2024年大河ドラマ『光る君へ』第4話のタイトルは”五節の舞姫”。
ラストシーンでの”五節の舞姫”姿の美しさに目を奪われました。そして、その美しさとは対照的にまひろに突き付けられた驚愕の事実。
第4話は「人だからこそ」がキーワード。愛憎交えた心の機微が描かれた回でした。
第4話の再放送は?
大河ドラマ『光る君へ』の再放送は、地上波では放送翌週の土曜午後1:05から放送されます。
放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や『光る君へ』第1話からの見逃しイッキ見には、
U-NEXTでNHKオンデマンドがおススメです。
第4話「五節の舞姫」のみどころは
そんなあなたに、ネタバレあらすじとみどころと『光る君へ』の視聴方法をお届けします。
”五節の舞”のシーンが平安時代にタイムスリップしたようなすばらしい映像美でした。暗闇の中での松明の灯、雅楽の笛の音、まひろの衣装も舞も、見ている公達たちの様子も、何とも言えず趣がありました。そして、その後に控えている驚愕の事実も、全てが素晴らしい演出でした。
許せないけど、許す。思っているのに伝わらない。そんな「人だからこそ」の愛憎渦巻く感情が第4話では随所に見られます。まひろの「心の声」も聞こえてきて、じわじわと気持ちがこみ上げてきます。
第4話「五節の舞姫」あらすじ(ネタバレ注意)
互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子さん)と道長(柄本佑さん)だったが、まひろはついに素性を明かす。道長も真実を語ろうとするが…
その頃、円融天皇(坂東巳之助さん)の譲位を知った詮子(吉田羊さん)はねぎらいの挨拶のために円融天皇に謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。
ある日、まひろは倫子(黒木華さん)からの依頼で、即位した花山天皇(本郷奏多さん)の前で五節の舞を披露する舞姫に選ばれる。そこでまひろは驚愕(がく)の真実を知ることに…。
後にまひろの夫ととなる宣孝(佐々木蔵之介さん)がまひろの一番の理解者でとても好感が持てます。直秀(毎熊克哉さん)もまひろを陰ながら見守っていく予感がします。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
第4話の紫式部(まひろ)は15歳。
紫式部の生涯を年表にまとめてみました(数え年なのと、生没年に関しては諸説あります)。
第4話にあたるのは、赤字の部分です。
年 | 年齢 | 出来事 | 天皇と周辺 |
---|---|---|---|
966年 | 三郎/道長が生まれる | 円融天皇 | |
970年頃? | 1歳 | まひろ/紫式部が生まれる | |
978年 | 8歳 | 三郎/道長と出会う 母・ちやはが亡くなる | |
984年 | 15歳 | まひろが成人する。 父・為時、式部省の役人に。 | 花山天皇即位 |
986年 | 17歳 | 為時、解職。 | 一条天皇即位 |
990年 | 19歳 | 藤原定子が一条天皇に入台。 兼家を継ぎ、道隆が関白に | |
993年 | 22歳 | 清少納言が定子に仕える | |
995年 | 25歳 | 道隆が死去、道長が右大臣に | |
996年 | 27歳 | 父・為時の赴任地・越前に同行。 | 道長、左大臣に。 |
998年 | 29歳 | 帰京。藤原宣孝と結婚する。 | |
999年 | 30歳 | 長女・賢子(大弐三位)出産。 | 彰子が一条天皇に入内。 一条天皇と定子に敦康親王誕生 |
1000年 | 定子が皇后、彰子が中宮に。定子死去。 | ||
1001年 | 32歳 | 藤原宣孝と死別。 『源氏物語』の執筆開始。 | |
1005年 | 36歳 | 道長の求めで宮仕え開始。 道長の娘・彰子に仕える。 | |
1006年 | 37歳 | 宮仕えを放棄→再び戻る。 | |
1008年 | 39歳 | 『源氏物語』が人気になる。 | 一条天皇と彰子の間に敦成親王(後の後一条天皇)誕生 |
1009年 | 40歳 | 一条天皇と彰子の間に敦良親王誕生 | |
1010年 | 41歳 | 『紫式部日記』執筆開始。 | |
1011年 | 42歳 | 弟・惟規死去。 | 一条天皇が退位。三条天皇即位。 一条天皇死去。 |
1012年 | 43歳 | 彰子が皇太后となる | |
1013年 | 43歳 | 宮仕えを辞める | |
1014~31年 | 44~61歳 | 紫式部死去(諸説あり) | |
1028年 | 道長死去(62歳) |
キューピット・直秀(毎熊さん)
直秀がキューピットとなって、まひろと道長が再会します。
道長:すぐ怒るんだな。よく偽りを言う女子だな。
『光る君へ』第4話より
と言いながら、まひろの言葉と行動をよく見ていて、まひろの気持ちを汲むことができる道長。
物事を大きくとらえる道長の性格がここにもよく現れています。道長は器が大きいですね。
