大河ドラマ『鎌倉殿の13人』34話は、三代将軍・実朝が鎌倉殿にふさわしい文武両道の教育を受けながら成長していきます。一方、時政の横暴ぶりがとまりません。そんな中、実朝の婚儀とともに、義時にも縁談がもちあがります。京都では後鳥羽上皇が鎌倉とのパワーバランスに策をめぐらせます。武蔵の所領をめぐって時政と畠山重忠の間に亀裂が入ろうとしています。
34話あらすじ(ネタバレ注意)
源実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)のいとことの婚姻が決まり、政子(小池栄子)の心配をよそに喜ぶりく(宮沢りえ)。一方、京では後鳥羽上皇が源仲章(生田斗真)、慈円(山寺宏一)らと鎌倉の行く末について思いを馳せていた。そんな中、北条時政(坂東彌十郎)から代々受け継ぐ惣検校職のお役目を返上するように求められた畠山重忠(中川大志)が、疑念を抱いて義時(小栗旬)に相談。その義時ものえ(菊地凛子)を……
引用:https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/34.html
源実朝(柿澤勇人)「実朝ようこそ」
頼家とは全くタイプが違う実朝。演じるのは『鎌倉殿の13人』初登場の柿澤勇人さんです。
柿澤勇人さんは1987年生まれの34歳。神奈川県出身。サッカーで高校の推薦入学をするほどの腕前(脚前)でしたが、高1の時に劇団四季「ライオンキング」を観てミュージカル俳優を志します。劇団四季入団後、数々のミュージカルの主演を務めました。現在は活躍の場を広げていらっしゃいます。
柿澤勇人&staffのTwitterによると、『鎌倉殿の13人』のクランクインの日に小栗旬さんがマスクに「実朝ようこそ」と書いてくださっていたそうです。義時、やさしい。
柿澤さんは数々のミュージカルに出演、お祖父さんと曾祖父さんが三味線と浄瑠璃の人間国宝でおられます。芸のDNAが半端ない方ですね。サッカーも秀でておられるので、実朝が蹴鞠をしたり、和歌を詠うシーンが楽しみですね。トキューサ(時房)役の瀬戸康史さんもサッカー経験者で蹴鞠が上手ですので、お二人の蹴鞠共演が見られるかもしれません。
2022年9月4日の柿澤さんのインタビューより、ご紹介します。
「実朝は争いはしたくなくて、その上で、政をしていく将軍なので、今まで出てきたキャラクターとはまったく違う役です。最初は弱々しく見えると思うんですけど、だんだん成長していって、いい将軍になっていくと思うので、見守って応援していただけたら幸いです。」
NHKラジオ深夜便(2022年9月4日放送分「もっと、鎌倉殿の13人」)より。
柿澤勇人の出演作品
大河ドラマ
・平清盛(2012年) 以仁王 役
・軍師官兵衛(2014年) 森蘭丸 役
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ミュージカル
・ロミオ&ジュリエット(2013年) 主演・ロミオ 役
・デスノート The Musical(2015~2017) 主演・夜神月 役 など多数
そういえば、実朝の乳母・実衣の衣装の赤が際立ってきました。政子(白黒)、りく(黄色)との対比がすごいです。
平賀朝雅(山本崇)
時政とりくの娘婿の平賀朝雅(山本崇)は、源氏の血を引き、頼朝からの信頼も厚かった人物です。畠山重忠が惣検校職を務めていた武蔵の国の国司で、京とのパイプ役も果たす重要な役割を担っていました(ドラマの中では、比企が武蔵の国司の設定でした。)。源仲章(生田斗真)にそそのかされて(黒幕は後鳥羽上皇)、ダークサイドに落ちていったのは、御家人の身分ではなく源氏の出だったために「可能性あり」と思ってしまったためです。山本崇さん演じる平賀朝雅は、堂々としているというより、ちょっと気の弱い怪しい人の雰囲気が漂っています。
時政とりくの息子・政範(中川翼)を京で迎える際の紅葉の下にたたずむ朝雅は、陰影が絶妙で「雅」でした。
山中崇さんは、1978年生まれの44歳。東京出身の俳優さんです。朝は『ちむどんどん』、大河『鎌倉殿の13人』の他にも出演多数。引っ張りだこです。
山中崇の出演作品
NHKドラマ
・連続テレビ小説 『ごちそうさん』(2013年度後期)室井幸斎 役
・大河ドラマ 『おんな城主 直虎』
・連続テレビy小説『ちむどんどん』(放送中)田良島甚内 役
『半分、青い』、『エール』にも出演
↑全作品U-NEXTで視聴できます。
・日テレ『オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜』雲川幸平 役 など多数
