水曜日午後10:00に放送中のNHK『歴史探偵』
『鎌倉殿の13人』比企能員の佐藤二朗さんが所長を務める探偵結社が歴史の謎を解きます。
現場調査、科学実験、シミュレーションを駆使しての新感覚の歴史番組です。
NHKプラスで放送後7日後まで視聴できます。
(例)10月12日放送「3代将軍実朝」は、「10月19日午後10:44まで」と表示されていました。
今回は『鎌倉殿の13人』コラボスペシャルの4回分と「武士の都・鎌倉」の全5回分をまとめました。
『鎌倉殿の13人』の5回を含む『歴史探偵』全53回はU-NEXTのNHKオンデマンドで視聴できます。
放送日の新しい順番に記載していきます。
10月12日放送 52回 「3代将軍 源実朝」ゲスト・柿澤勇人
ゲストは実朝役を好演されている、柿澤勇人さんです。
所長の佐藤二朗さんとは、舞台での共演をきっかけに飲み友達だとか。
オンエアではカットされていましたが、高円寺で年越し飲み会するほど仲良しみたいです。
ゲストはセット後ろにあるドアから入ってきます。
柿澤さんは「トントン」とノックして入ってこられました。
二郎さんが、
ノックして入ってくるとは偉い。
今まで『鎌倉殿』では、山本耕史さん、迫田孝也さんとがきたが
ドアをノックしたのは君が初めてです。
『歴史探偵』10月12日放送より
番組では、実朝が命じて作らせた宋船の大きさや、ビックプロジェクトが成功したかどうかを、様々な角度から調査し、シュミレーションしていました。
また、実朝暗殺事件の首謀者は北条義時?三浦義村?説について紐解いていました。
今までのパターンだと、
公暁が髪の毛も剃らず籠って実朝を呪詛しているという状況だとすると、
頼朝だったら謀反の疑いをかけて、公暁を排除。
義時も、トウを派遣して公暁を暗殺していたのでは。と思うので、
公暁を放置していたこと自体、実際に加担していないだけで背中を押したのは義時と義村では?
と思いました。
『鎌倉殿の13人』31話”あきらめの悪い男”の最後、比企尼の言葉が公暁の呪縛になってしまいました。
7月20日放送 44回「鎌倉バトルロイヤル」ゲスト:山本耕史
後半戦のカギを握る三浦義村役の山本耕史さんがゲスト。
二朗さんと山本さんのネタバレに注意しながらのやりとりが面白いです。
44回「鎌倉バトルロイヤル」では『鎌倉殿の13人』23話「狩りと獲物」の巻狩りを取り上げて、
驚くべきスケールだったことや、時政の野望を深堀りしていました。
曽我兄弟の仇である工藤祐親の所領の伊東では鉄が採れることと、鎌倉への海路も便利なことから
「曽我事件」では、実は時政が工藤祐親の所領を奪おうとしたというのは初耳でした。
比企や畠山を滅ぼした時も、武蔵の国を奪いたかったからでした。
この時代、血縁以上に乳母と乳母子の関係が強力だということも、なるほどと実感しました。
番組の最後の山本耕史さんの言葉です。
ぼくらがやっているのが実際の出来事で、歴史探検でやっている内容が「説」みたいな
歴史を逆からのぞいているような、おかしな感覚になりました。
『歴史探偵』7月20日放送より
6月15日放送 41回「北条政子」ビデオメッセージ:小池栄子
41回は、小池栄子さんがビデオメッセージで登場しました。
小池栄子さん、前半は冗談っぽく、後半はきりっとしてこんなことを話されました。
わたしの悪口言わないでね。いっぱい褒めてください。
所長(佐藤二朗)の力によって、
わたしが新しい政子像をつくろうとしているところを伝えてください。
『歴史探偵』6月15日放送より
二朗さんは
非常に賢くて、視野も広くて、思慮も深い。
小池栄子が演じる北条政子だと思って共演してきた。
『歴史探偵』6月15日放送より
日本三大悪女、頼朝の妻・北条政子、豊臣秀吉の妻・淀君、足利義政の妻・日野富子の一人に数えられる北条政子。
「怖く」て「強い」というイメージがありますが、小池さんは新しい政子像を演じておられます。
番組では、鎌倉時代の女性の地位や、政子の政治力を新しい歴史研究などから紹介。
承久の乱での政子の演説が、シェークスピア作『ジュリアス・シーザー』のアントニーの演説に文章構造が似ているとのこと。
『鎌倉殿の13人』で小池さんがどんな風に演説するのか、今から楽しみです。
ここまでずっと血で血を洗うパワーゲームだったのが、政子が尼将軍として手腕を発揮したことで、
非暴力の交渉と法治国家への進化が一層進んで、泰時の御成敗式目へとつながっていきます。
4月27日放送 35回「ヒーロー源義経」ゲスト:迫田孝也
義経の顔グラフィックを作る。というのがメインテーマでした。
『鎌倉殿の13人』で3D地図監修をされているシブサワ・コウさんが登場されます。
最近の歴史研究で明らかになってきた、義経の容姿に関する記述から
「色白で前歯が出ている」「ひげを生やしている」をポイントに顔グラ制作。
また、鎧の大きさから、推定身長は151センチだったと判明しました。
そして、鵯越の逆落としについての新しい見解が発表されました。
1月12日放送 26回「武士の都・鎌倉」
ゲストはいませんが『鎌倉殿の13人』の御家人がどこに住んでいたのかや、
鎌倉攻めに関するシュミレーションが興味深いので、併せておすすめします。
『鎌倉殿の13人』20話”帰ってきた義経”で、義経が鎌倉攻めのプランを義時に話します。
今回のシュミレーションのように神風が吹いてエクマン輸送現象が起きない限り、義経が提案したプランが鉄壁だと再認識しました。
切通しがキルゾーンだったというシュミレーションが、非常に面白かったです。
まとめ
管理人は神戸出身なので、鵯越や『鎌倉殿の13人』で出てきた鉢伏山という地名も馴染みがありまして
実際の距離感から、鵯越の逆落としと、一の谷の合戦がしっくりきていなかったのですが、
35回「ヒーロー源義経」を見て、すっきり腑に落ちました。
今回『鎌倉殿の13人』に関連のある放送回をイッキ見して、山本耕史さんのコメントの
ぼくらがやっているのが実際の出来事で、歴史探検でやっている内容が「説」みたいな
歴史を逆からのぞいているような、おかしな感覚になりました。
『歴史探偵』7月20日放送より
は『鎌倉殿の13人』視聴者の方々も同じように感じているのではと思いました。
あなたは、三谷幸喜さんの『鎌倉殿の13人』と、『歴史探検』で知る歴史見解、どちらが好きですか?
今回は『鎌倉殿の13人』コラボスペシャルの4回と「武士の都・鎌倉」の全5回をまとめました。
『歴史探偵』全回は、U-NEXTのNHKオンデマンドで視聴できます。
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