2025年大河ドラマ『べらぼう』総集編が2025年12月29日(月)に放送されました。
・『べらぼう』の総集編を見逃した。
・総集編の動画を視聴したい。「べらぼう」の見逃しをイッキ見したい。
・総集編と完全版の違いや見どころを知りたい。
そんなあなたに、『べらぼう』総集編のあらすじ&みどころと感想。そして「べらぼう」本編と総集編の視聴方法をお届けします。
本編では綾瀬はるかさんが語りを担当。1話、17話、最終話では九郎助稲荷の化身として登場しましたが、総集編では冒頭に九郎助稲荷の化身として、蔦重をお迎えに来る場面のみでした。
総集編では、蔦重の墓碑に碑文を記した宿屋飯盛役の又吉直樹さんが、別撮りで蔦重の生涯を語っていく構成でした。都度、その光景を歌に詠んでいくという手法で、蔦重の生涯が時系列で描かれていきました。

全48回の本編では、明和9年の大火からストーリーが始まりましたが、総集編は蔦重の臨終に慌てて皆が駆け付けるシーンからの幕開けでした。
「べらぼう」総集編はどこで見れる?
『べらぼう』総集編は、放送後7日間はNHKプラス、その後U-NEXT(NHKオンデマンド)で配信予定です。
完全版1~第48回(最終話)は、U-NEXTで見放題配信中です。今すぐ見たい方、「総集編を見逃した」「最終回の余韻で1話から見返したい」という方は、下のボタンからどうぞ。
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総集編の構成、完全版との違い(ネタバレ注意)
全体を通して、完全版との違い
総集編は「宿屋飯盛の回想」スタイルで、本編での九郎助稲荷(綾瀬はるかさん)ではなく、宿屋飯盛を演じた又吉直樹さんがナレーションをされています。
ドラマ本編で登場した数々の出版物は、登場のタイミングで本のタイトルが画面に表示され、分かりやすくなっています(本記事内ではそれぞれの巻の初めにご紹介しています)。
また、各場面の元となるシーンが丁寧に流れるので、その都度、伏線が回収できる構造になっているのと、総集編は、蔦重の出版プロデューサーとしての反骨精神と歩みがきっちり分かる筋になっています。完全版の中に盛り込まれたさまざまな恋模様や、人情噺などはカットされていますので、完全版でじっくり楽しんでいただきたいです。
総集編では、当初、物議を呼んだセンセーショナル、セクシーな場面はカット。残忍だったりエキセントリックなシーンもカットされています。「愛憎」と表現できるような筋もソフトタッチになっています。

管理人も総集編は息子と一緒にフツーに見れる。と思いました。もっと小さなお子さんでも、親御さんがハラハラせず「江戸時代の文化」を知るのにも、と一緒にご覧になれると思います。
また、「死を呼ぶ手袋」にまつわるストーリーはカットされていたのと、ていさんが3日がかりで作った本の系図もカットされていました。
本編の全48話を観終わってから総集編をご試聴の方は「あ、もうこの時にこう言っていたのか」と気付くポイントが多いと思いますし、初見の方もお楽しみいただけること間違いなしです。
総集編の構成は?
・巻之一【1~7話】吉原・唐丸いなくなる・鱗形屋偽版で撤退
・巻之二【8~16話】鳥山検校身請け・俄祭り・瀬川去る・源内獄死
・巻之三【17~29話】日本橋進出・ていと祝言・意知の死・劇中劇
・巻之四【30~39話】春町自害・蔦重投獄→身上半減
・巻之五【40~48話】次世代のクリエイター登場・写楽誕生・蔦重の最期

