映画『八犬伝』どこで見れる？

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映画『八犬伝』について

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『八犬伝』のみどころは？

『八犬伝』のみどころは、『南総里見八犬伝』を創作する馬琴（役所広司さん）と絵師・北斎（内野聖陽さん）とが狭い部屋で語る「実」の世界と、八犬士の冒険ファンタジーの「虚」の世界が混然一体となって交錯するところです。

馬琴は『南総里見八犬伝』の創作途中で視力を失います。そういえば、北斎も晩年に脳卒中で筆が持てなくなった時期がありました。年齢を重ねていくと身体の自由は奪われますが、発想や心の余裕は衰えるどころかさらに飛躍する。ということを馬琴と北斎のやり取りで実感できるのもみどころです。

「虚」のファンタジーの世界では、8人の剣士たち（八犬士）に若手実力派のキャストが勢ぞろいしているので、時代劇に馴染みのない方も目が釘付けになると思います。

滝沢馬琴が友人の絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始めます。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるように集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だ。北斎はたちまち夢中になります。

『八犬伝』のあらすじ

江戸時代の戯作者・滝沢馬琴（役所広司さん）は、友人の絵師・葛飾北斎（内野聖陽さん）に、構想中の物語「八犬伝」を語り始めます…。

里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるように集結し、
壮絶な戦いに挑む。という壮大にして奇怪な物語に北斎はたちまち夢中になります。

失明してもなお28年の歳月をかけて書き続けた馬琴が「八犬伝」に込めた想いとは…。

映画『八犬伝』の原作は？

映画『八犬伝』の原作は、山田風太郎さんの小説「八犬伝」上・下です。「八犬伝」は1982年8月30日から朝日新聞 夕刊に連載後、1983年に書籍化されました。

映画に出てくる『南総里見八犬伝』は？

江戸後期に戯作者・馬琴が執筆に28年の歳月をかけ、齢76歳で完成した全106冊に表した長編小説。

「八犬士」の持つ玉＆演じるのは誰？

歌舞伎の演目や、人形劇でも再演されてきた「里見八犬伝」。伏姫と共にいた八房（大きな白い犬）にちなんで、八犬士の姓にはみな「犬」がついています。役名と持っている玉、演じる俳優さんをご紹介します。

犬塚信乃「孝」：渡邊圭祐さん
犬川荘助「義」：鈴木仁さん
犬坂毛野「智」：板垣李光人さん
犬飼現八「信」：水上恒司さん
犬村大角「礼」：松岡広大さん
犬田小文吾「悌」：佳久創さん
犬江親兵衛「仁」藤岡真威人さん
犬山道節「忠」：上杉柊平さん

それぞれが持っている玉を合わせると「仁義礼智忠心孝悌」になります。

『八犬伝』のキャスト

主人公・馬琴を役所広司さん、北斎を内野聖陽さんが演じられています。本格的な共演は今回は初。馬琴と北斎の二人が密室で会話をしているシーンが多いので、ひざを突き合わせて名演がスパークしている印象を受けました。

主演の役所広司さんは、八犬士の物語を紡ぐ滝沢（曲亭）馬琴を熱演。動きの少ない演技の中でも、内野聖陽さんがコメントされていたように「排気量」がすごく、身体から湧き出るエネルギーを高く保ちながら江戸の文豪としての苦悩や執念を演じられています。そして、馬琴の妻・お百を内野さんと俳優座で同期の寺島しのぶさんが演じられ、歯切れのいい江戸ことばを繰り出しています。

葛飾北斎役には内野聖陽さん。大河ドラマ『風林火山』の主人公・山本勘助や、『真田丸』では家康像を塗り替えた内野さんが、どのような北斎像を見せるのか注目です。

馬琴が視力を失った時、八犬伝の創作を手伝うと言い出した馬琴の息子の嫁・お路は『光る君へ』で道長の妻を好演した黒木華さんです。

そして冒頭で里見家の呪いを背負った伏姫役には土屋太鳳さん。「仁義礼智」八犬士には、渡邊圭祐さん、鈴木仁さん、『どうする家康』で井伊直政を演じた板垣李光人さん、朝ドラ『ブギウギ』で愛助さんを演じた水上恒司さん、松岡広大さん、佳久創さん、藤岡真威人さん、上杉柊平さんと、今注目の俳優陣が集結しています。若

栗山千明さんが演じる妖艶な玉梓や、中村獅童さんの演じるおどろおどろしい伊右衛門など、時代劇ファンにはたまらない豪華俳優陣が脇を固めています。映画『八犬伝』は、実力派俳優たちの競演によって、まさに歴史ファンタジーの極致へと昇華されています。

『八犬伝』と大河ドラマ『べらぼう』主人公・蔦重との関係は？

『八犬伝』といえば、勧善懲悪の英雄譚として知られていますが、その裏には、武士の家に生まれながら文筆の道を選び、時代の荒波に翻弄されながら執筆を続けた馬琴の姿が反映されています。

その馬琴が作家としての道を切り開くきっかけを作ったのが、大河ドラマ『べらぼう』の主人公・蔦屋重三郎（蔦重）です。蔦重は、喜多川歌麿や葛飾北斎、山東京伝らを見出し、出版界を大きく変えた江戸の天才プロデューサーです。

馬琴が作家として生きる道を開いてくれたのも蔦重でした。若い頃の馬琴は蔦重のもとで版元の仕事を学び、初めての読本『高尾船字文』を執筆。その後の『南総里見八犬伝』へとつながっていくのです。

蔦重は喜多川歌麿や葛飾北斎らを世に送り出した江戸の名プロデューサーで、若き馬琴にもチャンスを与えました。『べらぼう』では、その名プロデューサーぶりが横浜流星さん主演で描かれ、まさに『八犬伝』の前日譚のような側面も見られます。

『べらぼう』がどこで見れるかこちらでご紹介しています↓

『八犬伝』の基本情報

作品名	『八犬伝』
原作	山田風太郎「八犬伝」
脚本	曽利文彦
監督	曽利文彦
音楽	北里玲二
キャスト	滝沢（曲亭）馬琴：役所広司 葛飾北斎：内野聖陽 宗伯：磯村優斗 伏姫：土屋太鳳 犬塚信乃：渡邊圭祐 犬川荘助：鈴木仁 犬坂毛野：板垣李光人 犬飼現八：水上恒司 犬村大角：松岡広大 犬田小文吾：佳久創 犬江親兵衛：藤岡真威人 犬山道節：上杉柊平 浜路：河合優実 里見義実：小木茂光 玉梓：栗山千明 民谷伊右衛門：中村獅童 お岩：尾上右近 鎮五郎／宗伯：磯村勇斗 鶴屋南北：立川談春 お路：黒木華 お百：寺島しのぶ　ほか

まとめ

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「虚」パートの息もつかせぬアクションと、「実」パートの馬琴の苦悩と執念が交差する超大作をぜひご堪能下さい。

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