2月5日(日)16:30~17:29にNHKで「花の生涯」のカラー版が放送されました。
「花の生涯」は、1963年(昭和38年)に放送された大型時代劇の第1作。のちに“大河ドラマ”とよばれるようになったNHKの超・長寿シリーズの記念すべき第一作です。
日本のテレビ放送70周年に合わせて、今回、最新のAI技術を使って第1話がカラー化されました。
カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」→NHKプラスで02月12日まで放送
今日(2月10日時点)では、今のところ、再放送の予定はないようです。
- 「花の生涯」カラー版の放送を知らなかった。
- 録画するのを忘れた
- やっぱり見たい。
という方は、ぜひ2月12日までにNHKプラスでご視聴ください。
今回関連して制作されたスペシャル番組「大河ドラマが生まれた日」では、「花の生涯」の誕生秘話と若きテレビマンたちの奮闘記が描かれています。
「花の生涯」とは?
1963年(昭和38)に放送されたNHK大型時代劇の第1作。
第2作目大型時代劇「赤穂浪士」と「花の生涯」の二作を読売新聞が「大河ドラマ」と称したことから、その後「大河ドラマ」とよばれるようになった超・長寿シリーズ歴史ドラマの記念すべき第一作です。
激動の幕末を舞台に、攘夷論に反対し、あくまでも開国を主張し桜田門外で果てた大老・井伊直弼(尾上松緑さん)と、側近として仕えた長野主膳(佐田啓二さん)の生涯を謎多き女性をからませて描いた作品です。
今回、日本のテレビ放送70周年に合わせて、最新のAI技術を使って第1話がカラー化されました。
歴代の大河ドラマラインナップはこちらから↓
「花の生涯」のあらすじ
大河ドラマ「花の生涯」は幕末の大老・井伊直弼(尾上松緑さん)の生涯を中心に描かれています。
第1話では、自らの境遇を埋もれ木に例え、埋木舎(うもれぎのや)と名付けた住まいで国学に励む井伊直弼と、そこに訪れる長野主膳(佐田啓二)との出会い、そして主膳と村山たか(淡島千景さん)が恋に落ちる艶っぽい人間ドラマが展開されています。
その後、直弼(尾上松緑)は兄の跡を継いで彦根藩主となり、黒船来航、安政の大獄を経て、最終話では江戸城桜田門付近で水戸藩の浪士たちに暗殺される(「桜田門外の変」)というストーリーです。
「花の生涯」第一話+桜田門外のキャスト
淡路千景さん演じる村山たかをはじめ、女優の方々の所作がとにかく色っぽいです。
決してわざとらしくないのですが、しなの作り方に独特の風情があり、白いうなじが見え隠れして何とも言えない艶っぽさが漂います。天下の二枚目、佐田啓二さんもメロメロです。
尾上松緑さんが着替えるシーンもさすが歌舞伎役者さんだけあって、流れるような動きに感動します。
「桜田門外の変」での、村山たかの胸騒ぎを覚えるシーンに当時20歳の田村正和さんが出演されています。
役名 | 俳優名 |
井伊直弼 | 尾上松緑(二代目) |
昌子の方 | 八千草薫 |
秋山志津 | 香川京子 |
長野主膳 | 佐田啓二 |
村山たか | 淡路千景 |
雪野太夫 | 岩崎加根子 |
多田帯刀 | 田村正和 |
AIによるカラー化について
「大河ドラマが生まれた日」でプロデューサーを演じた阿部サダヲさんがナビゲーターです。
「花の生涯」は全39話。台本は全部残っているものの、映像がまるまる残っているのは第1話だけなんだそうです。当時は白黒で放送されていたものを、今回カラー化されたのですが、それはどんな技術なのでしょうか。
カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」より
時代劇用のAIモデルを作る過程が紹介されました。AIと人との融合です!
