【火星の女王】配信どこで見れる？

NHK放送100年特集ドラマ『火星の女王』は、NHK総合とBSP4Kで12月13日(土)から放送スタート。放送後はU-NEXTで見放題配信予定です。

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菅田将暉さん主演の『火星の女王』は、NHKの放送開始100年を記念して製作された「宇宙・未来プロジェクト」作品。人類が火星に移住を果たした100年後の未来が舞台の大型SFエンターテインメントです。

この記事では、ドラマの放送情報やキャスト、みどころを紹介するとともに、U-NEXT・NHKオンデマンドでの配信状況について詳しく解説します。

放送100年特集ドラマ『火星の女王』放送情報

【放送日】2025年12月13日(土)放送スタート 毎週土曜 全3回
【放送局】NHK総合、BSP4K
【時間】よる10:00～11:29

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『火星の女王』の舞台と世界観【作品の背景】

舞台は2125年。今から100年後の未来。人類は、赤い惑星・火星に移住を果たし、火星では、すでに10万人の人々が暮らしていて、地球とは異なる大規模コロニーが完成しています。

酸素供給システムや地下型の住居、移動型の街、翻訳AIデバイスなど、火星での生活が現実世界として機能しています。

そんな火星社会の中心となるのが、惑星間宇宙開発機関 ISDA（イシダ）。
地球と火星の橋渡しを担い、技術開発・移民管理・安全保障まで幅広く関わる組織です。

火星には
・地球より長く生きることを望む人、
・地球では居場所を得られなかった人、
・火星でしか生きられない身体をもつ人など、
さまざまな思いを抱えた人々が暮らしています。物語の主人公・リリもそのひとり。
生まれつきの視覚障害がありながら、火星という「重力の軽い星」でなら、歩くことができる女性です。

そんな火星で、ある日「謎の物体」 が出現したことによって火星と地球の間のバランスが揺れはじめ大きな選択を迫られていきます。

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ドラマ『火星の女王』の注目ポイント

火星という遠い星を舞台にしながら、物語の中心にあるのは「人の心」。
SFに馴染みのない方でも、ドラマの世界観に没入できるNHKの作り込みの本気度がハンパないです。「世界設定の現実味・説得力」と「人間ドラマの濃さ」が本作の最大の魅力です。

NHKならではの映像美と制作のこだわり

火星を舞台にした作品というと、派手さ一辺倒と想像しがちですが、『火星の女王』はNHKならではの 「静かな深み」 と 「確かなリアリティ」 を大切にした、丁寧で上質なSFドラマに仕上がっています。

４Kで見ると最高だろうなぁと思う火星の景観やコロニー内部の圧倒的な映像美。赤茶けた大地、淡く揺らぐ空気の層、コロニー内を満たす柔らかな光などもみどころです。
実写と精巧な美術セット、自然な質感のCGを組み合わせ、現実にありそうだけど、どこか幻想的 な世界観に魅了されます。

主人公のリリが見ている世界の描写も、NHKならではの繊細な描き方だと思います。
視覚に障害を持つ主人公を軸にして、光の強弱、音の粒、空気の振動、などが丹念に描かれて、観ている私たちも、リリの感覚の変化に同化していくような感覚に襲われます。

火星のコロニーで暮らす人々の食事、移動、仕事、人間関係などの生活の描写もかなり細やかです。ここまでリアリティを感じるのは、NHKが長年培ってきたドキュメンタリーの視点と実写技術ならでは。と思います。

スリ・リンさん×菅田将暉さんの繊細な感情の交差

主人公リリを演じるスリ・リンさんは、火星で生まれ、視覚障害を抱えながら生きる少女の心の揺らぎを、ほとんど声の表現だけで表現します。リリに寄り添うのが、菅田将暉さん演じる白石アオト。アオトとリリとのあいだに生まれる淡い信頼関係が、後半に向けて物語の軸になっていきます。ふたりの間に言葉にならない「約束」があるのかどうか。最後までしっかり見届けたいです。

国際色豊かなキャストにおる未来社会の「リアリティ」

火星コロニーには、地球のさまざまな国や文化から来た人々が暮らしています。アジア・ヨーロッパ・アフリカ系など、多様なキャストが勢ぞろいしていて「未来の多民族社会」の空気が画面から伝わってきます。

火星では、地球と違う環境・法律・価値観のなかで人々が生きていて、
・移民の増加
・タグで管理される新しい社会システム
・火星生まれのこどもたちの身体的特徴
・地球との力関係
・火星育ちと地球育ちのすれ違い

