大河ドラマ『べらぼう』第15話「死を呼ぶ手袋」の主要キャストを徹底解説します。
・15話「死を呼ぶ手袋」の主なキャストと役どころを知りたい。
・『べらぼう』再放送は?どこで見れる?全話を見たい!
というあなたにお届けします。
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【三行あらすじ】15話「死を呼ぶ手袋」
・蔦重は独立して「耕書堂」を五十間道に構える
・エレキテルに悪評が立っている平賀源内の様子がおかしい
・家基が鷹狩りで急死し、源内が手袋に毒が仕込まれたのではと推理するが…
それでは、15話の主なキャストと、新登場のキャストの方々をお届けします。
主人公・蔦屋重三郎/蔦重(横浜流星さん)
↓今までの引手茶屋「つたや」から独立して、五十間道の二軒隣に『耕書堂』の店を構えます。

主人公・蔦屋重三郎(通称:蔦重)を演じるのは、横浜流星さん。年明けに新しい店『耕書堂』で眠っています。台所では、瀬川が朝ごはんを作っていて、まな板で青菜を刻む心地よい音が…のはずが夢でした。まさに『金々先生栄華夢』の一炊の夢。蔦重は魂を抜かれたように煙管をふかします。

魂が抜けたようなの蔦重を見て「つるべ蕎麦」の半兵衛や、留四郎が心配そうです。朋誠堂喜三二には「野郎の根付だねぇ(※フラれて一人孤独に夜を過ごすこと)」とポツリ。
どうもパッとしない蔦重ですが、15話の後半になるにしたがって、瀬川とあれこれ企画を練っていた「瀬川による、瀬川の話」を書いたようで、朋誠堂喜三二に目を通してもらっています。

蔦重は自分は文才がないから朋誠堂喜三二に手直しをお願いしますが、事情を知っている喜三二は「探り探りでいいから」「もうひと粘りしてみるといい」とアドバイスします。いい人ですね。
瀬川(小芝風花さん)
瀬川はもう登場しないと思っていたので、冒頭シーンで瀬川が見れて嬉しかった方も多いのではないでしょうか?
ですが、この1シーンだけでした。瀬川の再登場を期待したいですね。
『べらぼう』に瀬川が登場しないままなのはあまりに寂しく、『あきない世傳 金と銀2』に蔦重がサプライズ登場したりして…と秘かに期待しています。
というのも、小芝風花さんが主人公・幸を演じる2025年4月から放送の『あきない世傳 金と銀2』は舞台が上方から江戸になって、幸が江戸で店を構えるのが浅草。『べらぼう』と同じ時代なので、ニアミスがあっても全く不自然ではない状況だからです。
シリーズ1弾の『あきない世傳 金と銀』はヒロイン・幸を取り巻く恋あり、涙あり、笑いありの人情時代劇で、健気なヒロイン・幸を小芝さんが熱演されています。
2025年4月から放送のシリーズ2弾『あきない世傳 金と銀2』は、舞台が上方から江戸に移ります。『べらぼう』では蔦重と瀬川は夫婦になれませんでしたが、『あきない世傳 金と銀』では「時と縁」のおかげで、初恋の人・智蔵と夫婦になり、二人三脚で商いに励む姿が描かれます。
平賀源内(安田顕さん)

いよいよ源内先生の様子がおかしくなってきました。町辻ではエレキテルの偽物がオモチャとして販売されていて、源内先生を子どもが嘲笑ったと、激怒しているところを蔦重が止めに入ります。

源内先生の刀が木刀だったので、事なきを得ましたが、それすら笑わる始末で、自尊心がズタズタになっていく源内先生のお姿は見ていられません涙
須原屋に新井白石の姿が登場しました。新井白石と源内先生は懇意の間柄ですが、新井白石は藩に仕える医師の身分での研究。源内先生は高松藩を辞職して浪人となっての『本草学』の研究なので、資金力と精神的な後ろ盾の両面で、源内先生には常に不安が伴っているのだと思います。

源内がエレキテルの図面を盗んだ弥七に起こした訴訟が日本初の訴訟らしいです。結審する前に源内が亡くなってしまったので、立ち消えになったそうです、源内先生が闘い続けていたら、日本は「知的所有権」の先進国になっていたかも知れません(『英雄たちの選択』28回 江戸を駆けたマルチクリエーター平賀源内より)。
秩父の鉱山事業でタッグを組んでいた平秩東作が現れて、新しい話を持ってきます。
源内を演じる安田顕さんについては、こちらで詳しくご紹介しています。
杉田玄白(山中 聡さん)

