大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第31話「我が名は天」で、息子のとく坊とともに悲劇的な最期を遂げた「ふく」。
この記事では、
・「ふく(うつせみ)」の生涯ってどんなだったの?
・新之助との愛は?
・ふくを演じる小野花梨さんと新之助役の井之脇海さんの演技や役作りの背景を知りたい。
・『べらぼう』関連作品で二人の魅力をもっと知りたい。
というあなたに分かりやすくお届けします。
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『べらぼう』で描かれた、ふくの生涯とは?
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で描かれた小野花梨さんエジル「ふく」の人生は、江戸の庶民の儚さと強さを象徴する物語でした。
かつて吉原で「うつせみ」と呼ばれた女郎は、平賀源内の手伝いをする浪人の青年・新之助と出会い、運命の恋に身を投じます。二度の足抜け、そして百姓としての再出発。
しかし、第31話「我が名は天」では、天明の大飢饉と洪水が引き起こした生活の困窮から、幼子のとよ坊とともに非業の死を遂げることに。
小野花梨さんが演じたふくは、愛と悲しみに翻弄されながらも、強い意志をもって生き抜いた女性として、多くの視聴者の心に残りました。
吉原の女郎「うつせみ」としての生活
ふくの前半生は、吉原の老舗女郎屋「松葉屋」での生活にありました。松葉屋では5~6番目くらいのランクの座敷持ちの女郎として客を迎える立場。花魁・瀬川ほどの格式はないものの、吉原の中で確かな存在感を放つ役どころです。
小野花梨さんは、この「うつせみ」という役を演じるにあたって、花魁特有の所作である「ナンバ(同じ側の手と足を連動させて動く所作)」を徹底的に学び、重たい着物や白塗りの特殊な化粧に耐えながら役を体現しました。インタビューでは「布団を着ているような感覚」と語るほど衣装は重く、2時間を要する白塗りメイクにも気を遣ったといいます。
新之助との運命の出会い(井之脇海さんの魅力)
ふく(うつせみ)の人生を大きく変えたのは、井之脇海さん演じる小田新之助との出会いです。第2話「吉原細見 嗚呼御江戸」で、源内に連れらえて吉原に初めて訪れた新之助。二人は運命的に出会い、新之助(井之脇海さん)は彼女に一目惚れします。
うつせみが「わっちでは天女とはいきませんもんねぇ」と自嘲気味に言ったとき、新之助は「そんなことはない!」と即座に返答。その一途な想いは、吉原のしがらみに縛られた彼女にとって「光」となりました。
井之脇海さんの純粋で不器用な視線がうつせみの人生に「光」を差しました。
足抜けと百姓としての生活
うつせみと新之助の恋は、吉原という枠組みを越えて動き出します。
第9話では、新之助は偽の通行証を手に入れ、うつせみと一度目の「足抜け」を試みます。しかし新之助たちはすぐに追っ手につかまり、剣の腕が立たない新之助はなす術もありませんでした。うつせみも連れ戻され、厳しい仕置きを受けることに。ここで蔦重との足抜けを考えていた瀬川にも、吉原の非情な現実を身をもって突きつけられました。
ですが、第12話「俄なる名月余情」では、吉原の祭りの最中に二度目の足抜けを成功させます。松の井から「祭りに神隠しはつきもの」と花笠を渡され、花笠をかぶった新之助とうつせみは手に手を取って吉原大門を出ていきました。
吉原を抜けた彼女は「ふく」と名を変え、(源内先生が世話してくれた)農村で百姓として暮らし始めます。第17話「乱れ咲き往来の桜」では、源内先生の墓参りに新之助が蔦重が訪ねてきた際、うつせみ「ふく」という名前に戻ったことや、二人で穏やかに農作業をし、新之助は子どもたちに学問を教えていると伝わりました。
これまでの苦しみを超えて掴み取った、つかの間の幸福がありました。
第31話「我が名は天」で描かれた悲劇的な最期
しかし、その幸せは長くは続きません。
第31話「我が名は天」では、天明の大飢饉と利根川の洪水が深川の長屋を襲い、飢えと混乱の中で、蔦重が差し入れた米が災いして、ふくと赤子・とよ坊の命が奪われます。
流民の赤ん坊に乳を与えていたふくが「米を持っているのでは」と噂され、困窮のたま、その夫が家に押し入り襲撃するという残酷な展開。新之助が帰宅したときには、すでにふくと我が子は冷たい姿になっていました。