2年前の大河ドラマ『どうする家康』までは、総集編のサブタイトルは「第一章」「第二章」で、『光る君へ』は『源氏物語』がモチーフだったので「一の巻」「二の巻」、そして『べらぼう』では黄表紙の世界なので「巻之一」「巻之二」となっています。こんなところにも小技が効いてますね。
「べらぼう」をもっと深く楽しみたい方へ
目的別に、よろしければ、こちらの記事もあわせてご覧ください。
- 1話から物語を整理して追いたい方
▶ 全話ネタバレあらすじ&みどころまとめ
- 登場人物・俳優を調べながら見たい方
▶ キャスト一覧(役名・俳優名・登場話数)
- 見逃し・イッキ見の方法を知りたい方
▶ 配信・見逃し・イッキ見ガイド
- 登録後が不安な方
▶ U-NEXTとNHKオンデマンドの解約方法
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【巻之一】 みどころ&感想。
冒頭、九郎助稲荷がお迎えの宣言「合図は拍子木です」といって、拍子木がなります。『べらぼう』本編で幾度となく耳にしてきた拍子木の音。これが、総集編でも何度も響きます。
登場する本
・吉原細見『嗚呼 御江戸』:平賀源内による序文
・『一目千本 華すまひ』:女郎を花に見立て
・『雛形若菜 初模様』 :蔦重が奔走したのに、はしごを外される
・吉原細見『籬乃花』:薄い、情報量満載、半値、瀬川襲名で倍売れる細見
蔦重が幼い頃本の楽しさを教えれた朝顔姉さんの死をきっかけに、蔦重が吉原のために本を作り始める決意をする頃の話。頑張ったのにハシゴを外されたり、「地本問屋」という株仲間に入ることができずもがいている頃。平賀源内や須原屋さんがメンターとして蔦重を導いていきます。
名セリフは田沼意次が蔦重に問うた言葉↓これがすべての始まりでした。
田沼意次:お前は何かしているのか。客を呼ぶ工夫を。
「べらぼう」総集編より
長谷川平蔵(中村隼人さん)が花の井(小芝風花さん)に入れあげて、入銀50両をだまされるのもココ。ちなみに本編で話題になった平蔵のオフの時の「シケ(髪の毛がちょろっと出ている)」は総集編ではカットされていました。
蔦重の育ての親・駿河屋市右衛門が派手に蔦重を階段から蹴り落とすシーンも総集編にはばっちりあります。
蔦重が源内先生に出会って『吉原細見嗚呼御江戸』の序文を書いてもらうために、花ノ井が「瀬川」に扮する場面が素晴らしい。花ノ井が、蔦重はひとりじゃない。として吉原のために自分ができることをどんどん行動していく姿が潔くてカッコイイです。
朝顔姉さんたちの全裸の亡骸の場面や吉原の艶っぽいシーンはカットされています。

蔦重が勝手に「けいどう」を田沼意次にお願いしたことで、親父様方から大きなオケに閉じ込められる罰のシーンんもありました。あの桶が放送当初は都内某所で展示されていたらしいのですが、見逃しました…その後、展示に出会えなかったので、行ける時に行かないと。と思いました汗
吉原細見『嗚呼御江戸』の序文を書いた源内先生の名言
男一筋の源内先生と蔦重の絡み、そして花の井が瀬川菊之丞に扮して源内先生に相対する場面。源内先生のセリフがほぼ七五調なのが心地よく、耳にスッと入ってきます。
源内:諸国大名弓矢で殺す、松葉の瀬川は目で殺す。
「べらぼう」総集編より

源内先生と花ノ井の場面、大好きです。
平賀源内が書いた『吉原細見 嗚呼御江戸』の序文はこちらで全文ご紹介しています。
「べらぼう」2話ネタバレあらすじとみどころ
平賀源内による「耕書堂」の名づけシーン自体は一瞬でしたが、唐丸が「どうして耕書堂って名前に?」と質問して、それに答える形での紹介がありました。

平賀源内:書をもって世を耕し、日の本をもっともっと豊かな国にすんだよ
「べらぼう」総集編より
鱗形屋の改めからののれん分け。唐丸がいなくなる。
今のままでは、株仲間にも入れてもらえないので、まずは鱗形屋さんの改めとして働いて、そこからのれん分けをしてもらって本屋として独立する。という気の長いルートを歩くことにした蔦重。その先には、唐丸を日本一の絵師にする。という夢もありましたが、唐丸が姿を消します。

