2005年大河ドラマ『べらぼう』で田沼意次を演じるのは渡辺謙さんです。
新しい日本を創り始める立役者として描かれている田沼意次。「金を動かしてこそ経済がまわる」という商業重視の政策に方針を大転換していきます。
この記事では、
・田沼意次ってどんな人?
・『べらぼう』での田沼意次の存在は?
・演じる渡辺謙さんは?
についてお届けします。
第1話”ありがた山の寒がらす”で、僕は蔦重の指針になるような言葉をかけるのですが、その言葉が彼のなかで生き続け、成長していく姿を見るのが楽しみです。
『べらぼう』第1話「ありがた山の寒がらす」のネタバレあらすじはこちらからどうぞ↓
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田沼意次(たむま おきつぐ)ってどんな人?
田沼意次は、享保4年(1719年)紀州藩の足軽出身の父・意行(おきゆき)の長男として生まれ、幼名を竜助といいました。 15歳のとき、9代将軍・徳川家重の小姓として本丸に仕え、将軍に珍重され、宝歴8年(1758年)には、相良一万石を拝領し、大名に取り立てられました。
明和4年(1767年)、将軍より築城を許可された意次は、翌年から相良城の築城を開始しました。 その後、相良城が完成するまでの11年間、意次は、更に破竹の勢いで出世し、相良藩を含む7か国14郡を跨ぐ57,000石の大名となり、老中に登り詰め9代将軍・徳川家重の時代に幕府の要職を務め、老中として活躍しました。
田沼時代とは?
田沼意次の政治は「田沼時代」と呼ばれました。田沼意次は商業を重視し、幕府の財政難を解決するために専売制度や貨幣鋳造を進めました。また、鉱山開発や新田開発にも力を注ぎ、経済の活性化を目指しました。しかし、豪商との癒着や賄賂の横行が批判され、後の時代には腐敗の象徴とされることもありました。
しかし、天明年間の飢饉、浅間山の大噴、などの、飢饉や天災が相次ぎ、さらには、保守派の政敵により、長男の「田沼意知」を殿中で暗殺されてしまいました。その上、頼りにしていた将軍・家治が病死してしまい、権勢を失いました。
そして、松平定信をはじめとする反田沼勢力により、領地を没収された上に隠居を命じられ、天明8年(1788年)7月、意次は失意のうちに70歳で亡くなりました。
田沼意次の再評価
近年では、田沼意次の政策が日本の近代化への布石だったという再評価も進んでいます。商業や経済に目を向けた先見の明、そして文化の発展を支えた功績が、現代の研究者に注目され、『べらぼう』でも新しい歴史研究に基づいた田沼意次像に注目が集まりそうです。
江戸文化と田沼意次の役割
田沼意次は、江戸文化の発展に大きく寄与した人物でもあります。彼の時代には、浮世絵や文学が大いに栄えました。蔦屋重三郎の出版物や、平賀源内の発明活動も田沼の政策が後押ししたものと言えるでしょう。
大河ドラマ『べらぼう』では、こうした田沼意次の業績を背景に、彼がどのように江戸文化を支え、時代を動かしていったのかが描かれています。
蔦重の錦絵を10代将軍・家治に献上する場面があるそうで、田沼の柔軟な発想と江戸文化への理解が強調される場面になると今からワクワクします。
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渡辺謙さんが演じる田沼意次
1話”ありがた山の寒がらす”では、時代劇でおなじみの「おぬしもワルよのぉ」のシーンがあって、おっと思われた方も多いと思います。
『べらぼう』では、渡辺謙さんが演じる田沼意次が、これまで金権政治の面だけを強調されてきた田沼意次像を一新することになりそうです。田沼の狡猾さや野心、そしてその根底にある国家への思いが、渡辺謙さんの深みのある演技によって表現されています。
『べらぼう』1話では、蔦重が吉原に客が戻ってくるようにと、田沼意次に直接会いに行って、岡場所や他の宿場町に「警動(けいどう)=取り締まり」をお願いしたところ、「吉原に人を呼ぶ工夫が足りぬのではないか?」と蔦重に反対に問いかけました>>『べらぼう』1話”ありがた山の寒がらす”ネタバレあらすじはこちら。
平賀源内(安田顕さん)や蔦屋重三郎(横浜流星さん)といった人物との交流を通じて、田沼がどのように江戸の文化や経済の発展を支えたかが、今後描かれていきます。
渡辺謙さんの過去の大河ドラマ出演作
