大河ドラマ『べらぼう』第19話は、”鱗(うろこ)の置き土産 ”。蔦重と瀬川をつなぐ『塩売文太物語』の版木を鱗形屋が蔦重に「置き土産」するという神展開。恋川春町を獲得する様子が「物作りのワクワク」に満ちている回です。
・19話を見逃してしまった
・19話のみどころやあらすじ、江戸ことばは?
・『べらぼう』再放送は?どこで見れる?全話を見たい!
について、お届けします。
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【簡単あらすじ】第19話”鱗の置き土産”
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
・鱗形屋が店を畳むことになり、蔦重は恋川春町の獲得に乗り出す
・江戸城では後継者争いが泥沼化
・蔦重は、鱗形屋から「塩売文太物語」の版木を譲り受ける
鱗形屋(片岡愛之助さん)が店を畳むことになり、鱗形屋専属の恋川春町(岡山天音さん)は、鶴屋(風間俊介さん)と一緒に本を作ることが決まります。蔦重(横浜流星さん)も春町を獲得しようとしますが、蔦重のことを毛嫌いしている恋川。
鱗形屋からの逆恨みも雪解けし、蔦重と鱗形屋は共に春町が乗ってくるような「案思」を練ります。案思が煮詰まる中、歌麿(染谷将太さん)が絵からネタを考えることを提案します。蔦重は春町に「100年先の江戸」について描くことを勧めて春町を獲得します。
そして、鱗形屋は蔦重に『塩売文太物語』の板木を渡します。

1749年(寛延2年)に鱗形屋から刊行された『塩売文太物語』。蔦重は1750年生まれなので、「本当にそうだったのかも」と思わせる史実とスキマを縫い合わせるような脚本にしびれました。
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鱗形屋と蔦重の「本」が結ぶ熱き思い
須原屋のお陰で雪解けの2人
決裂したままで終わってしまうのかと残念で仕方なかった鱗形屋と蔦重。ここまで蔦重が気持ちを尽くしたきた甲斐があって、雪解けの時を迎えました。

須原屋さんが間に入って、蔦重が細見を買い取っていたことなどを鱗形屋に伝えてくれたのが効いたと思います。もともと蔦重に「鱗形屋に奉公に行くといい」とアドバイスしたのも須原屋さんですし、須原屋さんの人情味とバランス感覚が2人の架け橋となりました。
地本問屋の鶴屋と西村屋には気づかれずに、恋川春町を蔦重と組ませるように、鱗形屋と蔦重は恋文を交わすかのように「案思」を練り合います。
地口のオンパレード
6話で↓のように『金々先生栄華之夢』の構想を2人でポンポン出し合っていた頃がよみがえってきました。
鱗形屋:いいじゃねぇか、うがってらぁ。
蔦重:そういう「うがち」を全編にちりばめて、着物の紋を見れば、あいつのことかってわかるっていう…
鱗形屋:なるほど~、ありがた山のトンビがらす。
蔦重:恐れ入り谷の鬼子母神
鱗形屋・蔦重声をそろえて:おぉ~、地口!
『べらぼう』6話より
6話「鱗剥がれた節用集」のあらすじとみどころはこちらで詳しくご紹介しています。よろしければ併せてどうぞ。
今回も鱗形屋から蔦重への手紙の文面が最初から地口のオンパレードで、江戸っ子の粋と「うがち」が散りばめられていました。
「トンビが油揚げかっさらう」ように恋川春町を「かっさらってくれ(=暮れ)の鐘」と鱗形屋が蔦重への文に書くと、蔦重は返事に「一緒に案思考えてくれ(=暮れ)の鐘」。それを読んだ鱗形屋が「お安い御用の丑(=土用の丑)ってもんだ」と返すと言った具合です。

毎日が落語のようで、大変なことも笑ってこなせる気がしますね。地口は魔法の言葉かも。
恋川春町の心をつかむ「安思(=戯作の構想)」作り
「本好きの女郎も、本嫌いの野郎も楽しんで読める本」を目指した2人が、今度は「恋川春町」の才能を花開かせるためにはどうしたらいいか。これまで本の題材になっていない「案思」を練りに練ります。
朋誠堂喜三二(尾美としのりさん)、北尾政演(古川雄大さん)、志水燕十(加藤虎ノ介さん)らが頭を絞りますが、手垢のついたネタばかり。そんな時、歌麿が「見たい絵から発想したらどう?」と絵師ならではのアイディアを出します。蔦重の頭に「100年先の髷」が浮かびます。