といった、火星でなくても、リアルな社会もこうなっていくのかも。と想像を掻き立てられ、考えるきっかけになります。

『火星の女王』の用語解説（視聴前の予習におすすめ）

ドラマ『火星の女王』では、組織名や専門用語が登場します。ざっくりご紹介させていただきます。すごい作り込みだなぁと思います。ぜひ、一読いただいてからドラマをご覧ください。

ISDA (イズダ)(Interplanetary Space Development Agency/惑星間宇宙開発機関)

アオト（菅田将暉さん）が日本支局に所属している組織の名称。宇宙空間での国家・企業間の利害対立を調整し、人類の地球外惑星への移住を推進することを目的に作られた国際専門機関。本部はインド。

ホエール社 WHALE一通信機器モビィを販売する火星最大の企業。自力の宇宙船も運行一

企業名。一通信機器※モビィを生産・販売する火星最大の企業。自力の宇宙船も運行している。

吉岡さんや寛一郎さんが勤めている会社です。

モビィ

AI によるOSが内蔵された通信デバイス。 同時翻訳機能が搭載されているため、多くは耳の近くに設置してイヤホンのように使用する。 モビィを介しての会話では言語が違ってもリアルタイムで会話ができる。 また、所有者が見た画像や音声、通話記録などのデータもストックされる。

コロニー

火星で人々が暮らす施設。
・火星最初の入植地であるコロニー0
・ISDA が本拠地を構える ISDA ベース
・従業員のみが暮らすホエール社のコロニー の3つがある。

火星の地表は環境が過酷なため、危険な地表近辺ほど貧困層が多く、深い場所ほど富裕層が暮らしている。

タグ・タグ情報・タグナンバー

ISDAによって体内に埋め込まれる個人識別チップ。 居住権の証明や通行許可証などの機能を持つ。一方で、位置情報や個人情報が監視される。

火星で生まれた世代は、名前の後ろにアルファベットと数字からなるタグナンバーがある。
例） リリ-E1102は「E1102」 がタグナンバー。 タグの埋め込みを拒否し ISDAに管理されることを拒んだ人々を「タグレス」という。 ISDAから水、食料、医薬品の支給を受けずに暮らしている。

コクーン Cocoonータグレス達の組織一

初期の火星開拓民が互助組織として立ち上げた団体。 孤児のための養護施設や診療所、学校などを作り、様々な慈善活動を行ってきたが、 ISDAによって危険な団体として指定され、解散したことになっている。タグレスの人々。

ホルコス通り

コロニー0上層階にある主にアジア圏の住民たちで賑わう繁華エリア。 「PUB TOKIO」もここに存在する。松岡さん経営、鈴木さんが歌っている場所。

火星と地球の間の通信速度

火星と地球の距離は約5500万km~4億km（時期によって変化）惑星間の通信は光回線でも片道3分~22分。 ドラマの設定の時期は片道10分かかる計算。

『火星の女王』キャスト

■主人公・リリ-E1102：林廷憶/スリ・リンさん
音楽好きの22歳。視覚障害がある火星生まれの女性

※スリ・リンさんは、2000年生まれ。台湾出身。 2022年短編映画『One Summer’s Day（原題：雨水直接打進眼睛）』でデビュー。 2024年Netflixドラマ『女優：ボーン・トゥ・シャイン（原題：影后）』などに出演。本作は、国際オーディションを経てキャスティングされました。