二人がいい感じになったところへ、藤原宣孝(佐々木蔵之介さん)が現れます。この頃は、まひろを娘のように考えているように思います。
そして、もう一人のまひろのサポーター直秀(毎熊克哉さん)が、道長に忠告します
直秀:散楽には来るな。娘の心をもてあそぶのはよせ。手を引け。右大臣家の横暴は内裏の中だけにしろ。
『光る君へ』第4話より
この後のシーンで、直秀は左大臣・源雅信邸に盗みに入る盗賊団にいました。色んな面を見せてくれる直秀。まひろと道長の生涯に深く関わってきそうで、直秀の動向に目が離せません。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
宣孝(佐々木蔵之介さん)の存在感
まひろに「あの男(道長)には近づくな。」と諫める宣孝。
この時点では、道長その人であることは認識していないような描き方です。
まひろは父・為時(岸谷五朗さん)に指示されて、左大臣家に間者として出入りするようになったことを宣孝に吐露します。
宣孝:父上も人だからじゃ。
『光る君へ』第4話より
しかし、まひろが倫子(黒木華さん)に興味を抱き、間者になることを断らなかったことを聞くと
宣孝:(まひろも)人だからじゃだな。
『光る君へ』第4話より
まひろは「父を分かることも、許すこともできません。」と複雑な心境を宣孝に話します。
宣孝:なんにせよ 思いが屈したらわしに吐き出してみるがよい。良い策が見つからずとも心の荷を軽くすることぐらいできよう。
『光る君へ』第4話より
この包容力、いいですね。この先もまひろを見守ってあげて欲しいです。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
詮子の哀れ、兼家と三兄弟。
円融天皇(坂東巳之助さん)の譲位を知った藤原詮子(吉田羊さん)が円融天皇をねぎらうために謁見します。
本来なら、お互いに「ご苦労であった」「いえ帝こそ。」と言葉が交わされると思うのですが、円融天皇と詮子の間には深い溝ができていました。
円融天皇は詮子のあいさつに苛立ちを込めて
円融天皇:朕に毒を盛ったのは、おまえと右大臣の謀か。懐仁(親王)が東宮(皇太子)となるために、朕は引く。なれど、おまえのことは生涯許さぬ。二度と顔を見せるな。去れ!
『光る君へ』第4話より
円融天皇が投げた扇子が詮子の顔に当たって、詮子の頬から血が流れます。
円融天皇:人の如く血なぞ流すでない。鬼めが。
『光る君へ』第4話より
円融天皇のひどい仕打ちに詮子が憐れで仕方ないですが、表面に見えていることだけで判断せず、怒りの矛先が詮子ではないことを分かって欲しいですね。
絶望の淵にある詮子は、三人息子を酒を酌み交わしている父・藤原兼家(段田安則さん)を問い詰めます。それぞれの反応で、兼家と息子たちの立ち位置がはっきりします。
反応 | 誰 | 性格 |
---|---|---|
どこ吹く風 | 父・兼家 | 狡猾 |
初めて事実を知る | 長男・道隆 | 正直 |
毒盛り実行犯 | 次男・道兼 | 汚れ役 |
距離を置く | 三男・道長 | 大器晩成 |
父・兼家が思い描いた通りの三兄弟の立ち位置が確定したと感じました。詮子に敬語を使いながら酒を飲む兼家の満足そうな顔が恨めしかったですね。
このシーンに関して、詮子を演じている吉田羊さんのインタビュー「君かたり」
が番組公式X(旧Twitter)で公開されています。
第4話、兼家に詰め寄るシーンについての部分を引用させていただきます↓
予想以上に孤独でした。父上に対して常々感じていた不信感ですとか、それに付随する兄弟たちへの不信感ですとか、あとは円融天皇の気持ちを取り戻したいと希望を抱いて歩んできた彼女が、父の所業によってそれが絶たれたという絶望とか、本当に色々な感情がこのシーンの彼女の怒りの奥にないまぜになって渦巻いていて。
でも、その感情をどれだけ出しても、暖簾に腕押しじゃないですけれども、全く父上には響かない。そして、兄弟たちも全く加勢をしてくれない時に、やっぱり自分が貴族に女として生まれたことに対する理不尽さとか、それに対する自分の悲しみとか悔しさとかを本当の意味で理解してくれる家族は、ここにはいないんだということを、現実として突きつけられる瞬間でもあって。
だからこそ、自分が息子を守っていく。もっと言えば、天皇の妻であるわけですから、いつかこの男たちを自分が牛耳っていくのだという、覚悟みたいなものが生まれた瞬間でもあるのかなと思いながら演じました
『光る君へ』公式Xより
前年の大河ドラマ『どうする家康』でも、茶々(北川景子さん)が慕っていた徳川家康(松本潤さん)が母・お市の方(北川景子さん二役)を見捨てたところから、自分で「天下を取る」と覚悟を決めました。政に操られるのも女、政を操るのも女です。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
エキセントリックな花山天皇
