大河ドラマ『べらぼう』第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」の主要キャストを徹底解説します。
※次回、17話は5月4日放送! 4月27日は「べらぼうありがた山スペシャル」放送です。
・16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」の主なキャストと役どころを知りたい。
・『べらぼう』再放送は?どこで見れる?全話を見たい!
というあなたにお届けします。
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【三行あらすじ】16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
・家基・松平武元死亡の犯人は田沼意次では。と噂される
・家基急死事件は証拠のないまま幕引きと言われ、源内と田沼は決裂
・人が変わってしまった源内が人を殺して投獄され…
16話「さらば源内、見立は蓬莱」のキャスト相関図
主要なキャストの相関図をまとめてみました。

主人公・蔦屋重三郎/蔦重(横浜流星さん)

平賀源内のことが心配で気がかりでたまらない蔦重でしたが、最悪の事態になってしまいました涙。
源内が人を殺めて投獄されたと聞いて、須原屋市兵衛、杉田玄白、平秩東作と共に田沼意次に陳情に行きますが、田沼意次と面会しているところに、源内獄死の知らせが届きます。
「田沼様は源内先生に死んでほしかったんじゃないですか?」と意次に食って掛かる蔦重。意次も「ありがた山、察しがいいな」「俺と源内との間には漏れてはまずい話など山ほどある!」と答えます。

蔦重から見た源内は「恩師」、意次から見た源内は「同志」に近いものがあったように思います。
「何を口走るかわからん狐憑きは、恐ろしいからな」の意次の言葉に、蔦重は「忘八!この忘八が!」と叫びます。

蔦重の心の奥から突き上げてくる悲しみや悔しさを包み込んだのは須原屋市兵衛の言葉でした。
蔦重は源内が死んだことを信じないことにする。と須原屋に話します。牢番に源内先生の本のファンがいて、「死んだことにしてトンズラしましょう。どうせ骸は引き渡されないし、誰もわかりゃしませんよ」と思うことにします。

これを聞いた須原屋は年の功で、源内先生を生き延びさせる素晴らしい方法を蔦重に話します。
平賀源内(安田顕さん)

形相がすっかり変わってしまった源内先生。幻聴にも襲われているようで、エレキテルの図面を弥七に持って逃げられたことが大きな打撃になっています。

弥七が登場するシーンは10話のみですが、演じる片桐仁さんの姿が回想シーンで何度も流れるので、記憶に刻まれます。
田沼意次を決裂してから、てっきり田沼意次からの手回しだと思っていた丈右衛門に騙され、美味しい煙草を持ってくる久五郎にも騙され、心神喪失に追い込まれていきます。
源内先生の顔つきもですが、素っ頓狂な笑い声、喉の奥から絞り出すような声の、これまでとは全く違う様子に皆戸惑います。
源内先生の生涯を年表にまとめました↓
年代 | 年齢 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|---|
享保13年頃 (1728年) | 0歳 | 高松藩に生まれる | 儒学・漢学を学ぶ 本草学に興味 |
宝暦2年 (1752年) | 25歳 | 長崎に1年遊学 | オランダ・中国の最新技術を学ぶ |
宝暦4年 (1754年) | 27歳 | 高松藩を辞し江戸へ | |
宝暦9年 (1759年) | 32歳 | 第三回薬品会を主催 | 江戸で本草学者として名を上げる |
宝暦11年 (1761年) | 34歳 | 高松藩に呼び戻される | 薬草園の管理などを担当 |
宝暦12年 (1762年) | 35歳 | 東都薬品会を開催 | 図録『物類品隲』を出版 |
宝暦13年 (1763年) | 36歳 | 戯作『根南志具佐』を刊行 | 江戸庶民に大ヒット |
明和年間 (1764〜72年) | 40代 | 鉱山開発や産業振興に取り組む | 奥秩父・秋田などで活動 ※べらぼう1話の明和9年の大火 |
安永3年 (1774年) | 46歳 | 蔦重が改めの吉原細見 『細見嗚呼御江戸』序文を書く | ※べらぼう2話 |
安永5年 (1776年) | 49歳 | エレキテルを復元 | 江戸中で話題となる ※べらぼう10話~14話 |
安永8年 (1779年) | 52歳 | 投獄され獄中死 | 江戸・神田の牢獄で生涯を終える ※べらぼう16話 |
年表を見てもお分かりいただけるように、蔦重に出会うずっと以前田沼意次とは知り合い、協力関係、信頼関係にあった源内先生。
蔦重から依頼されて書き始めていた戯作が源内先生の人格をそのまま表しています。
近頃 お江戸に流れしは 死を呼ぶ手袋の噂
『べらぼう』16話より
そこに目をつけたるは 稀代の悪党
その噂を使い あちらこちらで人殺し
だが その鬼畜の所業に気づいたる男がいた
その名も七つ星の龍
しかし 悪党も大したもの なんとその龍こそを人殺しに仕立て上げる
危うしの七つ星 そこに現れたるは古き友なる源内軒
これより幕を開けたるはそんな二人の痛快なる敵打ち

