【光る君へ】第32話「誰がために書く」ネタバレあらすじ。再放送は？どこで見れる？

『光る君へ』32話”誰がために書く”では『源氏物語』を書き始めたまひろが中宮・彰子に出仕することになります。一条天皇と彰子の距離が縮まる予感がします。

を知りたい方にネタバレあらすじとみどころと「光る君へ」32話の視聴方法をお届けします。

大河ドラマ「光る君へ」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。

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まひろが自分の書きたいことを書いた『源氏物語』が読む人の心を動かし始めます。内裏では不審な火事が発生、一条天皇が彰子の手を引いて逃げる場面もありました。定子のことを忘れられない一条天皇の心に変化が訪れる予感がします。

まひろという「光」を手に入れた道長に、安倍晴明は「光が強ければ闇も強くなります。そのことをお忘れなく」と言い残します。

印象的だったのは、まひろが彰子に出仕することになった時、為時が「お前が女であってよかった」と言い、その言葉を聞いたまひろも弟・惟規も目に涙を浮かべていた場面です。まひろの飽くなき挑戦がやっと報われた気がして、胸が熱くなりました。

第32話あらすじ（ネタバレ注意）

道長（柄本佑さん）の思惑通り、一条天皇（塩野瑛久さん）はまひろ（吉高由里子さん）が書いた物語に興味を示します。

そこで道長は、まひろに道長の娘・彰子（見上愛さん）が暮らす藤壺へあがり、女房として働きながら執筆することを提案します。

道長の狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため、藤壺へ来ることを増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることです。

まひろは道長の提案に戸惑いますが、父・為時（岸谷五朗さん）に背中を押されます。

「光る君へ」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓　

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紫式部の生涯。まひろは36歳。

紫式部の生涯を年表にまとめてみました。第32話にあたるのは、赤字の部分です。

年	年齢	出来事	天皇と周辺
966年		三郎/道長が生まれる	円融天皇
970年頃？	1歳	まひろ/紫式部が生まれる
978年	8歳	三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる
984年	15歳	まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。	花山天皇即位
985年	16歳	4月7日道隆主催・漢詩の会	忯子死去。
986年	17歳	為時、解職。	藤原義懐が権中納言に。 一条天皇即位
990年	21歳		藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に
993年	24歳		清少納言が定子に仕える
994年	25歳	都で天然痘が大流行する
995年	26歳		道隆が死去、道兼が死去。 6月 道長が右大臣に 長徳の変
996年	27歳	父・為時の赴任地・越前に同行。	道長、左大臣に。
998年	29歳	帰京。藤原宣孝と結婚。
999年	30歳	長女・賢子（大弐三位）出産。	彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生
1000年	31歳		定子が皇后、彰子が中宮に。 定子死去。
1001年	32歳	藤原宣孝と死別。
1004年	35歳	『源氏物語』執筆開始。
1005年	36歳	道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。
1006年	37歳	宮仕えを放棄→再び戻る。
1008年	39歳	『源氏物語』が人気になる。	一条天皇と彰子の間に敦成親王（後の後一条天皇）誕生
1009年	40歳		一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生
1010年	41歳	『紫式部日記』執筆開始。
1011年	42歳	弟・惟規死去。	一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。
1012年	43歳		彰子が皇太后となる
1013年	43歳	宮仕えを辞める
1014～31年	44～61歳	紫式部死去（諸説あり）
1028年		道長死去（62歳）

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【続編】公任・斉信・実資の出世のゆくえ

31話で斉信（金田哲さん）に昇進で追い抜かれた公任（町田啓太さん）。へそを曲げて内裏に出仕しなくなった場面がありましたが（31話”月の下で”のあらすじ）、これを受けて32話では実資（ロバート秋山さん）のアドバイスを受けて、公任が辞表を出してゴネた結果、三人揃って良かったね。の場面がありました。

実資と公任のやり取りと斉信が見ているシーンのセリフです。字面で見るよりぜひ本編をご覧ください。

実資：（公任に向かって）従二位、（斉信に）従二位、（自分に）正二位。

公任：従二位、従二位、（実資に向かって）正二位。

実資：従二位、従二位、正二位。

公任：正二位。

「光る君へ」32話より

ちなみに平安時代の身分制度は以下の通りです。下の図は二官八省の組織図で、表は位階です。実資、公任、斉信の三人は出世街道まっしぐらです。

赤字の部分が、実資、公任、斉信の位置です。

位階	神祇官	太政官	中務省	他の七省	衛府	大宰府	国司
正一位 従一位		太政大臣
正二位 従二位		左大臣 右大臣
正三位		大納言
従三位		中納言			大将	師
正四位上			卿
〃　下		参議		卿
従四位上		佐大弁 右大弁
〃　下	伯				中将
正五位上			大輔		衛門督	大弐
〃　下				大輔 大判事	少将
従五位上			少輔		兵衛督		大国守
〃　下	大副	少納言	侍従	少輔	衛門佐	少弐	上国守

