大河ドラマ『べらぼう』46話「曽我祭の変」は、写楽プロジェクトがついに完成し、定信と治済の命をかけた策謀がぶつかり合う、物語最大の山場となりました。
ていさんに背中を押されて耕書堂へ戻った歌麿と絵師と戯作者たちが一堂に会し、「写楽誕生」の絵を嬉しそうに覗き込む姿は、まるで江戸じゅうの希望が集まったようで、思わず息をのみました。そしてラストシーンで姿を現した、治済と瓜二つの男。
この記事では、46話のあらすじ・みどころ・感想とともに、管理人・いろはが予想する「影の功労者」と、森下佳子さん作品ならではの描き方に触れつつ、最終回予想までたっぷりお届けします。
＞＞こちらの記事で『べらぼう』のあらすじネタバレを全話紹介 しています。
＞＞こちらの記事で『べらぼう』の話ごとのキャスト＆相関図を紹介しています。
U-NEXT31日間無料体験で「べらぼう」1話からイッキ見はここから！
べらぼう46話「曽我祭の変」あらすじ
写楽プロジェクトが動き出した耕書堂・蔦重のもとに、歌麿がていとともに帰ってきます。
もう一度蔦重と絵の世界に向き合う決意を固めた歌麿。ていに自分の想いを重ねながら「世の中、好かれたくて、てめえを投げ出す奴がいる」と、蔦重に対して対等にものが言えるまで成長した歌麿でした。
耕書堂には、朋誠堂喜三二や宿屋飯盛、北尾重政、北尾政演、北尾政美、唐来三和、勝川春朗（のちの北斎）→しゃべっちゃうのでメンバーから外される、十返舎一九、太田南畝など、江戸じゅうの絵師と戯作者たちが大集合。
皆で力を合わせて描き上げた一枚の絵。「写楽」の誕生となりました。
完成した絵を囲み、子どものように目を輝かせる面々の姿は、耕書堂が夢のような熱気に包まれた瞬間でした。
曽我祭の裏では、松平定信と一橋治済の火花散る謀略が進行。
定信は治済をおびき出すための罠を仕掛け、治済もまた大崎にそそのかされたように見せかけて、何かを目論んでいました。
平蔵の子分の仙太がもらってきた饅頭の中には、役者名の書かれていない饅頭が。これこそ、治済が仕掛けた毒饅頭の罠でした。大崎をはじめ、倒れる人々が続出し、耕書堂の手代たちも身の危険にさらされます。
浄瑠璃小屋でのラストシーンでは、治済と瓜二つの男が登場。治済本人なのか、それとも…さらなる謎を呼びました。
べらぼう第46話「曽我祭の変」の感想と徹底レビュー
写楽誕生の瞬間を描いた46話は、『べらぼう』という作品の熱量と、物語が最終局面へなだれ込む緊張感が一気に押し寄せてきた回でした。
歌麿は、ていさんの想いと自分自身のサガを重ね合わせながら、
世の中好かれたくて、役に立ちたくて、てめえを投げ出すやつがいんだよ。そういう尽くし方をしちまうやつがいんだよ。いい加減、分かれよ。このべらぼうが！
『べらぼう』46話より
と蔦重に一喝して、蔦重の元へ戻ってきました。
人間関係のしがらみも、芸術に生きる者としての苦悩も、すべてこのセリフに込められていて、とても胸に刺さりました。
そして、写楽誕生の瞬間の画角には胸躍りました！耕書堂に集まった江戸文化の「オールスター」で懐かしい顔ぶれです。
歌麿を中心に、朋誠堂喜三二、太田南畝、宿屋飯盛、北尾重政・北尾政演・北尾政美、唐来三和、十返舎一九まで一同に会し、子どものように嬉しそうな顔で一枚の絵を見下ろしている姿は圧巻でした。あの場面は、江戸文化の仲間たちが「写楽」というひとつの奇蹟を生み出した瞬間だったように感じます。
本作では、最近の定説「写楽＝斎藤十郎兵衛説」を踏まえつつ、写楽を複数人で生み出すプロジェクトに描いている点も秀逸です。
蔦重の強引な販売戦略や、グニャ富の騒ぎがそのまま宣伝となって広まっていく流れは、写楽誕生の面白さを一段と際立たせています。
「写楽ってすげえな」という歌麿の言葉から、仲間で創り上げた芸術の喜びが滲んでいました。
一方で、曽我祭のにぎわいを一瞬で凍りつかせたのが「毒饅頭」のくだりでした。
長谷川平蔵役の中村隼人さんが、子分の仙太が配る饅頭のなかから「海老蔵」を選んだ時、現実の團十郎さんとの関係性をちらりと思って微笑んでいたのですが、単なるシャレではありませんでした。
