2023年大河ドラマ「どうする家康」第14話は、お市の方(北川景子さん)の思いを伝えようと阿月(伊東蒼さん)が命がけで走ります。
・14話を見逃した
・14話「金ヶ崎でどうする!」のみどころを知りたい
そんな方に向けて、ネタバレあらすじと感想をお届けします。
大河ドラマ「どうする家康」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や「どうする家康」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。
先週は選挙速報があったため2週間ぶりの放送でしたが、新章開幕の14話では一回り大人になった家康を見ることができました。
お市の方の侍女・阿月(伊東蒼さん)がクローズアップされています。阿月の人生は一体何だったんだ…と思いながら最初は見ていたのですが、お市の方と出会えて、尊敬する大好きな方のために、自分の得意なことが活かせてよかったと思いました。
「どうする家康」では、市井に生きる女性がたくさん描かれていますね。運命を受入れながら精一杯生きる女性たちの姿に共感して涙が出てきます。
そして、織田信長(岡田准一さん)と家康(松本潤さん)の、真剣に向かい合う姿と、信長の涙、家康の家臣団たちの結束が更に強くなった感じが印象的でした。
さらにパワーアップした明智光秀(酒向芳さん)と豊臣秀吉(ムロツヨシさん)の最低ぶりが際立っていて、いい人なのか悪い人かわからないまま「でも史実はこうだから…」と推測しながら見るのではなく、善と悪がはっきりしているので、ストレートにドラマの内容に入っていけました。
第14話あらすじ(ネタバレ注意)
織田信長(岡田准一さん)と共に、朝倉義景との戦に臨んだ家康(松本潤さん)。
その裏では、信長の妹・お市の方(北川景子さん)が嫁いだ浅井長政(大貫勇輔さん)が謀反を決意し、お市の方は屋敷で監視下に置かれています。
子どもの頃に家康に助けてもらったというお市の方の心中を察した侍女・阿月(伊東蒼さん)は、謀反を知らせるため、信長が陣を敷く金ヶ崎へ向かう。
一方、家康と家臣たちもまた胸騒ぎを覚えていました。浅井・朝倉に挟み撃ちにされれば、織田・徳川連合軍はひとたまりもない場所にいることから、撤退すべきと主張するが、信長の怒りを買ってしまう。
明智光秀と羽柴秀吉の最低ぶりに「ここまで腹黒いの?」とビックリしました。
徳川家康の生涯。
徳川家康の生涯を年表にまとめてみました。第14話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 出来事 |
---|---|
1542年 | 三河国・岡崎城で生まれる |
1547年 | 尾張国・織田信秀(信長の父)の人質となる |
1549年 | 父・弘常が暗殺される。 駿河国・今川義元の人質となる。 |
1560年 | 「桶狭間の戦い」で義元討ち死。岡崎城に戻る。 |
1562年 | 織田信長と清須同盟 |
1563年 | 今川義元の偏諱である「元」の字を返上し「家康」と名乗る |
1563~64年 | 三河一向一揆(1563~1564) |
この辺り | |
1572年 | 「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に敗北。 直後に武田信玄死去。 |
1582年 | 「本能寺の変」で信長死去。 |
1584年 | 「小牧・長久手の戦い」で羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と戦う。 |
1600年 | 秀吉死後の「関ケ原の戦い」で勝利。 |
1603年 | 征夷大将軍に任命。江戸幕府を開く。 |
1605年 | 息子・秀忠に跡を継がせる。 |
1615年 | 「大阪夏の陣」で豊臣家を滅ぼす。 |
1616年 | 75歳で死去。 |
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エビすくい vs カニすくい
酒井忠次の十八番「エビすくい」の新バージョン「カニすくい」に大爆笑です。赤いバルタン星人のようなムロツヨシさんと、何か面白いことをしなければ…と焦る松本潤さんの対比が絶妙でした。
エビすくい by 酒井忠次/左衛門尉(大森南朋さん)
この「海老すくい」で紅白出場を狙っているとの噂もある、酒井忠次さんの舞です。場が和みますね。
えびすくい えびすくい~ ここはどこの国におわしゃあす。
美濃、京、加賀、能登、伊賀、伊勢?
敦賀、金ヶ崎におわしゃあす。
「どうする家康」14話より
カニすくい by 豊臣秀吉(ムロツヨシさん)
「カニ」バージョン登場です。今後、色々な土地の名物で展開されるかもしれませんね。
秀吉:かにすくい かにすくい~ 三河守はどこらほどに おりゃしゃあす。
酒井:ここらほどに おわしゃあす。
秀吉・酒井:えび! かに! えび! かに!
柴田勝家:サル!
