『鎌倉殿の13人』3話は、パズルのピースが合っていくような展開です。
少し出来すぎな感じもしましたが、本当にこうだったのかもと思わせる内容でした。
時政の懐の広さが印象的でした。食べ物を大事にするかしないかは、いつの時代も変わらない、普遍的な価値基準だと思いました。
頼朝は窮地に追い込まれ、そして条件が整いました。
神仏に守られて、ここまで慎重に生き抜いてきた頼朝、大きな決断の時が迫っています。
3話あらすじ(ネタバレ注意)
治承4年(1180)4月、源頼朝(大泉洋)と引き離された八重(新垣結衣)は伊東祐親(浅野和之)の家人・江間次郎(芹澤興人)の元へ嫁がされていた。対岸の江間館を見つめる北条義時(小栗旬)。そんな折、頼朝の叔父・行家(杉本哲太)が北条館を訪ねてくる。怪しがる政子(小池栄子)。しぶしぶ対面する頼朝だが、行家は平清盛(松平健)へ反旗を翻した後白河法皇(西田敏行)の御子・以仁王(木村昴)の令旨を携えていた……
引用:https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/03.html
怪しい人 源行家と文覚
日照りが続いて、飢饉になると、人々の不安に乗じて怪しい人があふれてきます。
大衆が文覚の説法に耳を傾けるのも明日への不安からです。
以仁王の令旨を持って諸国を回っている源行家(杉本哲太)の山伏姿もかなり怪しげです。
行家の頼政が自害するのを影からのぞいている姿からも、怪しくて卑怯な役どころのようです。
演じる杉本哲太さんは若い頃はとんがったイメージでしたが、今は少しひょうきんな感じもしますね。
文覚は相当怪しいです。ドクロを肌身離さず持ち歩いている時点でアウトです。
頼朝の父・義朝のドクロを「まだ、あるから」と言って去っていく姿が信じられません。
演じる市川猿之助さんは、インタビューでは「文覚に対して深い思い入れはありません」と言っていましたが、猿之助さんが演じるだけで濃いキャラクターで、はまり役だと思いました。
市川猿之助さん公式サイトhttps://www.ennosuke.info/
食べ物を粗末にしては
頼朝が時政に、京での源頼政の印象を聞くシーン。
時政は野菜を差し上げたのに、頼政は礼を言わないで、あとから芋がどうのこうの。と言ったところから、時政は頼政は信用できないと言っていました。
頼朝は舅・時政の頼政に対するこの印象を信じました。
そして、義時のところに行って二人だけの話をしたりします。義時は「私にだけ本音を話すはやめてください」と言っていましたが、頼朝の人を見る目、信頼できる人を見極める感覚がすごいと思いました。
時政と義時が新しい守護代のところに挨拶に行くシーンがありました。
手土産としてナスやワサビなど、新鮮でおいしそうなお野菜の数々です。
ですが、堤に野菜を踏みにじられ、時政の顔にナスを擦り付けられました。これは屈辱的です。
ですが、時政は踏んできた場数が違います「大変な舅をもらってしまったなぁ」と一言。
義時も、ただ悔しがっているだけだはなく、木札に書いた米の量から兵力を割り出しました。
食べ物は粗末にしてはいけないと実感しました。
金縛り
面白いシーン目白押しの3話の中でも、後白河法皇(西田敏行)が頼朝の夢枕に立つシーンはコントみたいでした。
イケメン俳優さんが演じたら、どっちつかずのシーンになってしまいそうですが、大泉洋さん演じる頼朝だからこその面白さでした。
ちょうど同じタイミングで三浦義澄が後白河法皇からの密書を時政→安達重盛に手渡し、大義名分が出そろいました。もう挙兵するしかありません。
まとめ
冒頭のシーンで、りくが妊娠中だからか、時政に「臭いから風下に行って」と言ったのは、何の布石だろうと思ったのですが、最後まで見て、坂東武者と京の対比を強調させたかったからだと思いました。
坂東武者の農作物や狩りを大事にする少し粗暴で荒々しい面と、京の雅でお高く留まっている部分を対比させることで、頼朝の挙兵のお膳立てが整っていく様子を描いているんだと感じました。
頼朝が誰のものだかわからないドクロを掲げて挙兵を誓う場面は、どこかシュールでしたが、北条一族が一丸となって頼朝を支えていく様子に、胸がわくわくしました。
コメディータッチの1話2話を見逃した方は
U-NEXTで見逃しイッキ見をおすすめします。
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
本ページの情報は2022年8月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
コメント