■白石アオト：菅田将暉さん
ISDAの日本支局に勤める若手職員。鉱物に詳しい。火星で行われた研修でリリと出会い、意気投合。

■アオトの祖母・白石カヤノ：跟粉蝶さん

■新世紀出版記者・北村：滝藤賢一さん

■宇宙鉱物学者・アオトの父・白石恵斗：松尾スズキさん
22年前の行方不明。アオトはその原因はある科学者のせいでは。と思っている。

■PUB TOKIOの店主・デイル-E0302：松岡茉優さん

■火星の人気俳優・ミドリ-E0106：鈴木亮平さん

■リリの同級生・マイク-E1209：上川周作さん
火星生まれ火星育ち。リリと同じアカデミーに通う同級生。

■火星副支局長・ガレ-J0517：シム・ウンギョンさん

■火星支局長・マヤンク・パテル：ヴィカシュ・バリワルさん

■ISDA 警察の捜査官・マル-B2358：菅原小春さん

■ISDA 警察の捜査官・ミト-D5946：宮沢氷魚さん

イズダ ISDA

■事務総長・ファン・ユートン：サンディ・チャンさん

■副事務総長・オリビア・ヨーレン：クリスティアン・プリューさん
ISDAのNo.2として組織を運営する。

■日本支局長・タキマ・スズキ：宮沢りえさん

■管制官・ワン：シュウ・フェンファンさん
日本支局で働く。ロケット打ち上げを管轄している。

■宇宙資源採グループ・芦部：末松暢茂さん
日本支局で働く白石アオトの同僚。

コクーン

■コクーンの創設者・シュガー：ソウジ・アライさん
エマと共に火星の孤児たちの育ての親。

■採掘作業員・ポテト：米本学仁さん
タグレス。コクーンで育った孤児の一人。

■採掘作業員・チップ：岸井ゆきのさん

■採掘作業員・コーン：柳俊太郎さん
タグレス。コクーンで育った孤児の一人。

■チップたちの育ての親・エマ：UAさん

ホエール

■CEO ルーク・マディソン（デイェミ・オカンラウォンさん）

■資源調査部門マネージャー・リキ・カワナベ：吉岡秀隆さん

■カワナベの助手・AJ (アキラ・ジッソウジ)：寛一郎さん
ホエール社資源調査部門でカワナベの助手として働く若き職員。

語り（ナレーション）

■語り＆モビィの日本語音声：高橋李依さん

『火星の女王』の主題歌は？

『火星の女王』の主題歌は、君島大空 坂東祐大 yuma yamaguchi feat. ディスク・マイナーズによる『記憶と引力』です。歌うのはシンガーソングライターの君島大空さんです。

ドラマ本編にも登場する「ディスク・マイナーズ」として歌唱されます。

『火星の女王』の原作は？

ドラマ『火星の女王』の原作は、小川哲さんによる小説『火星の女王』です。このドラマのための書き下ろし小説です。

『火星の女王』あらすじ

火星コロニー「ラザロ」で暮らす少女・リリは、視覚に障害を持ちながらも、まるで世界の輪郭を感じるような独特の感覚で日々を過ごしていました。

ある朝、リリは火星の赤い砂の中から、ゆらめくように現れる「赤いドレスの女」の幻を目にします。その姿は、火星に伝わる伝承に語られる「火星の女王」そのものでした。

同じ頃、コロニーでは原因不明の停電や機器の誤作動が続発。住民の間には不安が広がり、地球派・火星派の対立も静かに高まっていきます。

リリは技師の青年・ユウトに助けられながら、自分の見た「女王の幻」と、コロニーで起きている異変のつながりを直感していきます……

『火星の女王』作品概要

作品名	『火星の女王』
原作	小川 哲『火星の女王』
放送日	2025年12月13日(土)放送スタート/毎週土曜よる10時/全3回 【放送局】NHK総合、BSP4K
脚本	吉田玲子
音楽	坂東祐大 yuma yamaguchi
主題歌	『記憶と引力』 君島大空 坂東祐大 yuma yamaguchi feat. ディスク・マイナーズ
演出	西村武五郎 川上剛
キャスト	リリ-E1102：林廷憶/スリ・リン 白石アオト：菅田将暉 白石カヤノ：跟粉蝶 北村：滝藤賢一 白石恵斗：松尾スズキ デイル-E0302：松岡茉優 ミドリ-E0106：鈴木亮平 マイク-E1209：上川周作 ガレ-J0517：シム・ウンギョン マヤンク・パテル：ヴィカシュ・バリワル マル-B2358：菅原小春 ミト-D5946：宮沢氷魚 ファン・ユートン：サンディ・チャン オリビア・ヨーレン：クリスティアン・プリュー タキマ・スズキ：宮沢りえ ワン：シュウ・フェンファン 芦部：末松暢茂 シュガー：ソウジ・アライ ポテト：米本学仁 チップ：岸井ゆきの コーン：柳俊太郎 エマ：UA ルーク・マディソン：デイェミ・オカンラウォン リキ・カワナベ：吉岡秀隆 AJ (アキラ・ジッソウジ)：寛一郎　ほか

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よくある質問

まとめ

放送100年特集ドラマ『火星の女王』は、NHK総合とBSP4Kで12月13日(土)から放送スタート。放送後はU-NEXTで見放題配信予定です。

今から100年後の2125年の火星と地球が舞台の『火星の女王』は、壮大なSFを土台にしながら、登場人物それぞれの想いが響き合う、NHK放送100年にふさわしい豊かな人間ドラマです。

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