8月17日放送の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第31話「我が名は天」は、壮絶な最期を迎える将軍・家治と権力闘争という「歴史の大きな流れ」、そして理不尽な運命に翻弄される新之助とふく一家の「市井の小さな暮らし」が対照的に描かれた回でした。
本記事では、「べらぼう」31話の徹底レビュー&感想をわかりやすくご紹介します。
見逃してしまった方や、もう一度じっくり振り返りたい方にもおすすめです。
>>こちらの記事で『べらぼう』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
>>こちらの記事で『べらぼう』の話ごとのキャスト&相関図を紹介しています。
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第31話のあらすじ
利根川の決壊により町は濁流にのみ込まれ、人々は飢えと水害に苦しんでいました。幕府は救済に動きますが、十分な米もなく、町方の協力に頼るしかない状況に陥ります。
一方、江戸城では将軍・徳川家治(眞島秀和さん)が病に倒れ、田沼意次(渡辺謙さん)と一橋治済(生田斗真さん)との権力争いが激化。家治は最期の力をふり絞って「天は見ておる」と治済に言い残して世を去り、幕府は大きな転換点を迎えます。
その裏で、市井の小さな暮らしにも悲劇が訪れます。深川に住む新之助(井之脇海さん)とふく(小野花梨さん)は、貧しくも赤子(とよ坊)と共に穏やかな生活を送っていました。
しかし、蔦重から差し入れられた米を巡る争いで、ふくととよ坊が命を落とすという残酷な結末に。新之助の慟哭に胸を締め付けられます。
第31話「我が名は天」のみどころ
闇に潜む不穏な影。大崎の動き
治済(生田斗真さん)の暗躍と、大奥での大崎(映美くららさん)の不気味な存在感が見逃せません。第19話で知保の方が「大崎に良い塩梅の毒をあつらえてもらった」と語った伏線が、今回の「醍醐の毒」疑惑につながり、毒と陰謀の連鎖を感じさせました。大奥に漂う闇の深さが、家治の死と重なり合って恐ろしさを増しています。

歴史の大きな節目。 将軍・徳川家治の最期
第31話最大の見どころは、家治(眞島秀和)の壮絶な最期です。毒を盛られた疑惑、意次との絆が絡み合いながら、最後に床を這って治済に言い残した「天は見ておる」という言葉は圧巻でした。治済が将軍の父となって「天」となる一方で、家治は「天」そのものとなり、次代に強烈なメッセージを残しました。
市井の小さな暮らしに襲いかかる理不尽な悲劇
深川で暮らす新之助とおふく。とよ坊も生まれて、貧しくとも愛に満ちた生活を築いていた二人に、突然の暴力と死が襲いかかります。
新之助が「俺はどこの何に向かって怒ればいいのだ」と慟哭する場面は、視聴者の心をえぐりました。
「新之助&おふく」これまでの歩み
・新之助がうつせみ(=ふく)に一目ぼれしたのは▶2話「吉原細見 嗚呼御江戸」
・失敗に終わった1回目の足抜けは▶9話「玉菊燈籠 恋の地獄」
・俄祭りの時に、二人で神隠しのように足抜けしたのは▶12話「俄なる名月余情」
・うつせみは「おふく」になり、二人で百姓をしていると分かったのは▶17話「乱れ咲き往来の桜」
・飢饉でどうにもならなくなって、二人で江戸に戻ったのは▶28話「江戸生蔦屋仇討」
・とよ坊が生まれるも…▶31話「我が名は天」
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長谷川平蔵の再登場。鬼平爆誕の予兆
深川で蔦重と再会した若き日の長谷川平蔵(中村隼人さん)。民を救おうと奔走する姿は、のちに「火付盗賊改・鬼平」と呼ばれる人物への道を示す重要なシーンです。放蕩から実務へと成長する姿が描かれ、「いよいよ鬼平爆誕か!」と期待が高まりました。史実でも蔦重と同時代に江戸で生きた平蔵。二人が交わることで、鬼平の人情味ある片鱗が浮かび上がります。
こちらの記事で、長谷川平蔵について詳しくご紹介しています↓
31話「我が名は天」の感想と徹底レビュー!
