『団地のふたり』は、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」で配信中です。
この記事では
・小説『団地のふたり』は、どんな話か知りたい。
・ドラマ『団地のふたり』との違いを知りたい
・目を使わず、ながらで『団地のふたり』を耳で読書する方法を知りたい!
そんなあなたにお届けします。
管理人は、ここ数年目の疲れがひどくて紙の本を読むのがつらくなり、大河ドラマ『光る君へ』放送時に『源氏物語』をオーディブルで聴いて以来、耳読書にハマっています。それからというもの、読書のスタイルがガラッと変わりました。

オーディブルで聴いていると、小泉今日子さん演じるのえちと、小林聡美さんのなっちゃんが織りなす団地でのほっこりドラマ『団地のふたり』の光景がパーッと広がります。
オーディブルはAmazonが提供するサービスで物語をナレーターが朗読。目を使わずに、家事をしながら・通勤中も・目を閉じて、物語の世界に入り込めるのが魅力です。藤野千夜さんの小説『団地のふたり』を耳読するにはオーディブルがおススメです。オーディブルの30日間無料お試しはこちらから↓
『団地のふたり』原作のみどころ(ききどころ)
ドラマ『団地のふたり』を見たので、知っている(と思っていた)光景には、こんなに細やかな世界が広がっていたんだ~と改めて気づけるところが最大のみどころ(ききどころ)です。
ドラマでは、産直のお野菜が届いて、なっちゃんが焼いて二人で食べている映像が流れましたが、原作では「○○の○○という野菜」や、それがどんな頻度で送られてくるのかなど、本当に細かい周辺情報を知ることができます。また、食に関する描写が細やかでとても参考になります。

ドラマで見て、いいなぁと思っていたものや場所の具体名が分かるので、食べてみたい、買ってみたい、あんな風に調理してみたい、とより強く思いました。
小説『団地のふたり』の展開は、ドラマよりさらにゆったり時が流れていて、のえちとなっちゃんや周りの人達の心の機微が細やかに描かれています。団地で暮らす人たちの血の通った様子が深くて、読み(聴き)ごたえたっぷりです。
「団地」という場所の持つ静かなエネルギーと「食」を通しての楽しみが、ページ(声)からじんわり沁み出てくるような作品です。
派手な展開はなくて、じんわり心にしみ込む。耳から聞くことで、「ああ、この感情、私もわかる」とふっと気づかされる瞬間が何度もありました。
『団地のふたり』原作を耳読した感想(ネタバレなし)
正直に言うと、最初は『団地のふたり』を耳で聴くのは少し迷いがありました。ドラマと全然違っていたらどうしよう。活字でじっくり味わうべきでは?と思っていたのです。
けれど、Audibleで再生をはじめてすぐにその不安は消えました。
朗読者さんの元気な中に落ち着いた語り口が、まるでなっちゃんがそばで日常を語ってくれているような心地よさ。※ちなみに朗読は小林聡美さんではありません。
ゆっくりとしたテンポが、作品の中の「団地」という時間の流れとぴったり重なっていて、あっという間に引き込まれていきました。

管理人は、用事をしながらの自分が元気なお昼には1.5倍速で聴いて、夜は1倍速で聴くのが好きです。
佐久間のおばちゃん(ドラマでは由紀さおりさん演)が網戸が破れたからお願い~となっちゃんに言うところ。ドラマでは、なっちゃんとのえちが「お助け隊」の扮装で修理に行くのですが、原作では、佐久間のおばちゃんがこう言ってきた時に「ネットで調べればいいですよ」「自治会に相談してみては」なんて返事がほしいわけじゃないくて、「助けて欲しいんだ」と思う。というなっちゃんの心の動きが細やかに描かれていて、聴いていて「わかるわかる、そうなのよね~」と相槌を打っている自分に気付いたりしました。
日々のなかにある、ちょっとし「間」や「呼吸」が音の中に見えてくるような感覚もしました。目で読んでいたら気づかなかった、声の抑揚やテンポから伝わる人の気持ちが、耳読だと自然に染み込んでくるのです。
家事をしながら、移動しながら、ちょっと疲れた夜にも。目に優しく、心に沁みる物語として、耳読との相性はとても良い一冊だと感じました。

台所でコトコト煮物の匂いが立ち上る風景を思い浮かべながら、じんわりと温かい気持ちになります。かなりおススメです。
『団地のふたり』原作とドラマの違い
原作とドラマを比べてみて、まず感じたのは、世界観がとても忠実に再現されていることです。まるでロケ地の滝山団地が先にあって、あて書きで書かれたのではないかと思うほどのフィット感。
そして、Audibleで原作を耳読していると、ドラマ『団地のふたり』のキャストの小泉今日子さんや小林聡美さんの声や表情が頭に浮かんできました。それほどまでに、ドラマは原作の雰囲気を大切に作られていたのだと思います。
一方で、耳を澄ませていると、「あ、ここは少し違うな」と思う部分もちらほらありました。
たとえば、団地の階数や建物の雰囲気、駅からのアクセス距離感など、映像で観るとスッと入ってくる情報が、原作ではもっと具体的に描かれていて、おーなるほど~と思う箇所がたくさんありました。
それと、ドラマでなっちゃんがフリマサイトで落札された商品を発送するのは、留学生のユンくんがバイトしているコンビニからですが、原作では郵便局も利用しているのかぁと思ったり、原作の登場人物で今回ドラマでは役どころの違う人がいて、もしかしてドラマの続編があるのかも。と期待しました。