唐丸がいなくなって落ち込む蔦重に、理由が分からないなら、思い切り楽しい理由を考えればと瀬川に言われる蔦重。朝顔姉さんから引き継いだ精神です。
【巻之二】みどころ&感想
巻之二はボリューム多め。もどかしかった瀬川と蔦重の想いが通じたのものの、吉原の厳しい現実に、瀬川が鳥山検校の身請けを受けて吉原を去るところから、瀬川が帰ってきて、蔦重と夫婦になるのかと思ったのも束の間、瀬川が蔦重の前から姿を消すまでがギュッと凝縮されています。源内先生の獄死も、そして、朋誠堂喜三二が蔦重と組んで吉原で「居続け」をするストーリーまでが詰まっています。
登場する本
・『金々先生栄華之夢』:鱗と蔦重で案思を練る
・『青楼美人合姿鏡』:お上に献上。瀬川が載っている。
・『名月余情』:俄祭り。朋誠堂喜三二が序文
・『伊達模様 見立蓬莱』:蔦重が瀬川と考えた・巻末に蔦重が幕引き姿で登場。
・源内幻の草稿
・往来物
・『見得一炊夢』:朋誠堂喜三二が居続けで書いた。

松葉屋の女将・いねが瀬川に「名跡を継ぐ」ということについて花を生けながら語り、瀬川の表情だけが流れる名シーン。はカットされていました。
蔦重をどうしても認めたくない日本橋の地本問屋の皆さん。代表の鶴屋(風間俊介さん)が、吉原の親父様方にケンカを売って、駿河屋市右衛門さんが鶴屋さんを階段から放り投げます。階段シーンは総集編2回目になります。

九郎助稲荷での蔦重と瀬川の告白シーンは放送されましたが、九郎助稲荷の「バーカバカ」はカットです。
足抜けアイディアのための「しお」通行証はありでした。

田沼意次が「ありがた山=蔦重」と再会するのもここ。瀬川の八の字の花嫁名場面の数々。「おさらばえ」に胸がきゅんとしました。
俄祭りの様子も流れました。寛一郎さん演じる馬面太夫のシーンはあり。俄踊り合戦もあり。朋誠堂喜三二とのタッグスタートで『名月余情』の序文を喜三二が書くシーンは総集編で放送されました。
喜三二が書いた序文はこちらで全文ご紹介しています。
べらぼう12話朋誠堂喜三二による『名月余情』序文全文はこちら

「どうだろうまぁ」が口癖の喜三二ですが、総集編では、後半で一回だけ言ってました。
新之助とうつせみが祭りに紛れて足抜けします。鳥山検校が捕まり、瀬以は離縁されて蔦重と夫婦になることになりますが、蔦重の将来を考えて瀬川は姿を消します。残された蔦重は『伊達模様 見立蓬莱』を出版。巻末に自身が幕引き姿で登場するという趣向を凝らしました。
「源内が人を斬った」「血の付いた草稿」「源内が獄死」この辺りが一気に放送されます。源内先生が残した幻の遺稿が三浦の声→源内の声で流れます。土まんじゅう(お墓)の前で、泣き崩れる蔦重と、立ちすくむ須原屋さん。
「わかんねえなら、楽しいことを考える」派の蔦重は、源内先生が生き延びてどこかにいると空想し、須原屋さんは「俺は源内を生き延びさせる。本を出し続けることで、源内さんの心を生かし続けることができるだろ」と、本屋の本懐で源内先生を生き続けさせると宣言していました。

このあと蔦重も年を重ねて、須原屋さんの思想になっていった気がします。
このあと、往来物の成功などを受けて、蔦重が朋誠堂喜三二に10作作ってくれと依頼します。その代わり吉原の特別待遇「居続け」をしていいよとのこと。拍子木が鳴ります。ファンタジー?な喜三二の話と共に唐丸が大人になって蔦重に見つけられます。以前話していた通りの春章風の画風だったり、湖龍斉の画風だったりで蔦重は唐丸=歌麿に間違いない。とピンときます。
ここでの歌麿のセリフ「弟が、兄さんの言うことに逆らうわけにいきませんね」というのを、完全版ではサラッと聞いていましたが、最終話まで見終わってみて、義兄弟の契りの深さがここから伏線としてあったんだなぁとしみじみ思いました。

