『光る君へ』45話”はばたき”では、まひろは『源氏物語』を書き上げ、今度は旅へと「はばたき」ます。まひろの新章スタートです。残された道長も「はばたき」輝くことができるのでしょうか。
を知りたい方にネタバレあらすじとみどころと「光る君へ」45話の視聴方法をお届けします。
大河ドラマ「光る君へ」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
放送後7日以内はNHKプラス、7日過ぎた場合や見逃しイッキ見したい場合には、1話から最新話まで全話配信されているNHKオンデマンドで。
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現代の「ちょっと旅行にでかけます」とは意味が全く違う平安時代の旅。道長に今生の別れを告げたまひろ。そして、道長も在家ながら出家します。柄本佑さんの地毛を剃髪する姿と、お経が心に響きました。
第45話あらすじ(ネタバレ注意)
まひろ(吉高由里子さん)の源氏物語はいよいよ終盤を迎えます。ある日、まひろは娘・賢子(南沙良さん)から、宮仕えしたいと相談され、自分の代わりに太皇太后になった彰子(見上愛さん)に仕えることを提案します。
そしてまひろは長年の夢だった旅に出る決意を固めます。しかし道長(柄本佑さん)の反対にあい、ついにまひろは賢子にまつわる秘密を明かすことに。旅立つまひろを思わぬ再会が待ち受けていました。一方、道長は出家を決意します。
先月、ちょうど明石・須磨に立ち寄ったので、須磨海岸の地形と実際のシーンが重なり、まひろ思いっきり走ってる~と「はばたき」ぶりを実感しました。
管理人も関西地方への帰省に絡めて、ちょうど10月6日放送の38話”まぶしき闇”の大河紀行めぐりをしました。あいにくの空模様でしたが、須磨関守稲荷や現光寺を訪れた後の須磨海岸です。右手の山の向こう側が明石、前方に見えるのは淡路島です。
「光る君へ」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
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紫式部の生涯。まひろは49歳。
紫式部の生涯を年表にまとめてみました。第45話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 年齢 | 出来事 | 天皇と周辺 |
---|---|---|---|
966年 | 三郎/道長が生まれる | 円融天皇 | |
970年頃? | 1歳 | まひろ/紫式部が生まれる | |
978年 | 8歳 | 三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる | |
984年 | 15歳 | まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。 | 花山天皇即位 |
985年 | 16歳 | 4月7日道隆主催・漢詩の会 | 忯子死去。 |
986年 | 17歳 | 為時、解職。 | 藤原義懐が権中納言に。 一条天皇即位 |
990年 | 21歳 | 藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に | |
993年 | 24歳 | 清少納言が定子に仕える | |
994年 | 25歳 | 都で天然痘が大流行する | |
995年 | 26歳 | 道隆が死去、道兼が死去。 6月 道長が右大臣に 長徳の変 | |
996年 | 27歳 | 父・為時の赴任地・越前に同行。 | 道長、左大臣に。 |
998年 | 29歳 | 帰京。藤原宣孝と結婚。 | |
999年 | 30歳 | 長女・賢子(大弐三位)出産。 | 彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生 |
1000年 | 31歳 | 定子が皇后、彰子が中宮に。 定子死去。 | |
1001年 | 32歳 | 藤原宣孝と死別。 | |
1004年 | 35歳 | 『源氏物語』執筆開始。 | |
1005年 | 36歳 | 道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。 | |
1006年 | 37歳 | 宮仕えを放棄→再び戻る。 | |
1007年 | 38歳 | 『源氏物語』が人気になる。 | |
1008年 | 39歳 | 一条天皇と彰子の間に敦成親王 (後の後一条天皇)誕生 | |
1009年 | 40歳 | 一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生 | |
1010年 | 41歳 | 『紫式部日記』執筆開始。 | |
1011年 | 42歳 | 弟・惟規死去。 | 一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。 |
1012年 | 43歳 | 彰子が皇太后となる | |
1013年 | 43歳 | 宮仕えを辞める | |
1017年 | 47歳 | 頼通、後一条天皇の摂政となる | |
1019年 | 49歳 | 叙位の儀(45話内の映像から) | |
1014~31年 | 44~61歳 | 紫式部死去(諸説あり) | |
1028年 | 道長死去(62歳) |
まひろが旅に出るのはオリジナルストーリーですので、45話の放送の中で年号が出てきた部分を年表に落とし込みました。
望月の歌の解釈、それぞれ。
45話の冒頭に、44話”望月の夜”で道長が詠んだ歌について、俊賢、公任、斉信、行成、それぞれの解釈の場面がありました。脚本家・大石さんが『光る君へ』に込めた思いや、特に若い頃から一緒にいる公任、斉信、行成の道長への気持ちが映し出されたボーナスシーンでした。
誰が | 道長の本意は何か? |
---|---|
俊賢 | 栄華を極めた今を詠いあげている。 何もかも思いのままだと。 |
公任 | 今宵はまことに良い夜であるなぁ。くらいの軽い気持ち。 道長は人の前でおごった歌を詠うような人となりではない |
行成 | 公任に同意。 三人の后は望月のように欠けていない。良い夜だ。 |
斉信 | そうかなぁ……(酒を飲む) |
斉信の含みのある終わり方が憎いですね。『源氏物語』に例えると、斉信は頭中将あたりの感覚ですね。
敦康親王の人生とは?