「俺はどこの何に向かって怒ればいいのだ」
新之助の慟哭は、飢饉の理不尽さと庶民の無力さを象徴する名場面として、胸を締め付けられました。
新之助とふく、そして子どもの結末は、最も辛いエピソードになっていきました。
小野花梨さんのコメントと役作りの裏側
ふく(うつせみ)を演じた小野花梨さんは、自身の役を「愛する人と足抜けして、生き延びて、子どもを授かって、すごく稀有なハッピーガールだった」と振り返っています。
同時に、「ただ一つの無念は、とよ坊も一緒に亡くなってしまったこと」とも語り、母としての深い悲しみをにじませました。
役作りの裏側には、彼女の徹底した姿勢があります。重たい着物を「布団を着ているよう」と表現し、白塗りには2時間をかけ、所作にも細心の注意を払いました。また、共演者の福原遥さんとは同い年で親交が深く、一緒に展示を見学しながら役作りを進めたエピソードも。
そして何より、新之助役の井之脇海さんとの共演を「新さんは本当にずっと愛してくれていたので、不安な気持ちになることがなかった」と語り、脚本の森下佳子さんが描いた揺るぎない愛を「大きなプレゼント」と感じていたことを明かしています。
新之助役の井之脇海さんが描く誠実な愛
ふくの相手となる新之助を演じたのは、俳優の井之脇海さん。浪人という貧しい青年ながら、うつせみに一目惚れし、一途に想い続ける姿は「誠実そのもの」と評されました。
うつせみは、新之助に会いたい一心で、キツイ客(体にその客の名を入れ墨させることを強いる)も受けて、新之助の揚げ代を自分が負担しています。新之助は辛い思いで受け止めていました。

うつせみの身請けには「300両」くらいかかる。と蔦重から聞いて、絶望的になる新之助(※江戸中期の1両=4万円くらいなので、1200万円)。
そして、演じる井之脇さんの、足抜けが失敗に終わり切腹を試みるシーンでは、不器用に「いたっ」とつぶやく台詞が台本通りだったことを明かしています。剣術の稽古も受けたことのない当時の武士らしさを表現したこの演出に、彼の役者としてのリアリティ追求が感じられました。
また、『土曜スタジオパーク』や「べらぼうトークショーin横浜」でのトークでも、共演した小野花梨さんとの信頼関係がにじみ出ていました。並んだ二人の身長差(井之脇さん178cm、小野さん155cm)は微笑ましく、舞台裏のやりとりからも「ふくと新之助」の絆の深さを実感できるものでした。
『べらぼう』関連作品でさらに楽しむ
『べらぼう』の楽しみ方は本編だけに留まりません。関連番組で江戸の文化や登場人物をさらに深掘りできます。
たとえばNHKの歴史番組『英雄たちの選択』では、長谷川平蔵や平賀源内といった同時代の人物を特集し、『べらぼう』の世界観を理解する上で大きな手がかりとなります。また、『浮世絵ミステリー』などアートや出版に光を当てる番組も、蔦重や歌麿といった登場人物をより立体的に捉えるヒントとなるでしょう。
「ふく」という女性を通じて見えてくるのは、江戸庶民のしたたかさと脆さ。その人生をさらに味わい深くするには、関連作品との“横断視聴”がおすすめです。
『べらぼう』はどこで見れる?【U-NEXT配信情報】
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おススメの「見る順番」
ふくの物語の山場を味わうなら、第2話(出会い)→第12話(足抜け)→第17話(再会)→第31話(最期)を軸に。余裕があれば時系列で通し視聴→俳優の過去作→関連番組、の順をおススメします。
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- 小野花梨さん出演
朝ドラ 『カムカムエブリバディ』(安子の親友・きぬ役)で見せた等身大の演技は必見。ふく役とは異なる魅力を堪能できます。 - 井之脇海さん出演
- 『べらぼう』井之脇海さんと小野花梨さん出演のトーク番組
▶べらぼうトークショーin横浜
配信は終了していますが、番組内容は以下にまとめていますので、よろしければ。 - 土曜スタジオパーク・ゲスト井之脇海さんと小野花梨さん
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よくある質問
- Q「ふく(うつせみ)」はどんな人物?最期はどうなるの?