役者名の書かれていない饅頭が混ざっていたことが、まさか毒饅頭に繋がっているとは……思わず背筋がゾゾゾとしました。
また、2話のラストからずっと不気味な存在感を放ってきた一橋治済（生田斗真さん）は、46話で完全に「暗黒の帝王」として描かれました。
『鎌倉殿の13人』の仲章にもヒール的な魅力はありましたが、今回は光がまったく差し込まない、漆黒そのものの演技。治済の一挙手一投足が空気を変えていきます。
そんなムードの中、ラストシーンで登場した「立派な鼻のお侍」はいったい誰なのか。
治済本人なのか、影武者なのか、それとも別の人物なのか…
管理人はここで、最終回とラスボスについて、ハタと気付いたことがありました！
【最終話予想】三浦庄司と須原屋が「影の功労者」説。
管理人は32話で治済がみすぼらしい姿で市中へ現れた頃から、なぜ？とずっと思っていたのですが、あの時、アサシン・丈右衛門と一緒に江戸っ子をかく乱した「治済らしき男」は、一橋治済その人ではなく、実は三浦庄司が仕込んだ影武者だったのではないかと思うのです。
この頃は定信はまだ治済の罠に巻き込まれておらず、影武者を準備する状況にはいません。
つまり、治済の「影武者計画」を先回りして計ることができたのは三浦庄司だけ。なんです。
ということで、管理人は、46話ラストで登場したのは、定信サイド（の三浦が用意した）「治済替え玉説」であり、その影の功労者は三浦庄司と須原屋さんという予想を立てました！
その理由をご紹介していきます。
① 森下佳子作品には、渦中のヒーローを支える「そばにいる人」が必ず存在する
これは森下ドラマの「黄金パターン」です。
● 大河ドラマ『おんな城主 直虎』
高橋一生さんの小野政次、「嫌われ政次の一生」での高橋さんと柴咲コウさんの演技は強烈な印象を残しました。
高橋さん演じる政次は主役ではなく、「そばにいる立場」
しかし、「直虎の人生に最も深く、静かに貢献している人物」
森下さんの作劇では、英雄の物語を外側から見つめ、深く理解している「第三の人物」が主人公を支えているという構造が何度も使われています。
● NHKドラマ『大奥』
村瀬正資（石橋蓮司／岡山天音）
彼こそが「すべてを知り、裏でつないでいた人物」で、表には出ないが、物語の構造をひそかに支配している。
この「村瀬ポジション」こそ『べらぼう』での三浦庄司と須原屋だと思い至りました。
② 「表ではない人」に真実を握らせる：森下ドラマの文法
森下佳子脚本では、歴史の激流の中にいる主人公よりも、一歩引いて全体を見ている人が、物語の本質を理解しているという構造が頻繁に使われます。
三浦庄司（原田泰造さん演）
・田沼家の秘密
・源内先生の死の真相
・死を呼ぶ手袋事件
・治済の本性
・江戸幕府内部の力学 これをすべて知っている人物。
須原屋市兵衛（里見浩太朗さん演）
・出版界の裏
・情報の流通
・江戸の噂
・金の流れ
・そして、蔦重を深く理解している
この二人は、完全に森下作品の「そばにいるのに、いちばん全てを知っている人」型に当てはまります。
③ タイトルバックのオオトリが原田泰造さんになった意味
45話以降、原田泰造さん（三浦庄司）がクレジットの最後に配置されています。
大河ドラマに何度も出演されている原田さんですが、オオトリにお名前を連ねるのは初のことだと思います。これは
・三浦庄司が物語の核心につながる
・クライマックスで三浦庄司が重要な働きをする
・「視聴者はこの人物の動きを見逃すな」というサイン
ではないか？と深読みまでしてしまいます。管理人の勝手に深読み説を整理しますと↓
- 理由１32話時点で市井に登場した一橋治済はすでに替え玉。
用意できたのは三浦庄司だけ - 理由２田沼意次の遺志・源内の無念・蔦重の未来のために動く動機が揃っている
- 理由３蔦重の周辺で「情報、金、政治」の全部を理解している
- 理由４森下佳子作品の「外側から見守る人」の定位置
