2025年大河ドラマ『べらぼう』第1話は「ありがた山の寒がらす」。いよいよ蔦屋重三郎の波乱万丈の人生が始まります!
タイトルの「ありがた山の寒がらす」は江戸の言葉あそび。1話のラストシーンで蔦重が田沼意次に最高級のお礼の言葉として言っていました。『べらぼう』のこの軽快な明るさに日曜日の夜が楽しくなること間違いなしです。
そんなあなたに、ネタバレあらすじとみどころと『べらぼう』1話の視聴方法をお届けします。
大河ドラマ『べらぼう』の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
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語りの綾瀬はるかさんが「九郎助稲荷の化身」で登場します。しっぽがあったり、ドロンと消えた後には花吹雪が舞ったり。素敵な演出に冒頭からグイグイ引き込まれました。
そして何と言っても蔦重を演じる横浜流星さんがいいですね。明るくて華があって、キセルを使う仕草や切れのいい江戸言葉、全力疾走する姿や時々見せる笑顔が躍動感にあふれています。
冒頭シーンでの「明和の大火」は超絶大迫力!でした。躍動感あふれる江戸っ子の姿と、吉原の悲しく厳しい現実がこぼれ落ちそうな1話でした。
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第1話あらすじ(ネタバレ注意)
1772年、江戸で明和の大火が発生し、蔦重(横浜流星さん)は幼馴染の花魁・花の井(小芝風花さん)たちを助けます。
その後、茶屋「蔦屋」で働きながら貸本屋を営み、火事で助けた少年・唐丸(渡邉斗翔くん)と共に活動します。
花の井からの依頼で体調を崩した女郎・朝顔(愛希れいかさん)に料理を届け、本を読み聞かせますが、翌日朝顔は命を落とします。河岸見世の女郎達が困窮する中、蔦屋重三郎は吉原を救おうと奔走しますが、親父達や奉行所から相手にされません。
田沼意次(渡辺謙さん)に現状を訴えるも、自らの工夫不足を指摘され考え込む彼は、お仕置きに三日三晩閉じ込められた桶の中で吉原を活性化する案を模索し、「吉原細見」を見てあるアイデアを思い付くのでした。
小さい頃に花の井と一緒に可愛がってもらった朝顔姉さんの死が、蔦重に「吉原をなんとかしたい」と行動させました。
『べらぼう』ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
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蔦屋重三郎の生涯。
蔦屋重三郎の生涯を年表にまとめてみました。数え年などで多少前後します。ご了承下さい。
第1話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 何歳 | 出来事 |
---|---|---|
1750(寛延3)年 | 1歳 | 1月7日誕生。父は丸山重助、母は廣瀬津与 |
1756(宝暦6)年 | 7歳 | 両親が離婚、重三郎は喜多川家(吉原の茶屋「蔦屋」)に養子入りする |
1758(宝暦8)年 | 9歳 | 松平定信誕生 |
1772 (明和9/安永元)年 | 23歳 | 田沼意次が老中に就任。 明和の大火が発生。 |
1773(安永2)年 | 24歳 | 重三郎が吉原大門口間道の左側に書店を構える |
1774(安永3)年 | 25歳 | 春、鱗形屋からの依頼で吉原細見『細見嗚呼御江戸』を改め押し売りを開始。7月、女郎を生け花に見立てた『一見千本』を刊行する。 |
1775(安永4)年 | 26歳 | 書肆(本屋)として独立する |
1783(天明3)年 | 34歳 | 一流版元の並ぶ日本橋通油町に進出、江戸屈指の地本問屋に成長 |
1791(寛政3)年 | 42歳 | 寛政の改革によって出版物が摘発され、身上半減の過料を受ける |
1797(寛政9)年 | 48歳 | 5月6日死去。 |
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1話のみどころと感想。