時政と畠山重忠
この頃、畠山重忠が武蔵の北側の秩父地方、足立遠元が南側の現在の足立区・墨田区の辺りを治めていて、その中間を比企が治めていました。
比企が滅んでしまったので、この中間地帯がぽっかり空いた形になり、時政が中間地帯だけでなく、武蔵全体を取っちゃおうかなーと動き始めています。
時政の良い人ぶりがもう見れなくなるのかと思うと胸が苦しくなります。りくの入れ知恵だけではなく、時政本人もその気になっているところが、悲しいです。権力って怖いです。
畠山重忠と足立遠元の二人が時政に呼ばれます。武蔵の国司を、時政の婿の平賀朝雅から重忠に譲るとの話がありました。国司は名前だけのもので、惣検校職こそ実権を掌握できることから、重忠は困惑します。すぐに義時に時政の話を伝え、いざとなれば命を懸けると義時に伝えました。舅殿、やりすぎですね。
和田義盛と巴
和田義盛&巴の「癒しキャラ」が確立してきました。33回でも義時が和田の館で酒を酌み交わし、運慶に再会し「悪い顔だが、悩んでいる顔だ」だと言われて、義時が少し救われたシーンがありました。
33話あらすじと感想
「疲れたら和田のところに行って、うまいモノを食べて飲む!」に尽きます。木曽義仲も空の上で巴の幸せを喜んでいると思います。
実朝のジビエ初挑戦なのに、その鹿に「鹿之助」なんて名前をつけて、巴が鳴き真似をして、それで食べる?と逆効果でしたが、場を大いに和ませました。実朝には、義盛&巴や、泰時夫婦の話を聞いて、結婚に夢を持ってもらいたいです。
のえ(菊地凛子)
のえ(のちの伊賀の方)は、二階堂行政の孫、文官と武官の橋渡しとしては申し分ない縁組です。
ですが、三浦義村ではなく、八田知家に見立てを頼む時点でうーん。な展開が予想できました。
となると、「いい!いい!」とのえを絶賛していたトキューサも女を見る目がないということになります。泰時が最後に目にした光景がどこまで本当なのか、ハラハラドキドキする部分です。
キノコ、鹿鍋に入れたらおいしいですよね。
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もしかして、来年の大河を見据えて、松潤からのキノコでしょうか?
のえを演じている菊地凛子さんは、1981年生まれ、神奈川県出身です。夫・染谷将太さんとの間に2人子どもさんがいます。
菊地凛子さんの出演作品
映画
・『バベル』(2006年)綿谷千恵子役
・『ノルウェイの森』(2010年)直子役
・『大怪獣のあとしまつ』(2022年)真砂 千役
ドラマ
・『獣になれない私たち』(2018年)橘呉羽役
・『時空警察・復活スペシャル』(2019年)九品仏さやか役 など多数
名セリフ・名場面
名セリフ
34回の名セリフは、文句なしで三浦義村による「処世の術」です。
「後腐れのない、おなごとの別れ方について(中略)私はおなごの前では力の限りを尽くします。」
バックの「天命」が効いています。
のえさんの見定めも、できれば義村にお願いしたかったです。
名場面
義時が泰時に頼朝の形見の小さな観音像を譲るシーン。義時は政子からこの観音像を手渡されて、鎌倉を託されましたが、結局、頼家を死に追いやってしまいました。自戒も込めて泰時に鎌倉の将来を託したのだと思います。
泰時のそばには、鶴丸がいて、初がいます。泰時(坂口健太郎)と妻・初(福地桃子)と鶴丸(きづき)、生まれた時から一緒に成長してきた3人だからこその信頼感が伝わってきて、これから先、泰時が大変な局面になっても、この3人の絆は固いのだろうなと思い、心強く思いました。
まとめ
34回は実朝の成長や、義時の結婚話と鎌倉で穏やかな時間が流れていて、ちょっとホッとした放送回でした。政子のさりげない優しさで、実朝が和歌に目覚めていきます。そしてそして、義時の「キノコ」作戦はどこまでも続きます。のえの本性は?泰時との関係も気になります。34回の最後では、時政とりくの愛息・北条政範(中川翼)が京についた2日後に急死します。ここからまたジェットコースター並みの展開になるのかと思うと、続きが見たいような見たくないような。時政、気のいい舅さまのままでいてほしかったです。残念。
「キノコ」作戦だけを見返しても、三谷さんがまいた布石を拾い集めるのも楽しいです。
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本ページの情報は2022年9月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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