23話は、壮大な巻狩りに乗じて、曽我十郎、五郎の兄弟が仇討ちを計画します。
万寿、金剛が成長した姿で登場します。
見直し23話の感想や考察をまとめていきます。
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巻狩りのロケ
実際に巻狩りが行われたとされる、富士の裾野でロケが行われました。
頼朝が巻狩りを行ったのは5~6月とされていますが、ロケは2月下旬、雪の降る中での撮影だったそうです。スタッフの皆さんが映像に映る部分の雪をスコップで取り除いたそうです。涙ぐましい努力ですね。よく見ると俳優さんたちの吐く息が真っ白ですね。
獲物になった動物たちは、キツネやウサギが走るシーンではもちろん本物で、狩りで仕留めた設定の小鹿やイノシシは本物そっくりのレプリカだそうです。
巻狩りの時の服装も独特でした。鹿の毛皮で作った巻きスカートのような防寒具や、けが防止のために素足のように見えるけど、素足ではない「肉足袋」というものを履いていたそうで、義時や頼朝の巻狩りファッションも見どころです。
参考:NHK大河ドラマガイド「鎌倉殿の13人」後編より
意気消沈の万寿と、成長著しい金剛
万寿役の鈴木大地さん、金剛役の坂口健太郎さん、鶴丸役のきづきさんが一気に大人になって登場しました。
中でも坂口健太郎さんの急に大きくなったサイズ感に驚かれる方も多いだろうと、わざわざ「成長著しい金剛」とテロップが入りました。
御家人たちが、万寿にあれこれ口出ししていたのも、微笑ましいです。
のちに実朝にも教育していた御家人の皆さん方。和田義盛や畠山重忠に全く悪気はなく、万寿に対して良かれと思って言っているのです。
万寿は完全にいじけてしまいましたが、梶原景時の「弓だけが武術ではない、戦に作法などない。」と義経流の奇策を伝えます。
万寿はそれを良しとはせず、弓がうまくなるように努力しようと決意するピュアな一面があります。
そういえば蹴鞠も一生懸命練習していました。万寿(のちの頼家)は器用ではありませんが、彼なりに一途に鎌倉のことを考えていたと思います。
比奈
比奈は義時に好意を抱いていて、それを義時も快く思っている雰囲気が伝わってきます。
頼朝というお邪魔虫の存在も二人の距離を縮めるのに一役買っています。
頼朝は女好きで命拾い
7話「敵か、あるいは」で上総広常が頼朝につくかどうかを決めるのに、頼朝に天運があるかどうかを試そうと刺客を放ちました。
この時も頼朝は亀(江口のり子)のところに忍んで行って命拾いしています。
今回も、安達盛長が止めるのも聞かず比奈のところに行って、命拾いしました。
急いては事を仕損じる
蒲殿は私利私欲ではなく「鎌倉を守りたいから」だったのですが、頼朝が討たれたという誤報に惑わされ、事を急ぎ過ぎました。
大江広元が言っているように、ちゃんと真偽のほどを確かめてからでないと、比企に完全に利用されてしまった蒲殿です。
敵討ちを装った謀反ではなく、謀反を装った敵討ち
曽我兄弟の夜襲が頼朝に対しての謀反となると、頼朝にも時政にも不利。
敵討ちだと誰にとっても都合がいいので、曽我兄弟の敵討ちとすることになりました。
「草燃える」でも、時政がしきりに仇討ちだと主張し、他の御家人たちも曽我兄弟のけなげさをあっぱれ「孝道の鑑」だと同調しました。
◆23話では、義時が「敵討ち」と言っていたので、「仇討ち」ではなく「敵討ち」と表記します。
頼朝と北条家の利害が一致した瞬間です。義時が戦略を練る立場に変わってきました。
23話のキャスト
役名 | 俳優名 |
北条義時 | 小栗旬 |
北条政子 | 小池栄子 |
金剛 | 坂口健太郎 |
北条時連 | 瀬戸康史 |
比奈 | 堀田真由 |
畠山重忠 | 中川大志 |
万寿 | 金子大地 |
大姫 | 南沙良 |
安達盛長 | 野添義弘 |
源範頼 | 迫田孝也 |
工藤経常 | 坪倉由幸 |
仁田忠常 | 高岸宏行 |
三浦義村 | 山本耕史 |
八田知家 | 市原隼人 |
和田義盛 | 横田栄司 |
阿野全成 | 新納慎也 |
実衣 | 宮澤エマ |
道 | 堀内敬子 |
三善康信 | 小林 隆 |
梶原景時 | 中村獅童 |
二階堂行政 | 野仲イサオ |
中原親能 | 川島潤哉 |
曽我五郎 | 田中俊介 |
曽我十郎 | 田邊和也 |
鶴丸 | きづき |
河津祐泰(回想) | 山口祥行 |
八重(回想) | 新垣結衣 |
比企能員 | 佐藤二朗 |
大江広元 | 栗原英雄 |
北条時政 | 坂東彌十郎 |
りく | 宮沢りえ |
源頼朝 | 大泉洋 |
23話の制作陣
脚本 | 三谷幸喜 |
音楽 | エバン・コール |
ナレーション | 長澤まさみ |
演出 | 吉田照幸 |
最後に
曽我兄弟の仇討ちということで、事態を収拾した頼朝と義時。
頼朝が最後に「義時、これからわしのそばを離れるように」と脅し文句を言っていたのが印象的でした。鎌倉では、頼朝が討たれたという誤報が範頼を破滅へと導いていきます。
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>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
本ページの情報は2022年10月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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