2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3回「決戦前夜」は、桶狭間の戦いを目前に控えた回でした。物語は戦そのものよりも「なぜ戦うのか」「侍とは何か」という問いを、登場人物一人ひとりに突きつけてきました。
兄・藤吉郎と弟・小一郎、そして信長の三人の姿が絡み合い、覚悟が固まっていく過程を描いた、非常に密度の高い一話でした。
この記事では、『豊臣兄弟!』第3回「決戦前夜」のあらすじとみどころ、感想とともに管理人・いろはが感じた歴代大河ドラマとの見比べ、名言についてお届けします。
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第3回「決戦前夜」あらすじ
物語の舞台は、織田信長の本拠地・清須へと移ります。
藤吉郎(池松壮亮さん)、小一郎(仲野太賀さん)、直(白石聖さん)の三人は清須に入り、足軽頭・浅野長勝(宮川一朗太さん)に挨拶へ向かいます。直はそこで、長勝の娘・寧々(浜辺美波さん)の侍女として仕えることになります。
侍としての修練が始まる中、兄弟の前に現れたのは、父・弥右衛門の形見を奪い、手柄を横取りした城戸小左衛門(加治将樹さん)でした。藤吉郎は戦を利用して仇を討とうとしますが、小一郎は「仇」「侍」という存在そのものがピンときません。
今川義元(大鶴義丹さん)の大軍が尾張へ侵攻。清須城では籠城か出撃かで家臣たちが揺れる中、信長(小栗旬さん)は沈黙を守り、酒宴を開きます。
やがて、小一郎の予測が的中し雨が降り出します。信長はついに桶狭間への出陣を決断します。直の言葉に背中を押された小一郎もまた、兄と共に戦場へ向かう覚悟を決めるのでした。

松平元康(松下洸平さん)が大高城に兵糧を運び込むシーンもありました。『どうする家康』の第1話を思い出しますね。
みどころ&管理人の感想
第3回は、とにかく「会話の力」が圧倒的でした。戦そのものは描かれないにもかかわらず、45分があっという間だったのは、豊臣兄弟の心理描写と対話が丹念に描かれていたからだと思います。
特に印象的だったのが、有名な「信長の草履を温める」エピソードです。藤吉郎と小一郎が片方ずつ懐に入れていた、という兄弟アレンジには驚かされました。
藤吉郎のハッタリを、小一郎が論理と経験で裏付ける。このやり取りだけで、後の「魅せる兄」と「支える弟」という兄弟の性格と役割分担がはっきりと浮かび上がります。
もともとの仲野さんと池松さんの仲の良さが画面から滲み出していて、サトイモに二人でかじりつく場面や、生活感のある演出も兄弟の絆の深さを際立たせていました。

サトイモがキレイに面取りされていたのは、今っぽいなぁと思いました笑
ちなみに、藤吉郎と小一郎の幼少期を演じた木村優来くんと平山正剛くんは、朝ドラ『あんぱん』で主人公・嵩と千尋兄弟の幼少期を演じていた二人で、木村君と池松さんが似てるねーというところからのキャスティングだそうです。粋なキャスティングですね。
直の名言葉が小一郎を動かした瞬間
今回の名場面は、間違いなく直の言葉です。
利口だから最初から負けるようになった
『豊臣兄弟!』第3回より
先が見えてしまうからこそ挑戦できない。小一郎の気質を、直は的確に言い当てました。
戦を否定しながらも、心の奥では下剋上の世に魅せられている。その矛盾を見抜いた直の言葉は、小一郎にとって「目が覚める」言葉でした。この一言で、小一郎は兄の隣に立つ覚悟を決めた。まさに心の分岐点でした。
信長の描かれ方が深い
小栗旬さん演じる織田信長の描写も、非常に印象的でした。
「何もせん」と言い放ち、舞に興じる姿は一見うつけ。しかしそれは、思い悩み、勝機を見極めるための沈黙でした。小一郎の「和睦」という言葉を「軽い!」と殴りつける場面には、信長の侍としてのプライドがにじみ出ていました。
負けると分かっていてもやらなければならない戦があるという意識は、生活者である小一郎には理解しがたい部分なのだと思いました。かたや、藤吉郎は信長を信じて疑わない。この純粋な思いは信長も嬉しいのだと思います。藤吉郎の猿芝居を本気で心配する姿には、人間味と誠実さが垣間見えました。
藤吉郎たちの仇討ち
藤吉郎が小一郎に耳打ちした「仇討ち」計画。正面切って果たすものではなく、桶狭間という大きな戦の「どさくさ」に紛れて、味方である城戸小左衛門を討つという発想でした。
信長の前で近習たちが舞ったのが「曽我兄弟」の謡曲だったことも象徴的です。鎌倉時代、頼朝が催した「富士の巻狩り」の最中に、曽我兄弟はその巻狩りに乗じて仇討ちを果たしました。今回の桶狭間も同じ構図です。戦に乗じて、個人的な決着をつける。そんな人間臭さがプンプン漂ってきました。

