『光る君へ』23話のラストで宣孝(佐々木蔵之介さん)がついにまひろ(吉高由里子さん)にプロポーズしました。歳の差20歳の「年の差婚」夫婦の誕生です。紆余曲折ありながら、まひろと賢子を大きな愛で包んだ宣孝。そして29話「母として」で宣孝は帰らぬ人となりました。
この記事では、イケオジ宣孝がまひろを妻にしたいと思い始めたのは実際いつからなのか?プロポーズから二人の夫婦善哉、そして今生の別れまでを独自に考察していきたいと思います。
追記:後半部分で22話の時点で管理人が予想した賢子の展開についてもご紹介していますので、よろしければどうぞ。
まず、「宣孝はいつからまひろに恋心を?」について、結論から言いますと、
4話「五節の舞姫」から と考察します。
・(道長とは知らない状態だが)町辻で道長とまひろがいるところを見て「あの男には近づくな」とまひろを諫めた→23話で周明とまひろのツーショットを見て嫉妬したのと同じ。
・まひろの五節の舞姫姿を満足そうに見つめる宣孝(放送39分ごろ)
このあと、詳しく解説していきたいと思います。
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4話「五節の舞姫」なんて早すぎるのでは?
「えーいくら何でも早すぎるのでは」と思われるかもしれませんが、4話からだと考察した理由は『源氏物語』の世界観で見てみたからです。光源氏が若紫を見出したのは若紫が10歳の頃ですし、平均寿命が30代と言われる平安時代。早すぎるなんてないのでは。と思いました。
4話のまひろのあの美しい「五節の舞姫」姿を見たら、恋心を抱くのが正常です。かたや居眠りをしていた道長は、まだまだ彼自身が幼かったからだと考えると腑に落ちます。
4話「五節の舞姫」から
・(道長とは知らない状態だが)町辻で道長とまひろがいるところを見て「あの男には近づくな」とまひろを諫めた→23話で周明とまひろのツーショットを見て嫉妬したのと同じ。
・まひろの五節の舞姫姿を満足そうに見つめる宣孝(放送39分ごろ)
もう一つのターニングポイントは、13話「息子の嫁に」を拒絶した時。
そして、4話の次のもう一つのターニングポイントは
13話「進むべき道」 で
宣孝は黄色のハデハデ衣装で御嶽詣(みたけもうで)に行ってきた土産(お腹の病気に効く薬)を持参。民に字を教えていると聞き「おかしなおなごじゃの。」為時から、宣孝の息子をまひろの婿にと言われ「ダメ」を連発。まひろのような賢い娘には到底太刀打ちできぬ→これも「誰にも渡さぬ」心理の現れです。
と考察します。13話までにまひろの婿選びに奔走していた宣孝なのに、なぜ自分の息子の嫁には「ダメダメダメ」なのか?宣孝本人が言っていた「賢いまひろに(自分の息子たちは)太刀打ちできない」という理由のほかに、遠い存在の実資ならいいが、身内の息子にはダメという微妙な男心が見え隠れしています。
もう一点、注目ポイントはお土産の内容。13話では「お腹の薬」で、18話の筑前の土産には「紅」、そして23話では「肌油」。18話からは完全に女性扱いしていますが、まだこの頃はカワイイ親戚と女性の狭間で揺れていたのかも知れません。
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宣孝(佐々木蔵之介さん)の登場回をピックアップします。
23話までの放送回で、宣孝が登場した回を整理しました。宣孝の気持ちの変遷をご覧ください。
- 1話「約束の月」宣孝が為時の親戚だとわかるエピソード。まひろはまだ子役。「今宵はどなたのところへ?」「そなたは大人のようなことを言うの」
- 2話「めぐりあい」まひろの父・為時に助言をする立場。まひろ(この回から吉高由里子さん)とはまだ何もなし。
- 4話「五節の舞姫」道長とまひろがいるところを見て「あの男には近づくな」とまひろを諫めた。→実はこの頃から淡い焼きもちを焼いていた?