渡辺謙さんはこれまでにも数多くの大河ドラマに出演されています。出演作は『山河燃ゆ』『独眼竜政宗』『炎立つ』『北条時宗』『西郷どん』の5作。『べらぼう』で6作目の大河ドラマ出演となります。
- 『独眼竜政宗』 渡辺謙さんが今年の『べらぼう』の横浜流星さんと同じ年ごろに主人公・伊達政宗を演じました。ギラギラしたエネルギーと風格のある演技で歴代最高視聴率の大河ドラマ金字塔を打ち立てました。
- 『炎立つ』 渡辺謙さんが奥州藤原経清・藤原泰衡という二役の主演を務め、奥州藤原氏の栄華とその没落を描いた作品です。雪の中での勇猛な演技が迫力満点でした。
- 『西郷どん』(1990年) 明治維新を描いたこの作品では、渡辺謙さんは島津斉彬を演じました。時代の先を読む力、西郷隆盛との絆に圧倒されました。
過去の名作大河ドラマを1年かけて再放送するBS4kとBS101チャンネルの「大河ドラマアンコール」枠で、昨年から『独眼竜政宗』が放送されています。
2025年は渡辺謙さんに大河ドラマ『べらぼう』でも『独眼竜政宗』でも会えます。 そしてNHKプレミアムドラマ『TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)』にも渡辺謙さんが出演されています。引っ張りダコ。
大河ドラマアンコールで放送中の『独眼竜政宗』のあらすじ&みどころはこちらからどうぞ↓
2025年1月に放送された『大河ドラマ名場面スペシャル』の内容はこちらからお読みいただけます↓
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渡辺謙さんの演技でイメージ刷新!田沼意次
渡辺謙さんの演じる田沼意次は、ただの政治家ではなく、江戸時代の未来を見据えた改革者として描かれています。
渡辺謙さんは田沼意次を演じるのにあたり、ゆかりの地である静岡県牧之原市を訪れたそうで、地元で田沼意次が尊敬され大事にされていたのだと知り、背中を押された気持ちになったそうです。
インタビューではこう続けられています。
主演の横浜流星くんには、「枠に収まろうとせず、やりたいように思い切ってやれ」「1年間ニコニコして元気にがんばれ」と助言しました(笑)。大河ドラマの座長として、スタジオに入るときは自らを鼓舞し「こいつのために、なにかしてやりたい」とみんなに思ってもらわなければ、長丁場の現場は乗り切れませんからね。
NHK2005年大河ドラマ完全読本『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』より
余談ですが、第1回”ありがた山の寒がらす”での田沼意次の屋敷のロケは、京都東山の智積院で行われたそうです。息子・意知(宮沢氷魚さん)のちょっと勘違いシーンに視聴者が沸きました。
大河ドラマ『べらぼう』での田沼意次のみどころは、「絶頂からの転落にほかなりません。絶頂を極めた意次の背中が、今後どんなふうに小さくなっていくのか私と一緒に見届けてください」と語られた渡辺謙さん。
渡辺謙さんの田沼意次を通じて、江戸の文化や経済、そして人々の生き様に触れてみてはいかがでしょうか。これからの物語の展開もますます楽しみです!
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参考文献
今回の記事は、こちらの本を参考にさせていただきました↓
2025年は『べらぼう』人気で、出版業界も活気にあふれそうですね。私も小説本も含め7冊『べらぼう』と蔦重関連本を購入しました。面白くてハマっています→べらぼうの予習に最適な本5選
※静岡県牧之原市観光案内のHPも参考にさせていただきました。
まとめ
この記事では、
・田沼意次ってどんな人?
・『べらぼう』での田沼意次の存在は?
・演じる渡辺謙さんは?
についてお届けしました。1話で蔦重にかけた言葉や2話での幕臣内でのポジションなど、渡辺謙さんが演じる田沼意次の動向にこれからも目が離せません。
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本ページの情報は2025年1月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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