蔦重のここぞ。と言う時の会話の特徴、一旦突き放して相手に「え?」と思わせてからのひっくり返す話法は、総集編ではすべてカットされていました。いつもまともに話している蔦重です。
【巻之三】 みどころ&感想
登場する本
・『江戸生艶気樺焼』:意知の仇討ち・劇中劇
「蔦重、臨終のシーン。皆がやってくる。ありあがた山のかんがら…と言って息を引き取る蔦重」のシーンがまた冒頭に流れます。宿屋飯盛が、なかなか蔦重を眠らせてあげません。
巻之三では、戯作者・恋川春町、蔦重が日本橋に進出、ていと祝言を挙げて、蔦重の母・つよが舞い戻ってくる。田沼意知と誰袖の話、佐野政言の殿中事件が掛け足で流れます。えなりかずきさんの場面はカットされていました。
総集編のみどころである、駿河屋市右衛門による「階段突き落とし」のシーン。吉原の恩を忘れて日本橋に進出しようとする蔦重に腹を立てた親父さんが、蔦重を突き落としますが、蔦重が不死鳥のように、一段一段階段を上ってきて、親父さんに迫るというシーン。何度見ても気迫に満ちた蔦重の姿が胸を打ちます。雨の中で蔦重が立ちすくむシーンも一瞬ですが流れます。
そして、蔦重の怒涛の日本橋進出。浅間山の噴火から、日本橋の灰捨て競走、お寺でのていさんの想いを聞いて蔦重がていと祝言を上げるシーン。そして、鶴屋さんから通油町からの祝いとして「耕書堂」の暖簾を送られる胸アツな場面も。
ここまでは、蔦重と耕書堂快進撃。胸のすくサクセスストーリーです。
ですが、この先一変して、丈右衛門と呼ばれた男に凋落されて逆恨みした佐野政言による田沼意知の殿中殺傷事件から、定信の出版統制と、厳しい世の中になっていきます。
一風変わった趣向だったのが、劇中劇『江戸生艶気樺焼』艶二郎を作者である山東京伝役の古川雄大さんが、足抜けを持ち掛けた花魁を誰袖役の福原遥さん、芸者役をてい役の橋本愛さんらが演じられて、この劇中劇だけで舞台を観ているようでした。

天明狂歌ブームもここです。太田南畝さんたちの真面目な顔して「鰻はむらむらがいい」なんて言っているセリフも総集編で見られます。次郎兵衛がNGでは?と思うくらい真剣にウケている表情はカットされていました。
【巻之四】みどころ&感想
登場する本
・『文武二道万石通』:朋誠堂喜三二・政治風刺の黄表紙
・『画本虫撰』:歌麿の絵と狂歌
・『鸚鵡返文武二道』:恋川春町作→自害へ
・『娼妓絹麗』『錦之裏』『仕掛文庫』:山東京伝・絶版、蔦重と京伝は投獄
新之助・おふくの死、田沼意次の死、春町の自害。出版規制。世の中の情勢が厳しくなり、歌麿とおきよとの出会いと別れが描かれています。
蔦重から枕絵を描いてみないかと勧めらた歌麿に幻覚が現れます。

実の母と、ヤスの幻覚に悩まされます。そしておきよとの出会いです。
救いの手・鳥山石燕との再会で、歌麿は鳥山の元に行きます。
利根川決壊。一橋治済の「雨の中の舞」この頃から傀儡使いの片鱗が見え隠れしています。田沼の追い落としが本格化し、松平定信が本格登場します。戯作好きな文学青年の面は総集編ではカットされています。
おふくととよ坊が殺され、義を求めて打ちこわしを決行する新之助が蔦重の身代わりで命を落とします。歌麿が新之助の土まんじゅうの前で座りこむ蔦重に「ならでは」の命を写し取った絵(画本虫撰)を見せます。
蔦重は、「欲まみれでいい加減な田沼政治が大好き。書をもって田沼様の世を守りたい」ので、田沼様のことを「風刺の対象」にする了解をもらいに田沼意次に会いに行きます。田沼意次と蔦重の会話「ありがた山の寒ガラスでございます」「こちらこそ、かたじけ茄子じゃ」の痛快名ゼリフで二人のラストシーンとなります。

