大河ドラマ『豊臣兄弟!』第38回「和を以て、大和をなす」。前回の37話「秀長の国」で大和郡山に入った秀長は、今度は国を豊かにするため、商いの力で城下町を立て直そうと動き始めます。
槍や刀の代わりに筆を手にして戦う秀長たちの姿は、戦国版『プロジェクトX』。
一方、大坂では秀吉が新たに「豊臣」の姓を名乗ります。
この記事では、『豊臣兄弟!』第38回「和を以て、大和をなす」のあらすじと、みどころ・感想をお届けします。
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『豊臣兄弟!』第38回「和を以(もっ)て、大和をなす」あらすじ

大和郡山の国主となった秀長は、城下町を豊かにするため、商いの力で国を立て直そうと動き始めます。筆職人・才蔵の技に目をつけ、千利休や狩野永徳の力も借りながら、郡山の新たな名物づくりに挑みます。
一方、大坂では秀吉が新たに「豊臣」の姓を名乗り、茶々の心にも少しずつ変化が見え始めます。
第38回「和を以て、大和をなす」みどころ・感想

槍や刀ではなく「筆」で戦う秀長
高虎の言葉「槍や刀を手に戦場を回ってきたわしらが、筆を手に駆け回らねばならんとは。ハッハッハ」が。、さに今回を象徴する言葉でした。
そういえば、秀長は中村にいた頃から倹約家で、せっせと銭を貯め、死んだと思っていた秀吉のお墓にまで隠していたほどです。
そんな秀長が大和国主となって、武器で戦うのではなく、商いを盛んにして国を豊かにするという新しい「戦」が始まりました。
筆で町おこし|戦国版『プロジェクトX』
秀長が目をつけたのは、才蔵の作る筆でしたが、既得権益に阻まれてなかなか売れない。
そこで秀長は、当代一の絵師・狩野永徳(片岡鶴太郎さん)に使ってもらい、「永徳が使う筆」というブランド化を試みます。
永徳が要求したのは、たっぷり墨を含み、長く描いてもかすれない筆。
その具体的な目安として「紙のここからここまで。ゴールには赤線」と見せたのはとても分かりやすかったです。子どもさんが見ても「どんな筆が必要なのか」がすぐに分かります。
試行錯誤の末、偶然から誕生したのが、ヤクの毛を配合した筆。
「ヤクの毛」と言えば、「どうする家康」で阿部寛さんが演じた武田信玄が身に着けていた、歌舞伎「連獅子」のような真っ白な毛をたたえた兜。カッコよかったですね。

素材を探し、試し、失敗し、もうだめか。とくじけそうになったところで、やっと理想の筆が完成する…。この展開はまさに、戦国版『プロジェクトX』。そして池井戸潤さんのドラマのような。ものづくりのワクワク感あふれる回でした。
狩野永徳は片岡鶴太郎さん!もう毎年、絵師をお願いしたい

狩野永徳を演じたのが、片岡鶴太郎さん。『べらぼう』では、喜多川歌麿の恩師である鳥山石燕を演じられていました。二年続けて大河ドラマで絵師です。
一癖も二癖もある永徳の存在感が際立って、才蔵の筆が認められる場面の説得力が増しました。
今後、大河ドラマに絵師が登場するときは、毎回片岡鶴太郎さんにお願いしたい。と思いました。
▶片岡鶴太郎さんが絵師・鳥山石燕を演じた『べらぼう』はこちらから
奈良の商人は、もう少し茶目っ気があってもよかったかも
前回から割と善悪をはっきり分けて描いていると思ったのですが、今回も物語を分かりやすくするためだと思いますが、奈良の商人が秀長に立ちはだかる存在として描かれていました。
奈良や京、近江商人や堺の町衆など…こうした土地の商人たちは、時代を超えて生き抜いて日本を支えてきた知恵者の皆さん。
「そんな簡単には動きまへんで」くらいの茶目っ気か、千宗易くらい、ひょうひょうと弾けてくれればいいな、と思いました。
秀長ファミリーと「チーム秀長」があたたかい
大和郡山編に入ってから、秀長の周りがずいぶん温かくなりました。
慶(吉岡里帆さん)や末(池端杏慈さん)も自然に国づくりに加わり、高虎たち家臣も一緒になって知恵を絞って、ホームドラマを見ているようです。
とくに今回は、刀ではなく筆で戦うという柔らかな題材だったこともあり、「チーム秀長」の空気がよく伝わってきました。
茶々の心にも少しずつ変化が
大坂では秀吉が新たな姓「豊臣」を名乗ります。そして茶々の心にも変化の兆しが現れます。
父・浅井長政。母・市。そして柴田勝家の仇だと憎んでいた秀吉に対する茶々の心が、少しずつほぐれているように描かれていました。
茶々はこの先、秀吉の側室になりますが、突然降ってわいたようにではなく、少しずつ積み重ねていって、気持ちから入っていくところが『豊臣兄弟!』らしい展開で、見る側にも心の準備をさせてくれているようでした。
第38回を見終えて|制作現場ものぞいてみたくなる

