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【鎌倉殿の13人】9話 ”決戦前夜” 坂東武者は所領と一族が命。頼朝には弟の義経と全成。感想と考察

大河ドラマ

この記事は、2022年9月に書いています。

『鎌倉殿の13人』はすでに終盤戦、35話まで放送されています。今までは毎週の放送回を(リアルタイムではなく、U-NEXTで後追いで見ていますが)ドキドキハラハラしてながら見ていましたが、1話からたどってみたいと思い、一気見を始めました。

振り返ってみることで、気づく点が非常に多く、ますますドラマの展開が楽しみになってきています。

簡単な年表でここまで振り返ります。

略年譜
  • 1175年
    1話「大いなる小競り合い」
  • 8月
    千鶴丸殺害
  • 9月
    源頼朝 北条へ
  • 1176年3月頃
    頼朝と政子が結婚
  • 1178か79年
    長女・大姫誕生
  • 1180年
    3話「挙兵は慎重に」
  • 5月
    以仁王の乱
  • 8月
    頼朝挙兵、山木・堤を討つ
  • 5回「兄との約束」
  • 石橋山の戦い
  • 6回「悪い知らせ」
  • 7回「敵か味方か」
  • 9月
    平清盛、頼朝追討の宣旨。木曽義仲が信濃で挙兵
  • 8回「いざ鎌倉」
  • 10月
    頼朝、鎌倉に入府
  • 9回「決戦前夜」 ←この記事はここです。

わずか5年、1180年に至っては1年の間に快進撃です。歴史が動く瞬間というのはこういうものなんですね。

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和田義盛と畠山重忠コンビ誕生

8話までは、和田義盛が絶対畠山重忠を許さないという姿勢でしたが、頼朝の命により、2人で伊東祐親を討ちに行く場面で、立派なコンビ誕生です。

畠山重忠を演じる中川大志さんも、8月に開催されたスペシャルトークで

「和田義盛とも1話から一緒で、いがみ合いつつ、一番分かりあっている仲。ライバルでありながらよき友とのことでした。」と語られていました。

「鎌倉殿の13人」中川大志 大野泰広 スペシャルトークin横浜 レポと感想

義村も親戚には弱い?

9話「決戦前夜」で三浦義村は、北条義時と一緒に伊東祐親を救いに行きます。

この部分は、義時の頼みだからか、祐親が義村のお祖父さんだからか、計算ずくで動く義村らしくない行動のようにも思えましたが、義村の情に厚い面を垣間見れてほっとしました。

八重さんが善児に殺されそうになった瞬間に駆けつけた義村は最高にかっこよかったです。

このあとも八重さんに紳士的にちょっかいを出しますが、フラれるところも面白いです。

三浦は北条と絶妙な距離感で、義澄と時政、義村と義時も腐れ縁が続いていきます。

時政はこの頃から?

甲斐・武田を鎌倉の頼朝の元に連れてこないで、黄瀬川で合流という武田ペースで事が運んだことに激怒した頼朝が、時政に対して「舅でなければ放り出す、政子に感謝しろ!」と怒鳴ります。

「舅殿にはしっかりしてもらわねば困る」と言いながら、頼朝にはどこか時政を軽んじている部分が見え隠れします。時政は平気なふりをしていますが、こうやって少しずつ蓄積されていくのかもと思いました。

また、時政だけ武田と頼朝の酒宴を訪れて、酒を飲みます。これを聞いた坂東武者の皆さんは面白くありません。

時政の一番の友である義澄が

「取り込まれてどうするのだ。北条だけがいい思いをしても意味がないというのに」と言います。
御家人たち心の奥底に根強く残る部分です。

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キレキレ善児

まだまだ、アサシン善児全開です。八重の夫・江間次郎は、一瞬で殺されました。

歴史に名前は残りませんが、善児のような暗殺請負人は実際にいたんだろうなと思わせる手際のよさです。後の時代の忍者につながっていくのかなと勝手に想像したりしています。

八重さん

八重さんの行動が面白いですね。頼朝に未練があるというより、大願成就をする頼朝を見ていたいという気持ちでしょうか。

亀のことを知って寝込むところを見ると、頼朝への気持ちも残っているとも思えますが、根底は色恋沙汰を超えたもっとスケールの大きな部分で頼朝を支えたいと思っていると感じました。

政子も八重のそういう部分を感じ取って、御所への出入りを許したと思います。

その八重を慕い続けている義時も可愛いです。

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富士川・水鳥のエピソード

有名な富士川の戦いも、義澄と時政が絡むと面白いエピソードになります。

戦わずして勝ち進む頼朝軍の運の強さの象徴のような戦いです。


平家軍は西に逃げ帰ったものの、兵糧が尽きてきた坂東武者たちは、追撃はせず自分たちの領地に戻ると言い出します。

義澄に喝を入れられた時政が訴えます。

「坂東武者にとって一番大事なのは、所領と一族。そのためには命を懸ける。」

その言葉に、頼朝は「時政、よう言うたな」と、鎌倉に戻ることを決めます。

頼朝「(小四郎に)わしと、坂東のどちらを取るのだ」

「とどのつまり、わしは一人だ。」

「(安達盛長を見て)あいつがおった」

「鎌倉殿の13人」9話より

頼朝の背中が寂しいです。

義経との再会

頼朝が、結局自分は一人ぼっちだと思った時に、義経がやってきます。

義経が感動ぶりがわざとらしく描かれていて、暗雲が立ち込める雰囲気を察知します。

まとめ

9話「決戦前夜」では、頼朝軍の快進撃がスタートしました。

それによって源氏の棟梁である頼朝と、坂東の御家人たちの立場の違いが浮き彫りになりました。

頼朝は富士川の戦いのあとの御家人たちの様子を見て、今後の政運営を考えます。

坂東武者の「所領と一族を守る」という信念をうまく活用し、血縁によって関係を盤石にしていく頼朝のビジネスモデルが展開されていきます。

余談ですが、毎回、必ずといっていいほど登場する仁田常忠(ティモンディ高岸)がほのぼのキャラで、最期の時まで頑張ってと声援を送りたくなります。

こんなに面白い『鎌倉殿の13人』。ぜひ1話からのイッキ見をおすすめします。

>>こちらの記事で鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。

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管理人いろは

中学2年生の国語の授業で平家物語「敦盛の最期」を勉強して以来、歴史ドラマにはまっています。特にNHKの大河ドラマが大好きです。リアルタイムでテレビを見る時間がないので、あとから見逃し配信を見たり、過去の作品をイッキ見して楽しんでいます。ゆかりの地を訪ねるのも楽しみの一つです。ドラマにほへとでは、管理人いろはが実際に見た大河ドラマの情報をまとめています。PCやスマホでイッキ見する方法も紹介しています。大河ドラマよ永遠に♪

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