2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』第14回「絶対絶命!」では、信長がこれまでにない危機に追い込まれる「金ヶ崎の退き口」が描かれました。
命からがら京へ退却することになった信長を支えたのは、藤吉郎と小一郎の命がけの忠義でした。
この記事では、第14回「絶対絶命!」のあらすじ、みどころ、管理人の感想、そして歴代大河との見比べを交えながら解説していきます。
>>こちらの記事で『豊臣兄弟!』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
>>こちらの記事で『豊臣兄弟!』の全キャストを紹介しています。
第14回「絶対絶命!」あらすじ
浅井長政(中島歩さん)の裏切りにより、信長(小栗旬さん)は朝倉軍と浅井軍に挟まれる絶体絶命の危機に陥ります。
妹・市から届けられた「小豆の袋」を見ても、信長は長政の裏切りを信じようとせず、怒りと混乱の中で小谷城への総攻めを命じようとします。
藤吉郎(池松壮亮さんは)は自らの足を刀で刺し、しんがりを務める覚悟を示し、信長に撤退を決断させます。
竹中半兵衛(菅田将暉さん)による地形を活かした巧みな戦術、蜂須賀正勝(高橋努さん)率いる川並衆、そして明智光秀(要潤さん)の援軍。小一郎(仲野太賀さん)らの奮戦により、信長は命からがら京へと逃れ、「金ヶ崎の退き口」が成功します。
怒りと悔しさ、そして裏切られた痛みを抱えて命からがら帰還した恐ろしい形相の信長でしたが、藤吉郎と小一郎の忠義に二人をねぎらい、労うのでした。

小一郎、藤吉郎、半兵衛、蜂須賀正勝や明智光秀たち熱き男たちが描かれた一方で、家康の描かれ方が『どうする家康』とあまりのギャップがあって、返って面白いです。
第14回の位置関係メモ(赤:金ヶ崎からの撤退ルート)

信長は、朝倉を攻めるために北の金ヶ崎まで進軍していました。背後には、浅井長政の小谷城があります。
つまり、浅井が裏切ったことで、信長は前に朝倉軍、後ろに浅井軍の「挟み撃ち」の状態に陥ったのです。
まさに「袋のネズミ」で、逃げ場のない絶体絶命の危機でした。
信長はここから、琵琶湖の西側「朽木谷」を通って京へと抜ける撤退ルートを選びます。

14話では、信長たちは馬を捨て徒歩で京まで逃げ延びていました。金ヶ崎から二条城まで直線距離で80~90キロ。よくぞ生還しました。
みどころ&管理人の感想
藤吉郎の「命懸けの芝居」と負けの美学
今回のみどころは、なんといっても藤吉郎の捨て身の説得です。
長政の裏切りに激昂していた信長に対して、とっさに自らの足を刀で刺すという、まさに命懸けの行動。
「傷を負ったゆえ、しんがりを務めまする」
この一言で、場の空気を変えた藤吉郎の忠義心と行動センスに目を見張ります。さらに藤吉郎の言った「いかに勝つかではなく、いかに負けるかが大事」は、確かにその通りだと思いました。

藤吉郎、刀を抜いてどうするんだ?と思った矢先の自傷行為。藤吉郎の捨て身の説得に信長も目を覚ましました。
小一郎の覚悟と「しんがり」の重み
藤吉郎のしんがり隊の最後尾を任されたのは小一郎でした。半兵衛の策とはいいつつ、小一郎自らも士気を保つには自分が最後尾しかないと覚悟します。
兄の藤吉郎が、前を突っ走って、弟の小一郎が後をがっしり守る。という『豊臣兄弟』の強さが最も現れた瞬間でした。

実際には、足を怪我している藤吉郎が小一郎を助けたりして、チーム豊臣が一丸となって戦いました。蜂須賀正勝の松明を持ったままでの殺陣も大迫力でした。
信長が「鬼」と化しながらも揺れる人間らしさ
這う這うの体で京に戻った信長の血走った目と抑えきれない怒り。
まるで「鬼」のような表情に、義昭だけでなく画面越しに見ている我々もぞわーッとしました。
信長はこれまでに、実の弟・信勝、そして長政と、「弟」に裏切られてきました。
「なぜじゃ」
その言葉しか出てこない信長の姿に、怒りよりも、深い絶望が伝わってきました。
しかしその一方で、藤吉郎の帰還に備え、医師や薬師を待機させていた信長。その姿に、冷酷なだけではない、人としての一面も垣間見えました。
小一郎の縁談をまるで自分のことのように喜ぶ兄・藤吉郎の姿と、織田信長と義弟・浅井長政の信頼関係。
相撲を取り、信長のおにぎりを長政に食べさせ、まるで本当の兄弟のように心を通わせていた二人。信長にとって長政は、かつて自らの手で失った弟の面影を重ねる存在でもありました。
だからこそ、その長政の裏切りは、「軍事的な痛手」以上に「また弟に裏切られた」という深い傷となって突き刺さったのだと思います。