第38回は、大きな歴史事件が起きる回ではありませんが、『豊臣兄弟!』らしい回だったと思います。
刀ではなく筆で→職人を見つける→一流の絵師を巻き込む→人を呼びこむ→町を豊かにする。
秀長の得意な「人をつなぐ力」が、戦ではなく国づくりの中で描かれました。
そういえば、毎年、大河ドラマコラボが放送される『100カメ』は、今のところ放送予定や公式発表を見かけていません。「天下人のスマホ」シリーズも、今年はまだ出会えていません。
俳優さんの撮影風景だけでなく、若手の方の演出デビューする姿など、ドラマの裏側を垣間見れるので、個人的に「100カメコラボ」の放送を楽しみにしておりました。
『豊臣兄弟!』では、何度も大河ドラマで描かれてきた秀吉と弟・秀長が、まったく違う角度で描かれていて、毎話すごい挑戦だなぁと思って楽しく視聴しています。
作の八津弘幸さんと、脚本協力の片桐正博さんが、毎話毎話どんな風にアイデアを生んでいるのか知りたいです。

100カメ『豊臣兄弟!』版、ぜひお願いしたいです
『豊臣兄弟!』38話を見逃した・もう一度見たい方へ
『豊臣兄弟!』は、放送後1週間はNHK ONE内のNHKプラスで見逃し視聴できます。
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よくある質問
- QQ.『豊臣兄弟!』第38回「和を以て、大和をなす」はどんな話?
- A
第38回では、大和郡山の国主となった秀長が、商いの力で城下町を豊かにしようと奮闘します。
筆職人・才蔵の技に目をつけ、千利休/宗易や狩野永徳の力も借りながら、郡山の新たな名物となる筆づくりに挑みました。
- Q秀長はなぜ狩野永徳に筆を使ってもらおうとしたの?
- A
才蔵の筆が優れた品でも、それだけではなかなか世間に知られません。
そこで秀長は、当代一の絵師・狩野永徳に使ってもらうことで、「永徳が使う筆」という価値をつけ、郡山の名物として広めようとしました。
現代でいう「ブランド化」に近い作戦として描かれています。
- Q才蔵の筆には何の毛が使われた?
- A
試行錯誤の末、末が持っていてヒントになった天竺伝来の「ヤクの毛」が使われました。「ヤクの毛」は、墨をたっぷり含み、長く描いてもかすれにくい筆を完成させるための重要な素材として登場します。
- Q狩野永徳を演じた俳優は誰?
- A
狩野永徳を演じたのは片岡鶴太郎さんです。
片岡鶴太郎さんは、2025年大河ドラマ『べらぼう』でも、喜多川歌麿の師・鳥山石燕を演じており、2年続けて大河ドラマで絵師を演じました。
- Q第38回で茶々と秀吉の関係はどう変化した?
- A
これまで秀吉を、父・浅井長政や母・市、柴田勝家を失ったことにつながる人物として憎んできた茶々ですが、第38回では少しずつ心がほぐれていく様子が描かれました。
この先、茶々が秀吉の側室となる展開へ向けて、二人の関係の変化が丁寧に積み重ねられています。
- Q『豊臣兄弟!』はどこで見逃し配信されていますか?
- A
『豊臣兄弟!』は、放送後1週間はNHK ONE内のNHKプラスで見逃し視聴ができます。
1話からまとめて視聴したい方は、NHKオンデマンド(まるごと見放題パック)での視聴が便利です。
▶ 視聴方法の詳しいまとめはこちら:『豊臣兄弟!』どこで見れる?配信・見逃し・一気見ガイド
まとめ
第38回「和を以て、大和をなす」は、槍や刀ではなく「筆」で戦う秀長たちが、商いと人のつながりで大和を豊かにしていく、秀長らしい一話でした。
狩野永徳まで巻き込んだ筆づくりは、戦国版『プロジェクトX』のようで楽しく見られました。
物語は終盤へ。茶々の心の変化とともに、豊臣兄弟の行く末も見届けたいと思います。

次回第39回「茶々の本心」では、秀吉を憎んできた茶々の心が、大きく動きそうです。豊臣と徳川の緊張も高まり、石川数正の動向にも目が離せません。
本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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