主人公・蔦重を演じる横浜流星さんがとにかくいいです。親に捨てられて、今も自分の意見は通らなくて、上の代の人たちにぼこぼこにされて桶に閉じ込められる。なんてストーリーを見ると、蔦重が悲壮感漂う演技になってもおかしくないのですが、横浜流星さんご自身が明るく華があって、とにかく勢いと躍動感がすごいので、横浜流星さんの蔦重なら、どんな苦しいことがあってもあきらめずに、何度でも立ち上がって挑戦していくはず!と思えたのが、1話の一番のみどころだと思いました。
蔦重が真面目一辺倒ではなくて、洒落っ気もあって、唐丸には優しい笑顔を見せるところもよかったです。
語りの綾瀬はるかさんは「お稲荷さんの化身」という設定。キツネを思わせるアートメイクとカワイイしっぽが魅力的でした。スマホで吉原の位置関係や明和九年の大火の延焼規模を表示したり。電波が5G対応だったのもビックリしました笑。
そして、1話では、4か所の舞台(吉原、江戸市中、幕府、徳川家)の登場人物が大集合しました。
主人公・蔦重(横浜流星さん)と幼なじみで花魁の花の井(小芝風花さん)がいる吉原、そしてまだ名前は分からないものの平賀源内(安田顕さん)と出会った江戸市中、10代将軍・徳川家治(眞島秀和さん)のいる江戸城・大奥、そして田沼意次(渡辺謙さん)と意知(宮沢氷魚さん)親子のいる幕臣の館。登場人物の容貌や気質がなんとなくつかめるというボーナスシーンばかりでした。
衝撃的だった場面は、蔦重と花の井が小さい頃から可愛がってもらっていた女郎・朝顔(愛希れいかさん)が病で亡くなった後、丸裸でお寺に捨てられていた場面。もともとは着物を着ていたのに、その着物を剝いで売ろうとする輩がいるというひどい話で、画面では朝顔のほかにも数体の裸の死体が横たわっていました。
このシーンの撮影にも「インテマシーコーデネーター」が入っているんだと思うと、哀しいシーンなのですが落ち着いて視聴できるので、今回大河ドラマでは初めてインテマシーコーディネーターが撮影に参加している。ということをもっと幅広く知っていただきたいと思いました。
インテマシーコーディネーターについては、『50ボイス』の記事で詳しくご紹介しています。よろしければどうぞ>>『べらぼう50ボイス』番組に携わる50人にインタビュー
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明和九年の「めいわくな」大火
冒頭シーン「明和の大火」は、熱波がこちらにも迫ってきそうな超絶大迫力でした。江戸と火事は切り離せなかったようで、吉原も何度も大火に襲われたそうです。
この大火のシーンの撮影には火災用のセットが使用されたそうです。ガス棒が100本を使用したのは今回が初めて。とのことです。
『べらぼう』放送直前スペシャル番組『50ボイス』で撮影裏話をご覧いただけます。
火事で吉原が焼けて、仮住まいをしている時の方が客足が増えるということで、1話の中盤でひもじい思いをしている女郎の一人が「火付け」をして罰せられるシーンがありました。華やかな夜の街と厳しい現実が混在している様子が垣間見れます。
花の井(小芝風花さん)の花魁道中
『べらぼう』のヒロインは蔦重の幼なじみ・花魁花の井。演じるのは小芝風花さんです。1話で早くも「吉原といえば花魁道中」を見ることができました。ちなみに花魁道中は、年に一回くらいの特別行事だと思っていたのですが、お客さんを迎えに行く・花魁姿を吉原に来ている他の人々に見せる広告・宣伝。の二つの意味があると、小芝さんのインタビュ―で知りました。
花魁道中の概念図はこちらです↓
小芝風花さんの演じる花魁・花の井は品があって、艶もあって、力強い芯もあって素敵だなぁと思いました。奥行とよく響く声もとてもステキですね。
1話に出てきた「おもしろ江戸言葉」
1話では「べらぼう」を初めとするも思わずニヤリとしてしまう軽妙な江戸ことばや狂歌が出てきました。
だれが | |
---|---|
語り (綾瀬はるか) | 明和9年の大火を「メイワクねん」 |
蔦重 (横浜流星) | 鼻から屁が出る病になりゃいいんだ 目から小便が出る病になりますように |
忘八の一人 扇屋宇右衛門 (山路和弘) | 忘八は丑寅門の人でなし、馬(₌午)の出入りはなき葦の原(₌吉原) |
ついでに1話では、用語の説明もたくさん出てきました。女郎や花魁たちから搾取する茶屋の主人たちのことを「忘八(ぼうはち)」と言うそうで、忘八とは「八つの徳を忘れた外道のこと」。八つの徳とは「仁・義・礼・智・親・忠・孝・悌」ちなみに悌は自分よりいいところがある人を尊敬すること。だそうです。私腹を肥やす悪者ですね。