鬼のような信長と、人を思う信長。その両方が見えて、ほっとしたような見ていられないような、複雑な気持ちになりました涙
家康の“腹黒さ”と絶妙なユーモア
緊張感あふれる撤退戦の中で、思わずクスッとさせられたのが家康の存在です。
藤吉郎に「秘伝の薬」として渡されたものが、実はただの「かゆみ止め」とは。この些細なシーンに、家康の「食えなさ」と「腹黒さ」がよく表れていました。

それでいて、どこか憎めないのは、松下洸平さんの持ち味でしょうか。このブラックさ、クセになりますね。

仲野太賀さん、池松壮亮さん兄弟とは10センチくら身長差がある兄弟ということになります。
歴代大河ドラマとの見比べ|「小豆の袋」はどう描かれてきたか

第14回で登場した「小豆の袋」エピソードについて、歴代大河ドラマで比較していきます。
「小豆の袋」というのは、お市が兄・信長に危機を知らせるために送ったとされる有名な話で、袋の両端を紐で縛ることで、「袋のネズミ=挟み撃ち」の状況を暗に伝えたとされています。
史実ではないそうですが、こういうエピソードによって歴史が鮮やかに彩られていきますので、大河ドラマでも描き甲斐のある場面といえます。ということで、歴代大河でも様々な形で描かれてきました。
歴代大河ドラマで「小豆の袋」が描かれたのは?
「小豆の袋」がそのまま危機のサインとして描かれた作品は
・『おんな太閤記』:お市(夏目雅子さん)が送った袋を見て信長(藤岡弘さん)が即座に裏切りを察知
・『秀吉』:秀吉(竹中直人さん)が袋の意味を読み解き、信長(渡哲也さん)に進言
・『利家とまつ』:利家の弟・佐脇良之(竹野内豊)が小豆の袋を届け、利家や秀吉が意味を説き、信長は冷静に撤退を受入れる。
・『功名が辻』:信長(舘ひろしさん)が袋を見た瞬間に激怒し撤退
「小豆の袋=裏切りの決定的な証拠」として、分かりやすく描かれています。
独自の解釈が光る作品も
そして、近年の作品では独自の解釈やアレンジも加えられています。
・『江〜姫たちの戦国〜』:お市(鈴木保奈美さん)はあえて袋を送らない選択。
・『どうする家康』:侍女・阿月(伊東蒼さん)が命がけで走り、危機を伝える。
など、「小豆の袋」の枠を超えたストーリーも増えてきています。

『豊臣兄弟!』14話もここに含まれると思います。小一郎とお市の伏線も回収されていて、さらに趣深く描かれていました。
「小豆の袋」が登場しない作品
・『徳川家康』:小豆の袋は登場せず、家康(滝田栄さん)が信長(役所広司さん)に対して、撤退を直接説得する。
・『信長 KING OF ZIPANGU』: お市(鷲尾いさ子さん)の夫・長政への忠誠に重点が置かれ、小豆の袋は登場せず。
・『麒麟がくる』: 小豆の袋の登場はなく、明智光秀(長谷川博己さん)が信長(染谷将太さん)に裏切りを知らせます。逆上し撤退を拒む信長を、光秀が土下座して説得する。
歴代大河ドラマでの『小豆の袋』一覧表
上記の内容をざっくり一覧表にまとめてみました。※記憶違いなどありましたら、ぜひ管理人のXまでご一報いただけますと幸いです▶いろは:大河ドラマ&NHKドラマファン
| 作品名 | 描かれ方 | 信長 藤吉郎 小一郎 | お市 浅井長政 | 明智光秀 | 徳川家康 |
|---|---|---|---|---|---|
| 豊臣兄弟! 2006年 | 小豆袋の意味を小一郎が信長に。 | 小栗旬 池松壮亮 仲野太賀 | 宮崎あおい 中島歩 | 要潤 | 松下洸平 |
| 麒麟がくる | 小豆袋は登場せず。 光秀が信長を説得。 | 染谷将太 佐々木蔵之介 ー | 井本彩花 金井浩人 | 長谷川博己 | 風間俊介 |
| どうする家康 2023年 | 小豆袋は届かず。 侍女・阿月が走って伝える | 岡田准一 ムロツヨシ 佐藤隆太 | 北川景子 大貫勇輔 | 酒向芳 | 松本潤 |
| 江〜姫たちの戦国〜 2011年 | 小豆袋は送られない。 | 豊川悦司 岸谷五朗 袴田吉彦 | 鈴木保奈美 時任三郎 | 市村正親 | 北大路欣也 |
| 功名が辻 2006年 | 信長が袋を見て激怒し即撤退 | 舘ひろし 柄本明 春田純一 | 大地真央 | 坂東三津五郎 | 西田敏行 |
| 利家とまつ 2002年 | 利家の弟が小豆の袋を届ける。信長は冷静に受け止める | 反町隆史 香川照之 ー | 田中美里 葛山信吾 | 萩原健一 | 髙嶋政宏 |
| 秀吉 1996年 | 秀吉が袋の意味を解説し、 信長が撤退を決断 | 渡哲也 竹中直人 高嶋政伸 | 頼近美津子 宅麻伸 | 村上弘明 | 西村雅彦 |
| 信長 KING OF ZIPANGU 1992年 | 小豆の袋は登場せず。 | 緒形直人 中村トオル | 鷲尾いさ子 辰巳琢郎 | マイケル富岡 | 郷ひろみ |
| 徳川家康 1983年 | 登場せず。 家康が信長を説得する。 | 役所広司 武田鉄矢 | 真野あずさ 柴田 侊彦 | 寺田農 | 滝田栄 |
| おんな太閤記 1981年 | お市が小豆袋を送り、信長が即座に裏切りを察知 | 藤岡弘 西田敏行 中村雅俊 | 夏目雅子 風間杜夫 | 石濱朗 | フランキー堺 |
『豊臣兄弟!』は、「兄弟」がテーマなので、「小豆の袋」エピソードひとつにも、テーマが絡んでくる、ドラマティックなストーリー展開になっていると思いました。