蔦重のことをずっと「ありがた山」と呼んでいた田沼意次でした
歌麿がきよと夫婦になります。心が安定した歌麿は枕絵が描けるようになり、一時の平安が訪れますが、最愛のきよが病で亡くなり、歌麿は呆然自失となります。蔦重が「お前は鬼の子なんだ」と歌麿を生の世界に連れ戻します。そして『鸚鵡返文武二道』が元で、春町が自害。「豆腐の角に頭ぶつけて死んだ」という展開にするなんて、度肝を抜かれました。
『娼妓絹麗』『錦之裏』『仕掛文庫』で、京伝と蔦重が投獄され、お白洲で定信と蔦重が初対面します。蔦重が戯け過ぎて、ていが栗山に捨て身の命乞いをしたお陰で「身上半減」で済みます。
五の巻 みどころ&感想
そしてまた冒頭には蔦重の臨終の時の映像が流れます。
身上半減から商いを立ち直らせていく蔦重。滝沢瑣吉/曲亭馬琴(津田健次郎さん)、勝川春朗/葛飾北斎(くっきー!さん)、十返舎一九など、次の世代のクリエイターたちが登場します。歌麿の雲母摺り婦人十相など、素晴らしい作品の数々が生み出されていきます。
創作部分としては、蔦重の母・つよが蔦重の髪を結うシーンが感動的です。捨てられたと思ってたのが実は蔦重のことを思ってだった。というのがサラっと描かれていて、母と子のいいシーンでした。
そして、つよの生まれ変わりとも思える、ていが身ごもります。そんなこんなで、歌麿が蔦重と決別。歌麿の蔦重への複雑な「恋心」が少し見え隠れします。
ていが流産し、落胆しているところへ、十返舎一九の登場。源内先生生存説が浮上します。そして、敵味方相まみえての一橋治済失脚共同体の結成です。
そして、またていさんの決死の行動が光ります。歌麿への本音のセリフが効きました「2人の男の業と情、因果の果てに生まれる絵を見たい」蔦重のところに帰ってきた歌麿も「おていさんに同じ事させんなよ。好かれたい、役に立ちたくて、そういう尽くし方したいやつがいんだよ。わかれよ、べらぼうが」と蔦重を義兄として見ることを覚悟しました。
写楽の誕生秘話は、こうきたか。と予想だにしない展開でした。
一橋治済への敵討ち。家斉と並んで茶を飲むシーン、治済が逃亡し落雷を受けて終わりを告げるシーンなどしっかり総集編でも流れました。最終話での瀬川の様子はカットされていました。
そして、クレジットが流れてからの、ラストシーンは蔦重の最期でした。

総集編5巻は以上です。総集編では作られた本を軸に、宿屋飯盛がその光景を歌で詠むという手法で、蔦重の生涯が時系列で描かれていきました。すっきりと筋の分かる素晴らしい総集編の構成でした。
追記:グランドフィナーレ・最終回パブリックビューイング
余韻のまま、1話から『べらぼう』を見返すならこちら
12月29日総集編の放送の後、すぐに最終回12月14日のパブリックビューングが放送されました。

