2023年大河ドラマ「どうする家康」第13話。
いよいよ家康が上洛します。晴れ姿です。
・13話を見逃した
・13話「家康、都へゆく」のみどころを知りたい
そんな方に向けて、ネタバレあらすじと感想をお届けします。
大河ドラマ「どうする家康」の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や「どうする家康」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。
前話の12話「氏真」では、家康が兄と慕ってきた今川氏真が投降します。
13話ではもう一人の兄である織田信長(岡田准一さん)と浅井長政との三者での対面がありました。信長は家康と浅井長政を「弟よ、力を貸せ」と二人の手をとります。信長の器の大きさ、浅井長政の誠実さが際立った回でした。「上洛」に浮かれていた家康の心がピリッと緊張した瞬間でもありました。
13話では、明智光秀(酒向芳さん)、浅井長政(大貫勇輔さん)、茶屋四郎次郎(中村勘九郎さん)、足利義昭(古田新太さん)などの大物が一気に登場した回で、フェーズが切り替わった感じがしました。浅井長政に嫁いで、幸せな日々を送っているお市の方(北川景子さん)が美しくまぶしくかったのと、金平糖=コンフェイト1粒が城一つ分に匹敵するなんて、どんな時代?とビックリしました。
一度は婚儀を結ぼうとした家康とお市の方が再会して、お互いに静かな喜びを感じられたのが見ていてよかったなと思いました。家康が茶々を抱っこしてあげた姿が将来の姿?と思ったり、豊臣秀吉(ムロツヨシさん)の不気味な雰囲気をゾワゾワ感じたり、明智光秀が「麒麟がくる」の長谷川博己さんとは違うキャラ設定になっている点等、うーんと唸りながら見たい13話でした。
第13話あらすじ(ネタバレ注意)
家康(松本潤さん)は、織田信長(岡田准一さん)の後ろ盾で将軍となった足利義昭(古田新太さん)の命で上洛することになります。幼いながら結婚した嫡男・信康と織田信長の娘・五徳姫がケンカばかりしているのを見て、京の土産にコンフェイト(金平糖)を買ってくると約束する家康。
京では、木下藤吉郎(ムロツヨシさん)や明智光秀(酒向芳さん)、三河商人・茶屋四郎次郎(中村勘九郎さん)と面会。家康は「コンフェイト(金平糖)」の入手を四郎次郎に依頼します。
京の町見物に出た平八郎(山田裕貴さん)と小平太(杉野遥亮さん)は、浅井長政(大貫勇輔さん)の家臣と揉め事を起こしてしまいます。京を厳しく取り締まっている信長に呼び出され、恐々出向いた家康でしたが、浅井長政のはからいにより事なきを得ます。
信長は地球儀を眺めながら小さな島である日の本を指さし、「この乱れた世を本来のあり姿に戻す。将軍様の手足となって進めるのが俺の天命」と語ります。長政と家康の手を取り、「我が2人の弟よ、力を貸せ」と信長。長政と家康は承知します。
お市の方(北川景子さん)が娘の茶々を連れて、家康に会いに来ます。家康は大事なコンフェイトをお市の方に1粒差し出します。
そして将軍・義昭に謁見した家康は、義昭の品格に欠ける言動にがっかりします。さらには、四郎次郎に入手させたコンフェイトを明智光秀の差し金により献上せざるを得ない状況に…。
「麒麟がくる」を見たすぐ後だったので、長谷川博己さんの残像が脳裏に残っていまして、13話での明智光秀のブラックぶりに少しショックを受けました。
徳川家康の生涯。
徳川家康の生涯を年表にまとめてみました。第12話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 出来事 |
---|---|
1542年 | 三河国・岡崎城で生まれる |
1547年 | 尾張国・織田信秀(信長の父)の人質となる |
1549年 | 父・弘常が暗殺される。 駿河国・今川義元の人質となる。 |
1560年 | 「桶狭間の戦い」で義元討ち死。岡崎城に戻る。 |
1562年 | 織田信長と清須同盟 |
1563年 | 今川義元の偏諱である「元」の字を返上し「家康」と名乗る |
1563~64年 | 三河一向一揆(1563~1564) |
この辺り | |
1572年 | 「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に敗北。 直後に武田信玄死去。 |
1582年 | 「本能寺の変」で信長死去。 |
1584年 | 「小牧・長久手の戦い」で羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と戦う。 |
1600年 | 秀吉死後の「関ケ原の戦い」で勝利。 |
1603年 | 征夷大将軍に任命。江戸幕府を開く。 |
1605年 | 息子・秀忠に跡を継がせる。 |
1615年 | 「大阪夏の陣」で豊臣家を滅ぼす。 |
1616年 | 75歳で死去。 |
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「チーム徳川」チーム編成が面白い
13話では、「チーム徳川」がタイプ別に4チームに綺麗に分かれました。
Aチーム お目付け役
石川数正(松重豊さん)と、酒井忠次/左衛門尉(大森南朋さん)がAチームです。
石川は家康の父のような存在で硬派、酒井忠次は母のような役割で当たりが柔らかいので軟派。
何があっても家康を見放すことはない父母のような存在。
Bチーム 駿河時代から一緒に育った仲
