『光る君へ』33話”式部誕生”では、まひろが彰子の住む藤壺に出仕し「藤式部(とうしきぶ)」と呼ばれるようになります。
を知りたい方にネタバレあらすじとみどころと「光る君へ」33話の視聴方法をお届けします。
大河ドラマ「光る君へ」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
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中宮・彰子の住む藤壺に出仕したものの、まひろには戸惑いの連続。『源氏物語』二帖帚木の構想も浮かんでいますが、なかなか集中して筆が進められずにいます。
内裏ではじわじわと伊周の逆襲が始まっています。平安時代末期からの武士の誕生の気配がひたひたと都にも忍びよってきます。
まひろは彰子の奥ゆかしさに隠れた真の姿を垣間見ます。そして、もっと彰子の心の中の言葉を聞いてみたいと思います。
じんわり趣深くなってきた道長とまひろのやり取りも必見です。
第33話あらすじ(ネタバレ注意)
道長(柄本佑さん)に頼まれ、まひろ(吉高由里子さん)は彰子(見上愛さん)が暮らす藤壺に住み込みで働き始める。
まひろは早速、物語の続きを書こうとするも、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆は進まない。
悩んだまひろは、道長の反対を押し切り、家に戻って執筆することに。
この頃、一条天皇(塩野瑛久さん)の命で除目の儀に復帰した伊周(三浦翔平さん)が不穏な動きを見せ始めていた。
『源氏物語』藤壺の巻さながらの、美しい藤棚が画面の向こうに映し出されていて、映像美を堪能しました。
「光る君へ」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
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紫式部の生涯。まひろは36~7歳。
紫式部の生涯を年表にまとめてみました。第33話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 年齢 | 出来事 | 天皇と周辺 |
---|---|---|---|
966年 | 三郎/道長が生まれる | 円融天皇 | |
970年頃? | 1歳 | まひろ/紫式部が生まれる | |
978年 | 8歳 | 三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる | |
984年 | 15歳 | まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。 | 花山天皇即位 |
985年 | 16歳 | 4月7日道隆主催・漢詩の会 | 忯子死去。 |
986年 | 17歳 | 為時、解職。 | 藤原義懐が権中納言に。 一条天皇即位 |
990年 | 21歳 | 藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に | |
993年 | 24歳 | 清少納言が定子に仕える | |
994年 | 25歳 | 都で天然痘が大流行する | |
995年 | 26歳 | 道隆が死去、道兼が死去。 6月 道長が右大臣に 長徳の変 | |
996年 | 27歳 | 父・為時の赴任地・越前に同行。 | 道長、左大臣に。 |
998年 | 29歳 | 帰京。藤原宣孝と結婚。 | |
999年 | 30歳 | 長女・賢子(大弐三位)出産。 | 彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生 |
1000年 | 31歳 | 定子が皇后、彰子が中宮に。 定子死去。 | |
1001年 | 32歳 | 藤原宣孝と死別。 | |
1004年 | 35歳 | 『源氏物語』執筆開始。 | |
1005年 | 36歳 | 道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。 | |
1006年 | 37歳 | 宮仕えを放棄→再び戻る。 | |
1008年 | 39歳 | 『源氏物語』が人気になる。 | 一条天皇と彰子の間に敦成親王(後の後一条天皇)誕生 |
1009年 | 40歳 | 一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生 | |
1010年 | 41歳 | 『紫式部日記』執筆開始。 | |
1011年 | 42歳 | 弟・惟規死去。 | 一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。 |
1012年 | 43歳 | 彰子が皇太后となる | |
1013年 | 43歳 | 宮仕えを辞める | |
1014~31年 | 44~61歳 | 紫式部死去(諸説あり) | |
1028年 | 道長死去(62歳) |
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「雨夜の品定め」の仕返しトークで「帚木」着想。
7話”おかしきことこそ”で打毬のあとの「雨夜の品定め」モチーフの公任、斉信、道長、直秀の着替え中のおしゃべりで時に、公任(町田啓太さん)が、まひろのことを「地味でつまらぬ女」と言っていました。これを外で聞いていたまひろ。
今回、公任(町田啓太さん)と斉信(金田哲さん)がまひろを訪れる場面では、彰子に仕える女房たちが世間知らずのお嬢様ばかりで、見た目はいいが使い物にならないとまひろに話します。
まひろが「私のように地味でつまらぬ女は己の才を頼みにするしかありません」とチクリ。
このさりげない仕返しに、思わず「よっしゃ!」とガッツポーズしてしまいました笑
7話”おかしきことこそ”の着替え室トークが、源氏物語巻二「帚木(ははきぎ)」の雨夜の品定めの着想に繋がっています。ロングパス過ぎる展開に、面白味が倍増しますね。
この場面のあと、まひろが里に戻って続きを書いたのは「帚木」の一節でした。
『光る君へ』に散りばめられた『源氏物語』のオマージュ。『源氏物語』二帖「帚木」簡単あらすじ&登場人物で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひ。
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一度はこんな風にオトコに愛されたい
