義盛と巴のほのぼの掛け合いトークと、実朝との心の通い合いを見逃した方は
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和田義盛、仁王立ち
実朝と双六をしていたばっかりに、帰宅するのが遅くなり、心配してしびれを切らした息子たちが北条攻めを決行してしまいます。
もう、後には引けない和田義盛。ただ、鎌倉殿ではなく北条義時を討って鎌倉殿をお救いする。というのが大義名分です。三浦義村にも無理強いはしません。
三浦や加勢に来るはずの御家人たちの寝返りによって、和田の敗北が決定的になります。
義時が実朝を担ぎ出して、義盛に説得するよう求めました。実朝がこれに応じます。
義盛「俺はウリンが憎くてこんなことをやったんじゃねえんだ!」
実朝「義盛、お前に罪はない」
義盛「我こそが鎌倉随一の忠臣じゃ!」 「みんな、胸を張れ!」
「鎌倉殿の13人」41話より
義盛が降参してめでたしめでたし。にならないのが「鎌倉殿の13人」。
最後は義時(小栗旬)から三浦義村(山本耕史)の目配せで、だまし討ちともいえる矢の嵐で義盛は絶命します。
義経の散り際で「鎌倉殿の13人」では描かれなかった、歴史鉄板の「弁慶の仁王立ち」が、和田義盛で再現されました。義盛のカッと目を見開いた形相に誰もが恐れおののきます。
実朝だけでなく、泰時や家臣にとっても「見せしめ」効果絶大です。
ウリンと呼び、心が通い合った実朝と義盛の間柄は、素晴らしい関係だと思いましたが、義時サイドから見ると
これが、鎌倉殿に取り入ろうとした者の末路でござる!
「鎌倉殿の13人」41話より
という見解になるとは。頼朝の時代ならまだしも、今になっても…な感じがしました。
上総介(佐藤浩市)が見せしめに殺された時と同じ、恐怖政治がどこまで持続できるのでしょうか。
上総介ラストシーン、15話「足固めの儀式」はU-NEXTのNHKオンデマンドで
鎌倉の段葛(だんかずら)
義盛と泰時が対峙する場面に出てきた段葛(だんかずら)です。左右の道路から高くなっています。
今も、鶴岡八幡宮からまっすぐ由比ガ浜に向かって続いています。800年の歴史を感じます。
義時の苦悩と、泣く表情。
憎い決断をした義時。去り際に苦しそうな表情と涙を見せました。
義時はすでに真っ黒ですが、時々見せる人間らしい感情と表情が行きつ戻りつある心の内を表現しています。のえが権力大好き妻ではなく、八重さんや比奈さんのような人だったら、義時の決断は違うものになったかもしれません。
大江広元
和田の攻撃を避けるため、御所から八幡宮に避難した実朝一行。
実朝が御所に置き忘れた祖父・義朝のドクロを取りに行くと言い出し、大江広元がその役目を引き受けます。
5話で頼朝の観音像を、義時の兄・宗時が取りに戻るシーンを思い出しました。まさか?と思いましたが、大江広元、めっぽう強いです。必殺仕事人!レベルの強さで、襲い掛かる敵を倒していき、無事にドクロを実朝に届けます。
そして、政子との関係も次第に盛り上がってきている雰囲気も。
35話「苦い盃(さかずき)」で、実朝を心配する政子を広元が慰めていたシーンがあり、
一瞬政子と大江広元に恋の予感?と思われる空気が漂い、その場にいた実衣と時房が目を見合わせました。
その辺りのことが、ガイドブック完結編「大江広元(栗原英雄)さんのインタビュー」に掲載されています。↓
巴御前の薙刀(なぎなた)
馬に乗って薙刀(なぎなた)を振り回す巴御前の姿に心を奪われます。
大河ドラマ放送後の「大河ドラマ紀行」で、『吾妻鑑』に記述はないものの『源平盛衰記』に、巴御前は和田合戦のあと、91歳過ぎまで長生きしたと記されている。と放送されました。そして、木曽義仲と和田義盛の菩提を弔ったとのことです。木曽義仲、そして和田義盛と2人の武士を愛し、その意志を継いだ巴御前はあっぱれです。
「山は裂け…」実朝の政治力は?
和田合戦の18日後に、鎌倉を大地震が襲います。誰もが鎌倉の危機を感じます。
実朝が詠んだ和歌
山は裂け海は浅せなむ世なりとも 君にふた心わがあらめやも
(意味:山が裂け海が干上がるような世であっても
金槐和歌集より
上皇様(後鳥羽上皇)を裏切ることは私にあっては決してありません)
暴力と恐怖で抑える政(まつりごと)は行いたくないと考えた実朝は、朝廷の権力に傾倒していきます。頼朝が願った「武士の世の中」はどうなっていくのでしょうか。
実朝が義時に向かって言った言葉
実朝「下がってよい。」
「鎌倉殿の13人」41話より
に若き実朝の決意が伺えます。
13人の宿老、残りは?
実朝の兄、頼家の時に結成された「鎌倉殿の13人」の宿老メンバー。
今や残っているのは、
義時(小栗旬)、大江広元(栗原英雄)、三善康信 (小林隆)、二階堂行政(野仲イサオ)、八田知家 (市原隼人)の5人だけになりました。13人の宿老メンバーはこちら
退場者はこちらから
三浦義村は、父・義澄が宿老13人メンバーとなり「三浦から2人出すのは角が立つ」というので、13人に入っていません。この辺りの采配が、三浦義村が生き残っている理由だと思われます。
実朝が西の方(後鳥羽上皇)に近づいていく中で、宿老メンバーの働きをする西側人材がたくさん派遣されてくる予感がします。義時をはじめとする古参の陣営の動きが気になります。
まとめ
頼朝のどん底からの挙兵の時に「手柄を立てたら侍別当にしてください!」と名乗りをあげて、場を和ませた義盛。
梶原景時を口説きに行く時には、眉毛を剃って気合を入れたり、腕相撲や横から攻め込むと戦法が単純なところや、巴御前を自分の元に呼び寄せたり、と憎めない天然癒しキャラだった和田義盛が去っていきました。和田義盛の最期の顔と、実朝の青白い顔が脳裏から離れない41話でした。
力と恐怖の政治はどこまで続くのか、頼朝から学んだ義時の思い描く鎌倉と、実朝が考える鎌倉にズレが生まれています。実朝の理想は実現できるのでしょうか?
和田義盛を演じた横田英司さんは、現在体調不良で療養されています。
一日も早いご回復をお祈りしています。横田英司さんの出演作はこちらから
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
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本ページの情報は2022年10月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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