五節の舞姫でまひろの姿を見つめる宣孝(放送39分ごろ)。 - 7話「おかしきことこそ」為時が兼家の間者を辞めると聞き、父の姿勢に賛同するまひろにも「黙れ」と怒鳴る。政局を見て冷静な判断をしている(この回はいとの号泣に圧倒)。
- 11話「まどう心」まひろが兼家に会いに行ったと聞き「おまえ、すごいな」肝が据わっているまひろを称賛。
- 12話「思いの果て」まひろの婿選びに励む宣孝。対象の実資が病気のため断念→まひろを北の方にしてやりたいという思いからか。
- 13話「進むべき道」黄色のハデハデ衣装で御嶽詣(みたけもうで)に行ってきた土産(お腹の病気に効く薬)を持参。民に字を教えていると聞き「おかしなおなごじゃの。」為時から、宣孝の息子をまひろの婿にと言われ「ダメ」を連発。まひろのような賢い娘には到底太刀打ちできぬ→これも「誰にも渡さぬ」心理?
- 14話「星落ちてなお」筑前守になる(この時は前を向いているので、まひろには無頓着)
- 18話「岐路」筑前から戻る。「まひろは打てば響く良い女になったのぉ。歳を重ねて色香も増した。」完全ストライクゾーン。
- 20話「望みの先に」淡路守に任命された為時の祝い。酔って寝てしまった為時のそばで語らう宣孝とまひろ。為時の思い出話をする。まひろの型破りな面は父譲り。まひろが宋の国に行ってしまいそうな気配。宣孝から除目の任地変更の可能性を聞いたまひろが右大臣に書いた文によって為時は越前守へ。
- 21話「旅立ち」夫婦善哉な会話。「下品な興味をペラペラと。」「わかった。おおきにご無礼仕った。」「見方を変えるといたそう。この騒動で得をしたのは誰であろうか。こういう真面目な話ならよかろう。」
の11回と
- 23話「雪の舞うころ」、越前にやってくる宣孝。父・為時のいない二泊滞在。ウニを二人で食べる。帰り際にプロポーズ。
- 24話「忘れえぬ人」、忘れえぬ人がいてもいい、それもまひろの一部で、全部引き受ける。「まひろもそれで楽になるだろう」「自分が思う自分だけが自分だけではない。」
- 25話「決意」まひろを娶ったことを道長に報告する。報告したことをまひろにも報告。「あとから意地悪されるのはいやだからな。」
- 26話「いけにえの姫」「お前のそういう可愛げのないところに左大臣様が嫌気がさしたのではないか?わかるなぁ。」夫婦仲に影が差し、宣孝の足が遠のく。
- 27話「宿縁の命」まひろは道長との不義の子を懐妊。宣孝は全てを知って、全てを引き受ける。睡眠時無呼吸症候群。
- 28話「一帝二后」賢子を出産したまひろ。我が子として慈しむ宣孝。「言うべきか言わざるべきか迷ったが…」道長の危篤をまひろに知らせる。
- 29話「母として」「しおらしい顔をするな。強気でおれ。わしはお前に惚れきっておるから。」賢子を抱き上げて、満月を見る3人。これが今生の別れ。北の方の使者から「にわかな病で亡くなった」と知らされる。
の計18話に登場しています。影となり日なたとなり、まひろと為時を支えてきたことが分かります。
『光る君へ』の宣孝はどんな人?
一言でいうと、世間に通じた陽キャラおじさん。
黄色のハデハデ装束で御嶽詣(みたけもうで)に行って、神様に見つけてもらってご利益を得ようという発想や、筑前守の任期中に明るく私腹を肥やして帰ってくるところなど、南国の太陽のように「人生楽しまなきゃ損」と思っているのがドラマの端々から伝わってきます。佐々木蔵之介さんの高く通る声が宣孝の役どころにピッタリハマっています。
『光る君へ』の登場人物ですと、処世術に長けた伊周の弟・隆家や、明子の兄・俊賢と同じ匂いを感じます。
宣孝は政治やパワーバランスにも明るい人ながら、為時の真面目さに絶対の信頼を置いており、損得勘定抜きに為時一家を気にかけて世話を焼いています。
幼くして母を亡くしたまひろと、死の理由を偽った父・為時との長年の確執を見守り続け、「人だからじゃの」とまひろの良き相談相手になっていました。利発なまひろが花開いていく姿を頼もしく感じていた様子が伝わってきます。
『源氏物語』の光源氏が幼い若紫を愛でながら自分好みの女に育て上げるプロセスを彷彿させます。宣孝は妻が3人既に成人した子どもが4人。人生を一巡した感があります。親子ほど年の離れたまひろに「新しい風」を感じて残りの人生を充実したものにしたい。と思うのは男性の究極のロマンかもしれません。
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(プロポーズ回)23話 宣孝のまなざしが艶っぽく変化した。