家康:かにが埼(金ヶ崎)におわしゃあす。
「どうする家康」14話より
滑りそうな家康の即興に、一瞬、場が凍ってドキドキしましたが、信長が喜んだので、ホッとしました。怖いです…。
阿月(伊東蒼さん)命がけの走り
回想シーンが流れます。走るのが得意な阿月ですが、貧しい家に生まれたために、走ることはおろか果てには父親に売られてしまいます。そんな阿月を救ったのは、盗みに入った城にいたお市の方でした。
13話で家康からお市の方に贈られたのは、1粒が山城ひとつにも匹敵する高価なコンフェイト=金平糖。お市の方は「いつも頑張ってくれているから」と阿月の口に放り込みます。
命の恩人でもあり、自分を必要としてくれるお市の方のため、阿月は10里(約40キロ)離れた金ヶ崎の家康に知らせを届けるために走ります。
やっとの思いで金ヶ崎にたどり着き「お引き候へ」と家康に告げると、阿月の命は尽きます。
阿月が他の子どもたちと走りを競うシーンや金ヶ崎まで走るシーンで、今のように腕を90度に曲げて振らないんだなーとフォームの違いが新鮮でした。細かい点まで時代考証されているんだなぁと思いました。
家康の「あほ、たわけ!」
家康は、浅井長政が「義の男」だからこそ、信長を裏切る可能性があると信長に進言します。自分を否定された信長は一気に機嫌をそこね、2人は言い争いになります。
家康:おぬしを信じられん者もおる。
信長:お前も俺を信じないのか。
家康:お前の心の内などわかるか!
信長:お前の顔など見たくない。朝倉の次はお前じゃ。
家康:どうしてそうなるんじゃ。
信長:わしに逆らうとはそういうことじゃ(信長の目に涙)。
家康:あほたわけ!
「どうする家康」14話より
これまでは信長が怖くて言い返すことなどできなかった家康でしたが、思わず出た言葉とはいえ「あほ、たわけ!」と信長を叱責できるまで成長しました。一回り大人になったんですね。家臣団との連携もバッチリ「チーム徳川」が充実してきた証拠だと思いました。
その後、柴田勝家が家康のところにやってきて、信長の機嫌がいいのは家康がいるときだけ。引き続き信長のお供をと頼みます、柴田勝家も信長への忠義の人だと再確認できました。
信長の涙
13話で信長は家康と浅井長政に地球儀を見せて、天皇のもと武家が世を治める。と2人に夢を語っていました。
ですが、足利義昭をおだてておけば扱いやすいから、御輿は軽い方がいい。信長の本当の目的は信長が天下を取ることでした。
心のよどみのない、実直な御仁であるがゆえに、浅井長政はそれに気づきましたが、信長から見れば天下取りは「正義」なので、家康に「あほたわけ!」と浅井の裏切りを進言されても、信頼している義弟の浅井が自分を裏切るはずがない、信じられない気持ちだったと思います。
愛する妹を嫁がせた浅井が裏切るなんて信じられない…という気持ちもあったと思います。もう一人の弟と信頼している家康に反抗されたのもショックだったのかもしれません。岡田准一さん演じる信長に哀愁を感じます。
第14話のキャスト
役名 | 俳優名 |
徳川家康 | 松本 潤 |
お市の方 | 北川景子 |
織田信長(回想) | 岡田准一 |
酒井忠次(左衛門尉) | 大森南朋 |
本田忠勝(平八郎) | 山田裕貴 |
榊原康政(小平太) | 杉野遥亮 |
鳥居元忠(彦右衛門) | 音尾琢真 |
平岩親吉(七之助) | 岡部 大 |
渡辺半蔵守綱 | 木村 昴 |
明智光秀 | 酒向 芳 |
柴田勝家 | 吉原光夫 |
浅井長政 | 大貫勇輔 |
阿月 | 伊東 蒼 |
木下藤吉郎 | ムロツヨシ |
足利義昭 | 古田新太 |
石川数正 | 松重 豊 |
「どうする家康」のキャスト一覧はこちらから
第14話の制作陣
脚本 | 古沢良太 |
音楽 | 稲本 響 |
ナレーション | 寺島しのぶ |
演出 | 井上 剛 |
まとめ
14話では、お市の方の侍女・阿月(伊東蒼さん)の命がけの走りに胸を打たれました。阿月の人生は一体何だったんだ。と思って最初は見ていたのですが、お市の方と出会えて、尊敬する大好きな方のために、自分の特技が活かせてよかったと思いました。
「エビすくい」と「カニすくい」、今度はどこの名物が登場するのか、別の楽しみが増えました。
そして、織田信長(岡田准一さん)と家康(松本潤さん)の、真剣に向かい合う姿と、信長の涙、家康の家臣団たちの結束が更に強くなり「チーム徳川」の今後にますます目が離せません。
このあとも厳しい展開が待っている「どうする家康」。今のうちに1話から見直してみてはいかがですか?
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