なっちゃんが好きなサイモン&ガーファンクルの曲が由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」に似ている。と言うくだりには、佐久間のおばちゃんを思い出してニヤニヤしてしまいました笑。
「同じ出来事を、ちょっと違う角度から見ている」ような感覚で、原作を耳で聴くことで、
ドラマだけでは気づけなかった登場人物の気持ちや背景に、そっと触れられたような気がしました。
ドラマ『団地のふたり』紹介(原作と一緒に楽しみたい方へ)
NHKプレミアムドラマ『団地のふたり』は、2024年秋に放送された全10話の連続ドラマです。
主演は小泉今日子さんと小林聡美さん。舞台は昭和の香りを残す団地で、子どもの頃からの幼なじみののえちとなっちゃんが、色々あったけど、また50代になって同じ団地で暮らしている中の日常を、丁寧で穏やかなトーンで描いた作品です。
お互いを知り尽くしているからこその、ちょっとした気づかいや沈黙のやりとり。
土鍋の炊き立てご飯や、夏祭りの音、懐かしい昭和歌謡…
「なんでもない日常」の中にある幸せが、じんわりと胸に広がる作品です。
キャスト陣も豪華で、
由紀さおりさんや名取裕子さん、杉本哲太さん、仲村トオルさん、ムロツヨシさん、ユン・ソンモさんなど、それぞれの人生を感じさせる名演技が光ります。
ドラマの作品概要は以下の通りです。
作品名 | 『団地のふたり』(見放題・全10回) |
原作 | 藤野千夜『団地のふたり』 |
脚本 | 吉田紀子 |
演出 | 松本佳奈 金澤友也 |
音楽 | 澤田かおり |
キャスト | 太田野枝:小泉今日子 桜井奈津子:小林聡美 太田節子:丘みつ子 佐久間絢子:由紀さおり 福田陽子:名取裕子 太田厚志:杉本哲太 田川賢一:塚本高史ソンモ 東山徹生:ベンガル 太田昌夫:橋爪功 尹賢友(ユン・ヒョニョ):ソンモ 春日部やすし:中村トオル 森山:ムロツヨシ 沙耶香:田辺桃子 翔太:前田旺志郎 ほか |
ドラマ『団地のふたり』の放送情報・再放送・配信の詳細はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
同じ滝山団地がロケ地のドラマ『幸せは食べて寝て待て』の放送情報・再放送・配信の詳細はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
『団地のふたり』原作小説の概要
藤野千夜さんによる短編集『団地のふたり』に収められた同名小説が、NHKプレミアムドラマ『団地のふたり』の原作です。
舞台は、昭和の面影が残る団地。かつてここで育ち、今また人生の節目を迎えながら戻ってきた二人の女性・幼なじみのノエチと奈津子が、日々の暮らしの中で穏やかに過ごす物語です。
派手な事件や大きな波乱が起こるわけではなく、けれど、お互いの失敗も、誇らしいことも、すべてを知っているからこそ生まれる空気が、この物語の魅力です。
無理に飾る必要のない関係性。ありのままの自分でいられる安心感。
日々の食事やおしゃべりといった何気ない時間が、どれだけ心を温めてくれるかを、静かに語りかけてくれます。

一人で生きていくことに少し疲れた時、誰かと過ごす温もりを思い出したい時に、そっと寄り添ってくれるような一冊です。
藤野千夜(ふじの・ちや)さん
1962年生まれ、福岡県出身。小説家。漫画雑誌の編集者を経て、1995年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞し小説家に転身。1996年『少年と少女のポルカ』で第18回野間文芸新人賞候補。1998年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞受賞。1999年「恋の休日」で第121回芥川賞候補。2000年「夏の約束」で第122回芥川賞受賞。
紙の本で『団地のふたり』を読みたい人はこちらも
「耳で聴く読書もいいけれど、やっぱり本を手に取ってページをめくりたい」
そんな方には、藤野千夜さん『団地のふたり』『また団地のふたり』をおすすめします。表紙のデザインもどこか懐かしくて、手元に置いておきたくなりますね。
「耳読=音で楽しむ読書」は、こんな方におすすめ

オーディブルで『蔦重』の耳読をおススメするのはこんな方々です。
・『団地のふたり』をもっと深く楽しみたい方
・読書の時間がなかなかとれない方
・老眼や目の疲れが気になる方
・家事や用事をしながら耳読をしてみたい方

『団地のふたり』は心地よいBGMやラジオ番組を聴くようなイメージで楽しむ読書にピッタリです。ぜひこの機会にどうぞ♪
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音で読書するAudible版『団地のふたり』の魅力とは?

オーディブル版『団地のふたり』は、朗読のテンポが心地よいところです。一人の読み手の方が声色を替えて登場人物を読み分けられているのですが、これが非常に心地よく、のえちとなっちゃんの感じがよく出ていて、かといって濃過ぎず、絶妙な温度感をしっかり感じ取れます。

管理人は、家事をする時に耳読していますが、片付けの時にはなっちゃんの「ありがと、さよなら~」と言いながら断捨離しています。
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気になる作品を、目の疲れを気にせず、耳から楽しめるのがうれしいポイントです。
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まとめ
小説『団地のふたり』を耳から音の読書をしていると、頭の中に団地のベンチでのえちとなっちゃんが話している光景が鮮明に浮かび上がり、まるで自分も「夕日野団地」に住んでいるような不思議な臨場感に包まれます。
「夕日野団地」に流れる穏やかな時間と、あたたかい空気感を、ぜひ、この機会にどうぞ。
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