2022年9月時点、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は35話まで放送されています。
この記事では、さかのぼって7話の感想をお届けします。
6話までで、平氏討伐という目標が設定され、ここからは一心不乱に行動していくのみとなりました。
「我こそが源氏の嫡流」と主張する甲斐の武田の動きも気になりますが、ここは、2万騎の兵力を誇る「坂東の雄」上総広常を味方につけるかどうかの正念場です。
オマージュいっぱいの7話、後からわかってくることも盛りだくさんなので、何度見返しても面白くてたまりません。
まだ見たことがない方も、見逃しがある方も、ぜひこの機会に全話ご覧になることをおすすめします。
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梶原景時(中村獅童)の言葉
「坂東の巨頭」上総広常を味方につけるかどうかが、頼朝の勝機を左右します。
和田義盛と義時が、上総広常を説得しに向かいます。
そこで出くわしたのが、梶原景時(中村獅童)です。
義時が、梶原景時に石橋山でなぜ頼朝を見逃したか尋ねると、
景時は「頼朝が天に守られている」と感じたそうです。
梶原景時の言葉
刀は斬る人によって、名刀にも鈍(なまくら)にもなる。
放送後、このシーンは歌舞伎の演目「石切り梶原」のオマージュで、大庭に仕えてはいるけれども、すでに景時の気持ちは頼朝にあると暗に義時に伝えている。という話題で持ち切りになりました。
このあと、義時が景時を再び誘いにいく場面がありますが、そこでも躊躇するそぶりを見せますので、7話で、そこまでの決意を景時が心に秘めているのかどうか、実際のところはわかりまん。
28話「名刀の主」で、
景時が刀を振り下ろして2本の竹を切り落とすシーンがあります。刀が光ります。
これは完全に歌舞伎の演目「石切り梶原」の2人同時に斬るを表現していると思います。
「ひけらかし過ぎた、鈍(なまく)らになりたくなかった」とも、景時は言っていたので、いろんな要素が加わってのあのセリフです。
演じているのは歌舞伎役者の中村獅童さんですし、こういう舞台を用意してくれる三谷幸喜さんはすごいです。
この言葉を聞いて、和田義盛が「何を言っているのか意味がわからない。」と言っていました。
義盛もいい味を出しています。
上総広常を説得するのにあたり、片方だけ眉毛を切り落として、義時に「意味が分からない?」と反応されていましたが、Twitterなどで視聴者の方のご意見を見ていると、
漫画『空手バカ一代』のモデルになった大山倍達という方が、修行のため山ごもりした際、様々な誘惑に負けず集中するため、眉毛を剃ったというエピソードのオマージュのようです。
ネットで検証していた方もいて、眉毛をそり落とすと1か月くらいしないと生えそろわないようですので、試す場合は注意が必要です。
上総広常(佐藤浩市)登場
わたしは上総広常と梶原景時の散り際シーンも、U-NEXTで何回も見ています。
ですので、登場のシーンを見ると、何とも言えない感覚になります。
二人とも頼朝を「天に守られている、運が強い」と信じ、ついていくことになり、結果として二人とも排除されることになります。
上総広常はすごみがあって、言っていることが単刀直入で分かりやすいです。
義時を気に入ったようで、奥州から送られてきた砂金を義時にあげたりしていました。
そして、頼朝につくかどうかの最後の判断材料として、頼朝の天運を試してみるということになりました。
天運を味方につけたことが証明され、上総広常は頼朝につくことになりました。
頼朝との対面のシーンがスカっと痛快でした。頼朝の器の大きさに、広常だけでなくその場にいた皆が納得した瞬間だと思います。
そんな上総介ですが、15回「足固めの儀式」が彼の最終回です。
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阿野全成(新納慎也)
7話で全成も登場します。仁田常忠に連れられて、実衣のいる伊豆山権現に来るという設定です。
醍醐寺で20年修行した僧で、まだ初登場のこの時点では、呪文も効果なしで、ほのぼのキャラです。
頼朝の異母兄弟ということで、兄の挙兵を聞いて矢も楯もたまらず駆けつけました。
全成さんはどこか浮世離れしたキャラと中性的な容貌で、あんな壮絶な最期が待っているとは思いもしませんでした。
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まとめ
7話で新登場の上総広常、梶原景時、そして阿野全成は、35話の時点ではもういません。
亀の前の旦那さんは、結局殺されてしまったのかも気になります。
回を追うごとに頼朝と安達盛長のあ・うんの呼吸が冴えてきています。
今回見返してみて、老兵の皆さんの健在ぶりも楽しみになってきました。
ここからは、入れ替わりの激しいパワーゲームが展開されていきます。
一話一話に散りばめられたセリフが後になって「そういうことだったのか」とわかることが多くて、一番最初に見た時の笑いと感動、繰り返し見て気づく新しい発見もあり、どんな見方をしてもすごく楽しめます。
やめられないとまらない大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
まだ『鎌倉殿の13人』を見ていない方も、何話か見たけれど見逃している方も、ぜひ1話からのイッキ見をおすすめします。
>>こちらの記事で『鎌倉殿の13人』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
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