東京でしたので、管理人も応募しましたが当選しませんでしたので、映像で見られて嬉しかったです。
MCは、風間俊介さんと、大河紀行のナレーションを担当している鈴木アナ。ゲストは横浜流星さん、高橋克実さん、染谷将太さん、橋本愛さん、中村蒼さんの蔦重ファミリーの皆さんでした。
横浜流星さんは、ラストシーンに向けてかなり減量されたとのことでしたが、クランクアップから約2か月経過していたので「5キロ戻りました」と仰っていて、げっそりな感じはなかったです。
染谷さんが前髪を下ろしていて、童顔だなぁと思ったのと、次郎兵衛役の中村蒼さんがほんわかトークを繰り出して、場が和んでいたのが印象的でした。
白のお洋服の橋本愛さんが、横浜流星さんが、突然イケボで「おていさん」と呼びかけられたときに、え?なに?と調子が狂ったというコメントをされていて、それについて横浜流星さんに聞いたところ、映画『北斎』で阿部寛さんが蔦重を演じられていて、その阿部さんへのリスペクトを込めて「おていさん」と呼んだとのことでした。お茶目なコメントに笑ってしまいました。
名場面・名シーン
高橋克実さんの「階段落とし」が名シーンとしてピックアップされていました。風間俊介さんを落とした時のセリフは何?というクイズも。総集編では流れていませんでしたが、答えは「赤子面」。鶴屋さんをバカにした物言いですが、これも、蔦重とていの祝言の時に、駿河屋さんが鶴屋さんにちゃんと詫びていたシーンがありました。
面白いところでは、終盤で登場した北斎役のくっきー!さんの存在感がハンパなく、橋本愛さんもわらってしまってNGを出したり、染谷さんもくっきー!さんの関西弁に笑ってしまったと話されていました。
そして、横浜流星さんが爆笑問題の太田さんが登場された時に、前場ではいっぱいおしゃべりされているのに、本番になったら丁寧に演技されていて(太田さんは「べらぼう」ファンだそうで、べらぼうの世界をリスペクトしたがゆえの行動だと思うとのこと)、意外だったとコメントされていました。
高橋克実さんは横浜さんの父親役として1年演じてきているので、横浜さん=蔦重になっていて、ちょんまげの横浜さんがフツーなので、できれば今後も時代劇で活躍して欲しいと仰っていました。

殺陣が全くなかった「べらぼう」。横浜さんご本人もコメントされていましたが今後、横浜さんの身体能力を十二分に発揮できる合戦ものの大河ドラマへの出演を期待したいですね。
まとめ
2025年大河ドラマ「べらぼう」総集編のみどころと感想をお届けしました。「死を呼ぶ手袋」や、ドロドロした場面はカット。語りは綾瀬はるかさんではなく、又吉直樹さんでした。
完全版では、あまり注意して聞いていなかった「拍子木の音」が、総集編では節目節目にきちんと鳴っていて、またお寺の鐘の音もゴーンと響いていて、蔦重の生涯の節目を意識して視聴することができました。
「わからないことは、楽しいことを考えよう」という発想から、「本屋としての本懐」を全うした蔦重の生涯。逆境だらけの中で、仲間たちと江戸のエンターテイメントを牽引してきた蔦重の生きたかに触発された一年でした。
12月13日の最終話放送後のグランドフィナーレ・最終回パブリックビューイングの模様も併せてお届けしました。
・総集編を見逃した。
・総集編の動画を視聴したい。「べらぼう」の見逃しをイッキ見したい。
・総集編と完全版の違いや見どころを知りたい。
という方に向けて、お届けしました。
合戦のない大河ドラマはどんな風になるのだろう。武士ではない主人公はどうなる?と最初は戸惑いましたが、蔦重の江戸っ子の「粋」と「洒落っ気」に、ぐいぐいと引き込まれた1年でした。
蔦重を演じた横浜流星さんの真面目な性格、瀬川を演じた小芝風花さんの男前な演技、歌麿を演じた染谷将太さんの奥深い演技。ていを演じた橋本愛さんの覚悟…数え上げればきりのない、演者の皆さんの演技合戦。素晴らしい大河ドラマでした。
さまざまな恋模様は総集編ではあまり放送されていませんので、ぜひ本編でご覧頂きたいです。本編のエンドがカラッと幕引きになったのも「べらぼう」らしくていいなぁと思いました。
大河ドラマ「べらぼう」総集編は放送後7日間はNHKプラス、その後U-NEXT(NHKオンデマンド)で配信予定です。完全版1~第48回(最終話)は、U-NEXTで見放題配信中です。今すぐ見たい方はこちらからどうぞ↓
総集編も本編のどちらを見ても味わい深い『べらぼう』。1年間、ありがとうございました。
本ページの情報は2025年12月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
#べらぼう総集編