一条天皇と定子の皇子として生まれた敦康親王。定子亡きあとは、彰子が養母として(といっても年の差は11歳)藤壺に引き取ります。
一条天皇の寵愛を受けられず寂しい思いをしていた彰子と、母を亡くした敦康親王の2人は仲睦まじく暮らしていましたが、敦康親王はいつしか彰子に恋慕の感情を抱いているような気配があり、『源氏物語』の光源氏と藤壺のようにならないよう、道長は彰子から敦康親王を遠ざるべく、あの手この手を打ちます。
行成の気持ちが道長と一瞬離れたのも、頭では「政」と分かっても、敦康親王が可哀そうだったからです。
41話”ゆらぎ”で、久しぶりに彰子を訪ねた敦康親王が、御簾を超えて彰子のそばに行ってしまい一時はどうなるのかとハラハラしましたが、その後、敦康親王は結婚、家族愛や夫婦愛を知り落ち着きます。た敦康親王。妻・祇子とかわいい娘・嫄子にも恵まれ、穏やかな幸せを味わっている様子でした。
この様子を見ていたまひろも嬉しそうに微笑んでいました。
ですが、敦康親王は21歳の若さで亡くなります。
ナレーション:道長に奪いつくされた生涯であった。
『光る君へ』45話より~
親王というポジションは、時流に翻弄されるばかりです泣
まひろ、旅立ちを決意する
まひろは『源氏物語』を書き上げました。そして、娘・賢子が宮仕えすることを決意します。気がかりだった娘も独り立ちすることになり、父・為家も出家して余生は安泰です。
彰子への賢子の出仕が許されて、まひろは後顧の憂いなく好きなことができるようになりました。『源氏物語』で書いた須磨や明石、亡き夫・藤原宣孝が赴任した大宰府、友人のさわが亡くなった松浦を見てみたいと家族に相談して、父・為時も同意します。
さわと石山寺に行った時、越前に赴任した時と同じように、まひろは乙丸を連れて、旅に出ることになりました。
こういう時の女性の決断は早い!
道長と倫子にも報告します。みんなの前では「大宰府への遣いの船があるゆえ、それに乗っていくがよかろう」と理解ある上司っぽく言っていた道長。あとからまひろの局にやってきて、御簾を下ろして「何があったのだ」と必死の抗戦に入ろうとします。
まひろ:私の役目は終わったと申しました。
道長:行かないでくれ。
まひろ:船に乗っ行けと仰せになったではありませんの。これ以上手に入らぬ御方のそばにいる意味は何なのでございましょう。(中略)されど、ここらで違う人生も歩んでみたくなったのでございます。
まひろ:私は去りますが、賢子がおります。賢子はあなた様の子でございます。
「光る君へ」45話より
まひろ、ぐうの音も出ない道長に対して、一息おいて、最後に爆弾を投下しました。
道長:おまえとは、もうこれで会えんのか(まひろの手を握る)?
