大河ドラマ『べらぼう』第20話「寝惚けて候」の主要キャストを徹底解説します。徳川家のお世継ぎ問題がヒートアップし、「寝惚け先生」の太田南畝はじめ、新章のキャストが続々登場。「ぶどう酒がゆらゆら」「うなぎは、むらむら」な回でした。
・20話「寝惚けて候」の主なキャストと役どころを知りたい。
・『べらぼう』再放送は?どこで見れる?全話を見たい!
というあなたにお届けします。
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【三行あらすじ】20話「寝惚けて候」
・一橋家の嫡男・豊千代が次の将軍に選ばれ、種姫と茂姫の処遇でひと悶着起こる。
・蔦重は耕書堂を絶賛した太田南畝を訪ねる。次郎兵衛と狂歌の会に出る。
・蔦重の『雛形若葉』と細見の策が功を奏し、江戸市中の本屋と取引ができるようになる。
主人公・蔦屋重三郎/蔦重(横浜流星さん)
なんでこんなアイディアが思いつくんだろうと思うくらい、商才の塊の蔦重。かつて『雛形若菜』ではしごを外された西村屋に『雛形若葉』で対抗、西村屋と忠五郎(芹澤興人さん)の細見まで飲み込んで、江戸市中の本屋と取引ができるような策を繰り出してきました。

歌麿の絵の才能を最終兵器として手中に持っている蔦重は最強です。現代なら権利関係や贈収賄などで、もめそうな事例ですが、知的所有権もないこの時代。のるかそるかの攻防が繰り広げられます。
「言い訳」という岩戸屋の言葉にピンときた蔦重。言い訳を作ればいいんだとひらめきます。この頭の回転の速さ、お金の使いどころのセンスの良さ。蔦重のような人と一緒に仕事をしていると気持ちいいと思います。

南畝の狂歌のセンスに一瞬で魅了された蔦重。狂歌の会では南畝の「うなぎはむらむらがいい」に、(おそらく演技ではなくリアルで)笑い出していた横浜流星さんがキュートでした。
太田南畝(桐谷健太さん)
明和4年(1767年)狂詩集『寝惚先生文集』を刊行。これが大人気で、蔦重も「寝惚け先生」と呼んでいた太田南畝がいよいよ登場です。
初登場のシーンからセリフが全部七五調。飄々とした中におかしみがあって、破壊力ががすごいですね。
蔦重が出版した『見徳一炊夢』を「極上上吉」と高く評価したことがきっかけで、蔦重と須原屋市兵衛が太田南畝の家を訪れます。

蔦重が質問していましたが、なぜ母上と妻が不在で幼子を南畝があやしていたのか知りたいですね。
部屋の畳は日に焼けていて、障子も破れていて、暮らし向きは大変そうですが、かなりのポジティブ思考です。
(蔦重に畳が焼けていると言われて)
南畝:十年欠かさず陽は昇り 十年欠かさず陽は暮れた めでてえこったの太平楽(蔦重に畳が焼けていると言われて)
蔦重:障子が破れておりますが南畝:穴の向こうにゃ富士が見える あなあなあなあな穴めでたし
『べらぼう』20話より
狂歌の会で披露された太田南畝の狂歌が絶品でした。太田南畝は蔦重の生まれる1年前1749年生まれ。若い頃から学問に励み、国学や漢学、漢詩にも通じていたそうで、教養の泉から湧き出てくるような狂歌の数々がこれからとても楽しみです。

南畝は出世して長生きもしたそうです。
演じる桐谷健太さんは、1980年生まれ、大阪府出身。大河ドラマは『龍馬伝』、『いだてん』に出演されました。
大河ドラマは
『龍馬伝(2010年)』池内蔵太 役
『いだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年)』河野一郎 役
元木網(ジェームス小野田さん)
3話で「湯屋の主人」として既に登場しているジェームス小野田さん。花魁たちを花に見立てた『一目千本』を「粋だね~」と言ってました。
湯屋を経営する傍ら、狂名“元木網(もとのもくあみ)”として、大田南畝(桐谷健太さん)や朱楽管江(浜中文一さん)らとともに江戸の狂歌界を引っ張っていく役どころです。
蔦重とは、これから南畝が開催する狂歌の会で親睦が深まっていきます。
ジェームス小野田さんは1959生まれ、神奈川県出身。米米CLUBの中心メンバーとして、ビジュアル系で米米CLUBといえば。の代名詞として人気でした、米米CLUB解散後は舞台などで活躍されいます。

ジェームス小野田さんは金色の山高帽に鬚をたくわえているイメージが強いので、言われないと全然分かりませんでした。
智恵内子・すめ(水樹奈々さん)
元木網(ジェームス小野田さん)の妻・すめで、狂名“智恵内子”として、夫とともに天明狂歌をけん引する役どころです。よく通る声で狂歌の会を仕切っておられました。く。
水樹奈々さんは1980年生まれ、愛媛県出身。声優・歌手として活躍されています。歌手デビュー25周年での大河ドラマ初出演です。
朱楽菅江(浜中文一さん)
大田南畝、唐衣橘洲とともに、狂歌三大家の一人と称される朱楽菅江(あけら・かんこう)。お題は「鰻に寄する恋」で詠んだ狂歌は…
わが恋は鰻の見えぬ桶のうちの ぬらぬらふらふら乾く間もなし:朱楽菅江
『べらぼう』20話より

