アサシン善児に両親を殺され、その善児に暗殺者として育てられたトウ。
45話「八幡宮の階段」では、トウが自害しようとする政子を救います。
この記事では、45話での政子とのシーンと山本千尋さんのインタビュー記事からトウを深堀りしていきます。
- 善児との関わり
- 政子とのシーン
- この先は?
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U-NEXTで殺し殺され善児もトウも、退場者をもう一度!
45話 トウのセリフ
息子の実朝と、孫の公暁の2人を同時に失った政子は絶望して、自害しようとします。
そこにトウが現れます。
トウ「ならぬ。」
政子「じゃ、あなたが殺して」
トウ「主(あるじ)の命がなければ、人は殺せぬ。」
「鎌倉殿の13人」45話より
このセリフを聞いて、
33話「修善寺」では、主の義時の命令ではなく自分の意志で善児を殺したトウ。
親の敵だから善児を殺すのはOK?
とふと思いました。
「鎌倉殿の13人」裏話トークスペシャルディープバージョン(10月18日放送)で
三谷幸喜さんが、当初、善児は最終回までと思っていたのが
思いがけず善児の人気が出たので、これを過ぎていくとだんだん視聴者の皆さんは飽きていくだろうし、タイミング的にちょっと早い方が一番カッコいい去り方ができるんじゃないかと思って。
「鎌倉殿の13人」裏話トークスペシャルディープバージョンより
退場が早まった。というコメントがあったので、
善児が最終話まで生きていたら、トウはどうなっていたのかを考えてみました。
>>トウの名シーンはU-NEXTで。
トウの両親は善児に殺された。
トウの両親は24話「変わらぬ人」で、源範頼(蒲殿)の道連れで、善児に殺されます。
蒲殿が井戸で水を汲んでいる背後で、バタバタと倒れるトウの両親。戦慄の図です。
蒲殿を殺した善児が振り返ると、立ちすくむトウが。善児はトウにも手をかけようとしますが、トウの手には鍬(くわ)が握られていました。
善児はトウを生かすことにしました。
武術の達人 トウ
時は流れて、29話「ままならぬ玉」で大人になったトウが私たちの前に登場します。
28話で梶原景時から善児を譲り受けた義時にトウも仕えることになります。
>>28話、29話もU-NEXTで。
親の仇打ち
31話「諦めの悪い男」では、泰時の手勢として善児と共に比企館に。
トウは比企能員の娘のせつを簡単に殺します。
33話「修善寺」では、頼家と一騎打ちになり深手を負った善児にトウがとどめを指します。
まず背後からひと突き、善児の前に回り込み
トウ「ずっとこの時を待っていた。」
うなずく善児
トウ「父の仇!」
「鎌倉殿の13人」33話より
善児がうなずいたことで、善児もこうやって死を迎えることが本望だと感じました。
最初の背後から、父の分、母の分で、計3度刀を刺して、トウは善治を殺します。
これで、トウは本懐を果たせたわけですが、姿を消すでもなくこの後も義時に仕えます。
その後
33話以降は、忍びのように敵方の情報収集に働くトウ。
これでトウは人を殺さなくて済むとホッとしました。
善児が生きていたとしても、この辺りは史実で誰に殺されたかはっきりわかっているので、アサシンの出番はないようです。
その後、トウは義時からりくの暗殺を命じられますが、三浦義村に見破られて未遂に終わり、源仲章の暗殺にも失敗、囚われの身になります。
この辺りは、トウに向けて新しく構成された内容かなと思いました。
「修善寺」以降のアサシンの出番は公暁暗殺辺り?と予想していたので、トウはここでクランクアップかも。と思いました。
政子との撮影エピソード 思わず号泣
45話の政子とのシーンの撮影に先立って、トウ役の山本千尋さんは三谷さんから「小池さんにゆだねて」とアドバイスを受けていたそうです。
そして、政子に手を握ってもらうシーンで、山本さんに思わぬ感情が芽生えたとのことです。
政子の手の温かみを感じた瞬間、母の愛情を知らずに育ったトウが湧いてきて、テストでは涙が止まらなくなったそうです。
山本さんは「お芝居って相手の方からこんなにも引き出してもらうものなんだ。」と実感されたそうです。(参考記事:シネマトゥデイ「鎌倉殿の13人」トウ役・山本千尋、思わず号泣!)
たとえ善児が生きていても、政子が善児の手を握るとは考えづらいので、
政子を止めるのはトウの役目だと思うと、不思議な因縁を感じました。
さらにトウのセリフの「主の命がなければ、人は殺せぬ。」を深読みすると、
政子に母を感じたトウは、政子を主(あるじ)と思い、義時を暗殺する。という展開もあるのかもと思いました。
三浦義村との関係も気になります。
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まとめ
今回は、トウについて深堀しました。
- 善児との関わり
- 政子とのシーン
- この先は?
トウを熱演したのは、中国武術の達人、山本千尋さん。
「鎌倉殿の13人」での、静かな演技も魅力的で新境地を開かれました。
山本千尋さんの過去の出演作はこちらから
最終話まで残り3話となった「鎌倉殿の13人」。
トウはこの後、どう生きるのか、そして政子や義時、義村がどう変化していくのか
最後までしっかり見届けたいですね。
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