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第1話のキャスト
役名 | 俳優名 |
蔦屋重三郎 | 横浜流星 |
厠の男 | 安田顕 |
花の井 | 小芝風花 |
田沼意知 | 宮沢氷魚 |
長谷川平蔵宣以 | 中村隼人 |
知保の方 | 高梨臨 |
うつせみ | 小野花梨 |
松の井 | 久保田紗友 |
とよしま | 珠城りょう |
まさ | 山下容莉枝 |
ちどり | 中島瑠菜 |
磯八 | 山口祥行 |
仙太 | 岩男海史 |
八五郎 | 阿部亮平 |
熊吉 | 山根和馬 |
丁子屋長十郎 | 島英臣 |
長崎屋小平治 | 千葉清次郎 |
桐屋伊助 | キンタカオ |
伊勢屋九平治 | 会田泰弘 |
玉屋庄兵衛 | 岡山和之 |
万字屋半四郎 | 岡けんじ |
泉屋与市 | 車邦秀 |
井筒屋孫兵衛 | 佐藤政之 |
山口巴屋半助 | 真木仁 |
松平輝高 | 松下哲 |
唐丸 | 渡邉斗翔 |
音羽 | 大田路 |
歌浦 | 馬渡綾 |
春風 | 青山美郷 |
はなぞの | 平尾菜々花 |
はなさと | 齋藤さくら |
さくら | 金子莉彩 |
あやめ | 吉田帆乃華 |
朝顔 | 愛希れいか |
和泉屋 | 田山涼成 |
次郎兵衛 | 中村蒼 |
松葉屋半左衛門 | 正名僕臓 |
大文字屋市兵衛 | 伊藤淳史 |
扇屋宇右衛門 | 山路和弘 |
半次郎 | 六平直政 |
りつ | 安達祐実 |
いね | 水野美紀 |
ふじ | 飯島直子 |
きく | かたせ梨乃 |
高岳 | 冨永愛 |
松平康福 | 相島一之 |
徳川家治 | 眞島秀和 |
駿河屋市右衛門 | 高橋克実 |
松平武元 | 石坂浩二 |
田沼意次 | 渡辺謙 |
『べらぼう』のキャスト一覧はこちらから
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第1話の制作陣
1話では江戸の文化や風俗に興味を持たれる方も多いと思います。時代考証の方を中心にご紹介します。『50ボイス』で吉原風俗考証や版元考証の方のコメントが見れますのでぜひ。
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | ジョン・グラム |
語り(九郎助稲荷) | 綾瀬はるか |
テーマ音楽演奏 | NHK交響楽団 |
テーマ音楽指揮 | 下野竜也 |
タイトルバック | TAKCOM |
題字 | 石川九楊 |
演出 | 大原拓 |
時代考証 | 山村竜也 |
版元考証 | 鈴木俊幸 |
戯作考証 | 棚橋正博 |
風俗考証 | 佐多芳彦 |
吉原風俗考証 | 山田順子 |
九郎助稲荷メイクデザイン | UDA |
インテマシーコーディネーター | 浅田智穂 |
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まとめ
『べらぼう』第1話「ありがた山の寒がらす」では、蔦重が親父様に突き落とされて階段を落ちる様は『鎌田行進曲』、忘八が吉原大道を歩いている姿は『七人の侍』、餓えた女郎が皿をなめる景色は『妖怪・皿舐め』、田沼意次に肥しといいながら賄賂を贈る姿は「お主も悪よのぉ」という往年の時代劇を見ているようでした。
田沼意次から言われた「何か客を呼ぶ工夫はしているのか」をずっと考え、「吉原細見」を見てハッとひらめく蔦重。さて、これからどんな挑戦が始まるのでしょうか?
江戸言葉の軽妙な言い回しと、蔦重のキセルの所作やそばを食べる姿、全力疾走する姿がいなせでカッコよくて、1話であなたも夢中になること間違いなしです。
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『べらぼう』大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
第16話までのあらすじや、豪華な出演者インタビューなど盛りだくさんの内容です。
NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~: 蔦屋重三郎とその時代 (NHKシリーズ) はハンディタイプで、ゆかりの地めぐりのおともにピッタリです↓
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