味わい深くなってきた道長とまひろのやり取り。
『光る君へ』の脚本家・大石静さんが「女性として生まれてきたからには一度はこんな風にオトコに愛されたい。を道長で描きます」と言っていらした通りの、情感たっぷりの道長の言葉と行動に心がポッとあたたかくなります。
極めつけは、まひろが『源氏物語』で一条天皇と彰子を繋ぐ役割を果たした後のこと、「褒美だ」と道長がまひろに渡した贈り物。箱に入っていたのは扇でした。そこには、1話”約束の月”でまひろが飼っていた鳥が逃げて探しに来たまひろと三郎との出会いのシーンが描かれていました。
三郎「鳥を鳥かごで飼うのが間違いだ。自在に空を飛んでこそ鳥だ」といってまひろを慰めた三郎/道長。出会いの大切な思い出を描くなんて道長のまひろへの気持ちが少年のままです。
扇を愛おしそうに抱きしめるまひろの姿も良かったですね。
そしてここも『源氏物語』若紫の巻のオマージュですね。散りばめられすぎです。【源氏物語】五帖「若紫(わかむらさき)」簡単あらすじ&登場人物で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひ。
まひろが彰子に語る「光る君へ」
中宮・彰子(見上愛さん)は、帝も読んでいる物語を自分も聞きたいとまひろに言います。そして、彰子から物語の主人公の名前を聞かれたまひろは「あまりに美しかったので“光る君”と呼ばれました」と答えます。
定子と清少納言も心を通わせて、定子を元気づけようとして清少納言が書き始めたのは『枕草子』でした。「自分の書きたいものを書く」のももちろんモチベーションになりますが、帝だけでなく彰子をも(ひいては道長も)喜ばせることにできる物語を書く。というのは何よりの原動力になると思います。
『源氏物語』は光源氏の華麗なる恋愛小説と捉えられることが多いですが、実は中国の史実や漢詩がふんだんに盛り込まれた教養の宝庫であり、読者は女性だけでなく、貴族の男性の心もつかんで読み継がれてきました。
- さまざまな女性の生き方が書かれている
- 史実の摂関政治を彷彿させるリアリティ
- 中国の史実や漢詩が盛り込まれた教養の宝庫
- 草子地による皮肉たっぷりなツッコミで臨場感アップ。
『源氏物語』の1帖”桐壺”の簡単あらすじはこちらからご覧いただけます。「光る君へ」でのオマージュ拾いも独自に考察していますので、よろしければどうぞ↓
「光る君へ」を見始めて『源氏物語』に興味を持ち、初めて読み始めました。あまりにも長編すぎて3か月かかってやっと読み終わりました。一緒にいかがですか
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武力で土地を争う時代がひたひたと近づいてくる。
除目で、右大臣が平維衡を伊勢守に推挙したことから始まる不穏な空気。帝も賛同しています。その裏には伊周の姿も見え隠れします。
武力によって政をしかねない平維衡の国守就任を断固として反対する道長。実資(ロバート秋山さん)は道長の姿勢を支持しますが、伊周の弟・隆家(竜星涼さん)は武力容認の姿勢を示します。
道長が心配している通り、武力で土地を争う武士の登場する時代が近づいてきています。
『光る君へ』の次の時代を知るには松山ケンイチさん主演の『平清盛』がおススメです。
歴代大河ドラマを時代別一覧にしてみました。平安末期~の武士の台頭が詳細に描かれているのは『平清盛』です。ご興味あれば松山ケンイチ主演『平清盛』みどころ、キャスト&あらすじ。もどうぞ。
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第33話のキャスト
役名 | 俳優名 |
まひろ | 吉高由里子 |
藤原道長 | 柄本佑 |
藤原伊周 | 三浦翔平 |
藤原惟規 | 高杉真宙 |
藤原公任 | 町田啓太 |
藤原行成 | 渡辺大知 |
藤原隆家 | 竜星涼 |
藤原斉信 | 金田哲 |
源俊賢 | 本田大輔 |
藤原顕光 | 宮川一朗太 |
赤染衛門 | 凰稀かなめ |
いと | 信川清順 |
乙丸 | 矢部太郎 |
定澄 | 赤星昇一郎 |
藤昇一郎 | 米村拓彰 |
きぬ | 蔵下穂波 |
一条天皇 | 塩野瑛久 |
藤原彰子 | 見上愛 |
藤原道綱 | 上地雄輔 |
藤原実資 | 秋山竜次 |
宮の宣旨 | 小林きな子 |
左衛門の内侍 | 菅野莉央 |
宰相の君 | 瀬戸さおり |
福丸 | 勢登健雄 |
慶理 | 渡部龍平 |
敦康親王 | 池田旭陽 |
大納言の君 | 真下玲奈 |
小少将の君 | 福井夏 |
馬中将の君 | 羽惟 |
まひろ(回想) | 落井実結子 |
三郎(回想) | 木村皐誠 |
語り | 伊東敏恵アナ |
作 | 大石静 |
音楽 | 冬野ユミ |
テーマピアノ演奏 | 反田恭平 |
制作統括 | 内田ゆき、松園武大 |
演出 | 佐々木善春 |
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まとめ
33話”式部誕生”では、女房達の寝所を映すカメラワークも絶妙でした。『源氏物語』を介して一条天皇と彰子の距離が少しずつ近づいていきます。
一歩、内裏ではじわじわと伊周の存在が大きくなってきました。平安時代末期からの武士の誕生の気配がひたひたと都にも忍びよってきます。
じんわり味わいのある道長とまひろのやり取りも必見です。
彰子の住む藤壺に咲く藤の花が見事でした。ぜひ画面の隅々までお楽しみください。
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今のうちに1話から見直しておきましょう!放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や「光る君へ」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。
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大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
あらすじや人物相関図、そして豪華な出演者インタビューなど盛りだくさんの内容です。
大河ドラマガイド・後編はこちらから↓
あらすじや人物相関図、平安時代の貴族の風俗・暮らしが分かりやすく解説されています。出演者インタビューも充実。
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