- 理由５45話以降のタイトルバックの配置が決定打
- 理由６ドラマのクライマックス（治済替え玉説）に自然に繋がる
以上の結果で「影の功労者＝三浦庄司＆須原屋」が一本の線になると思いませんか？
史実だと一橋治済は政治の舞台から退くことなく長生きするとのことで、「べらぼう」では、本人は遠方の島に流され、三浦が用意した替え玉が一橋治済の席に座る。というストーリーが成立します。想像するだけで面白いですね。
ラストには、源内先生を思わせる影、「父」と呼ばれた男の影、そして浄瑠璃小屋に潜んでいた謎の人物……。いよいよ残り2話で、点が線につながっていきそうです。
最終話ラストシーン予想
蔦重が江戸わずらいでうつらうつらしながら、夢みてぇな「蔦重栄華之夢噺」の中から、ふと目覚めたら、まだ2話の『一目千本』を作っているところだった。っていう結末がいいな。と思います。
そして、個人的な願いとしては、瀬川が一目でも登場してくれたら嬉しいです。
46話に登場した、地口や印象に残る言葉まとめ
毎話楽しみの地口や面白い表現。管理人は「ありがた山でございます」と「べらぼう」そして「かたじけなすび」は、日常会話で普通に使っています。
・このべらぼうが！（歌麿が蔦重におていさんの気持ちをわかってやれと）
・ありがた山です（蔦重が鶴屋に）
・危うく遅まき唐辛子（蔦重が芝居小屋に来た時の挨拶）
・しゃらくさい！（中山富三郎がリアルすぎる自分の浮世絵を見て蔦重に）
・ありがた山にございます（蔦重がグニャ富と男女蔵の浮世絵を買い求めた一橋治済に）
『べらぼう』をもう一度観たい方へ
大河ドラマ『べらぼう』は、U-NEXTで第1話から最新話まで見放題配信中です（※最新話は、地上波放送7日後に配信されます）。
NHKオンデマンドをU-NEXT経由で利用すれば、31日間無料トライアル中の1000ポイントを使って、実質0円で『べらぼう』も視聴できます。
・U-NEXTならスマホ・PC・テレビで見られる
・歴代の大河ドラマやNHKドラマも豊富！
↓U-NEXTの無料トライアルはこちら↓
U-NEXT「NHKオンデマンド・まるごと見放題パック」の特徴とおススメポイント
大河ドラマ『べらぼう』はNHKの番組なので、NHKオンデマンドで視聴できます。※Tver、Hulu、Netflix、Disney＋では見られません。
NHKオンデマンドを利用する方法は、①NHKオンデマンド直接、②Amazonプライム経由、③U-NEXT経由の3通りありますが、無料トライアルがあるのはU-NEXTだけなので、①と②は即990円の料金がかかります。
| 配信サービス | 配信状況 | 無料期間 | 初月の費用 |
| ①NHKオンデマンド 直接 | ◎ | なし ￥990 | 990円 |
| ②Amazon プライム | ◎ | なし ￥990 | 990円 |
| ③U-NEXT | ◎ | 31日間 | 0円 おススメです |
初月無料でお試しできるU-NEXTで、まずは『べらぼう』を視聴してみてはいかがでしょう。さらにべらぼうの関連番組や、歴代の大河ドラマも同じU-NEXTで配信されているので、色々見比べて楽しむことができます。
【31日間無料おためし】U-NEXT「NHKオンデマンド・まるごと見放題パック」申し込み方法とコツについて詳しく説明しています↓
なぜ、U-NEXTでは実質0円になるの？
U-NEXTでは初月31日間無料でお試しできる上、1000円分のポイントがもらえます。
このポイントをNHKオンデマンドの月額料金に充当できるので、実質0円でお試しができます。
お試し期間終了後は、毎月チャージされる1200ポイントで毎月見放題！
U-NEXTの「月額プラン」利用中なら、毎月1200ポイントが自動でチャージされます、このポイントを使って実質0円で「NHKまるごと見放題パック」の自動継続ができます。
U-NEXTはこんな人向け
- まずはNHKオンデマンドを無料で試してみたい方
- 見逃した大河ドラマ『べらぼう』を期間を気にせず見たい