藤吉郎と小一郎の父を演じたのは、NHK教育番組「みいつけた!」のオフロスキー(小林顕作さん)。子どもと共に毎日お顔を見ていたのに全然気づきませんでした。
第3回に登場した名言
市(宮崎あおいさん)と、兄・信長(小栗旬さん)のやりとりです。
義元ごときの首と引き換えにするには、おまえはもったいない妹よ
『豊臣兄弟!』3話より
今川義元の大軍が迫る中、信長は「何もせん」と沈黙し、周囲には理解されない苦悩を抱えていました。そんな兄を案じ、武士の魂を持つ市が「私が人質になって今川の首を取ってくる」と言い切るのも、信長の覚悟を知っているからこそ。唯一無二の兄妹です。
直が小一郎の心を揺さぶった言葉
戦を拒み、中村に一緒に戻ろうと言う小一郎に、直(白石聖さん)が投げかけた言葉です。
利口だから最初から負けるようになったんじゃ。
『豊臣兄弟!』3話より
あんたは下剋上に魅せられたんじゃ。
それなら今戦わなくて、いつ戦うんだ。
利口だからこそ、最初から引いてしまう。
その殻を破れ、と背中を押した直の言葉が、小一郎の覚悟を決めさせました。
歴代大河ドラマとの見比べ【今週のワンポイント】

「草履を温める」逸話は、大河ドラマ『秀吉』では、弟を謀殺した信長の苦しみを慮る気持ちとして描かれていました。
(『豊臣兄弟!』では5月の設定だったので、暖かいのに、なぜ草履を温める必要がある?と信長がつっこんでいましたが)、大河ドラマ『秀吉』で、雪の中で秀吉(竹中直人さん)が草履を温める場面は、冷えた信長(渡哲也さん)の心を温めたいという解釈が加えられていました。
『豊臣兄弟!』ではそれを「兄弟の連携プレー」として本作のテーマの象徴として位置付けていました。
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よくある質問
- Q第3回「決戦前夜」はどんな回でしたか?
- A
桶狭間の戦いを前に、「なぜ戦うのか」「侍とは何か」という問いが、兄弟それぞれに突きつけられる回でした。小一郎が覚悟を決める心の転換点でもあります。
- Q直の名言はどんな意味を持っていましたか?
- A
戦を避けようとしていた小一郎の本心を見抜き、「下剋上に魅せられている」という事実を突きつけることで、覚悟を決める背中を押した言葉でした。
- Q『豊臣兄弟!』はどこで見逃し配信されていますか?
- A
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まとめ
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3回「決戦前夜」は、桶狭間の戦いを前に、豊臣兄弟それぞれの「覚悟」が定まっていく回でした。
戦を拒み続けてきた小一郎は、直の言葉によって自分の本心と向き合い、ついに兄・藤吉郎の隣に立つ決意をします。
一方で信長もまた、誰にも理解されぬ孤独と覚悟を胸に、歴史を動かす決断を下しました。
次回、運命の桶狭間で、豊臣兄弟は何を目にするのか。物語はいよいよ大きく動き出します。

今回から新登場の松平元康(松下洸平さん)にも注目ですね。
本ページの情報は2026年1月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
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