現代ならば、世に出して世論を味方につけて。なんて思いますが、源内は巨大な黒い力に潰されてしまいました。孤高の天才の最期です。
杉田玄白が源内先生の墓碑に読んだ歌をご紹介します。
杉田玄白が #平賀源内 先生を偲んだ歌
— いろは (@dramanihoheto) April 20, 2025
「嗟非常人 好非常事 行是非常 何非常死」
ああ、非常の人よ
非常の事を好み
非常の行いをしてきた
その死に様まで非常であったか#安田顕 #べらぼう pic.twitter.com/hFQpIRq7fH
秩父の鉱山事業でタッグを組んでいた平秩東作や杉田玄白がいましたが、源内先生の生涯は幕を閉じました。残念でなりません。
田沼意次(渡辺謙さん)

高岳(冨永愛さん)からの申し出を素直に受けて、手袋を家基に贈った田沼意次。その手袋が触れた者は必ず死ぬ「死を呼ぶ手袋」になってしまい、いつ我が身に、そして家治公に災いが及ぶか分からない絶体絶命の危機に立たされています。
泣く泣くではありますが、トカゲのしっぽ切りのように今回は源内先生を見捨てた田沼意次。史実では、この後、息子・意知(宮沢氷魚さん)に災いが起こります。
渡辺謙さんが演じる田沼意次は、源内への誠実な気持ちと、10代将軍家治を支える老中としての立場との間で苦悩していて、見ていても苦しくなります。

ここは怒鳴るかな?と思うシーンでも渡辺謙さんは、怒鳴らず、グッと抑えた演技をされるので、見ていて辛い。
田沼意次と、渡辺謙さんについてもっと知りたい方は↓に詳しくご紹介していますのでよろしければ。
須原屋市兵衛(里見浩太朗さん)
以前、偽版で捕まった鱗形屋の釈放に尽力したのも須原屋市兵衛で、今回も源内先生の釈放を求める陳情に、蔦重と共に田沼意次に陳情に行くという、人情味あふれる人格者の須原屋市兵衛。
平賀源内が獄死したことを「信じないことにします」という蔦重の言葉を聞いて、須原屋は本屋として「源内先生を生き延びさせる」のが使命だと話します。
源内先生の本を出し続けることで、先生の心を生かし続けることができる。どこにも収まらない男がいたってことを伝えていく。という須原屋の言葉は蔦重に「本屋」としてやるべきことを指し示す道しるべになりました。
書物問屋・須原屋市兵衛を演じるのは、レジェンド・里見浩太朗さんです。
里見浩太朗さんは1936年生まれ。御年88歳。東京都出身。『水戸黄門』シリーズ、大河ドラマは『炎立つ』『利家とまつ』『龍馬伝』『どうする家康』と数多く出演されています。

