【光る君へ】39話”とだえぬ絆”ネタバレあらすじ。再放送は？どこで見れる？

『光る君へ』39話”とだえぬ絆”では、伊周と惟規がこの世を去りますが、人の命が絶えても脈々と「とだえぬ絆」が描かれています。そして道長が次第にゴットファザーのように動き始めます。「父のようにはなりたくない」と言っていた道長。絆をとだえさせない動きは父と同じです。

悲しみの中、惟規の死がまひろと娘の賢子の溝を埋めたことも見逃せませんでした。

を知りたい方にネタバレあらすじとみどころと「光る君へ」39話の視聴方法をお届けします。

大河ドラマ「光る君へ」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。

放送後7日以内はNHKプラス、7日過ぎた場合や見逃しイッキ見したい場合には、1話から最新話まで全話配信されているＮＨＫオンデマンドで。

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第39話あらすじ（ネタバレ注意）

中宮・彰子（見上愛さん）が二人目の皇子を出産。次期皇位をめぐり公卿たちの思惑が交錯する中、道長（柄本佑さん）は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始めます。道長と敵対していた伊周（三浦翔平さん）の体調が悪化します。一方、里帰り中のまひろ（吉高由里子さん）を前に、為時、惟規、いとが話している時、賢子（南沙良さん）の父親が道長であることを、惟規（高杉真宙さん）が為時（岸谷五朗さん）にバラしてしまう。

「光る君へ」ネタバレあらすじまとめはこちらから↓　

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紫式部の生涯。まひろは42歳。

紫式部の生涯を年表にまとめてみました。第39話にあたるのは、赤字の部分です。

年	年齢	出来事	天皇と周辺
966年		三郎/道長が生まれる	円融天皇
970年頃？	1歳	まひろ/紫式部が生まれる
978年	8歳	三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる
984年	15歳	まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。	花山天皇即位
985年	16歳	4月7日道隆主催・漢詩の会	忯子死去。
986年	17歳	為時、解職。	藤原義懐が権中納言に。 一条天皇即位
990年	21歳		藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に
993年	24歳		清少納言が定子に仕える
994年	25歳	都で天然痘が大流行する
995年	26歳		道隆が死去、道兼が死去。 6月 道長が右大臣に 長徳の変
996年	27歳	父・為時の赴任地・越前に同行。	道長、左大臣に。
998年	29歳	帰京。藤原宣孝と結婚。
999年	30歳	長女・賢子（大弐三位）出産。	彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生
1000年	31歳		定子が皇后、彰子が中宮に。 定子死去。
1001年	32歳	藤原宣孝と死別。
1004年	35歳	『源氏物語』執筆開始。
1005年	36歳	道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。
1006年	37歳	宮仕えを放棄→再び戻る。
1007年	38歳	『源氏物語』が人気になる。
1008年	39歳		一条天皇と彰子の間に敦成親王 （後の後一条天皇）誕生
1009年	40歳		一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生
1010年	41歳	『紫式部日記』執筆開始。
1011年	42歳	弟・惟規死去。	一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。
1012年	43歳		彰子が皇太后となる
1013年	43歳	宮仕えを辞める
1014～31年	44～61歳	紫式部死去（諸説あり）
1028年		道長死去（62歳）

いとと惟規の絆

まひろの弟・惟規（高杉真宙さん）が従五位下に昇進します。道長のおかげです。

惟規は「いや〜。信じられないな。そんなに真面目に働いたわけでもないのに」といつものように冗談めかして言いますが、母親代わりのいと（信川清順さん）が「若様の赤い束帯、ご用意してございますよ。いつかこういう日が来ると思って密かにご用意しておりました」とうれし涙にむせびます。

これまでの惟規だったら、いとの言葉に冗談を返して場を和ませると思いますが、39話ではいととしっかり抱き合って、素直に喜びを分かち合いました。

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惟規は都に思いを残したままこの世を去ります。

弟・惟規に続いて、父・為時（岸谷五朗さん）が越後守に任じられます。これも道長のおかげです。賢子（南沙良さん）の実の父が道長と知った為時は、道長に意味深な視線を投げかけますが、まひろは道長にこのことを聞かれてもとぼけています。

賢子の裳着の儀ののち、惟規は失恋の痛手を癒す意味合いもあって、為時を任地に送り届けるべく為時に同行して越後へ向かいます。ですが、道中で体調が急変。なんとかたどり着いた越後の国府で、辞世の句を詠んでこの世を去ります。

都にも 恋しき人の多かれば なほこのたびは いかむとぞ思ふ（都にも恋しい人がたくさんいるゆえ 何としても生きて帰りたい）

「光る君へ」39話より惟規の辞世の句

里帰り先で惟規の辞世の歌を受け取ったまひろと家族。いとは大きな声をあげて泣き崩れ、まひろもこらえきれずに泣き崩れます。賢子は母・まひろの悲しみ方に母の弟への思いと悲しみの深さを感じ、まひろの背中をさすり、寄り添います。

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伊周の最期は定子と雪と

伊周（三浦翔平さん）の病状も悪化の一途をたどります。最期の時が近づく中、夢枕で「今日は雪遊びにいたしません？兄上」という妹・定子の声を聴き、伊周はかすかに微笑みながら「雪だ」とつぶやきます。弟・隆家にも見守られ、伊周は息を引き取ります。

定子といえば「雪」のイメージです。16話「華の影」での「香炉峰の雪」清少納言が藤原定子の「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ。」の問に、御簾を巻き上げたエピソードが有名ですが、35話「中宮の涙」で、一条天皇が彰子に初めて渡る際に、内裏の雪景色や雪の結晶を見て定子への思いをそっと心の内にしまったのも印象的な場面でした。

我が身の不遇を道長のせいだとして呪詛に明けくれた伊周。その最期は定子と雪を思い出して、いくらか穏やかなものだったようです。呪詛（じゅそ）は負のエネルギーをたくさん使います。「因果応報」で人を呪った分、自分にもその報いが訪れることになります。

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ブラック・道長が「とだえぬ絆」の構築に動き出す

長女・彰子は冷泉帝の血筋である円融帝の息子・一条天皇に入内させた道長は絆をより盤石なものにするため、次女・妍子（きよこ）を冷泉帝系の東宮・居貞親王（のちの67代三条天皇）に入内させます。

今話から初登場の妍子（倉沢杏菜さん）は、居貞親王が18歳も年上なこと、父・道長から政治の道具扱いされていると姉の彰子に愚痴ります。父・道長のことを「父上は帝の皇子も、東宮様の皇子も自分の孫にして権勢を盤石になさろうというお方」と毒づきます。

そばにいたまひろが「そのようなお言葉はご自身をおとしめられるばかりかと……」とたしなめると、藤原妍子は「なんかうるさい、この人」と、高飛車な態度。姉の彰子とは全く正反対の気質のようです。

そして、居貞親王に入内後は派手な宴席を毎日のように繰り返している妍子が描かれていました。

こういうちょっとした場面も『源氏物語』『紫式部日記』に書かれている内容だったりするのが『光る君へ』の面白いところです。

よろしければ『源氏物語』も一緒に鑑賞下さい。1帖”桐壺”の簡単あらすじはこちらからご覧いただけます。「光る君へ」でのオマージュ拾いもしていますのでどうぞ↓

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まとめ

39話”とだえぬ絆”では、伊周が退場、ブラック道長が一人勝ちへと進みます。まひろの最大の理解者だった惟規の死が残念でなりません。

「光る君へ」1話から最新話までのネタバレあらすじはこちらから↓　

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