まひろ:会えたとしても、これで終わりです(道長の手を差し戻す)
「光る君へ」45話より
まひろが衣擦れの音を響かせながら颯爽とその場を立ち去る姿。カッコイイですね。残された道長が不憫でなりませんが…
道長の心は千々に乱れます。まひろのことももちろんですが、賢子が我が子と知って(まだ気づいていなかったとは……こっちの方がビックリですが)居ても立っても居られない様子です。柄本さんの演技がまた絶妙で上手いです。
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倫子からの頼みには
『源氏物語』で一条天皇の心を彰子に向かせ、彰子の出産の様子も『紫式部日記』に表したまひろに、倫子は道長の輝かしき物語を書いて欲しいと頼んでいました。
倫子が再度、まひろに「あのことは考えてくれたか?」と問います。まひろは「心の闇に惹かれる性分でございますので、『枕草子』のように太閤様の栄華を書くことは私には難しいと存じます」と辞退します。
まひろの半端ないふっきり方がたまりません。
倫子は赤染衛門の筆で。と赤染衛門に頼みます。「倫子と赤染衛門」は「定子と清少納言」と同じ関係性なので、輝かしい物語『栄花物語』が生まれると予想できます。
残された道長は出家します。
はばたき、飛んで行ってしまったまひろの行動を受けて、出仕している賢子を見るにつけても心が苦しくなる道長、体調も不調ですし、頼通の独り立ちを考えると…と色々あって道長が出家を決断します。倫子は最後まで反対しますが、一度決めたら最後までやり通す道長のこと、厳粛な僧のお経が響く中、剃髪し、出家します。
読経のお声がすごく伸びがあって、柄本佑さんが地毛で作っていた髻をほどいていくところからかみそりで地毛を剃っていくところまで、お経との調和がすごくて心に深く共鳴しました。大河史に残る珠玉の名場面です。
道長が出家後、公任たちが訪ねてきます。四人四様の会話が始まります。
誰が | 道長の出家姿を見て4人の会話 |
---|---|
公任 | 50過ぎまで一人欠けることなくこれて感慨深い |
道長 | あっという間に何もかも過ぎていった あっけないものだ。人の一生とは |
行成 | (涙ぐむ) 出家してラクになるなら良いと思っていたが 道長の姿を見るとこみ上げてくるものが… |
斉信 | 行成は道長一筋だからなぁ |
笑いだけで終わらず、行成と道長の間の色々な感情の回収シーンがありました。
行成:何のお役にも立てませんでした。
道長:何を言うか。お前には随分助けられた。いくら礼を言っても足らん。色々とすまなかった。
行成:(目に涙をためて泣いている)
公任:泣くな、俺まで泣けてくるではないか。
「光る君へ」45話より
道長一筋でここまで支えてきた行成。途中で道長が変わってしまったように見えて、自分では役に立てないとジレンマに陥った行成でしたが、2人の間にまた温かい空気が流れて、本当に良かったです。
そして、ここまでの会話だけ見ると美談なのですが、この後道長が「これより先は、頼通の力になってやって欲しい。左大臣も、右大臣も…」と3人に頼通のことを託します。公任に「その言いようだと、心は全く出家しておらんな」と突っ込まれます。
摂関政治の摂関政治。といったところでしょうか?
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まひろは須磨ではばたき、そして大宰府で
須磨の海岸を乙丸と歩くまひろ。22話”越前の出会い”で海を見ているまひろと乙丸の二人の姿を思い出します。まひろは須磨の海岸を走ります。50歳くらいのはずですが、そこは大河ドラマ。吉高さんは全力疾走します。生きるパワーに満ちあふれていいます。
そして、大宰府についたまひろと乙丸。そこではかつて越前で出会った周明との再会が待っていました。
過去の恋に終止符を打って新たな人生を歩み始めたまひろ。そこでかつて淡い恋心を抱いた周明と再会する。何も始まらないわけがないですね。まひろの新章のスタートです。
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まとめ
45話”はばたき”では、まひろは『源氏物語』を書き上げ、物語で描いた地へ「はばたき」ます。旅立つ前に道長に賢子を託し、思いきりはばたくまひろ。残された道長も「はばたき」輝くことができるのでしょうか。
残すところあと3話となった『光る君へ』。もう一波乱ありそうで最終話まで目が離せません。
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大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
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大河ドラマガイド・後編はこちらから↓
あらすじや人物相関図、平安時代の貴族の風俗・暮らしが分かりやすく解説されています。出演者インタビューも充実。
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