鳥居元忠/彦右衛門(音尾琢真さん)と、平岩親吉/七之助(岡部大さん)がBチームです。
今川での人質時代からずっと苦楽を共に過ごしてきた、例えるなら兄弟のような存在です。
12話「氏真」でも、家康と同じ気持ちで今川攻めをできるだけしたくないサイドに立っていました。家康と同じ感受性を持って人情味あふれる2人です。
Cチーム 若手戦闘部隊
本田忠勝/平八郎(山田裕貴さん)と、榊原康政/小平太(杉野遥亮さん)がCチームです。
同い年で、敵陣に攻め込む時も先陣を切る2人。三河に戻ってからの家臣なので、家康のために勝敗にこだわる姿勢が特徴的な二人です。肉体派の平八郎と頭脳派の小平太が良いバランスです。
Dチーム 自称モテモテチーム
大久保忠世(小手伸也さん)と、渡辺半蔵守綱(木村昴さん)がDチームです。
今回の上洛には留守役を命じられてしまいましたが、京でのおなごとの付き合い方を指南する?と息巻いていました。守綱は一向宗の寺でのふるまいや、10話「側室はどうする」でお葉の思い人の美代にちょっかいを出したりと、女たらしのキャラが確立しています。
「チーム徳川」は層が厚く、それぞれが得意分野で家康を支えているところが最大の強みだと思いました。そして、コアメンバーの周りを服部半蔵や、今後再登場するだろう本多正信らが固めていくので、最強のチームへと成長していきます。
コンフェイト
コンフェイト=金平糖は南蛮渡来の砂糖菓子で、諸説あるようですが1560年ごろ日本に伝わったとされています。「どうする家康」は、1560年「桶狭間の戦い」から描かれていますので、まさにコンフェイトが伝来したばかりの時期だったようです。
織田信長の娘・五徳だからこそ、「コンフェイト」という名前を知ってたのですね。一粒が山城一ついも匹敵するほど高価な外国菓子を茶屋四郎次郎のお陰で家康は手に入れることができました。
懐に大事にしまっていたコンフェイト。訪ねてきたお市の方は浅井長政に嫁いで幸せそうで、娘の茶々もいて、家康もほのぼのした気持ちで、コンフェイトをお市の方と茶々へと2粒差し出しました。お市の方は一粒だけ、それも自分ではなくいつも頑張ってくれているからと、侍女の阿月(伊東蒼さん)の口に放り込みます。
ところが、この後が…
将軍・足利義昭に謁見できたのはいいですが、品格のない義昭に家康は戸惑い、がっかりします。
家康を官位を金で買う田舎者だとバカにした上に、差し出したコンフェイトを一気に食べてしまいました。
義昭(古田新太さん)の弾けぶりには、笑いしか出てきませんでした。家康、負けるな~。
浅井長政、明智光秀
明智光秀と浅井長政が対照的でした。明智光秀は狡猾で邪悪さが漂う雰囲気。それに反して浅井長政は誠実で、爽やかを感じました。
しばらく浅井長政とお市の方、そして家康との交流などが見られると嬉しいと思ったのですが、13話の終盤で浅井長政がお市の方を呼んで「信長を裏切る」と宣言していました。
浅井長政とお市の方の美男美女のご夫婦姿を、この先もずっと見ていたいですが…。
信長の器が大きい
信長は家康と浅井長政に地球儀を見せて、ちっぽけな日ノ本(日本)を知らしめます。
天皇のもと、武家が世を治め、将軍がその武家を束ねていくのが、日ノ本の本来の姿だ。
この乱れた世の中を「あり姿」に戻すのが、わしの天命だ。
「どうする家康」第13話より
家康と長政という2人の信頼する弟に夢を語る信長の姿がカッコいいですね。岡田准一さんが演じる信長には狂気は感じられなく、そこには落ち着いて真摯に事に向き合う信長の姿が見て取れます。狂気は藤吉郎が一手に引き受けている感じすらします。
第13話のキャスト
役名 | 俳優名 |
徳川家康 | 松本 潤 |
瀬名 | 有村架純 |
お市の方 | 北川景子 |
織田信長(回想) | 岡田准一 |
酒井忠次(左衛門尉) | 大森南朋 |
本田忠勝(平八郎) | 山田裕貴 |
榊原康政(小平太) | 杉野遥亮 |
鳥居元忠(彦右衛門) | 音尾琢真 |
大久保忠世 | 小手伸也 |
平岩親吉(七之助) | 岡部 大 |
渡辺半蔵守綱 | 木村 昴 |
信康 | 寺嶋眞秀 |
五徳 | 松岡夏輝 |
亀姫 | 吉田帆乃華 |
穴山信君 | 田辺誠一 |
山県昌景 | 橋本さとし |
明智光秀 | 酒向 芳 |
浅井長政 | 大貫勇輔 |
阿月 | 伊東 蒼 |
木下藤吉郎 | ムロツヨシ |
足利義昭 | 古田新太 |
茶屋四郎次郎 | 中村勘九郎 |
石川数正 | 松重 豊 |
武田信玄 | 阿部寛 |
「どうする家康」のキャスト一覧はこちらから
第13話の制作陣
脚本 | 古沢良太 |
音楽 | 稲本 響 |
ナレーション | 寺島しのぶ |
演出 | 井上 剛 |
最後に
13話では、明智光秀(酒向芳さん)、浅井長政(大貫勇輔さん)、茶屋四郎次郎(中村勘九郎さん)、足利義昭(古田新太さん)などの大物が一気に登場した回で、フェーズが切り替わった感じがしました。
このあと、すぐ厳しい展開が予想される「どうする家康」。今のうちに1話から見直してみてはいかがですか?
放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や「どうする家康」第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドを。
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