須原屋がこれからの蔦重に大きな影響を与えていきそうですね。
丈右衛門(矢野聖人さん)
田沼意次の息のかかった旗本の用人だと思われていた丈右衛門。平賀源内に旗本の屋敷の普請話を持ってきますが、源内が製図途中の図面を見て、エレキテルのことを持ち出して源内を激怒させます。実は、黒幕に依頼されて源内を潰すために送り込まれた刺客。源内を殺さず口封じのため久五郎を殺して、その罪を源内に着せます。
演じる矢野聖人さんは、1991年生まれ、東京都出身。舞台にドラマに活躍されています。大河ドラマは『麒麟がくる』に続き2作目の出演です。
久五郎(齊藤友暁さん)
長屋を追い出される源内のところにやってきて、鳥山検校が住んでいた屋敷に源内を住まわせる。久五郎の持ってくる刻み煙草の甘い香りが妖しげ。知り過ぎたため丈右衛門に斬られて絶命する。
演じる齊藤友暁さんは1997年生まれ、東京都出身。中元雄監督の作品に多数出演。大河ドラマは初出演です。
座元(本村健太郎さん)
蔦重がりつと見に行った芝居の幕前で観客を笑わせる。蔦重に「座元まで面白い」とヒントを与える。
演じる本村健太郎さんは1966年生まれ、佐賀県出身。俳優、タレント、弁護士。大河ドラマは『徳川慶喜』以来、二作目の出演。
名見崎徳治(中野英樹さん)
富本節の三味線方で、富本豊志太夫(寛一郎さん演)とは兄弟同然の仲。蔦重と3人で戯作や情類のことをおしゃべり。
演じる中野英樹さんは、1978年生まれ、神奈川県出身。大河ドラマは『天地人』『真田丸』『青天を衝け』に続く4作目の出演です。
烏亭焉馬(柳亭左龍さん)
りつの夫の友人で、大工の棟梁・浄瑠璃作家。これから書く芝居の中に吉原のことを書きたいからとりつと蔦重に吉原のことを教えてと言ってくる。蔦重はその芝居の中に「耕書堂」の名前を盛り込んでもらえないかと掛け合う。
演じる柳亭左龍さんは、1970年生まれ、千葉県出身。落語家。1993年柳家さん喬に入門。2006年、六代目「柳亭左龍」を襲名。大河ドラマ『青天を衝け』では江戸ことばの指導を、本作でも江戸ことばの指導と出演を果たされました。
一橋治済(生田斗真さん)

16話ではサツマイモをおいしそうに食べていた一橋治済。このの日、治済の息子で後の11台将軍家斉になる豊千代と婚約しているのが、島津重豪の娘・茂姫なので、ちゃくちゃくと後継者争いに駒を進めている計算になります。
演じる生田斗真さんは1997年、朝ドラ「あぐり」で子役デビュー、その後ドラマ、映画など数多くの作品に出演されています。
大河ドラマは『軍師官兵衛』『いだてん~東京オリムピック噺~』『鎌倉殿の13人』の3作品に出演。『いだてん』では前半の主人公・金栗四三とともに、日本人初のオリンピック出場選手を演じ、『鎌倉殿の13人』では後半での強烈なヒール役・仲章を演じて大反響を呼びました。