若狭小浜藩の範医で、前野良沢や中川淳庵とともに、『ターヘル・アナトミア』を翻訳し、須原屋(里見浩太朗さん)から『解体新書』を発表します。
平賀源内(安田顕さん)が『解体新書』の挿絵を描く画家・小田野直武を紹介します。活躍する分野は異なっても、互いに尊敬しあう仲となっていく二人でした。
演じる山中聡(やまなか そう)さんは、1972年生まれ、茨城県ご出身。大河ドラマは『元禄繚乱』、『いだてん』『青天を衝け』に続く4作目です。お兄さんも俳優の山中崇史さんです。

剃髪姿の山中聰さんを見たのは初めてで、新鮮でした。
徳川家基(奥 智哉さん)
家基の爪を噛むクセが前から気になっていました。徳川家康も爪を噛むクセが度々描かれてきたので、その延長線上か、神経質な性格を表現したかったのか。と様々思っていたのですが、こういう展開になるとは…。
てっきり、座頭金を一掃した田沼意次の政治手腕に感服してお金や経済のことを熱心に学び始めたと思っていたのですが、実は、意次のようなデキる家臣に操られたくない、吉宗公のように自分で差配したいという思いで勉強していたとも分かり、鷹揚な父・家治(眞島秀和さん)とは、気性の違う家基でした。長生きすれば、よい将軍になれたかもしれませんね。
演じる奥智哉(おくともや)さんは2004年生まれ。神奈川県出身。2020年『FOLLOWERS』で俳優デビューされました。『大奥』にも出演されています。大河ドラマは今回が初出演です。
知保の方(高梨臨さん)
1話から登場していた、家基の母・知保の方。家基が鷹狩で早世したのは、田沼意次による毒殺だとすごい形相です。そして、自らの爪を噛みちぎるシーンには、温厚な家治(眞島秀和さん)もたじたじな表情でした。

『べらぼう』の脚本・森下佳子さんが手がけられたドラマ『大奥』でも、こんな感じの戦慄が走るシーンがあってゾゾゾときます。
演じる高梨臨さんは1988年生まれ。千葉県出身。2014年朝ドラ「花子とアン」に出演されています。
大河ドラマは「西郷どん」以来、2度目の出演です。
吾作(芋洗坂係長さん)
家基が鷹(たか)狩りをする様子を見ていた吾作。源内と東作が事情を聞きに来た時に、手袋を噛んでいたのを話します。
吾作を演じるのは、芋洗坂係長(いもあらいざかかかりちょう)さん、別名・小浦一優(こうらかずまさん、1967年生まれ。俳優、お笑いタレント、振付師、ダンサーなど多彩な活動をされています。
大河ドラマは『青天を衝け』に続く2作目の出演です。
松平武元(石坂浩二さん)
別名「白眉毛(しろまゆげ)」の松平武元は、田沼意次にとっては目の上のたんこぶ。古い考えをひけらかして、足軽から登り詰めた意次をいつまでたっても下に見ている傾向がありました。
ですが、家基の不審死を受けてからの行動や判断には感服しました。自邸に招いた意次と茶室で二人きりで相対する姿は15話のみどころでした。

石坂浩二さんは『江~姫たちの戦国~』で千利休を、渡辺謙さんは『独眼竜政宗』で利休から茶の心を学ぶ政宗を演じていらしたからか、利休と政宗が再会しているようにも見え、味わい深いなぁと感じました。意次は向かって左手(下座)に座らないのですね。敢えてなのか、画角の関係でしょうか…
武元は意次の「そなたの考えは好かん」と前置きしながら、意次が家基に毒を持ったのではないことは確信を持っていて、意次を犯人にしたら「まことの外道を見逃すことになる」と意次と手を携えることを提案します。
武元の名ゼリフです。
世の大事はまずは金。それが当世であることはわしとて分かる。しかし金というものはいざという時
『べらぼう』15話より
米のように食えもせねば、
刀のように身を守ってもくれん。
人のように手を差し伸べてもくれん。
さように頼りなきものであるにもかかわらず、そなたも世の者も金の力を信じすぎておるようにわしには思える。
その夜、武元は胸元をかきむしって亡くなります。
田沼意次(渡辺謙さん)
高岳(冨永愛さん)からの申し出を素直に受けて、手袋を家基に贈った田沼意次。何が原因で追い落とされるか分からない権力闘争の渦に巻き込まれていきます。
史実では、この後、息子・意知(宮沢氷魚さん)に災いが起こります。
田沼意次と、渡辺謙さんについてもっと知りたい方は↓に詳しくご紹介していますのでよろしければ。
一橋治済(生田斗真さん)