それもこれも、鶴屋と組むことで恋川春町の才能を潰してしまいたくない、という鱗形屋と蔦重の思いが結集したからの獲得合戦で、この後の恋川春町の才能の開花がとても楽しみです。
『塩売文太物語』が夢をつなぐ
みどころ中のみどころは、鱗形屋が火事で焼け残った『塩売文太物語』の版木を蔦重に譲る場面。
一目、版木を見ただけで『塩売文太物語』だと分かる蔦重。蔦重が生まれて始めたお年玉で自分で買った本が『塩売文太物語』で、宝物中の宝だと涙を流したのを見て、鱗形屋が「ウチの本を読んだガキが本屋になるなんて、びっくりがしゃっくりすら~」と、そのめぐりあわせにびっくりしていたことです。
17話「乱れ咲き往来の桜」で、彫士の五十六が往来物の版木を固い桜の木にわざわざ仕立ててくれて、「版木は自分の娘」だと言っていた場面がよみがえってきます。大事な我が子を譲るということは「あとはよろしく頼む」という意味で、鱗形屋は蔦重に「版元」の夢のバトンを繋いだんだと感じました。

鱗形屋が刊行した『塩売文太物語』が蔦重の大事な一冊だったなんて、なんて粋なストーリー展開なんでしょう。
『塩売文太物語』の全ページ&全ストーリーと、『べらぼう』では何話に登場するか?瀬川と蔦重、そして鱗形屋が大事にしている理由は?についてはこちらで詳しくお届けしています。
大文字屋を「偲ぶ会」と誰袖の所業がコント
16話では胸を苦しそうにして最後のシーンでは倒れてしまった大文字屋(伊藤淳史さん)。17話の誰袖の花魁道中にもやり手の志げの姿はありましたが、主の姿はありませんでした。
19話では、カボチャ尽くしの「大文字屋を偲ぶ会」が開催。俄祭りで競い合った若木屋さんが大文字屋の遺志をついで吉原を盛り立ててくれそうな勢いでした。

これで大文字屋の出番は終わりなのかぁと思っていたら、なんと、誰袖との目を疑う面白シーンが展開されました。
蔦重が500両で誰袖を身請けすることを承諾する証文を死が迫る大文字屋の親父様に書かせる誰袖。誰袖の、この底抜けに前向きで目標達成のために手段を選ばないパワーには脱帽です。
蔦重がボソッと「大奥で毒をもってそうな女だな」とオチまでついていたのには笑いました。
大奥ではドロドロ後継者争い!知保の方の服毒を受けて家治は?
その頃、江戸城では10代将軍家治(眞島秀和さん)の後継者争いがさらに激化していました。家治と側室知保の方との息子・家基が15話で手袋を噛んで急死。
併せて松平定信の妹・種姫が家治の養女になっていますが、その存在も宙に浮いた形になってしまいました。
そこへ、田沼意次と高岳が組んで、鶴子を家治に引き合わせて、実の子を…と勧めているところでした。

知保の方の服毒は、鶴子との間に世継ぎが生まれたら、知保の方は養母にはなれないし、立つ瀬がないという訴え。凡庸な将軍と言われている家治は、老中・田沼意次らをを守るために実子をもうけることをあきらめる。と田沼に告げます。

ということで、男子がいっぱいいる一橋治済の嫡男・豊千代が次の将軍になっていきます。
毒と陰謀渦巻く江戸城。この悪い循環を断ち切るために動く家治は決して凡庸な将軍ではないですね。
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今後の展開の予習に最適!谷津矢車さん『蔦屋』
蔦重の出版プロデューサーの手腕と芸術文化が花開く様子が手に取るように分かる一冊です。歌麿の観察眼のエピソードが素晴らしいです。