『鎌倉殿』の仲章からさらにパワーアップした生田さんに期待が膨らみます。
第16話の全キャスト一覧(主要登場人物のみ)
主要な登場人物と、初登場の気になる方を表にまとめました。
第16話の主なキャスト(ピックアップ) |
蔦屋重三郎:横浜流星 平賀源内:安田顕 平秩東作:木村了 杉田玄白:山本聡 【絵師・戯作者】 北尾重政:橋本淳 朋誠堂喜三二:尾美としのり 北尾政演:古川雄大 【蔦重の吉原面々】 りつ:安達祐実 【江戸市中】 須原屋市兵衛:里見浩太朗 【芝居界隈】 富本豊志太夫:寛一郎 座元:本村健太郎 名見崎徳治:中野英樹 烏亭焉馬:柳亭左龍 【江戸城・幕府など】 徳川家治:眞島秀和 知保の方:高梨臨 大崎:映美くらら 高岳:冨永愛 一橋治済:生田斗真 田沼意次:渡辺謙 田沼意知:宮沢氷魚 三浦庄司:原田泰造 松平輝高:松下哲 松平康福:相島一之 【そのほか】 丈右衛門:矢野聖人 久五郎:齊藤友暁 弥七(声):片桐仁 語り(九郎助稲荷):綾瀬はるか |
16話の役名のある全登場人物の一覧表は↓にまとめています。
『べらぼう』のキャスト(発表順)&過去の出演作品などをご紹介しています。
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第16話の制作陣(抜粋)
『べらぼう』をきっかけに江戸の文化や風俗に興味を持たれる方も多いことと思います。『50ボイス』で吉原風俗考証や版元考証の方のコメントが見れますのでぜひ。
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | ジョン・グラム |
テーマ音楽指揮 | 下野竜也 |
時代考証 | 山村竜也 |
版元考証 | 鈴木俊幸 |
戯作考証 | 棚橋正博 |
風俗考証 | 佐多芳彦 |
吉原風俗考証 | 山田順子 |
近世美術史考証 | 松嶋雅人 |
古文書考証 | 大石泰史 |
建築考証 | 三浦正幸 |
衣装デザイン | 伊藤佐智子 |
三味線指導 | 清元斎寿 |
江戸ことば指導 | 柳亭左龍 |
廓ことば指導 | 園英子 |
インテマシーコーディネーター | 浅田智穂 |
演出 | 大原拓 |
インテマシーコーディネーターについては、『50ボイス』の記事で詳しくご紹介しています。よろしければどうぞ>>『べらぼう50ボイス』番組に携わる50人にインタビュー
『べらぼう』1週間の放送予定は?
大河ドラマ『べらぼう』の放送時間を整理しました。日曜日はお昼12:15を皮切りに3回『べらぼう』が放送されています。土曜日のお昼に放送されるのは、日曜日の回の再放送です。
日曜日 | お昼12時15分~13時 | BSP4K |
日曜日 | 夕方6時~6時45分 | BS |
日曜日 | 夜8時~8時45分 | NHK総合 |
次の土曜 (日曜日の再放送) | お昼1時05分~1時50分 | NHK総合 |
※地上波放送のNHK総合よりも、NHK BSプレミアム4K、NHK BSの方が早く放送されます。※放送日時は変更される場合があります。
また、NHKの受信契約をしている方はNHK+(プラス)で放送後の番組を7日間視聴できます。
見逃し配信で『べらぼう』を見るには?

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まとめ
第16話に登場の主なキャストの方々をご紹介しました。16話では将軍家に激震が走り、潮目が変わろうとしています。蔦重たち出版業界への影響は?平賀源内の様子が非常に気になります。
『べらぼう』の見逃し配信がどこで見れるかこちらでご紹介しています↓
『べらぼう』ネタバレあらすじまとめはこちらから↓
キャストの皆さんが出演されたトーク番組もよろしければご一緒にどうぞ↓
放送後7日以内はNHKプラスで、7日過ぎた場合や『べらぼう』初回からの見逃しイッキ見には、U-NEXTでNHKオンデマンドをどうぞ。登録はこちらから↓
『べらぼう』大河ドラマガイド・前編はこちらから↓
第116話までのあらすじや、豪華な出演者インタビューなど盛りだくさんの内容です。
NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~: 蔦屋重三郎とその時代 (NHKシリーズ) はハンディタイプで、ゆかりの地めぐりのおともにピッタリです↓
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