- 『べらぼう』のほかにも横浜流星さん主演のドラマや、大河ドラマや朝ドラなどNHKの番組を見たい
↑のボタンで開くNHKオンデマンドの専用ページからの申し込みで、1000円分のポイントがもらえます。一般的なU-NEXTのページだと600円しかもらえないので注意して下さい。
よくある質問
- Q『べらぼう』46話はどんな内容でしたか？
- A
写楽プロジェクトがついに完成し、江戸文化のオールスターが耕書堂に集結した回です。一方で曽我祭の裏では、松平定信と一橋治済の命を賭けた謀略が進行し、毒饅頭事件が発生。ラストには治済と瓜二つの男が登場し、物語が最終局面へ向けて大きく動きました。
- Q写楽は誰なのですか？複数人なのですか？
- A
ドラマ『べらぼう』では、定説「写楽＝斎藤十郎兵衛説」を踏まえつつ、写楽は複数人によるプロジェクトとして描かれています。歌麿を中心に絵師や戯作者たちが総力を結集し、蔦重の販売戦略が江戸中に広まったことで「写楽フィーバー」が起こった設定です。
- Q毒饅頭はどういう意味があったのですか？
- A
毒饅頭は、治済が定信の罠を完全に見破り、逆に定信の家臣たちを抹殺するための罠でした。役者名のない饅頭だけが毒入りで、それを食べた者が次々と倒れたことが「治済からのメッセージ」として平蔵によって分析されました。
- Qラストに出てきた治済そっくりの男は誰ですか？
- A
明確な正体はまだ不明ですが、視聴者の間では「治済が用意した影武者説」「定信側が治済を処分するために用意した替え玉説」「斎藤十郎兵衛（写楽のモデル）では？」という複数の考察が盛り上がっています。47話以降、この人物が物語の大きな鍵になることは間違いありません。
- Q管理人いろはの「影の功労者」説はどこまで本気ですか？
- A
管理人いろはの仮説ですが、田沼意次の腹心・三浦庄司と須原屋市兵衛こそが「治済替え玉計画」の裏側を動かすキーパーソンだと考えています。森下佳子作品では、渦中ではない「そばにいる人物」が物語の核心を握る傾向が強いため、この二人が最終回で大きな役割を担うのでは、と予想しています。
- Q『べらぼう』はどこで見られますか？
- A
『べらぼう』はU-NEXTで見放題配信中です（最新話は地上波放送の7日後に公開）。U-NEXTの31日間無料トライアルで付与される1000ポイントを使えば、NHKオンデマンドの月額料金が実質0円になり、1話から最新話までじっくり楽しめます。
- Q47話はどんな展開になりそうですか？
- A
47話では、46話のラストに登場した「治済と瓜二つの男」の正体が物語の中心になると予想されます。毒饅頭事件をきっかけに、定信と平蔵は治済の動きを追い詰めつつ、蔦重もまた自分の命が狙われたことで大きな決断を迫られそうです。写楽プロジェクトは第一弾で幕を閉じ、いよいよ治済との最終対決へ。
『べらぼう』の見逃し配信情報は▶ べらぼう 今からどこで見れる？ に詳しくまとめています。
「べらぼう」のイッキ見には、U-NEXTのNHKオンデマンドが便利です。
U-NEXT31日間無料体験で「べらぼう」1話からイッキ見はここから！
まとめ
『べらぼう』46話「曽我祭の変」は、写楽誕生の喜びと、治済の暗黒が一気に渦巻いた濃密な回でした。
歌麿・蔦重・耕書堂の仲間たちが力を合わせて生み出した「写楽」は本作の象徴そのものであり、ラストに現れた「瓜二つの男」が最終章への扉を大きく開きました。
『べらぼう』は、残り2話。
写楽の謎、治済の行方、蔦重の未来を見届けたいですね。
U-NEXTの見放題配信で、1話からの「べらぼう」の世界をもう一度味わってみてください。
U-NEXT31日間無料体験で「べらぼう」1話からイッキ見はここから！
次回、第47話は、一橋治済との決着が待っています。蔦重の江戸患いも気になります。
本ページの情報は2025年12月時点のものです。最新の情報はU-NEXTサイトでご確認ください。
#べらぼう
#大河ドラマ