即位するにあたって、蔵人頭に実資(ロバート秋山さん)を再任するシーンがありした。実資が固辞すると、花山天皇は「なぜじゃ」×6回攻撃、挙句の果てには傍にいた藤原義懐(高橋光臣さん)たちの烏帽子を取ってしまう始末。烏帽子を取るのは当時の男子にとっては恥辱の極み。
それに寵愛する藤原祇子とのシーン。えぇーっと思いましたね。
扇を足で使うのに続き、常軌を逸した行動が過ぎる花山天皇。エキセントリックなキャラクターが立ちすぎて、ちょっとびっくりです。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
月明りの美しさ
花山天皇が即位して、東宮時代に見捨てず指南役を務めてきたまひろの父・為時(岸谷五朗さん)が官職を得ます。まひろと弟・太郎のシーン。月明りが美しいですね。
「明日にならば、また父に腹が立つわ。」と話すまひろと太郎。
月明りに照らされた二人の姿が美しいですね。
平安時代の月明りの様子が再現されているような感覚になりました。照明と映像の美しさに感動しました。
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
五節の舞
松明が照らされる中、雅楽の笛の音。まひろの衣装と舞の優雅さ。全てが完璧で美しい映像に魅了されました。真上からの映像もアジアの映画を見ているようで、カメラアングルも素晴らしいなぁと思いました。
まひろは「五節の舞」を舞うことで、驚愕の事実を知ってしまうことになりますが、これも運命なんだと感じました。
居眠りしている道長だけが、今風だなぁと思いました…笑
>>U-NEXT31日間無料体験で「光る君へ」見逃しイッキ見はこちらから!
第4話「五節の舞姫」のキャスト&制作陣
役名 | 俳優名 |
まひろ | 吉高由里子 |
藤原道長 | 柄本佑 |
源倫子 | 黒木 華 |
藤原道隆 | 井浦 新 |
藤原詮子 | 吉田 羊 |
藤原道兼 | 玉置玲央 |
太郎 | 高杉真宙 |
藤原実資 | 秋山竜次 |
藤原公任 | 町田啓太 |
藤原行成 | 渡辺大知 |
藤原斉信 | 金田 哲 |
藤原義懐 | 高橋光臣 |
藤原顕光 | 宮川一朗太 |
赤染衛門 | 凰稀かなめ |
いと | 信川清順 |
乙丸 | 矢部太郎 |
百舌彦 | 本多 力 |
藤原為光 | 阪田マサノブ |
藤原祇子 | 井上咲楽 |
まひろ(幼少・回想) | 落井実結子 |
ちやは(回想) | 国仲涼子 |
安倍晴明 | ユースケ・サンタマリア |
藤原穆子 | 石野真子 |
師貞親王(花山天皇) | 本郷奏多 |
円融天皇 | 坂東巳之助 |
直秀 | 毎熊克哉 |
藤原頼忠 | 橋爪淳 |
源雅信 | 益岡 徹 |
藤原文範 | 栗田芳宏 |
藤原惟成 | 吉田亮 |
懐仁親王 | 石塚陸翔 |
茅子 | 渡辺早織 |
肇子 | 横田美紀 |
しをり | 佐々木史帆 |
輔保 | 松本実 |
九々利 | 上田実規朗 |
磯丸 | 谷川 功 |
百成 | 吉田壮辰 |
白太 | 佐久本歩夢 |
黒太 | 原池 優 |
藤原宣孝 | 佐々木蔵之介 |
藤原為時 | 岸谷五朗 |
藤原兼家 | 段田安則 |
題字・書道指導 | 根本知 |
語り | 伊東敏恵アナ |
作 | 大石静 |
音楽 | 冬野ユミ |
テーマピアノ演奏 | 反田恭平 |
制作統括 | 内田ゆき、松園武大 |
演出 | 佐々木善春 |
『光る君へ』のキャスト一覧はこちらから
U-NEXT31日間無料体験で『光る君へ』1話からイッキ見はここから!
まとめ
2024年大河ドラマ『光る君へ』第4話のタイトルは”五節の舞姫”。
ラストシーンでの”五節の舞姫”姿の美しさに目を奪われました。そして、その美しさとは対照的にまひろに突き付けられた驚愕の事実。
第4話は「人だからこそ」がキーワード。愛憎交えた心の機微が描かれた回でした。
そんなあなたに、ネタバレあらすじとみどころと『光る君へ』第4話「五節の舞姫」の視聴方法をお届けしました。
大河ドラマ『光る君へ』は放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や第1話からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドが最強におススメです。
U-NEXT31日間無料体験で『光る君へ』見逃しイッキ見はここから!
『光る君へ』大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
あらすじや人物相関図、そして豪華な出演者インタビューなど盛りだくさんの内容です。
『光る君へ』大河ドラマガイド。出演者のインタビューのほかに、歴史の新常識も書かれていて、ちょっと違った角度から楽しめます↓
『光る君へ』のサウンドトラックはこちらから↓
本ページの情報は2024年1月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
コメント