- ステップ12万本の番組で学習したAI
- 白黒の問題を検出
- AIが推定する色と正解との差がなくなるまで
繰り返し学習 - ステップ2特に時代劇を学ばせる
- 花の生涯と同じ幕末が舞台のドラマ
「翔ぶが如く」「篤姫」を大量に投入 - 完成時代劇特有の形と色の組み合わせを学んだAIの誕生
そして、ここからは人の手です。
時代劇の専門家の協力で、60年前の衣装の色により近づける細やかな調整に入ります。
大河ドラマの衣装を40年以上も担当した熊谷さん、時代劇の衣装に関してはAIを上回る知識の持ち主の出番です。幕末は一番地味な時代ということで、白もくすんだ薄い鼠色がいいなど、きめ細やかに調整していきます。
こうやって手作業で修正していき、よりリアルな色に仕上げていきます。そして完成です!
AIに学習させる工程もさることながら、最後は長年の経験に基づいた人の感覚を重視されているところに頭が下がりました。知恵を技の結晶です。
クライマックス・桜田門外の変
冬ではないのに雪のシーンを撮影しなければならなかった、桜門外の変。
京都太秦の東映撮影所の城、業界では「東映城」と呼ばれていた城のオープンセットを借りて撮影されました。この東映城を借りての撮影は実現までが大変な道のりでした。
詳しくは→「大河ドラマが生まれた日」について
「桜田門外の変」は雪が降る中で起こった事件のため、雪景色を再現する必要がありました。
お城の瓦に白い絵の具を塗り、敷地には白い布を敷き詰めてスタッフ総出でギリギリまで雪に見せようと工夫したそうです。
そして、何十人もの出演者による立ち回りの撮影。刺客の登場からラストカットまで4分33秒のシーンです。同時進行する殺陣がすごい迫力で、出演者とスタッフの方の心が一つになっている感覚が伝わってきました。屋外での大がかりな殺陣はそれまでのテレビドラマのイメージを覆しました。
番組内で放送されていたエピソードとして、撮影を始めようとしたら、なぜかつむじ風が吹いてきて布がめくれたそうです。スタッフも俳優さんも総出で釘で止めたそうで、エピソードを聞いていくうちに泣けてきました。
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NHKの番組を無料で見逃しが視聴できるサービス
NHKの番組は放送後7日間ならNHKプラス、それ以降はNHKオンデマンドで視聴することになります。
今日(2月10日時点)で、カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」は今のところ、再放送の予定はないようですが、「大河ドラマが生まれた日~笑いと涙の大河ドラマ誕生秘話」はNHKオンデマンドで視聴できますので、ぜひこの機会にどうぞ。
本家のNHKオンデマンドに直接契約した場合、無料体験期間がないので、すぐに料金がかかります。
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配信サービス | 配信状況 | 無料期間 |
U-NEXT | ◎ | 31日間 |
NHKオンデマンド | ◎ | なし |
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ナビゲーター阿部サダヲさんのコメント
「桜田門外の変」シーンが放送された後、ナビゲーター阿部サダヲさんが番組を締めくくります。
スタッフの皆さんのご苦労もすごくわかりますし、殺陣も素晴らしかったですね。心意気ってものを、ものすごく感じました。これは今の「大河ドラマ」にもつながっていくんでしょうね。見たこともないものを作り出そう。そういう心意気がこれからも受け継がれていってほしいです。わたしは役者としてこれからも頑張っていこうと思っています。阿部サダヲでした。
カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」より
「大河ドラマが生まれた日」を先に見たので、阿部さんなのか楠田プロデューサーなのか混ざってしまいましたが、真摯なコメントに感動しました。
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まとめ
をご紹介しました。59分の番組の中に「花の生涯」第1話と、カラー化への道のり、「桜田門外の変」が全て盛り込まれています。必見の価値ありです。
今年で61作目となる大河ドラマ。ぜひこの機会に歴代の大河ドラマも合わせてお楽しみください。
「大河ドラマが生まれた日」をご覧になってから、「花の生涯」を見ると感慨ひとしおですね。
「大河ドラマが生まれた日」は胸アツなドラマです。カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」とともにご視聴ください。感動すること間違いなしです。
カラーでよみがえる!大河ドラマ第1作「花の生涯」→NHKプラスで02月12日まで放送
大河ドラマが生まれた日→NHKオンデマンドで02月21日 23:59まで配信
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