ラストシーンでのニンマリ笑いに、松平武元の死に関係あるの?と思わせる場面でした。
2話の最後で松平定信(田安賢丸)の兄・田安治察(あじさつ)が毒殺?された時にも、人形浄瑠璃と一橋治済(はるさだ)(生田斗真さん)の「糸が切れたか」というセリフが流れました。その時「傍観者」なのかな、と思いサラッと流したのですが、今回は同じ画角からの生田さんの不気味な笑みに、黒幕なのか?思いました。
演じる生田斗真さんは1997年、朝ドラ「あぐり」で子役デビュー、その後ドラマ、映画など数多くの作品に出演されています。
大河ドラマは『軍師官兵衛』『いだてん~東京オリムピック噺~』『鎌倉殿の13人』の3作品に出演。『いだてん』では前半の主人公・金栗四三とともに、日本人初のオリンピック出場選手を演じ、『鎌倉殿の13人』では後半での強烈なヒール役・仲章を演じて大反響を呼びました。

『鎌倉殿』の仲章からさらにパワーアップした生田さんに期待が膨らみます。
第15話の全キャスト一覧(主要登場人物のみ)
主要な登場人物と、初登場の気になる方を表にまとめました。
第15話の主なキャスト(ピックアップ) |
蔦屋重三郎:横浜流星 瀬以:小芝風花 平賀源内:安田顕 平秩東作:木村了 杉田玄白:山本聡(新登場) 【絵師・戯作者】 朋誠堂喜三二:尾美としのり 北尾政演:古川雄大 【蔦重の吉原面々】 次郎兵衛:中村蒼(蔦重の義兄) 半次郎:六平直政(つるべ蕎麦店主) 【江戸市中】 鱗形屋孫兵衛:片岡愛之助 須原屋市兵衛:里見浩太朗 【江戸城・幕府など】 徳川家治:眞島秀和 徳川家基:奥智哉 知保の方:高梨臨 高岳:冨永愛 一橋治済:生田斗真 松平武元:石坂浩二 田沼意次:渡辺謙 田沼意知:宮沢氷魚 長谷川平蔵宣以:中村隼人 【そのほか】 吾作:芋洗坂係長 語り(九郎助稲荷):綾瀬はるか |
15話の全登場人物の一覧表は↓にまとめています。
『べらぼう』のキャスト(発表順)&過去の出演作品などをご紹介しています。
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第15話の制作陣(抜粋)
『べらぼう』をきっかけに江戸の文化や風俗に興味を持たれる方も多いことと思います。『50ボイス』で吉原風俗考証や版元考証の方のコメントが見れますのでぜひ。
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | ジョン・グラム |
テーマ音楽指揮 | 下野竜也 |
時代考証 | 山村竜也 |
版元考証 | 鈴木俊幸 |
戯作考証 | 棚橋正博 |
風俗考証 | 佐多芳彦 |
吉原風俗考証 | 山田順子 |
近世美術史考証 | 松嶋雅人 |
古文書考証 | 大石泰史 |
建築考証 | 三浦正幸 |
衣装デザイン | 伊藤佐智子 |
三味線指導 | 清元斎寿 |
江戸ことば指導 | 柳亭左龍 |
廓ことば指導 | 園英子 |
インテマシーコーディネーター | 浅田智穂 |
演出 | 大原拓 |
インテマシーコーディネーターについては、『50ボイス』の記事で詳しくご紹介しています。よろしければどうぞ>>『べらぼう50ボイス』番組に携わる50人にインタビュー
『べらぼう』1週間の放送予定は?
大河ドラマ『べらぼう』の放送時間を整理しました。日曜日はお昼12:15を皮切りに3回『べらぼう』が放送されています。土曜日のお昼に放送されるのは、日曜日の回の再放送です。
日曜日 | お昼12時15分~13時 | BSP4K |
日曜日 | 夕方6時~6時45分 | BS |
日曜日 | 夜8時~8時45分 | NHK総合 |
次の土曜 (日曜日の再放送) | お昼1時05分~1時50分 | NHK総合 |
※地上波放送のNHK総合よりも、NHK BSプレミアム4K、NHK BSの方が早く放送されます。※放送日時は変更される場合があります。
また、NHKの受信契約をしている方はNHK+(プラス)で放送後の番組を7日間視聴できます。
見逃し配信で『べらぼう』を見るには?

再放送も見逃してしまった方や、NHKプラスでの配信が終了している1週間以上前の『べらぼう』を見たい方へ朗報です。
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まとめ
第15話に登場の主なキャストの方々をご紹介しました。15話では将軍家に激震が走り、潮目が変わろうとしています。蔦重たち出版業界への影響は?平賀源内の様子が非常に気になります。
『べらぼう』の見逃し配信がどこで見れるかこちらでご紹介しています↓
『べらぼう』ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
キャストの皆さんが出演されたトーク番組もよろしければご一緒にどうぞ↓
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『べらぼう』大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
第115話までのあらすじや、豪華な出演者インタビューなど盛りだくさんの内容です。
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