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【鎌倉殿の13人】6話 ”悪い知らせ” 感想 畠山重忠のポリシーと宗時の言葉がやっぱり深い。

大河ドラマ

この記事では、さかのぼって6話の感想をお届けします。

35話「武士の鑑」を見る前に、6話「悪い知らせ」時点の義時、義村、重忠、義盛の関係や、時政と義時の親子関係にも布石がいっぱい詰まっていることに気づき、ワナワナしながら6話を見返しました。最初に6話を見た時とは全然違う印象を受けました。

また、6話では笑いのシーンもふんだんにあります。

新垣結衣さん演じる八重の、きりッとして、でも少しウザいキャラクターと、それを受けて立つ小池栄子さん演じる政子もハマる部分です。

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天に守られている頼朝

石橋山の戦いに大敗して大庭の軍勢から逃亡するため、頼朝は山中に身を隠しています。

梶原景時が頼朝を見つけますが、他の兵に見つかりそうになった瞬間、雷鳴がとどろき頼朝を救います。これを見た景時が頼朝が天に守られていると感じ、見逃します。

その後、頼朝は義時や安達盛長など、数名で伊豆から千葉まで船で逃げ延びます。悪天候だったら、たどり着いていないかもしれず、頼朝は天候も味方につけている気がします。

頼朝には、こういう「持ってる」エピソードが非常に多いです。

流人生活が長くて、人を見る目や先読みする力に長けているということ以外に、刺客を放たれても、たまたまその場にいない。戦わずしての勝ち戦が多いなど、ラッキーエピソードがいっぱいで、「天に守られ、天に選ばれた男」だと実感します。

畠山重忠のポリシー

6話「悪い知らせ」の時点では、畠山重忠は大庭勢についており、頼朝に加勢している三浦義村とは敵対することになります。ばったり出くわした畠山軍と三浦軍。無為な戦いはやめようということで、会わなかったことにしようとしたのも束の間、三浦軍の和田義盛が、勘違いして畠山軍に矢を放ちます。だまし討ちと捉えた畠山軍は攻撃を開始します。

坂東武者の無鉄砲さと荒々しさが出ているシーンです。畠山重忠は売られたケンカは買うタイプです。

またやるとなったら、とことんやるタイプです。

34話「理想の結婚」で義村が「重忠は壇ノ浦の戦いの時に、一番漕ぎ手を射抜いていた」と言っていました。
兵力ではない船の漕ぎ手は攻撃しないというのが戦の作法ですが、勝つためには手段を選ばない義経が、壇ノ浦で「漕ぎ手を射れ」と指示した時に、重忠が「それはダメです」と最初止めたのですが、いざ射ることになったら、率先して漕ぎ手を攻撃していた。という話です。

後に、血気盛んな源義経に対して、義村の父・義澄が「戦には2通りある。一つはやらなくてもいい戦と、やらなくてはならない戦」と言ったことがありますが、畠山重忠もやらなくてもいい戦もやってしまう気質です。畠山重忠の一貫している点は、誰に仕えるか?ではなく、自分の所領を守る!というところです。大庭についたのも、その後、頼朝についたのも、35話の展開でも、武蔵を守り伝えていくというのが至上命題だからです。非常にわかりやすい、畠山重忠のポリシー「武士の鑑」といえます。

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宗時の回想シーン

宗時がとってくるはずだった観音像を仁田忠常が持ってきたことによって、宗時の死が確定します。

義時が時政に観音像を渡すシーン。小栗旬さんのまぶたと表情が、こんなに押し殺して悲しむ姿があるのかと、何度見ても苦しくなります。時政が義時に向かって「おまえは俺より先に死ぬなよ」と言い、宗時の回想シーンが流れます。35話以降、宗時が望んだ世界と時政の言ったことが実現されていきます。

こうやって、初期の頃を見ていくと、義時の言葉や態度は、全て宗時の思いがベースになっています。そこを信じて疑わない姿が頼朝の心も動かしていきます。大好きな姉の政子のため、尊敬する兄・宗時のためだから、義時は一歩引きながらも着実に大願成就を達成していけたように感じました。

宗時が義時に言った言葉

「坂東武者の世を作る。そのトップに北条が立つ。

 そのためには源氏の力、頼朝の力がいるんだ、どうしてもな。」

八重、政子、りく、実衣

八重さんの夢枕話と、それをわざわざ言いに行く行動。政子の反応、りくの合いの手、実衣の反応がたまらなく面白いです。このエピソードが先なのか、八重に千鶴丸の墓所を見せたかったからなのかは不明ですが、笑いのシーンと悲しみのシーンのバランスが絶妙です。八重は、状況だけ見れば、八方ふさがりで辛さしかないと思いますが、坂東武者の家に生まれた娘として、きりっとしていて、すこしウザくて、でもすごく可愛い!と思いました。

まとめ

6話「悪い知らせ」は宗時の死や、千鶴丸の死の確認とともに、頼朝を旗印に上げる前の坂東武者の力関係がよくわかる放送回でした。伊豆の小さな豪族の次男坊にしかすぎなかった義時が、兄の死によって歴史を作る側になっていく、大きなターニングポイントの回でもあります。


余談ですが、老兵の御家人の中でも佐々木秀義(康すおん)に目を奪われて、仕方ないです。頼朝が真剣に話をしているのを聞いている佐々木のじいさん。笑いが止まりません。

笑いあり涙ありの6話「悪い知らせ」、大河ドラマを見たことがない方にも、ぜひ『鎌倉殿の13人』のこの辺りのストーリーから見ていただきたいです。

>>こちらの記事で鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。

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中学2年生の国語の授業で平家物語「敦盛の最期」を勉強して以来、歴史ドラマにはまっています。特にNHKの大河ドラマが大好きです。リアルタイムでテレビを見る時間がないので、あとから見逃し配信を見たり、過去の作品をイッキ見して楽しんでいます。ゆかりの地を訪ねるのも楽しみの一つです。ドラマにほへとでは、管理人いろはが実際に見た大河ドラマの情報をまとめています。PCやスマホでイッキ見する方法も紹介しています。大河ドラマよ永遠に♪

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