越前に赴任していたまひろの父・為時は従五位の下に昇格して赴任していました。

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『源氏物語』を耽読する一条天皇

『源氏物語』の冒頭を読んだ道長は「これは…」一条天皇（塩野瑛久さん）の機嫌を損ねそうだと思ったものの、まひろが「これが私の精一杯です」と言うので、そのまま帝に渡します。一条天皇は『源氏物語』に夢中になり読みふけります。

一条天皇が『源氏物語』の優れた点を語ったのも見逃せませんでした。

『源氏物語』は光源氏の華麗なる恋愛小説と捉えられることが多いですが、実は中国の史実や漢詩がふんだんに盛り込まれた教養の宝庫だということが裏打ちされました。

女性だけでなく、貴族の男性（一番高貴な帝も！）の心もつかんで読み継がれてきたんですね。

『源氏物語』の1帖”桐壺”の簡単あらすじはこちらからご覧いただけます。「光る君へ」でのオマージュ拾いも独自に考察していますので、よろしければどうぞ↓

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一条天皇と彰子の間に愛が芽生えそう…

皆既月食の同じ夜に、内裏では火事が発生します。温明殿と綾綺殿の間で火の手があがり、瞬く間に燃え広がります。

一条天皇は親王の身を案じて、彰子の元に駆けつけます。茫然としている彰子の手を引いて火の手から逃げようと促す一条天皇。二人の手は固く結ばれていましたね。

生れた時から傍にいる赤染衛門でさえ「奥ゆかしすぎて、よくわからないお方」と言わしめた彰子。ここから、いい意味で大化けしそうですね。

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伊周がじわじわとカムバック。

前半のシーンで一条天皇と亡き皇后・定子の姫、脩子内親王（井上明香里さん）の裳着の儀が行わました。腰結は道長だったので、一番の権力者は道長というのはゆるぎない事実です。

ですが、公卿に復帰していない伊周（三浦翔平さん）を「大臣の下、大納言の上」に座らせるように一条天皇が免じて、道綱（上地雄輔さん）と実資（ロバート秋山さん）が納得いかない風でした。これは「一条帝の定子への執着」ではなくて、一条天皇の政治手腕だと思います。

その後、道長は漢詩の会を主催して、伊周と弟・隆家（竜星涼さん）が招待されます。

伊周は「私のような者までお招きくださり、ありがたき幸せに存じます」と頭を下げて、謙虚な漢詩を披露しますが、公任（町田啓太さん）は、伊周の腹黒さと道長の寛容さを称賛していました。

内裏の火災も、自分を陥れるための放火だと一条天皇に吹き込みますし、兼家（段田安則さん）、そして道兼（玉置玲央さん）亡き後は、伊周がヒール役を一手に引き受けています。伊周の劇場型の傲慢な姿が平安貴族のドロドロ謀略の世界を醸し出しています。

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第32話のキャスト

役名	俳優名
まひろ	吉高由里子
藤原道長	柄本佑
源倫子	黒木華
藤原伊周	三浦翔平
藤原惟規	高杉真宙
藤原公任	町田啓太
藤原行成	渡辺大知
藤原隆家	竜星涼
居貞親王	木村達成
藤原斉信	金田哲
源俊賢	本田大輔
藤原顕光	宮川一朗太
赤染衛門	凰稀かなめ
いと	信川清順
乙丸	矢部太郎
百舌彦	本多力
藤原公季	米村拓彰
きぬ	蔵下穂波
安倍晴明	ユースケ・サンタマリア
一条天皇	塩野瑛久
藤原彰子	見上愛
藤原道綱	上地雄輔
藤原実資	秋山竜次
宮の宣旨	小林きな子
左衛門の内侍	菅野莉央
宰相の君	瀬戸さおり
須麻流	DAIKI
大納言の君	真下玲奈
少少将の君	福井夏
馬中将の君	羽惟
恒方	尾倉ケント
賢子	福元愛悠
敦康親王	池田旭陽
脩子	井上明香里
藤原為時	岸谷五朗
語り	伊東敏恵アナ
作	大石静
音楽	冬野ユミ
テーマピアノ演奏	反田恭平
制作統括	内田ゆき、松園武大
演出	黛りんたろう

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まとめ

32話は、まひろが中宮・彰子に出仕することになり、一条天皇と彰子の距離が縮まる予感がしました。

伊周の逆襲が加速しそうな中、道長とまひろはどうなっていくのでしょうか？

『源氏物語』とまひろのいる現実世界がどう交差していくのか、今後の展開が楽しみですね。

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今のうちに1話から見直しておきましょう！放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や「光る君へ」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。

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