- A
かつて吉原の座敷持ち女郎「うつせみ」として生き、平賀源内の手伝いをしていた浪人の青年・新之助と恋に落ちます。二度目の足抜けを経て「ふく」と名を改め百姓の妻に。第31話「我が名は天」で飢饉と水害の混乱の中、家に米があると思われそれを奪おうとした男に、赤子・とよ坊とともに殺されるという非業の死を遂げます。小野花梨さんの繊細な演技が高く評価されました。
- Q小野花梨さんと井之脇海さん、作中での関係は?
- A
うつせみ/ふく(小野花梨)と新之助(井之脇海)は相思相愛の関係。新之助の誠実な愛は、ふくにとって暗闇を照らす「光」として描かれます。二度目の足抜け成功後は村で慎ましく暮らしますが、飢饉が悲劇を招きます。
- Q吉原の「座敷持ち女郎」と花魁はどう違うの?
- A
花魁は格式の最上位。一方「座敷持ち女郎」は花魁より下位ですが、自分の座敷を持ち客をもてなします。うつせみはこの「座敷持ち」に該当します。
- Qふくの人生が物語全体で果たす役割は?
- A
江戸時代の民の愛と希望、そして時代の非情さを象徴する軸です。ふくと新之助の選択は、蔦重の「往来物」着想など周囲の人物の成長や転機にも影響。江戸の出版・文化史を人間ドラマから照射する役割を担います。
- Q井之脇海さんの新之助、演技の見どころは?
- A
一途で不器用な若者像を過剰に盛らず自然体で体現。足抜け失敗後の切腹未遂シーンの「いたっ」という一言は、剣を知らぬ当時の武士のリアリティに迫っています。
- Q小野花梨さんの役作りエピソードは?
- A
重い衣装を「布団を着ているよう」と表現し、白塗りは約2時間。花魁所作の“ナンバ”や姿勢を徹底。共演の福原遥さんと展示を見に行くなど、時代考証にも裏打ちされた丁寧な準備が語られています。
- Q「べらぼう」はどこで見れる?見逃し配信は?
- A
U-NEXT(NHKオンデマンド「まるごと見放題パック」)で全話視聴できます。はじめての方は無料トライアルを活用すれば、気軽に視聴スタート可能です。
- Q俳優の過去作もあわせて見たい。U-NEXTで見られる?
- A
はい。小野花梨さん出演の朝ドラ 『カムカムエブリバディ』、井之脇海さん出演の大河 『平清盛』・『おんな城主 直虎』・『いだてん』、青春音楽ドラマ 『晩餐ブルース』 もラインナップ(時期により配信状況が変わる場合あり)。『べらぼう』と“横断視聴”するのがおすすめです。
- Q歴史背景を深掘りできる関連番組はある?
- A
『英雄たちの選択』やアート系の特集番組で、長谷川平蔵・平賀源内・浮世絵・出版文化などを取り上げる回があり、『べらぼう』の理解が一段深まります。視聴の際はU-NEXT内で関連タグや番組名を検索してみてください。
- Qまず何から見ればいい?
- A
ふくの物語の山場を味わうなら、第2話(出会い)→第12話(足抜け)→第17話(再会)→第31話(最期)を軸に。余裕があれば時系列で通し視聴→俳優の過去作→関連番組、の順をおススメします。
まとめ
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に登場したふく(うつせみ)の生涯をご紹介しました。
吉原の女郎から百姓の妻へと生き方を変え、新之助と共に幸せを手にしたものの、天明の大飢饉によって、幼子とともに命を落とすという非情な運命を迎えました。
またふくととく坊の死は、今後の新之助の生き方に大きな影響を及ぼしていきます。
U-NEXTで『べらぼう』とその関連番組、そして小野花梨さん出演の『カムカムエブリバディ』や、井之脇海さん出演の『平清盛』『おんな城主 直虎』『晩餐ブルース』などもあわせて楽しむのがおすすめです。
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本ページの情報は2025年8月時点のものです。最新の情報はU-NEXT公式サイトでご確認ください。