藤吉郎が足を刺すことはないのに。と思いましたが、描き尽くされた有名エピソードを盛り込むためには、ひと工夫もふた工夫も必要なんだと思いました。あっぱれです。
『豊臣兄弟!』を見逃した方へ(視聴方法)
『豊臣兄弟!』は、放送後1週間は、NHKプラスで見逃し視聴ができますが「1話からまとめて見返したい」「期限を気にせず、じっくり味わいたい」という方には、NHKオンデマンドでの視聴がおすすめです。
NHKオンデマンドでは、『豊臣兄弟!』を第1話から最新話まで一気見できます。放送直後に感じた余韻を確かめたり、地理や人物関係を整理しながら見直すのにも向いています▶視聴方法の詳しいまとめはこちら『豊臣兄弟!』どこで見れる?配信・見逃し・一気見ガイド
↓今すぐ視聴したい方は、下のボタンからどうぞ。
よくある質問
- Q『豊臣兄弟!』第14回「絶体絶命!」のみどころは?
- A
第14回のみどころは、藤吉郎の命懸けの決断と、小一郎のしんがりとしての覚悟、そして信長の極限状態での変化です。
「いかに負けるか」という藤吉郎の言葉と行動が、絶体絶命の状況を打開する大きな転機となりました。
- Q「金ヶ崎の退き口」とはどんな戦いですか?
- A
「金ヶ崎の退き口」とは、織田信長が朝倉攻めの最中に浅井長政の裏切りに遭い、敵に挟まれて絶体絶命の状況から撤退した戦いです。
戦国史でも有名な撤退戦で、家臣たちの忠義や判断力が試された重要な場面です。
- Qなぜ信長は撤退することができたのですか?
- A
藤吉郎が自ら足を刺して「しんがり」を申し出たことが大きなきっかけです。
さらに、竹中半兵衛の戦術、蜂須賀正勝らの奮戦、明智光秀の援軍などが重なり、
織田軍はなんとか撤退に成功しました(本作14話の内容に基づきました)。
- Q「小豆の袋」とはどんな意味がありますか?
- A
「小豆の袋」とは、袋の両端を紐で縛ることで「袋のネズミ=挟み撃ち」の状況を伝える暗号のようなものです。
本作では、小一郎がその意味を読み取り、信長にお市の苦しみと危機を伝える重要な役割を果たしました。
- Q徳川家康の「秘伝の薬」とは何だったのですか?
- A
14話の中で藤吉郎に渡された「秘伝の薬」は、実はただの「かゆみ止め」でした。
このシーンは、家康の腹黒さやしたたかさを象徴する場面といえます。
- Q『豊臣兄弟!』はどこで見逃し配信されていますか?
- A
『豊臣兄弟!』は、放送後1週間はNHKプラスで見逃し視聴ができます。
1話からまとめて視聴したい方は、NHKオンデマンド(まるごと見放題パック)での視聴が便利です。
▶ 視聴方法の詳しいまとめはこちら:『豊臣兄弟!』どこで見れる?配信・見逃し・一気見ガイド
まとめ
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』第14回「絶対絶命!」では、絶体絶命の危機に追い込まれた信長と、それを支えた藤吉郎と小一郎の命がけの忠義が描かれました。
第14回は「いかに負けるか」という覚悟と、信長の慟哭、そして変化。さらに豊臣兄弟の強い絆が胸に迫る回となりました。
この記事では、第14回「絶対絶命!」のあらすじ、みどころ、管理人の感想、そして歴代大河との見比べを交えながらお伝えしました。

次回14回は、姉川大合戦へ…鬼となった信長の反撃に浅井と朝倉は?そして、お市の運命は果たしてどうなるのか…。次回も見逃せません。
本ページの情報は2026年4月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
#豊臣兄弟 #大河ドラマ