越前にやってきた宣孝。砂浜にいる周明とまひろのツーショットを見て「あの男に取られたくない」と物語っている宣孝の後ろ姿が印象的です。
23話「雪の舞うころ」のネタバレあらすじとみどころは、こちらをどうぞ↓
23話の宣孝のまなざしの変化です。佐々木蔵之介さんの演技がそれはもう、素晴らしいです。イケオジの魅力をたっぷり見せてくれます。
- 驚きまひろが周明に「再見」と挨拶しているのを聞いて
目をギョロ(いつの間に宋語を話すようになったのじゃ) - 困惑まひろが「羊を食べた、美味しくはなかった」と聞いて
「分からなすぎる、お前に何が起きておる」と困惑のまなざし。 - 茶目っ気「物詣で」と偽ってきた。越前のことが都で話題になっている。
- 嬉しそう「(まひろの)そのプンとした顔が見たかった」少年みたいに嬉しそう。
- えへへ肌油を「おまえのプンとした顔に」いたずらっぽい表情。
- 驚きウニを割るまひろを見て「すっかり越前の女のようになっておるな」
- ここで変化!「会うたびにおまえはわしを驚かせる」まなざしが艶っぽくなります。
- 真剣「おまえと会うと違う世界が垣間見える。」自分の思いを伝えます。
- 愛おしい打てば響くまひろの言葉を聞いて、まひろを愛おしいと思う気持ちマックス。
- 愛でる愛でるまひろの琵琶を聞きながら、酒を傾ける至福の時。未来予想図。
越前でまひろと過ごした二日間で、宣孝は自分がまひろを庇護する立場だけでなく、まひろの存在が自分にとって欠かせないと確信したのだと思います。加えて、宣孝にとっては正体不明な周明の存在が「どこかにいってしまうかも」まひろを繋ぎ留めたい。という気持ちを強くしたのでしょう。恋愛模様ですね。
都に帰る朝、宣孝は単刀直入にまひろにプロポーズします。スカッと直球勝負です。
宣孝「都に戻って来い。わしの妻になれ。」
『光る君へ』23話より
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もう一つの展開を考察してみました。
あくまで『光る君へ』での考察ですが、22話の最後に道長とまひろの逢瀬がありました。映像で流れた部分だけかもしれませんし(『源氏物語』風に言うと)二人は契りを結んだのかも知れません。24話のタイトルが「忘れえぬ人」ということもあり、まひろと道長が再燃し、まひろが懐妊。その子のことも全て承知の上で宣孝がまひろを娶る。という展開も『光る君へ』ならあり得ると考察しました。
その後の放送で↑の予想が的中しました!
宣孝は道長の子と知った上で我が子として賢子と、まひろを慈しみます。
この様子が宣孝の器の大きさ、男っぷりの良さとなり、宣孝の評価がうなぎのぼりになりました。
史実では、このあと宣孝が亡くなり、まひろは入内した道長の娘に仕えることになります。違う角度から見ると、道長がまひろとの間にできた娘を思って、まひろを傍に置いておきたいから。とも考えられます。
24話の冒頭でも「忘れえぬ人がいてもいい、それもまひろの一部で、全部引き受ける。」「まひろもそれで楽になるだろう」「自分が思う自分だけが自分だけではない。」。ありのままをお前を受入れるまひろにとって安心できる器は宣孝のように思います。
24話では乙丸が結婚しない理由や、詮子の母としての思いも知ることができました。人は分からないことばかりですが、心の底にある愛情がにじみ出る瞬間があり「人としての美しさ」を感じ入りました。
一方で、24話でさわが亡くなったと文が来ました。まひろは「時間は有限」なことを実感し、宣孝との結婚を父・為時に話します。
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まとめ
この記事では、イケオジ宣孝がまひろを妻にと思ったのは、実際いつからなのか?について、独自に考察していきました。結論は
4話「五節の舞姫」から と考察します。
・(道長とは知らない状態だが)町辻で道長とまひろがいるところを見て「あの男には近づくな」とまひろを諫めた→23話で周明とまひろのツーショットを見て嫉妬したのと同じ。
・まひろの五節の舞姫姿を満足そうに見つめる宣孝(放送39分ごろ)
お互いの性格もクセも知り尽くした宣孝とまひろ。小気味よいテンポの夫婦善哉トークが毎回楽しみです。二人の関係、そして道長とまひろの関係がどう変化していくのかますます目が離せませんね。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。