今回の『べらぼう』第31話「我が名は天」は、歴史の大きなうねりと市井の暮らしの小さな喜びと悲劇が同時に押し寄せ、胸が締めつけられる1時間でした。
将軍・家治の最期 「天は見ておる」
まず心に残ったのは、徳川家治(眞島秀和さん)の最期。
病に伏せ、次第に衰弱していく姿は痛ましいものでしたが、最後に発した「天は見ておる」という言葉の重さは、胸に響きました。
これまで凡庸とされてきた家治が、死の間際に「余も天の一部となる」と言い切る姿は、ただの一人の人間から「歴史の節目」を告げる存在へと昇華する瞬間でした。
治済の野望に真正面から楔を打ち込み、なおかつ11代将軍となる(治済の息子の)家斉に「まとうどの(正直な)者を重んじよ」と遺言する。静かながらも壮絶な幕引きでした。
「将軍の控え」というポジションが嫌で、天を我がものにしたい治済と、それに杭を打ち込む将軍。最後は「天」の下で裁かれるのだというメッセージを感じました。
新之助とふくに訪れる理不尽な悲劇
一方で、市井の物語はあまりに残酷でした。
新之助(井之脇海さん)とふく(小野花梨さん)。貧しいながらも子を抱き、互いを支え合いながら生きてきた二人。
ふくが他人の赤ん坊にまで乳を分け与える姿には、「人に身を差し出すことに慣れているから」という彼女の言葉には、新之助と蔦重「何も言えない」と同じ気持ちで胸が詰まりました。
そして、せっかく蔦重が届けた米を巡って、ふくと赤子が命を落とす展開。あまりにも理不尽で、「やめて」と思わず口に出してしまいました。
新之助が慟哭する場面「これは俺ではないか。俺はどこの何に向かって怒ればいいのだ!」
ここで涙が止まりませんでした。怒りの矛先すら見つけられない無念さが、災害や飢饉の現実を一層生々しく感じさせます。
闇を操る者たち ― 治済と大崎の存在感
権力の中枢では、一橋治済(生田斗真さん)の暗躍が続きます。
そして忘れてはならないのが、大奥に潜む大崎(映美くららさん)。
第19話で「良い塩梅の毒」を仕立てて知保の方の狂言自殺を助けた彼女が、今度は「醍醐の毒」を巡って再び視聴者をざわつかせました。
無表情で仕組まれる「毒」の存在は、大奥の恐ろしさそのもの。今回の「天は見ておる」という家治の言葉と、大崎の無言の毒裁きが不気味に響き合っていました。
長谷川平蔵、再び 。鬼平の片鱗
そして、深川で蔦重と再会した長谷川平蔵(中村隼人さん)。
幕府の無策を嘆きつつも、民のために奔走する姿は、いよいよ「鬼平」の誕生を予感させるもの。
「べらぼう」の冒頭では、カモ男さんの放蕩息子だった平蔵が、人情と責任を背負う姿へと変わっていきます。
「鬼平爆誕」の瞬間は、もうすぐそこまで来ていると感じました。
31話に登場した、印象に残った言葉・地口まとめ
地口や面白い表現
・ありがた山(歌麿が蔦重から絵を描く道具を分けてもらって)
・早えな。ありがた山(蔦重がていに。新之助とふくの赤ちゃん・とよ坊の着替えをていが縫って渡す)
・ご機嫌どうで有馬の大入道(蔦重が新之助とていに)
・お口巾着で(蔦重が新之助とふくに米の差し入れなどして)
・決まり巾着(新之助の返事)
ちょっと難しい言葉
貸金回所:(べらぼうでは)民からお金を集める→それを元手に大名に貸付ける→大名から返済されたお金を元手に、利息を乗せて民に還元するというシステム。蔦重の入銀制度から三浦が発想を得て意次に進言
月次御礼:大名が毎月1日、15日、28日に江戸城に登城し将軍に謁見する儀式のこと。
まとうどの者:正直者。家治が臨終の際、11代将軍・家斉に。30話でも家治が意次に。家治の父・9代将軍の徳川家重が臨終の際、意次のことを形容した。
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よくある質問
- Q大河ドラマ『べらぼう』31話「我が名は天」はいつ放送されましたか?
- A
2025年8月17日(日)に放送されました。
- Q31話の主な内容は?
A. - A
利根川の決壊による大洪水や飢饉に苦しむ江戸の様子、将軍・徳川家治の病と死、田沼意次の失脚、市井で暮らす新之助とふくに降りかかる悲劇が描かれました。
- Q徳川家治の最後の言葉は何でしたか?
- A
一橋治済に向かって「天は見ておるぞ。天の名を騙る驕りを許さぬ」と言い残し、亡くなりました。
- Q新之助とふくの身に何が起きたのですか?
- A
差し入れられた米をが災いし、ふくと赤子のとよ坊が命を落としてしまいました。新之助の慟哭が視聴者の胸を打ちました。
- Q大奥での大崎(映美くらら)の役割は?
- A
第19話で「良い塩梅の毒」を調合して知保の方の狂言自殺を助けた人物で、31話でも「醍醐の毒」疑惑に関わっていると見られています。
- Q長谷川平蔵(中村隼人)は31話でどのように登場しましたか?
- A
蔦重と深川で再会し、幕府の無策を嘆きつつも民のために奔走する姿が描かれました。「鬼平」への成長を予感させる重要な場面です。
- Q『べらぼう』第31話はどこで見られますか?
- A
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まとめ
「べらぼう」第31話「我が名は天」は、天と地のコントラストが鮮烈に描かれた回でした。
幕府内では将軍・徳川家治の死が時代を大きく動かし、一方で深川の長屋では新之助とふく一家の小さな幸せが無惨に奪われていく。
「歴史の大きな流れ」と「市井の小さな暮らし」が同時に描かれることで、権力の光と影、庶民の無念と希望が重なり合い、忘れられない余韻を残しました。
さらに、松平定信の活躍や、長谷川平蔵の再登場など、次なる波乱を予感させる要素も満載。ここから物語は、ますます加速していきそうです。
もし見逃してしまった方も、もう一度じっくり振り返りたい方も、U-NEXTなら『べらぼう』31話をすぐに視聴可能です。家治の最期の言葉や、新之助の慟哭をぜひ改めて体感してみてください。
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