真顔での南畝とのやりとり、次郎兵衛がめっちゃ笑っていました。
演じるのは、浜中文一さんは、1987年生まれ、大阪府出身。大河ドラマは初出演です。
土山宗次郎(栁俊太郎さん)
田沼意次(渡辺謙さん)の家臣で、勘定組頭の旗本・土山宗次郎が狂歌の会に遅れてやってきました。羽振りの良さそうな土山を見て、平秩東作(木村了さん)が蔦重に「抜く手もやり手」と袖の下に手を持っていきながら話していました。
栁さんは、1991年生まれ。宮城県出身。大河ドラマは『どうする家康』に出演されました。
大河ドラマは
『大河ドラマ どうする家康(2023年)』宇喜多秀家 役
義理堅い「武士の鑑」の恋川春町。自分の藩のせいで鱗形屋が偽版を作り、捕らえられたことをずっと申し訳ないと思い、ここまで鱗形屋専属の絵師・戯作者を貫いていました。
今となっては、蔦重とがっちりタッグを組んでいる朋誠堂喜三二とも、恋川春町は仲良しで、以前は一緒に仕事をしていました。

そんなこんなで、蔦重が恋川春町を口説き落とそうとする時に、朋誠堂喜三二が春町の性格を読んだ戦略を蔦重にアドバイスします。
鱗形屋から鶴屋に恋川春町は移籍しますが、商才に長けた鶴屋は恋川春町と考え方が合わないようで、恋川の才能は潰れてしまいそうな勢いです。
「その人が、何に悩み、何を求めているのか」に敏感な蔦重。自分を「毛虫みたいに」嫌っている恋川春町の獲得に乗り出します。

「100年先の江戸」を見る。なんてすごい夢が出てくるとは。ミラクル過ぎる展開ですね。
岩戸屋源八(中井和哉さん)
市中の地本問屋。7話で、蔦重の『細見 籬の花』を見て、売れそうだ!と50冊買っていました。吉原だ、市中だ、にこだわらず、売れるかどうかで動く、生粋の商売人の岩戸屋。
今回も、岩戸屋が「江戸で一番売れてる本を本屋が売らないなんておかしい」と「言い訳」を立て前に蔦重から「見徳一炊夢」を購入します。この岩戸屋の「言い訳」を蔦重はヒントにします。

演じる中井さんは1967年生まれ、兵庫県出身。声優さんとして『機動戦士ガンダム』『ONE PIECE』『銀魂』など数々の名作で活躍されています。
島津重豪(田中幸太朗さん)
20話で葡萄酒の飲み方を一橋治済(生田斗真さん)に「くるくる回して」と伝授していた島津重豪。11代将軍家斉の正室・広大院の父であり、将軍の岳父として高輪下馬将軍と称されることになり、治済とともに権勢を振るうことになる。
演じる田中さんは1982年生まれ、東京都出身。大河ドラマは『風林火山』『平清盛』『軍師官兵衛』に続いて4作目のご出演です。
第20話の主要キャスト&新登場キャスト一覧
20話の主要な登場人物と新登場のキャストを舞台ごとにまとめました。
第20話の主なキャスト |
蔦屋重三郎:横浜流星 【吉原】 喜多川歌麿:染谷将太 次郎兵衛:中村蒼 【戯作者・狂歌師】 太田南畝:桐谷健太 平秩東作:木村了 土山宗次郎:柳俊太郎 朱楽管江:浜中文一 元木網:ジェームス小野田 智恵内子:水樹奈々 北尾政演:古川雄大 恋川春町:岡山天音 朋誠堂喜三二:尾美としのり 【江戸市中】 鶴屋喜右衛門:風間俊介 西村屋与八:西村まさ彦 忠七:斉木テツ 小泉忠五郎:芹澤興人 岩戸屋源八:中井和哉 須原屋市兵衛:里見浩太朗 【江戸城】 徳川家治:眞島秀和 田沼意次:渡辺謙 島津重豪:田中幸太朗 知保の方:高梨臨 大崎:映美くらら 宝蓮院:花總まり 高岳:冨永愛 【次回予告】 三浦庄司:原田泰造 工藤平助:おかやまはじめ 語り(九郎助稲荷):綾瀬はるか |
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第20話の制作陣(抜粋)
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | ジョン・グラム |
テーマ音楽指揮 | 下野竜也 |
時代考証 | 山村竜也 |
版元考証 | 鈴木俊幸 |
戯作考証 | 棚橋正博 |
風俗考証 | 佐多芳彦 |
吉原風俗考証 | 山田順子 |
近世美術史考証 | 松嶋雅人 |
古文書考証 | 大石泰史 |
建築考証 | 三浦正幸 |
衣装デザイン | 伊藤佐智子 |
三味線指導 | 清元斎寿 |
江戸ことば指導 | 柳亭左龍 |
廓ことば指導 | 園英子 |
インテマシーコーディネーター | 浅田智穂 |
演出 | 大嶋慧介 |
インテマシーコーディネーターについては、『50ボイス』の記事で詳しくご紹介しています。よろしければどうぞ>>『べらぼう50ボイス』番組に携わる50人にインタビュー
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まとめ
第20話は蔦重が太田南畝と出会い、狂歌の面白さがこぼれ落ちそうな回でした。そして蔦重の鶴屋・西村屋への巻き返しと、江戸市中での本屋としての存在感が増していきます。
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