この後の展開として、蔦重が丸屋小兵衛の店を買い取って日本橋に進出する。という流れです。蔦重に関する書籍では、この辺りからのことが数多く書かれていますので、ご興味のある方はぜひ小説もどうぞ~
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『べらぼう』の放送当初は、本作はオーディブルでは聞けなかったのですが、2025年5月現在、聞き放題でお聴きいただけますので、30日間無料お試しの間に一気読み(聴き)できます。小気味よいやり取りと、今後の『べらぼう』がもっと楽しくなります。
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蔦重をテーマに小説を執筆された作家の方のX(旧Twitter)の座談回を拝聴しました。その時のレポートはこちらからお読みいただけます。蔦重の奥さん像もそれぞれです。
『べらぼう』第19話”鱗の置き土産”の江戸ことば(地口)は?
19話は、鱗形屋と蔦重が文での地口が楽しかったです。
ごぶさた山にございます(蔦重が鱗形屋、鶴屋、西村の話し合いに顔を出して)
毛虫みてぇに嫌われてるんで(蔦重が須原屋に恋川春町から嫌われていることを例えて)
ありがた山です(蔦重が須原屋に)
イカ用タコ用で(蔦重が耕書堂にやってきた長兵衛に)
トンビが油揚げかっさらう(鱗形屋が蔦重への文の中で)
かっさらってくれ(=暮れ)の鐘(鱗形屋が蔦重への文の中で)
一緒に案思考えてくれ(=暮れ)の鐘(蔦重が鱗形屋の文で)
お安い御用の丑(=土用の丑)ってもんだ(鱗形屋が蔦重の文に向かって)
知らぬが花の吉野山でしょ(蔦重が鱗形屋に春町に真実を話さない方がいいという意味で)
びっくりがしゃっくりすら~(鱗形屋が蔦重が子どもの頃、鱗形屋が作った『塩売文太物語』を読んで、今本屋になっていること)

びっくりがしゃっくり!なんてどこまでびっくり笑
一度視聴しただけでは、聞き取れない地口や洒落っ気たっぷりのセリフ回し。U-NEXTなら、再生速度が0.6~2倍まで変更できますので、ゆっく地口をお楽しみいただけます。
『べらぼう』第19話”鱗の置き土産”のキャスト
19話は新登場のキャストはいませんでした。18話で「北川豊章」を名乗っていた加藤虎ノ介さんが「志水燕十」として登場しています。
第19話キャスト |
蔦屋重三郎:横浜流星 喜多川歌麿:染谷将太 次郎兵衛:中村蒼 【吉原】 誰袖:福原遥 大文字屋市兵衛:伊藤淳史 【戯作者】 朋誠堂喜三二:尾美としのり 恋川春町:岡山天音 北尾政演:古川雄大 志水燕十:加藤虎ノ介 【江戸市中】 鱗形屋孫兵衛:片岡愛之助 長兵衛:三浦獠太 藤八:徳井優 鶴屋喜右衛門:風間俊介 西村屋与八:西村まさ彦 須原屋市兵衛:里見浩太朗 【江戸城】 徳川家治:眞島秀和 田沼意次:渡辺謙 知保の方:高梨臨 大崎:映美くらら 宝蓮院:花總まり 高岳:冨永愛 種姫:小田愛結 鶴子:川添野愛 語り(九郎助稲荷):綾瀬はるか |
全登場人物の一覧表は↓にまとめています。
『べらぼう』19話のキャスト相関図&徹底解説はこちらで詳しくお届けしています↓
『べらぼう』のキャスト(発表順)&過去の出演作品などをご紹介しています。
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『べらぼう』第19話”鱗の置き土産”の制作陣
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | ジョン・グラム |
テーマ音楽指揮 | 下野竜也 |
演出 | 大嶋慧介 |
まとめ
大河ドラマ『べらぼう』第19話は、”鱗の置き土産”。『塩売文太物語』がここでも出てきてタイトルの置き土産になるなんて、神展開の回でした。
・鱗形屋が店を畳むことになり、蔦重は恋川春町の獲得に乗り出す
・江戸城では後継者争いが泥沼化
・蔦重は、鱗形屋から「塩売文太物語」の版木を譲り受ける
『べらぼう』ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
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【もっと知りたい方へ】関連レポート&記事まとめ
捨吉を演じる染谷さんが『浮世絵ミステリー』に出演されていて、歌麿に関する史実や描いた絵に触れて、だんだんと役作りをしている様子に期待が高まりました。静かにひたひたと歌麿を感じていらっしゃる様子でした。
『浮世絵ミステリー』鳥山石燕と江戸の妖怪ブームについてはこちらから↓
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